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公開番号2025007884
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-17
出願番号2023109593
出願日2023-07-03
発明の名称合成皮革
出願人アキレス株式会社
代理人
主分類D06N 3/00 20060101AFI20250109BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】車両の内装材や家具用途として好適に用いられる、新生児の頬のような、「しっとりかつさらさらとした触感」の合成皮革を提供することを課題とすることを課題とする。
【解決手段】表面側から、合成樹脂層、繊維布帛基材の順で設けられてなる合成皮革であって、算術平均粗さ(Ra)が3～15μmであって、平均長さ(RSm)が200～700μmであり、スティックスリップ係数が0.1以下である合成皮革。スティックスリップ係数は、JISK7125に準じて測定される動摩擦係数に依拠するものである。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項１】
表面側から、合成樹脂層、繊維布帛基材の順で設けられてなる合成皮革であって、
算術平均粗さ（Ｒａ）が３～１５μｍであって、平均長さ（ＲＳｍ）が２００～７００μｍであり、
スティックスリップ係数が０．１以下であることを特徴とする合成皮革。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、合成皮革に関するものであり、特に意匠性に優れた合成皮革に関するものである。
続きを表示（約 1,500 文字）【０００２】
天然皮革は古くより日常生活に密着するものとして利用されており、皮革生地の有する性状により吸湿、耐熱、耐寒特性と共に強靭な材料として様々な用途で利用されてきた。しかしながら、天然皮革は、供給に限界があり、膨潤に伴う脆弱化や変色等の問題を有するため、これに代わるものとして、合成皮革が用いられている。
【０００３】
消費者の志向は多様化しており、より触感の良好な合成皮革として、しっとりかつさらさらとした触感が求められている。
合成皮革の触感を向上させる方法として、有機系微粒子を添加してさらさらとした触感を付与する技術が知られている（特許文献１等）。しかしながら、しっとりかつさらさらとした触感については、いまだ達成されていなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０１１－８９２４５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
本発明は、新生児の頬のような、「しっとりかつさらさらとした触感」の合成皮革を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討し、しっとりかつさらさらとした触感を有する合成皮革を発明した。
【０００７】
本発明は以下を要旨とする。
（１）表面側から、合成樹脂層、繊維布帛基材の順で設けられてなる合成皮革であって、算術平均粗さ（Ｒａ）が３～１５μｍであって、平均長さ（ＲＳｍ）が２００～７００μｍであり、スティックスリップ係数が０．１以下であることを特徴とする合成皮革。
【発明の効果】
【０００８】
本発明は、しっとりかつさらさらとした触感を有する合成皮革を提供することができる。
そのため、良好な触感が求められる車両の内装材や家具用途として好適に使用できる。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
本発明の合成皮革は、合成樹脂層、繊維布帛基材の順で設けられてなり、算術平均粗さ（Ｒａ）が３～１２μｍであって、平均長さ（ＲＳｍ）が２００～７００μｍであり、スティックスリップ係数０．１以下であることを特徴とする合成皮革である。
本発明におけるスティックスリップ係数は、ＪＩＳＫ７１２５に準じて測定される動摩擦係数に依拠するものであり、具体的な測定方法は以下のとおりである。
測定装置に本発明の合成皮革を切り出した試験片を水平に取り付ける。同じく本発明の合成皮革を切り出した試験片をたるみなく巻き付けたおもり（幅：６２ｍｍ、長さ：１０２ｍｍ、重さＷ：９．８Ｎ）を測定装置に取り付けた試験片上に置き、ロードセルで５０ｍｍ／ｍｉｎの速度で滑らせ、そのときの荷重を測定して極大点平均荷重Ａと極小点平均荷重Ｂを読み取り、以下の式から算出される値が、本発明におけるスティックスリップ係数である。
（式１）スティックスリップ係数＝Ａ－Ｂ／Ｗ
【００１０】
算術平均粗さ（Ｒａ）は表面の凸凹の平均値を基準線として、その区間の基準線から凹凸までの距離の平均値である。算術平均粗さ（Ｒａ）は、ＪＩＳＢ０６０１：２０１３に基づいて測定される。
平均長さ（ＲＳｍ）は、輪郭曲線の横方向のパラメータであり、基準長さにおける輪郭曲線要素の長さの平均である。平均長さ（ＲＳｍ）はＪＩＳＢ０６０１：２０１３に基づいて測定される。
（【００１１】以降は省略されています）

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