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公開番号2025009311
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-20
出願番号2023112227
出願日2023-07-07
発明の名称操作性を高めたホイールドーリー
出願人株式会社テクネット
代理人個人,個人
主分類B60B 29/00 20060101AFI20250110BHJP(車両一般)
要約【課題】大型車等の車輪を、ホイールドーリーを使って脱着する際、作業者が、ホイールドーリーの主たる作業位置から移動することなく、後方手許位置で車輪の保持作業が行えるようにした、操作性を高めた新規なホイールドーリーの開発を課題とする。
【解決手段】本発明の操作性を高めたホイールドーリーCは、移動自在の基台1と、昇降架台2と、車輪を支承するための左右一対のラックアーム25と、このラックアーム25上の車輪Wの側部にあてがわれるタイヤホルダ3とを具え、更にタイヤホルダ3は、各ラックアーム25に対し可動状態に支持されるホルダロッド31を具え、このホルダロッド31には前方にホールド片32が設けられ、且つ後方側にホルダ操作片33が設けられ、ホルダロッド31は、ラックアーム25に沿って前後方向に摺動自在、且つホルダロッド31の軸心回りに回動自在に支持されていることを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
移動可能に構成された基台と、
この基台に昇降自在に支持される昇降架台とを具え、
当該昇降架台には、車輪支承用のラックアームが一対平行に設けられるとともに、
この一対のラックアームにより形成される支承空間に支承される車輪の側部にあてがうタイヤホルダを具えるものであり、
このタイヤホルダは、各ラックアームに対して可動状態に支持されるホルダロッドを具え、
このホルダロッドには前方部位にホールド片が設けられるとともに、後方手許側にホルダ操作片が設けられ、
前記ホルダロッドは、ラックアームに沿って前後方向に摺動自在、且つホルダロッドの軸心回りに回動自在に支持されていることを特徴とする、操作性を高めたホイールドーリー。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記一対のラックアームは、対向する内側に、車輪を転動支承する支承ローラを具えていることを特徴とする請求項1記載の、操作性を高めたホイールドーリー。
【請求項3】
前記各ラックアームに設けられるタイヤホルダは、ダブルタイヤ状態の車輪を支承する構成において、車輌の車幅方向外側に取り付けられている外車輪に作用する外車輪用タイヤホルダと、車輌の車幅方向内側に取り付けられている内車輪に作用する内車輪用タイヤホルダとを具えていることを特徴とする請求項1または2記載の、操作性を高めたホイールドーリー。
【請求項4】
前記内車輪用タイヤホルダのホルダロッドは、後方手許位置からラックアーム前端側まで伸びる全長寸法を有するものであり、
一方、外車輪用タイヤホルダのホルダロッドは、後方手許位置から前方に向かい、前記内車輪用のホルダロッドよりも短い長さ寸法を有し、
且つ内車輪用のホルダロッドは、外車輪用のホルダロッドに対し、入れ子状に内嵌めされていることを特徴とする請求項3記載の、操作性を高めたホイールドーリー。
【請求項5】
前記ラックアームの手許側には、ホイールドーリーを移動させる際の操向ポストが直立状態に設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の、操作性を高めたホイールドーリー。
【請求項6】
前記操向ポストは、前記ホルダロッドを回動自在または摺動自在に支持する支持孔を下方に具える構成であることを特徴とする請求項5記載の、操作性を高めたホイールドーリー。
【請求項7】
前記操向ポストには、ホルダロッドを固定するクランプボルトが設けられていることを特徴とする請求項6記載の、操作性を高めたホイールドーリー。
【請求項8】
前記外車輪用のホルダロッドに対し、内車輪用のホルダロッドを入れ子状に内嵌めした構成において、
前記操向ポストには、外車輪用のホルダロッドを固定するクランプボルトが設けられるとともに、
前記外車輪用のホルダロッドには、内車輪用のホルダロッドを固定するクランプボルトが設けられることを特徴とする請求項4記載の、操作性を高めたホイールドーリー。
【請求項9】
前記ホルダロッドを回動または摺動させるためのホルダ操作片は、ホルダロッドから径方向外側に突出するように形成されたレバー状のものであって、ホルダ操作片とホールド片とは、ホルダロッドの回動軸から視て同じ方向に突出するように形成されることを特徴とする請求項1または2記載の、操作性を高めたホイールドーリー。
【請求項10】
前記ラックアームは、断面L字状の剛性部材で構成され、
左右一対のラックアームは、断面L字状の内側であるフトコロ部が、互いに内向き状に対向するように配置され、このフトコロ部に支承ローラが設けられるとともに、フトコロ部の外側にホルダロッドが設けられることを特徴とする請求項2記載の、操作性を高めたホイールドーリー。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、大型トラックをはじめとする自動車等を整備するにあたり、例えば車輪周りを点検する際に、取り外した車輪を支承するホイールドーリーに関するものであって、特に作業者の負担軽減のみならず、支承した車輪の保持を確実にした、新規な操作性と安全性を高めたホイールドーリーに係るものである。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
トラックをはじめとして一般の乗用車等を含む車輌の整備にあたっては、作業者の負担を軽減したり、正確な作業ができるようにしたりするため、車輌の要整備個所が作業者の手許近く、あるいは目視しやすい位置にあることが好ましい。このため従来から車輪や車軸等の低位置にある部材を整備対象とするにあたっては、車輌をリフトアップし、点検や部品交換等を行い易くして作業が進められている。その際、例えば車輪等を取り外すにあたっては、それらを支承するためホイールドーリーが用意され、作業者の負担を軽減することが行われている。
【0003】
このような作業者の負担軽減や、より安全な作業環境の確保などを考慮して、本出願人は、ホイールドーリーについて多くの開発を行い、既に多くは下記先行技術文献に示すように特許取得に至っている(例えば特許文献1~5参照)。
これらの先行技術は、特に作業の安全性確保を前提として、多彩な使用方法を可能とすることを技術課題の一つとしている。
すなわち、作業の安全性確保の視点からは、ホイールドーリー上に車輪を支承するにあたって、車輪の転倒や落輪を確実に回避することが求められている。そのため、ホイールドーリー上に載せた車輪の立設状態を維持するタイヤホルダについて、多くの開発が進められ、好評裏に車輌の点検・整備サービス現場で受け入れられている。
【0004】
しかしながら、従来手法によれば、多くのタイヤホルダの設定作業は、ホイールドーリーの一般的な後部操作位置から、ホイールドーリーの左右側部に作業者が回り込んで、タイヤホルダの設定作業を行わねばならず、作業能率の視点からは、未だ改良の余地があった。具体的には、ホイールドーリーによる車輪の支承作業、すなわち移載作業は、
(1) ホイールドーリーを車輌側面に対向状態に配置するよう移動させる。移動のためのハ ンドルや把手は、ホイールドーリーの後方側に設けられており、ホイールドーリーの移 動は、作業者がハンドルをホールドしながら後方から押すように前進させて移動させる 。逆に言えば移動用のハンドルや把手が設けられている方を、ホイールドーリーの後方 位置(後方側)と称している。
(2) ホイールドーリーを車輌幅方向に沿って前進させて、ホイールドーリーのラックアー ムを車輪下方に差し込む。
(3) ラックアームを扛上(上昇)させてラックアームに車輪を支承させる。
(4) ホイールドーリーを車輌幅方向に沿って後退させ、車輌から車輪を取り外す。
このような作業手順を経るため、作業者の主たる操作位置は、ホイールドーリーの後方位置となっている(これを後方手許側または後方手許位置と称することがある)。
【0005】
そして、このような移載作業を安全に行うためには、ホイールドーリーに移載した車輪をラックアーム上に確実に保持しなければならない。特にシングルタイヤ(単輪)の場合は、外部的な支えがない状態で安定的に自立(直立)させることが困難であるため、ラックアーム上に立設されるタイヤガードに強固に保持することが望ましく、これにはラックアーム上に立設されるタイヤガードに車輪をもたれ掛けさせるように傾倒させて、ラックアーム上で車輪を保持するのが一般的となっている。
しかしながら、ラックアーム上で車輪を傾倒させておくだけでは、ホイールドーリーを移動させる際などに、車輪が落下する懸念があるため、安全ベルトや鎖(チェーン)などを使用し、タイヤガードに車輪を捕縛する掛け回し手法が提供されている。
【0006】
ただし、その作業は面倒なため、現実はほとんど実行されていなかった。すなわち、このような掛け回し作業は、本来、車輪を車軸やハブから取り外す前に行うことが望ましいが、車輪周辺にはフェンダーやタイヤハウスなどがあるため、これが邪魔になって、車輪を外す前に掛け回し作業を行うことは非常に面倒である。そのため実際には、車輪を車軸やハブから取り外し、ホイールドーリーを車輌から後方(車輌側方)に引き抜いてから、安全ベルトやチェーンを掛け回すしかなかった。
しかし、このようにしても、タイヤ自体が円形であるため、作業者が掛け回したと思っても、外れてしまうこともあり、このようなことから、現実には、ほとんど掛け回し作業は、実行されていなかった。
そのため、掛け回し手法を採らなくても、ラックアーム上で車輪を安全確実に保持できる手法が求められ、とりわけ作業者がホイールドーリーの後方手許側に居ながら、車輪を保持できる手法が求められていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特許第5825872号公報
特許第6108712号公報
特許第608854号公報
特許第6109386号公報
特許第7106618号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明はこのような背景を考慮してなされたものであって、整備・点検作業を行う作業者が、ホイールドーリーの主たる作業位置から移動することなく、言わば後方手許位置で車輪の保持作業が完結できるようにした新規な操作性を高めたホイールドーリーを開発することを技術課題としたものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
まず請求項1記載の、操作性を高めたホイールドーリーは、
移動可能に構成された基台と、
この基台に昇降自在に支持される昇降架台とを具え、
当該昇降架台には、車輪支承用のラックアームが一対平行に設けられるとともに、
この一対のラックアームにより形成される支承空間に支承される車輪の側部(サイドウォール部)にあてがうタイヤホルダを具えるものであり、
このタイヤホルダは、各ラックアームに対して可動状態に支持されるホルダロッドを具え、
このホルダロッドには前方部位にホールド片が設けられるとともに、後方手許側にホルダ操作片が設けられ、
前記ホルダロッドは、ラックアームに沿って前後方向に摺動自在、且つホルダロッドの軸心回りに回動自在に支持されていることを特徴として成るものである。
【0010】
また請求項2記載の、操作性を高めたホイールドーリーは、請求項1記載の要件に加え、
前記一対のラックアームは、対向する内側に、車輪を転動支承する支承ローラを具えていることを特徴として成るものである。
(【0011】以降は省略されています)

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