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公開番号
2025009419
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-20
出願番号
2023112416
出願日
2023-07-07
発明の名称
可食性3Dプリンタインクおよび三次元造形食品
出願人
三菱商事ライフサイエンス株式会社
代理人
主分類
A23L
29/269 20160101AFI20250110BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約
【課題】射出前に加熱することなく用いることができるカードランを含む可食性3Dプリンタインクを提供すること。また、カードランを含む可食性3Dプリンタインクにコラーゲンを含有させた場合の保形性や射出前加熱の風味への影響をうけない可食性3Dプリンタインクおよび該可食性3Dプリンタインクを用いた三次元造形食品を提供する。
【解決手段】可食性3Dプリンタインクとして、カードランとα化澱粉を用いることで、射出前加熱を経ずに射出成型することができる射出適正および保形性を有した可食性3Dプリンタインクとすることができる。さらに、該可食性3Dプリンタインクは、高齢者食品としての栄養改善・機能性素材としてコラーゲンを含むことができる。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
カードランとα化澱粉を含有する可食性3Dプリンタインク。
続きを表示(約 290 文字)
【請求項2】
さらに、コラーゲンを含有する請求項1の可食性3Dプリンタインク。
【請求項3】
1~50質量%のコラーゲンを含む請求項2の可食性3Dプリンタインク。
【請求項4】
カードランの配合量が0.5~10質量%、α化澱粉の配合量が1~50質量%である請求項1~3の可食性3Dプリンタインク。
【請求項5】
請求項1または2のいずれかの可食性3Dプリンタインクを用いて成型された射出成型食品。
【請求項6】
かたさが3000~20000N/m2であることを特徴とする請求項5に記載の射出成型食品。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、三次元射出成型によって製造される食品組成物の原料、つまり可食性3Dプリンタインクおよび該可食性3Dプリンタインクで製造された三次元造形食品に関する。より詳細には、咀嚼や嚥下が困難となった者または高齢者にも適する食品のインクであり、コラーゲンを含有しても射出成型が可能な可食性3Dプリンタインクに関する。さらに、該可食性3Dプリンタインクを用いて射出成型よって製造された食品に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
個々人の食事機能および栄養要求にあわせたパーソナル食の開発が望まれており、その一助として3Dプリンターによる食品成形が利用できることが知られている。
【0003】
一般に、これまでの高齢者食品や咀嚼困難者食品は、食事機能が低下している対象者にあわせ、食品を柔らかくしたり、飲み込みやすくしたりする調理法をとっていたため、多くは加水などによって、食品の重量当たりのタンパク質量が少なくなっていた。このことは意外と知られておらず、健康維持および栄養補充の観点から食品内にタンパク質を多く配合することは重要な課題であった。
【0004】
タンパク質の一種であるコラーゲンは、健康素材としての注目もあり多くのサプリメントや食品に利用されている。例えば、筋肉量の増加や関節機能の改善、肌水分の増加などの効果が挙げられることから、特に高齢者食品への配合が望まれる成分である。またコラーゲンを多く含むにも関わらず水産加工品への加工時に廃棄されることが多い魚の皮は、コラーゲンを多く含む未利用資源となっており、未利用資源活用の観点からも、コラーゲンを含有させた食品が望まれている。
【0005】
出願人は、これまでにゲル化物質であるカードランと加工澱粉を用いた咀嚼嚥下困難者用介護食品の発明(特許文献1)及び、カードランを用いた三次元造形食の発明(特許文献2)を開示しており、これらを利用した三次元射出成型食品の製造においてコラーゲンを含有した食品を製造することを検討した。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
WO2017/017953
WO2022/244743
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、単純にこれらの技術に基づき成型食品を製造しようとした場合、コラーゲン含有によるものと思われる保形性への影響があり、積層して成型することが出来ないという課題が生じることが明らかになった。さらに、コラーゲンを含有する場合、特許文献2のようにカードランを含む可食性3Dプリンタインクを、射出前に加熱によって熱不可逆なゲルとする工程を経る際に、加熱時間が長くなるとコラーゲン由来の不快臭(オフフレーバー)が生じるという課題もあることが分かった。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究し、例えばコラーゲンのように、積層して成型するための保形性や、加熱による風味への影響が出る食材にも適用できる可食性3Dプリンタインクとして、カードランとα化澱粉を用いることで、射出前の加熱を経ずに射出成型できることを見出だした。
【0009】
すなわち本発明の目的は、カードランを含有し、射出前加熱を経ずに射出成型することができる射出適正および保形性を有した可食性3Dプリンタインク、さらにはコラーゲンを含有した該可食性3Dプリンタインク、さらにはそれらを用いた、高齢者にも適する物性の成型食品を提供することにある。
【0010】
すなわち、本発明は第一に、カードランとα化澱粉を含有する可食性3Dプリンタインクである。
第二に、コラーゲンを含有する前記可食性3Dプリンタインクである。
第三に、コラーゲンを1~50質量%含む前記第二に記載の可食性3Dプリンタインクである。
第四に、カードランの配合量が0.5~10質量%、α化澱粉の配合量が1~50質量%である前記第一~第三のいずれかに記載の可食性3Dプリンタインクである。
第五に、前記第一または第二のいずれかに記載の可食性3Dプリンタインクを用いて成型された射出成型食品である。
第六に、かたさが3000~20000N/m
2
であることを特徴とする前記第五に記載の射出成型食品である。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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