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公開番号
2025007771
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-17
出願番号
2023109378
出願日
2023-07-03
発明の名称
通信装置
出願人
東芝テック株式会社
代理人
弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
主分類
H04B
1/59 20060101AFI20250109BHJP(電気通信技術)
要約
【課題】キャンセル信号の調整に際して無線タグが応答してしまうことを防止する。
【解決手段】 実施形態の通信装置は、第1の生成部、共用部、第2の生成部、抑圧部及び調整部を備える。共用部は、第1の生成部により生成された搬送波を入力端より入力して入出力端より出力するとともに、入出力端から入力された信号を出力端より出力する。第2の生成部は、第1の生成部により生成された搬送波の振幅及び位相を変化させてキャンセル信号を生成する。抑圧部は、出力端からの出力信号に含まれる自己干渉信号を、第2の生成部により生成されたキャンセル信号を用いて抑圧する。調整部は、第1の生成部が出力する搬送波を、無線タグが起動することのない長さの第1の期間において入力端へと入力させつつ、出力端からの出力信号に応じて第2の生成部が生成するキャンセル信号を調整する。
【選択図】 図2
特許請求の範囲
【請求項1】
受けた搬送波から得た電力で動作する無線タグから送信された応答信号を受信する通信装置であって、
前記搬送波を生成する第1の生成部と、
前記第1の生成部により生成された前記搬送波を入力端より入力して入出力端より出力するとともに、前記入出力端から入力された信号を出力端より出力する共用部と、
前記第1の生成部により生成された搬送波の振幅及び位相を変化させてキャンセル信号を生成する第2の生成部と、
前記出力端からの出力信号に含まれる自己干渉信号を、前記第2の生成部により生成されたキャンセル信号を用いて抑圧する抑圧部と、
前記第1の生成部が出力する前記搬送波を、前記無線タグが起動することのない長さの第1の期間において前記入力端へと入力させつつ、前記出力端からの出力信号に応じて前記第2の生成部が生成するキャンセル信号を調整する調整部と、
を具備した通信装置。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記調整部は、前記第1の期間においてキャンセル信号を調整し切れなかった場合には、予め定められた長さの第2の期間において前記搬送波の前記入力端への入力を停止したのちに、改めて前記第1の生成部が出力する前記搬送波を前記第1の期間において前記入力端へと入力させつつ、前記出力端からの出力信号に応じて前記第2の生成部が生成するキャンセル信号を調整する、
請求項1に記載の通信装置。
【請求項3】
前記調整部は、前記第1の期間においてキャンセル信号を調整し切れなかった場合には、予め定められた長さの第2の期間において前記搬送波の前記入力端への入力レベルを低下させたのちに、改めて前記第1の生成部が出力する前記搬送波を前記第1の期間において前記入力端へと入力させつつ、前記出力端からの出力信号に応じて前記第2の生成部が生成するキャンセル信号を調整する、
請求項1に記載の通信装置。
【請求項4】
受けた搬送波から得た電力で動作する無線タグから送信された応答信号を受信する通信装置であって、
前記搬送波を生成する第1の生成部と、
前記第1の生成部により生成された前記搬送波を入力端より入力して入出力端より出力するとともに、前記入出力端から入力された信号を出力端より出力する共用部と、
前記第1の生成部により生成された搬送波の振幅及び位相を変化させてキャンセル信号を生成する第2の生成部と、
前記出力端からの出力信号に含まれる自己干渉信号を、前記第2の生成部により生成されたキャンセル信号を用いて抑圧する抑圧部と、
前記第1の生成部が出力する前記搬送波を、前記無線タグが起動することのない長さの第1の期間において前記入力端へと入力させる状態を、予め定められた長さの第2の期間において前記搬送波を前記入力端へと入力させない状態を挟みながら複数回形成し、複数回の第1の期間における前記出力端からの出力信号に応じて前記第2の生成部が生成するキャンセル信号を調整する調整部と、
を具備した通信装置。
【請求項5】
受けた搬送波から得た電力で動作する無線タグから送信された応答信号を受信する通信装置であって、
前記搬送波を生成する第1の生成部と、
前記第1の生成部により生成された前記搬送波を入力端より入力して入出力端より出力するとともに、前記入出力端から入力された信号を出力端より出力する共用部と、
前記第1の生成部により生成された搬送波の振幅及び位相を変化させてキャンセル信号を生成する第2の生成部と、
前記出力端からの出力信号に含まれる自己干渉信号を、前記第2の生成部により生成されたキャンセル信号を用いて抑圧する抑圧部と、
前記第1の生成部が出力する前記搬送波を、前記無線タグが起動することのない長さの第1の期間において前記入力端へと入力させる状態を、予め定められた長さの第2の期間において前記搬送波の前記入力端へ入力レベルを低下させた状態を挟みながら複数回形成し、複数回の第1の期間における前記出力端からの出力信号に応じて前記第2の生成部が生成するキャンセル信号を調整する調整部と、
を具備した通信装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、通信装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
アンテナを送信及び受信で共用する通信装置では、送信信号の一部が受信信号に重畳されて受信系に流入してしまうことがある。この受信信号に重畳された送信信号成分は、自己干渉信号となり、受信系の飽和及びノイズの増加による通信品質の低下を来す恐れがある。
そこで、自己干渉信号とは位相が逆であるキャンセル信号を送信信号から生成し、このキャンセル信号を用いて自己干渉信号を相殺する技術は知られている。
【0003】
自己干渉信号は、周囲環境に応じて変動する。このため、無線タグからの応答信号を受信するのに先立って、搬送波を送信することによって自己干渉信号を生じさせて、当該の自己干渉信号を良好に相殺できるようにキャンセル信号を調整することが行われている。
ところで、無線タグには、通信装置から送信された搬送波から動作電力を得て動作し、動作可能となると応答信号を送信するタイプが存在する。
このタイプの無線タグは、上述のようなキャンセル信号の調整のための搬送波送信によって起動し、応答信号を送信してしまう場合があった。
このような事情から、キャンセル信号の調整に際して無線タグが応答してしまうことを防止できることが望まれていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2008-187227号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、キャンセル信号の調整に際して無線タグが応答してしまうことを防止できる通信装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の通信装置は、受けた搬送波から得た電力で動作する無線タグから送信された応答信号を受信する通信装置であって、第1の生成部、共用部、第2の生成部、抑圧部及び調整部を備える。第1の生成部は、搬送波を生成する。共用部は、第1の生成部により生成された搬送波を入力端より入力して入出力端より出力するとともに、入出力端から入力された信号を出力端より出力する。第2の生成部は、第1の生成部により生成された搬送波の振幅及び位相を変化させてキャンセル信号を生成する。抑圧部は、出力端からの出力信号に含まれる自己干渉信号を、第2の生成部により生成されたキャンセル信号を用いて抑圧する。調整部は、第1の生成部が出力する搬送波を、無線タグが起動することのない長さの第1の期間において入力端へと入力させつつ、出力端からの出力信号に応じて第2の生成部が生成するキャンセル信号を調整する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
第1の実施形態に係る読取装置の要部回路構成を示すブロック図。
第1の実施形態における制御処理のフローチャート。
送信電力、整流電力及び応答波電力の変化タイミングの関係を表すタイミング図。
第2の実施形態における制御処理のフローチャート。
第3の実施形態における制御処理のフローチャート。
送信電力の変化の変形例を表す図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、実施の形態について図面を用いて説明する。なお、以下においては、RFID(radio frequency identification)タグが記憶するデータを読み取る読取装置を例に説明する。この読取装置は、上記のデータ読み取りに際してRFIDタグと無線通信を行うのであり、通信装置の一例である。またRFIDタグは、無線タグの一例である。
【0009】
[第1の実施形態]
図1は第1の実施形態に係る読取装置100の要部回路構成を示すブロック図である。
読取装置100は、発振器11、移相器12、DA(digital to analog)変換器13、直交変調器14、BPF(band-pass filter)15、電力増幅器16、LPF(low-pass filter)17、アンテナ共用器18、給電線19、アンテナ20、可変減衰器21、可変移相器22、DA変換器23、電力合成器24、直交検波器25、LPF26、AC(alternating current)結合増幅器27、AD(analog to digital)変換器28、LPF29、AD変換器30、制御部31及びメモリ32を含む。制御部31は、CPU311及びFPGA(field programmable gate array)312を含む。なお、アンテナ20、あるいは給電線19及びアンテナ20は、読取装置100に含めず、別体の任意のデバイスを接続可能としてもよい。
【0010】
発振器11は、予め定められた周波数の正弦波を搬送波として発生する。
移相器12は、発振器11により発生された搬送波の位相を90度ずらすことで、余弦波をもう1つの搬送波として出力する。
発振器11及び移相器12は、第1の生成部の一例である。
DA変換器13は、CPU311からディジタル状態で出力される2系統の送信ベースバンド信号を、アナログ化する。なお以下においては、2系統の送信ベースバンド信号をそれぞれ、I信号及びQ信号と称する。
(【0011】以降は省略されています)
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