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公開番号2025006485
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-17
出願番号2023107305
出願日2023-06-29
発明の名称画像復号装置、画像復号方法及びプログラム
出願人KDDI株式会社
代理人フェリシテ弁理士法人
主分類H04N 19/593 20140101AFI20250109BHJP(電気通信技術)
要約【課題】符号化効率を向上させること。
【解決手段】本発明に係る画像復号装置200は、復号済み画素と制御情報とに基づいて第1予測画素を生成する第1フレーム内予測部204と、共通の制御情報に基づいて複数の前記復号済み画素を参照して第2予測画素を生成する第2フレーム内予測部205と、復号済み画素を蓄積する蓄積部208と、蓄積された復号済み画素と制御情報とに基づいて第3予測画素を生成するフレーム間予測部206と、予測残差と第1乃至第3予測画素とを加算して復号済み画素を得る加算器207とを具備する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
画像復号装置であって、
制御情報並びに量子化値を復号する復号部と、
前記量子化値を逆量子化して変換係数とする逆量子化部と、
前記変換係数を逆変換して予測残差とする逆変換部と、
復号済み画素と前記制御情報とに基づいて、第1予測画素を生成する第1フレーム内予測部と、
共通の前記制御情報に基づいて複数の前記復号済み画素を参照して第2予測画素を生成する第2フレーム内予測部と、
前記復号済み画素を蓄積する蓄積部と、
前記蓄積された復号済み画素と前記制御情報とに基づいて、第3予測画素を生成するフレーム間予測部と、
前記予測残差と前記第1乃至第3予測画素とを加算して前記復号済み画素を得る加算器とを具備することを特徴とする画像復号装置。
続きを表示(約 970 文字)【請求項2】
前記第2フレーム内予測部は、2本のブロックベクトルが存在する場合、ブロックベクトル予測を1本に統合することを特徴とする請求項1に記載の画像復号装置。
【請求項3】
前記第2フレーム内予測部は、第1ブロックベクトルとの差及び第2ブロックベクトルとの差の合計を最小化するブロックベクトル予測候補を、ブロックベクトル予測とすることを特徴とする請求項1に記載の画像復号装置。
【請求項4】
前記第2フレーム内予測部は、1本のブロックベクトル予測から、第1ブロックベクトル差分及び第2ブロックベクトル差分を導出することを特徴とする請求項1に記載の画像復号装置。
【請求項5】
前記第2フレーム内予測部は、2つブロックベクトル差分のうちの一方のブロックベクトル差分の長さを用いて他方のブロックベクトル差分を復号することを特徴とする請求項1に記載の画像復号装置
【請求項6】
前記第2フレーム内予測部は、前記第1ブロックベクトル差分及び前記第2ブロックベクトル差分の長短を表すシグナリングの復号を省略することを特徴とする請求項5に記載の画像復号装置。
【請求項7】
前記第2フレーム内予測部は、前記一方のブロックベクトル差分の長さが小数になる場合は、整数になる座標を基準とすることを特徴とする請求項5に記載の画像復号装置。
【請求項8】
前記第2フレーム内予測部は、前記一方のブロックベクトル差分との距離が最小となる点と前記一方のブロックベクトル差分との差分を復号することを特徴とする請求項7に記載の画像復号装置。
【請求項9】
前記第2フレーム内予測部は、前記最小となる点のシグナリングの復号をせずに、前記最小となる点の可能性のある点を用いて参照した画素と前記一方のブロックベクトル差分が参照する画素との差分が最小となる点を、前記最小となる点として採用することを特徴とする請求項8に記載の画像復号装置。
【請求項10】
前記第2フレーム内予測部は、2本のブロックベクトルが存在する場合、ブロックベクトル差分を1本に統合することを特徴とする請求項1に記載の画像復号装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、画像復号装置、画像復号方法及びプログラムに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
非特許文献1乃至3には、イントラブロックコピー(IBC:Intra Block Copy)が開示されている。
【0003】
IBCは、復号対象フレームの復号済み画素領域から画素を参照して復号対象ブロックの予測画素とする。具体的には、IBCは、復号対象ブロックのブロックベクトルが示す参照ブロックから画素をコピーすることで予測画素として利用する。
【0004】
非特許文献4は、IBCがブロックベクトルを2本保持することを開示している。IBCは、ブロックベクトルを2本保持する場合は、それぞれ復号済み画素領域から画素を参照して単純平均することで、予測画素として利用する復号対象ブロックを予測する。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
ITU-T H.266/VVC
X.Xu他、「Intra Block Copy in HEVC Screen Content Coding Extensions」、IEEE Journal on Emerging and Selected Topics in Circuits and System、vol.6、no.4、409~419頁、2016年
M.Coban他、「Algorithm description of Enhanced Compression Model 8(ECM 8)」、JVET-AC2025、2023年
Y.Kidani他、「Non-EE2:Bi-predictive IBC for natural and screen content」、JVET-AD0134、2023年
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、非特許文献1乃至3では、ブロックベクトルが1本しかないため、参照した画素の予測精度が必ずしも高くないという課題がある。
【0007】
非特許文献4では、ブロックベクトルを2本にすることで、それぞれの参照画素を平均するため、2つの参照画素の予測残差が互いに独立である場合は、参照画素の予測残差の分散を半減することができ、結果として予測精度を向上させることで、上述の課題を一部改善することができる。ただし、単純平均であるため、符号化性能の向上に余地が残っている。
【0008】
そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、符号化効率の高い画像復号装置、画像復号方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第1の特徴は、画像復号装置であって、制御情報並びに量子化値を復号する復号部と、前記量子化値を逆量子化して変換係数とする逆量子化部と、前記変換係数を逆変換して予測残差とする逆変換部と、復号済み画素と前記制御情報とに基づいて、第1予測画素を生成する第1フレーム内予測部と、共通の前記制御情報に基づいて複数の前記復号済み画素を参照して第2予測画素を生成する第2フレーム内予測部と、前記復号済み画素を蓄積する蓄積部と、前記蓄積された復号済み画素と前記制御情報とに基づいて、第3予測画素を生成するフレーム間予測部と、前記予測残差と前記第1乃至第3予測画素とを加算して前記復号済み画素を得る加算器とを具備することを要旨とする。
【0010】
本発明の第2の特徴は、画像復号方法であって、制御情報並びに量子化値を復号する工程と、前記量子化値を逆量子化して変換係数とする工程と、前記変換係数を逆変換して予測残差とする工程と、復号済み画素と前記制御情報とに基づいて、第1予測画素を生成する工程と、共通の前記制御情報に基づいて複数の前記復号済み画素を参照して第2予測画素を生成する工程と、前記復号済み画素を蓄積する工程と、前記蓄積された復号済み画素と前記制御情報とに基づいて、第3予測画素を生成する工程と、前記予測残差と前記第1乃至第3予測画素とを加算して前記復号済み画素を得る工程とを有することを要旨とする。
(【0011】以降は省略されています)

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