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公開番号2025006095
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-17
出願番号2023106672
出願日2023-06-29
発明の名称中間体及びその製造方法、並びに成形体及びその製造方法
出願人株式会社コバヤシ
代理人個人
主分類C08J 3/12 20060101AFI20250109BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】
貝殻粉末と熱可塑性樹脂を含有する中間体を簡単かつ容易に、安定して効率よく製造できる方法を提供することを目的とする。
【解決手段】
本技術は、貝殻粉末と、HLB値が4以上である界面活性剤と、熱可塑性樹脂と、金属石鹸と、を含む中間体を提供する。また、本技術は、貝殻粉末と、熱可塑性樹脂の粒状体と、HLB値が4以上である界面活性剤と、金属石鹸とを加熱混合し、貝殻粉末混合物を形成する貝殻粉末混合物形成工程と、前記貝殻粉末混合物を、冷却し、前記熱可塑性樹脂の粒状体をコア部とし、前記コア部の表面に前記貝殻粉末を有する粉粒体で被覆する被覆層を形成して、前記コア部と前記被覆層とから構成される中間体を形成する冷却工程と、前記冷却工程で製造された前記中間体を成形して成形体を形成する成形工程と、を備える、成形体の製造方法を提供する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
貝殻粉末と、HLB値が4以上である界面活性剤と、熱可塑性樹脂と、金属石鹸と、を含む中間体。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
貝殻粉末と、HLB値が4以上である界面活性剤と、熱可塑性樹脂の粒状体と、金属石鹸とを前記界面活性剤の溶融温度以上で加熱混合し、貝殻粉末混合物を形成する貝殻粉末混合物形成工程と、
前記貝殻粉末混合物を、冷却し、前記熱可塑性樹脂の粒状体をコア部とし、前記コア部の表面に前記貝殻粉末を有する粉粒体で被覆する被覆層を形成して、前記コア部と前記被覆層とから構成される中間体を形成する冷却工程と、
を備える、中間体の製造方法。
【請求項3】
前記貝殻粉末が、ホタテ貝殻粉末である、請求項2に記載の中間体の製造方法。
【請求項4】
前記中間体が、前記界面活性剤を10質量%以下、前記金属石鹸を10質量%以下含む、請求項2に記載の中間体の製造方法。
【請求項5】
貝殻粉末と、HLB値が4以上である界面活性剤と、熱可塑性樹脂と、金属石鹸と、を含む成形体。
【請求項6】
貝殻粉末と、熱可塑性樹脂の粒状体と、HLB値が4以上である界面活性剤と、金属石鹸とを加熱混合し、貝殻粉末混合物を形成する貝殻粉末混合物形成工程と、
前記貝殻粉末混合物を、冷却し、前記熱可塑性樹脂の粒状体をコア部とし、前記コア部の表面に前記貝殻粉末を有する粉粒体で被覆する被覆層を形成して、前記コア部と前記被覆層とから構成される中間体を形成する冷却工程と、
前記冷却工程で製造された前記中間体を成形して成形体を形成する成形工程と、
を備える、成形体の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、中間体及びその製造方法、並びに成形体及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
今日、石油由来の樹脂に無機充填剤等が添加された樹脂材料は、機械的特性に優れるため、各種用途に使用されている。
一方、ほたて貝やかきの水揚げ産地においては、貝柱、ウロ等の内容物が除去されて排出された貝殻が大量に発生する。従来、これらの貝殻の多くは産業廃棄物として埋立て処理されている。
【0003】
そこでこのような貝殻を有効利用する方法として、上記したように貝殻を合成樹脂に添加するための無機充填材として使用することが提案されている(特許文献1、2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2004-75964号公報
特開2010-106270号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、貝殻粉末と熱可塑性樹脂を含有する中間体を簡単かつ容易に、安定して効率よく製造できる方法を提供することを目的とする。また、本発明は、前記中間体を用いて貝殻粉末と熱可塑性樹脂を含有する成形体を容易に、安定して効率よく製造できる方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、熱可塑性樹脂の粒状体をコア部とし、コア部の表面に貝殻粉末を有する粉粒体で被覆する被覆層を形成して、コア部と被覆層とから構成される中間体を製造し、この中間体を使用することにより成形体を容易に、安定して効率よく製造できることを見出した。
【0007】
本発明は、
貝殻粉末と、HLB値が4以上である界面活性剤と、熱可塑性樹脂と、金属石鹸と、を含む中間体を提供する。
本発明は、貝殻粉末と、HLB値が4以上である界面活性剤と、熱可塑性樹脂の粒状体と、金属石鹸とを前記界面活性剤の溶融温度以上で加熱混合し、貝殻粉末混合物を形成する貝殻粉末混合物形成工程と、
前記貝殻粉末混合物を、冷却し、前記熱可塑性樹脂の粒状体をコア部とし、前記コア部の表面に前記貝殻粉末を有する粉粒体で被覆する被覆層を形成して、前記コア部と前記被覆層とから構成される中間体を形成する冷却工程と、
を備える、中間体の製造方法も提供する。
前記貝殻粉末が、ホタテ貝殻粉末でありうる。
前記中間体が、前記界面活性剤を10質量%以下、前記金属石鹸を10質量%以下含みうる。
本発明は、貝殻粉末と、HLB値が4以上である界面活性剤と、熱可塑性樹脂と、金属石鹸と、を含む成形体も提供する。
本発明は、
貝殻粉末と、熱可塑性樹脂の粒状体と、HLB値が4以上である界面活性剤と、金属石鹸 とを加熱混合し、貝殻粉末混合物を形成する貝殻粉末混合物形成工程と、
前記貝殻粉末混合物を、冷却し、前記熱可塑性樹脂の粒状体をコア部とし、前記コア部の表面に前記貝殻粉末を有する粉粒体で被覆する被覆層を形成して、前記コア部と前記被覆層とから構成される中間体を形成する冷却工程と、
前記冷却工程で製造された前記中間体を成形して成形体を形成する成形工程と、
を備える、成形体の製造方法も提供する。
【発明の効果】
【0008】
本発明により、貝殻粉末と熱可塑性樹脂を含有する中間体を簡単かつ容易に、安定して効率よく製造できる方法を提供することができる。また、本発明により、貝殻粉末と熱可塑性樹脂を含有する成形体を簡単かつ容易に、安定して効率よく製造できる方法を提供することができる。
なお、本発明の効果は、ここに記載された効果に必ずしも限定されるものではなく、本明細書中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の中間体の製造方法の装置を示す概念図である。
本発明の中間体を示す模式的断面図である。
実施例1における二軸押出機の電流値の経時変化を示す図である。
実施例1における二軸押出機からシートを押し出す際の樹脂圧力の経時変化を示す図である。
比較例1における二軸押出機の電流値の経時変化を示す図である。
比較例1における二軸押出機からシートを押し出す際の樹脂圧力の経時変化を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を実施するための好適な形態について説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明の代表的な実施形態を示したものであり、本発明の範囲がこれらの実施形態のみに限定されることはない。
(【0011】以降は省略されています)

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