TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025006091
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-17
出願番号2023106659
出願日2023-06-29
発明の名称ハブユニット軸受
出願人日本精工株式会社
代理人弁理士法人貴和特許事務所
主分類F16C 33/78 20060101AFI20250109BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】大径側回転筒部とシールリップとの間のシール内部空間に侵入した異物の排出性を確保でき、シールリップの寿命低下を抑制できる、ハブユニット軸受を提供する。
【解決手段】シール装置5をスリンガ23とシールリング24とから構成する。スリンガ23を、回転筒部25と回転円輪部26と大径側回転筒部27とを有するものとし、シールリング24を、芯金37とシール材38とを有するものとする。シール材38には、大径側回転筒部27の軸方向端面と軸方向に対向する部分に、複数枚のフィン46を設ける。大径側回転筒部27の内周面を、軸方向に関してフィン46に近づくほど内径が大きくなる方向に傾斜させる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
内周面に複列の外輪軌道を有する外輪と、
外周面に複列の内輪軌道を有するハブと、
前記複列の外輪軌道と前記複列の内輪軌道との間に転動自在に配置された複数個の転動体と、
スリンガ及びシールリングを有し、前記外輪の内周面と前記ハブの外周面との間に存在する転動体設置空間の軸方向開口部を塞ぐ、シール装置と、を備え、
前記スリンガは、略コ字形の断面形状を有し、前記ハブに外嵌される回転筒部と、前記回転筒部の軸方向端部から径方向外側に向けて伸長した回転円輪部と、前記回転筒部と径方向に重畳するように前記回転筒部の径方向外側に配置された大径側回転筒部とを有し、
前記シールリングは、芯金と、シール材とを有し、
前記芯金は、前記大径側回転筒部と径方向に重畳するように前記外輪に内嵌固定される固定筒部と、前記固定筒部の軸方向端部から径方向内側に向けて伸長した固定円輪部とを有し、
前記シール材は、前記スリンガの表面にその先端部を摺接させた少なくとも1本のシールリップと、前記固定筒部の内周面を覆った環状被覆部と、前記固定円輪部の軸方向側面を覆った円輪状被覆部と、前記大径側回転筒部の軸方向端面と軸方向に対向する部分に備えられた複数枚のフィンとを有し、
前記大径側回転筒部の内周面は、軸方向に関して前記フィンに近づくほど内径が大きくなる方向に傾斜している、
ハブユニット軸受。
続きを表示(約 410 文字)【請求項2】
前記固定円輪部は、径方向中間部に、径方向内側に向かうほど軸方向に関して前記回転円輪部に近づく方向に傾斜した傾斜板部を有し、
前記シール装置は、前記環状被覆部の内周面と前記大径側回転筒部の外周面との間に、軸方向に関して前記フィンに近づくほど径方向幅が大きくなる第1ラビリンスシール部を有し、かつ、前記円輪状被覆部のうちで前記傾斜板部の外周面を覆った部分の外周面と、前記大径側回転筒部の内周面との間に、軸方向に関して前記フィンに近づくほど径方向幅が小さくなる第2ラビリンスシール部を有する、
請求項1に記載したハブユニット軸受。
【請求項3】
前記スリンガが、金属材料製のスリンガ本体と、前記スリンガ本体に支持されたエンコーダとからなり、
前記大径側回転筒部の内周面は、前記エンコーダの一部により構成されている、
請求項1に記載したハブユニット軸受。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ハブユニット軸受に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
自動車の車輪は、ハブユニット軸受により、懸架装置に対して回転自在に支持される。ハブユニット軸受は、内周面に複列の外輪軌道を有する外輪と、外周面に複列の内輪軌道を有するハブと、複列の外輪軌道と複列の内輪軌道との間に転動自在に配置された複数個の転動体とを備える。
【0003】
なお、ハブユニット軸受に関して、軸方向外側とは、ハブユニット軸受を車両に組み付けた状態での車両の幅方向外側をいい、軸方向内側とは、ハブユニット軸受を車両に組み付けた状態での車両の幅方向中央側をいう。
【0004】
ハブユニット軸受は、外部からの泥水などの侵入を防止するため、外輪の内周面とハブの外周面との間に存在する転動体設置空間の軸方向開口部を塞ぐシール装置をさらに備える。
【0005】
転動体設置空間の軸方向開口部を塞ぐシール装置として、ハブに外嵌固定されるスリンガと、スリンガの表面にその先端部を摺接させた少なくとも1本のシールリップを有するシールリングとを備えた、シール装置を使用することが知られている。
【0006】
特開2016-80145号公報(特許文献1)には、転動体設置空間の軸方向内側の開口部を、スリンガとシールリングとを備えたシール装置により塞ぐ構造が開示されている。図8は、特開2016-80145号公報に記載された、従来構造のシール装置100を示している。
【0007】
シール装置100は、スリンガ101とシールリング102とから構成されている。
【0008】
スリンガ101は、略コ字形(横U字形)の断面形状を有しており、ハブ103に外嵌固定された回転筒部104と、回転筒部104の軸方向内側の端部から径方向外側に向けて伸長した回転円輪部105と、回転円輪部105の径方向外側の端部から軸方向外側に向けて伸長し、回転筒部104と径方向に重畳して配置された大径側回転筒部106とを有する。
【0009】
スリンガ101は、金属材料製のスリンガ本体107と、スリンガ本体107に支持固定された磁性ゴム製のエンコーダ108とから構成されている。
【0010】
スリンガ本体107は、略コ字形の断面形状を有しており、内径側筒部109と、内径側筒部109の軸方向内側の端部から径方向外側に向けて伸長した円板部110と、円板部110の径方向外側の端部から軸方向外側に向けて伸長した外径側筒部111とを有する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

個人
流路体
1か月前
個人
クラッチ装置
1か月前
個人
免震留具
3か月前
個人
固着具と成形品部材
1か月前
個人
回転式配管用支持具
11日前
株式会社アイシン
駆動装置
1か月前
株式会社オンダ製作所
継手
25日前
個人
ベルトテンショナ
今日
カヤバ株式会社
緩衝器
1か月前
株式会社ミクニ
弁装置
26日前
株式会社ミクニ
弁装置
26日前
カヤバ株式会社
緩衝器
3か月前
カヤバ株式会社
緩衝器
1か月前
矢崎化工株式会社
連結具
1か月前
株式会社ナジコ
自在継手
1か月前
株式会社不二工機
逆止弁
1か月前
カヤバ株式会社
緩衝装置
26日前
個人
固着具と固着具の固定方法
19日前
個人
角型菅の連結構造及び工法
11日前
協和工業株式会社
空気弁
18日前
株式会社不二工機
電動弁
1か月前
未来工業株式会社
固定体
2か月前
株式会社ナベル
直動機構
2か月前
株式会社テイエルブイ
自動弁装置
1か月前
株式会社PILLAR
継手
2か月前
株式会社能重製作所
固定具
26日前
株式会社トヨックス
可撓管
3か月前
井関農機株式会社
作業車両
2か月前
株式会社キッツ
ボールバルブ
19日前
因幡電機産業株式会社
取付具
2か月前
株式会社ニフコ
ダンパー装置
2か月前
日本精工株式会社
転がり軸受
2か月前
エバック株式会社
断熱ホース
1か月前
NTN株式会社
玉軸受
2か月前
トヨタ自動車株式会社
分離装置
12日前
鹿島建設株式会社
変位抑制装置
26日前
続きを見る