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公開番号2025007237
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-17
出願番号2023108507
出願日2023-06-30
発明の名称振動抑制材
出願人北川工業株式会社
代理人名古屋国際弁理士法人
主分類F16F 15/04 20060101AFI20250109BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】従来品以上に優れた振動抑制効果がある振動抑制材を提供する。
【解決手段】振動抑制材は、受け部と、5個以上8個以下の支持部と、を備える。支持部は、積層された第1層及び第2層を有する。第1層は、スチレン系エラストマー、パラフィン系プロセスオイル、オレフィン系樹脂、充填剤、架橋剤及び架橋助剤が配合されている第1組成物によって構成される。第2層は、スチレン系エラストマー、パラフィン系プロセスオイル、オレフィン系樹脂、水添石油樹脂が配合されている第2組成物によって構成される。受け部は被取付面を有し、被取付面の全体の面積を100%として、そのうちの33~40%の面積に相当する範囲に支持部が取り付けられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
設置箇所に機器を設置する際に、前記機器の脚部と前記設置箇所との間に配置されて、前記機器の作動時に前記機器の振動が前記設置箇所へ伝わるのを抑制する振動抑制材であって、
前記脚部が載せられて前記脚部からの荷重を受ける受け部と、
前記受け部と前記設置箇所との間に挟まれる位置に配置されて、それぞれが前記受け部を支持する5個以上8個以下の支持部と、
を備え、
前記支持部は、積層された第1層及び第2層を有し、前記第1層が前記受け部と前記第2層との間に配置され、
前記第1層は、スチレン系エラストマー100質量部に対し、パラフィン系プロセスオイル400~500質量部と、オレフィン系樹脂8~12質量部と、水酸化マグネシウム粒子である充填剤15~25質量部と、架橋剤5~7質量部と、架橋助剤12~18質量部とが、それぞれ配合されている第1組成物によって構成され、
前記第2層は、スチレン系エラストマー100質量部に対し、パラフィン系プロセスオイル50~80質量部と、オレフィン系樹脂15~25質量部と、水添石油樹脂150~180質量部とが、それぞれ配合されている第2組成物によって構成され、
前記受け部は、前記支持部が取り付けられる被取付面を有し、
前記被取付面の全体の面積を100%として、そのうちの33~40%の面積に相当する範囲に前記支持部が取り付けられている、
振動抑制材。
続きを表示(約 520 文字)【請求項2】
請求項1に記載の振動抑制材であって、
前記第1層は、50~95Hzの周波数域に含まれる周波数Aの振動に対し、損失係数tanδ≧0.2を示す層である、
振動抑制材。
【請求項3】
請求項2に記載の振動抑制材であって、
前記第2層は、30~70Hzの周波数域に含まれる周波数であって前記周波数Aよりも5Hz以上低い周波数Bの振動に対し、損失係数tanδ≧2.0を示す層である、
振動抑制材。
【請求項4】
請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の振動抑制材であって、
前記被取付面は、100mm×100mmの正方形に構成され、
前記第1層は、平面視四角形の平板状に構成され、前記四角形の1辺は21~28mmに構成され、
前記第2層は、平面視四角形の平板状に構成され、前記四角形の1辺は21~28mmに構成される、
振動抑制材。
【請求項5】
請求項4に記載の振動抑制材であって、
前記第1層は、厚さ3mmに構成され、
前記第2層は、厚さ8mmに構成される、
振動抑制材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、振動抑制材に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
異なる2種の樹脂材料を積層して構成される樹脂積層体が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1によれば、上記樹脂積層体は、高い制振性を発現し、振動及び騒音を吸収又は低減することが可能とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-154662号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、洗濯機においては、洗濯槽の回転による振動が極めて大きいため、洗濯機の脚部と床との間に上述のような樹脂積層体を介装しても十分な振動抑制効果が得られない場合がある。このような背景の下、本件発明者は、振動抑制材の振動抑制効果を高めるべく検討を重ねた。その結果、上記特許文献1に記載の樹脂積層体とは異なる材料を利用し、かつ上記特許文献1に記載の樹脂積層体とは異なる構造を採用することで、優れた振動抑制効果が発現することを見いだした。以下に説明する振動抑制材は、上記知見に基づいて完成された振動抑制材である。
【0005】
本開示の一局面は、従来品以上に優れた振動抑制効果がある振動抑制材を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様は、設置箇所に機器を設置する際に、機器の脚部と設置箇所との間に配置されて、機器の作動時に機器の振動が設置箇所へ伝わるのを抑制する振動抑制材であって、受け部と、5個以上8個以下の支持部と、を備える。受け部は、脚部が載せられて脚部からの荷重を受ける。支持部は、受け部と設置箇所との間に挟まれる位置に配置されて、それぞれが受け部を支持する。また、支持部は、積層された第1層及び第2層を有し、第1層が受け部と第2層との間に配置される。第1層は、スチレン系エラストマー100質量部に対し、パラフィン系プロセスオイル400~500質量部と、オレフィン系樹脂8~12質量部と、水酸化マグネシウム粒子である充填剤15~25質量部と、架橋剤5~7質量部と、架橋助剤12~18質量部とが、それぞれ配合されている第1組成物によって構成される。第2層は、スチレン系エラストマー100質量部に対し、パラフィン系プロセスオイル50~80質量部と、オレフィン系樹脂15~25質量部と、水添石油樹脂150~180質量部とが、それぞれ配合されている第2組成物によって構成される。受け部は、支持部が取り付けられる被取付面を有する。被取付面の全体の面積を100%として、そのうちの33~40%の面積に相当する範囲に支持部が取り付けられている。
【0007】
このように構成された振動抑制材によれば、上述のような受け部と5個以上8個以下の支持部とを備え、支持部が上述のような第1層及び第2層を有する。そのため、第1層及び第2層は、それぞれ異なる周波数域で振動を抑制し、優れた振動抑制効果が発現する。また、5個以上8個以下の支持部それぞれにおいて振動が抑制されるので、単一の支持部で振動を抑制する場合に比べ、優れた振動抑制効果が発現する。
【0008】
本開示の一態様では、第1層は、50~95Hzの周波数域に含まれる周波数Aの振動に対し、損失係数tanδ≧0.2を示す層であってもよい。
本開示の一態様では、第2層は、30~70Hzの周波数域に含まれる周波数であって周波数Aよりも5Hz以上低い周波数Bの振動に対し、損失係数tanδ≧2.0を示す層であってもよい。
【0009】
本開示の一態様では、被取付面は、100mm×100mmの正方形に構成されてもよい。第1層は、平面視四角形の平板状に構成され、四角形の1辺は21~28mmに構成されてもよい。第2層は、平面視四角形の平板状に構成され、四角形の1辺は21~28mmに構成されてもよい。
【0010】
本開示の一態様では、第1層は、厚さ3mmに構成されてもよい。第2層は、厚さ8mmに構成されてもよい。なお、本開示の一態様でいう厚さ3mm、厚さ8mmという数値には、各層の振動減衰特性に悪影響を及ぼさない範囲で誤差があってもよく、厳密な意味で厚さ3mm、厚さ8mmに限定されるものではない。例えば、厚さ3mm±0.5mm程度であれば、本開示の一態様でいう厚さ3mmと見なすことができる。また、厚さ8mm±0.5mm程度であれば、本開示の一態様でいう厚さ8mmと見なすことができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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