TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025006482
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-17
出願番号2023107302
出願日2023-06-29
発明の名称画像復号装置、画像復号方法及びプログラム
出願人KDDI株式会社
代理人フェリシテ弁理士法人
主分類H04N 19/593 20140101AFI20250109BHJP(電気通信技術)
要約【課題】符号化効率を向上させること。
【解決手段】本発明に係る画像復号装置200は、復号済み画素と制御情報とに基づいて第1予測画素を生成する第1フレーム内予測部204と、復号済み画素に対して重み平均を行うことで第2予測画素を生成する第2フレーム内予測部205と、復号済み画素を蓄積する蓄積部208と、蓄積された復号済み画素と制御情報とに基づいて第3予測画素を生成するフレーム間予測部206と、予測残差と第1乃至第3予測画素とを加算して復号済み画素を得る加算器207とを具備する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
画像復号装置であって、
制御情報並びに量子化値を復号する復号部と、
前記量子化値を逆量子化して変換係数とする逆量子化部と、
前記変換係数を逆変換して予測残差とする逆変換部と、
復号済み画素と前記制御情報とに基づいて、第1予測画素を生成する第1フレーム内予測部と、
前記復号済み画素に対して重み平均を行うことで、第2予測画素を生成する第2フレーム内予測部と、
前記復号済み画素を蓄積する蓄積部と、
前記蓄積された復号済み画素と前記制御情報とに基づいて、第3予測画素を生成するフレーム間予測部と、
前記予測残差と前記第1乃至第3予測画素とを加算して前記復号済み画素を得る加算器とを具備することを特徴とする画像復号装置。
続きを表示(約 870 文字)【請求項2】
前記第2フレーム内予測部は、前記重み平均の適用対象を特定サイズのブロックに限定することを特徴とする請求項1に記載の画像復号装置。
【請求項3】
前記第2フレーム内予測部は、2本以上のブロックベクトルがそれぞれ参照する参照画素の領域に対して重み平均を行うことで前記第2予測画素を生成することを特徴とする請求項1に記載の画像復号装置。
【請求項4】
前記第2フレーム内予測部は、優先度に応じて、複数のブロックベクトルがそれぞれ参照する参照画素に対する重みの個数及び種類の少なくとも1つを変更することを特徴とする請求項1に記載の画像復号装置。
【請求項5】
前記第2フレーム内予測部は、前記参照画素の予測精度の高さに基づいて前記優先度を設定することを特徴とする請求項4に記載の画像復号装置。
【請求項6】
前記第2フレーム内予測部は、前記複数のブロックベクトルがそれぞれ参照する参照画素の中で優先度の低い参照画素に対して優先度の高い参照画素には、選択可能な重みの中で前記優先度が低い参照画素の重みより大きな重みだけを適用するように、前記重みを限定することを特徴とする請求項4に記載の画像復号装置。
【請求項7】
前記第2フレーム内予測部は、前記優先度に差が無い場合は前記重みを限定しないことを特徴とする請求項4に記載の画像復号装置。
【請求項8】
前記第2フレーム内予測部は、前記優先度を前記ブロックベクトルの長さに設定することを特徴とする請求項4に記載の画像復号装置。
【請求項9】
前記第2フレーム内予測部は、前記優先度を前記ブロックベクトルの長さに反比例させることを特徴とする請求項4に記載の画像復号装置。
【請求項10】
前記第2フレーム内予測部は、前記優先度をブロックベクトル差分の長さに設定することを特徴とする請求項4に記載の画像復号装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、画像復号装置、画像復号方法及びプログラムに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
非特許文献1乃至3には、イントラブロックコピー(IBC:Intra Block Copy)が開示されている。
【0003】
IBCは、復号対象フレームの復号済み画素領域から画素を参照して復号対象ブロックの予測画素とする。具体的には、IBCは、復号対象ブロックのブロックベクトルが示す参照ブロックから画素をコピーすることで予測画素として利用する。
【0004】
非特許文献4は、IBCがブロックベクトルを2本保持することを開示している。IBCは、ブロックベクトルを2本保持する場合は、それぞれ復号済み画素領域から画素を参照して単純平均することで、予測画素として利用する復号対象ブロックの予測値とする。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
ITU-T H.266/VVC
X.Xu他、「Intra Block Copy in HEVC Screen Content Coding Extensions」、IEEE Journal on Emerging and Selected Topics in Circuits and System、vol.6、no.4、409~419頁、2016年
M.Coban他、「Algorithm description of Enhanced Compression Model 8(ECM 8)」、JVET-AC2025、2023年
Y.Kidani他、「Non-EE2:Bi-predictive IBC for natural and screen content」、JVET-AD0134、2023年
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、非特許文献1乃至3では、ブロックベクトルが1本しかないため、参照した画素の予測精度が必ずしも高くないという課題がある。
【0007】
非特許文献4では、ブロックベクトルを2本にすることで、それぞれの参照画素を平均するため、2つの参照画素の予測残差が互いに独立である場合は、参照画素の予測残差の分散を半減することができ、結果として予測精度を向上させることで、上述の課題を一部改善することができる。ただし、単純平均であるため、符号化性能の向上に余地が残っている。
【0008】
そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、符号化効率の高い画像復号装置、画像復号方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第1の特徴は、画像復号装置であって、制御情報並びに量子化値を復号する復号部と、前記量子化値を逆量子化して変換係数とする逆量子化部と、前記変換係数を逆変換して予測残差とする逆変換部と、復号済み画素と前記制御情報とに基づいて、第1予測画素を生成する第1フレーム内予測部と、前記復号済み画素に対して重み平均を行うことで、第2予測画素を生成する第2フレーム内予測部と、前記復号済み画素を蓄積する蓄積部と、前記蓄積された復号済み画素と前記制御情報とに基づいて、第3予測画素を生成するフレーム間予測部と、前記予測残差と前記第1乃至第3予測画素とを加算して前記復号済み画素を得る加算器とを具備することを要旨とする。
【0010】
本発明の第2の特徴は、画像復号方法であって、制御情報並びに量子化値を復号する工程と、前記量子化値を逆量子化して変換係数とする工程と、前記変換係数を逆変換して予測残差とする工程と、復号済み画素と前記制御情報とに基づいて、第1予測画素を生成する工程と、前記復号済み画素に対して重み平均を行うことで、第2予測画素を生成する工程と、前記復号済み画素を蓄積する工程と、前記蓄積された復号済み画素と前記制御情報とに基づいて、第3予測画素を生成する工程と、前記予測残差と前記第1乃至第3予測画素とを加算して前記復号済み画素を得る工程とを有することを要旨とする。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

個人
インターホンシステム
11日前
個人
ヘッドホンカバー
1か月前
株式会社奥村組
通信設備
18日前
キヤノン株式会社
電子機器
20日前
BoCo株式会社
聴音装置
2か月前
BoCo株式会社
聴音装置
2か月前
キヤノン株式会社
電子機器
27日前
キヤノン株式会社
電子機器
25日前
オムロン株式会社
通信装置
18日前
キヤノン電子株式会社
画像読取装置
19日前
キヤノン電子株式会社
画像読取装置
19日前
キヤノン電子株式会社
画像読取装置
26日前
日本精機株式会社
車両用の撮像装置
1か月前
日本無線株式会社
無線受信装置
1日前
キヤノン株式会社
映像表示装置
1か月前
日本放送協会
無線伝送システム
1か月前
個人
電子透かし埋め込み及び抽出方法
1日前
リオン株式会社
聴取装置
1か月前
株式会社アーク
情報処理システム
1か月前
シャープ株式会社
表示装置
2か月前
株式会社Move
イヤホン
1か月前
キヤノン電子株式会社
画像読取システム
19日前
株式会社小糸製作所
画像照射装置
1か月前
キヤノン電子株式会社
画像読取システム
1か月前
株式会社JVCケンウッド
撮像装置
1か月前
株式会社日立国際電気
試験システム
1か月前
キヤノン株式会社
画像形成システム
2か月前
日本放送協会
送信装置及び受信装置
15日前
個人
テレビ画面の注視する画像の表示方法
1か月前
株式会社国際電気
無線通信システム
1か月前
日本放送協会
送信装置及び受信装置
15日前
株式会社PFU
原稿読取装置
5日前
個人
共鳴管型スピーカーエンクロージャー
15日前
株式会社オカムラ
電子機器支持什器
26日前
三菱電機株式会社
無線受信装置
12日前
キヤノン株式会社
情報処理装置の筐体
4日前
続きを見る