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公開番号2025009529
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-20
出願番号2023112596
出願日2023-07-07
発明の名称揚重機械
出願人株式会社北川鉄工所
代理人SK弁理士法人,個人,個人
主分類B66C 9/18 20060101AFI20250110BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約【課題】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、運搬物を運搬する際の安全性をさらに高めることを目的とする。
【解決手段】本発明によれば、走行装置と、揚重装置と、制動装置を備える、揚重機械であって、前記走行装置は、前記揚重機械を走行可能にするように構成され、前記揚重装置は、運搬物を吊り上げ及び吊り下げ可能に構成され、前記揚重装置に加わる前記運搬物の荷重が前記制動装置に加わるように構成され、前記制動装置は、前記制動装置に前記運搬物の荷重が加わると制動力を発生させて前記走行装置による走行を不能にし、前記荷重が前記制動装置から除かれると前記制動力を消失させて、前記走行装置による走行を可能にする、揚重機械が提供される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
走行装置と、揚重装置と、制動装置を備える、揚重機械であって、
前記走行装置は、前記揚重機械を走行可能にするように構成され、
前記揚重装置は、運搬物を吊り上げ及び吊り下げ可能に構成され、
前記揚重装置に加わる前記運搬物の荷重が前記制動装置に加わるように構成され、
前記制動装置は、前記制動装置に前記運搬物の荷重が加わると制動力を発生させて前記走行装置による走行を不能にし、前記荷重が前記制動装置から除かれると前記制動力を消失させて、前記走行装置による走行を可能にする、揚重機械。
続きを表示(約 800 文字)【請求項2】
請求項1に記載の揚重機械であって、
前記揚重装置は、前記運搬物を吊り上げた後に前記走行装置に前記運搬物を引き渡し、
前記走行装置は、前記揚重装置から前記運搬物を受け取って前記運搬物を支持し、その状態で走行可能に構成される、揚重機械。
【請求項3】
請求項2に記載の揚重機械であって、
前記運搬物の引き渡しは、前記揚重装置による前記運搬物の吊り上げ及び吊り下げ動作によって実現可能に構成されている、揚重機械。
【請求項4】
請求項3に記載の揚重機械であって、
前記走行装置は、一対の引掛フックを備え、
前記揚重装置が前記運搬物を吊り上げる際に前記運搬物の引掛部が前記一対の引掛フックに当接して前記一対の引掛フックが互いに逆方向に回転し、前記運搬物をさらに吊り上げると前記当接が解除されて、前記引掛フックが自重によって元の位置に復帰し、その後、前記揚重装置が前記運搬物を下降させると、前記引掛部が前記一対の引掛フックに引っ掛けられて前記運搬物が前記走行装置に引き渡されるように構成される、揚重機械。
【請求項5】
請求項2に記載の揚重機械であって、
前記走行装置は、載置部を備え、
前記揚重装置は、前記運搬物を前記載置部上に載置することによって前記走行装置に前記運搬物を引き渡すように構成される、揚重機械。
【請求項6】
請求項1~請求項5の何れか1つに記載の揚重機械であって、
前記制動装置は、弾性部材を備え、
前荷重が前記制動装置に加わると前記弾性部材が弾性変形することによって前記制動装置が前記制動力を発生させ、
前記荷重が前記制動装置から取り除かれると、前記弾性部材が元の形状に復帰することによって前記制動力が消失する、揚重機械。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、運搬物を運搬可能な揚重機械に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、吊下機構が運搬物を吊り下げた状態で移動することによって、運搬物を別の運搬可能な運搬システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-120844号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の技術では、吊下機構が運搬物を吊り下げた状態で移動するため、安全性を確保すべく非常に慎重な操作が要求される。
【0005】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、運搬物を運搬する際の安全性をさらに高めることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、以下の発明が提供される。
[1]走行装置と、揚重装置と、制動装置を備える、揚重機械であって、前記走行装置は、前記揚重機械を走行可能にするように構成され、前記揚重装置は、運搬物を吊り上げ及び吊り下げ可能に構成され、前記揚重装置に加わる前記運搬物の荷重が前記制動装置に加わるように構成され、前記制動装置は、前記制動装置に前記運搬物の荷重が加わると制動力を発生させて前記走行装置による走行を不能にし、前記荷重が前記制動装置から除かれると前記制動力を消失させて、前記走行装置による走行を可能にする、揚重機械。
[2][1]に記載の揚重機械であって、前記揚重装置は、前記運搬物を吊り上げた後に前記走行装置に前記運搬物を引き渡し、前記走行装置は、前記揚重装置から前記運搬物を受け取って前記運搬物を支持し、その状態で走行可能に構成される、揚重機械。
[3][2]に記載の揚重機械であって、前記運搬物の引き渡しは、前記揚重装置による前記運搬物の吊り上げ及び吊り下げ動作によって実現可能に構成されている、揚重機械。
[4][3]に記載の揚重機械であって、前記走行装置は、一対の引掛フックを備え、前記揚重装置が前記運搬物を吊り上げる際に前記運搬物の引掛部が前記一対の引掛フックに当接して前記一対の引掛フックが互いに逆方向に回転し、前記運搬物をさらに吊り上げると前記当接が解除されて、前記引掛フックが自重によって元の位置に復帰し、その後、前記揚重装置が前記運搬物を下降させると、前記引掛部が前記一対の引掛フックに引っ掛けられて前記運搬物が前記走行装置に引き渡されるように構成される、揚重機械。
[5][2]に記載の揚重機械であって、前記走行装置は、載置部を備え、前記揚重装置は、前記運搬物を前記載置部上に載置することによって前記走行装置に前記運搬物を引き渡すように構成される、揚重機械。
[6][1]~[5]の何れか1つに記載の揚重機械であって、前記制動装置は、弾性部材を備え、前荷重が前記制動装置に加わると前記弾性部材が弾性変形することによって前記制動装置が前記制動力を発生させ、前記荷重が前記制動装置から取り除かれると、前記弾性部材が元の形状に復帰することによって前記制動力が消失する、揚重機械。
【発明の効果】
【0007】
本発明の揚重機械は、運搬物の荷重が揚重装置を介して制動装置に加わっている場合には走行装置による走行が不能に構成されている。このため、揚重装置が運搬物を吊り下げた状態で揚重機械が走行することがないので、運搬物を運搬する際の安全性が高められる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の第1実施形態の揚重機械1を用いて運搬物5を運搬する方法を示す正面図(一部、断面図)であり、運搬物5の荷重が制動装置4に加わっておらず、走行装置2が走行可能となっている状態を示す。
図1中の領域Aの拡大図である。
図1中の走行装置2及びレール6を右側から見た図である。
図1の状態から揚重装置3が運搬物5を吊り上げて、運搬物5の荷重が制動装置4に加わったことによって発生した制動力によって走行装置2が走行不能となった状態を示す。
図4の状態から、運搬物5の吊り上げに伴って引掛部5b3が引掛フック2fに当接して引掛フック2fを回転させている状態を示す。
図5の状態から運搬物5をさらに吊り上げて、引掛部5b3を引掛フック2fに引っ掛けることによって、揚重装置3が運搬物5を走行装置2に引き渡し、これによって、制動装置4の制動力が消失して走行装置2が走行可能となった状態を示す。
図6の状態から揚重装置3が運搬物5を吊り上げて、運搬物5の荷重が制動装置4に加わったことによって発生した制動力によって走行装置2が走行不能となった状態を示す。
本発明の第2実施形態の揚重機械1を用いて運搬物5を運搬する方法を示す正面図(一部、断面図)であり、揚重装置3が運搬物5を吊り上げて、運搬物5の荷重が制動装置4に加わったことによって発生した制動力によって走行装置2が走行不能となった状態を示す。
図8中の走行装置2及びレール6を右側から見た図である。
図8の状態から揚重装置3が運搬物5を走行装置2に引き渡し、これによって、制動装置4の制動力が消失して走行装置2が走行可能となった状態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。また、各特徴について独立して発明が成立する。
【0010】
1.第1実施形態
図1~図7を用いて、本発明の第1実施形態の揚重機械1の構成及び運搬物5の運搬方法について説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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