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公開番号
2025005601
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-17
出願番号
2023105829
出願日
2023-06-28
発明の名称
検出システムおよび楽器
出願人
ヤマハ株式会社
代理人
弁理士法人旺知国際特許事務所
主分類
G10H
1/34 20060101AFI20250109BHJP(楽器;音響)
要約
【課題】変位可能なコイルと磁界を発生するコイルとの距離に応じた検出信号を生成する検出システムにおいてコイルの位置の誤差に起因した検出精度の低下を抑制する。
【解決手段】鍵盤ユニットにおいて、ハンマを有する駆動機構に設置される可動コイル60は、第1部分61と第2部分62とを含み、検出コイル70は、第1部分61に対向する第3部分73と第2部分62に対向する第4部分74とを含む。Y軸方向における第1部分の外形寸法Da1は、Y軸の方向における第3部分の外形寸法Db3以下であり、Y軸方向における第2部分の外形寸法Da2は、Y軸方向における第4部分の外形寸法Db4以下である。第1部分の中心O1と第2部分の中心O2との距離Laは、第3部分の中心O3と第4部分の中心O4との距離Lbを上回る。第3部分の中心O3と第4部分の中心O4とは、第1部分の中心O1と第2部分の中心O2との間に位置する。
【選択図】図10
特許請求の範囲
【請求項1】
変位可能な第1コイルと、
駆動信号の供給により磁界を発生する第2コイルとを具備し、
前記第1コイルと前記第2コイルとの距離に応じた検出信号を生成する検出システムであって、
前記第1コイルは、第1軸に沿って配列された第1部分と第2部分とを含み、
前記第2コイルは、前記第1部分に対向する第3部分と前記第2部分に対向する第4部分とを含み、
前記第1軸の方向における前記第1部分の第1外形寸法は、前記第1軸の方向における前記第3部分の第3外形寸法以下であり、
前記第1軸の方向における前記第2部分の第2外形寸法は、前記第1軸の方向における前記第4部分の第4外形寸法以下であり、
前記第1部分の中心と前記第2部分の中心との第1距離は、前記第3部分の中心と前記第4部分の中心との第2距離を上回り、
前記第3部分の中心と前記第4部分の中心とは、前記第1軸の方向において前記第1部分の中心と前記第2部分の中心との間に位置する
検出システム。
続きを表示(約 950 文字)
【請求項2】
前記第1外形寸法は、前記第3外形寸法を下回り、
前記第2外形寸法は、前記第4外形寸法を下回る
請求項1の検出システム。
【請求項3】
前記第1外形寸法および前記第2外形寸法は相等しく、
前記第3外形寸法および前記第4外形寸法は相等しい
請求項2の検出システム。
【請求項4】
前記第1部分の中心および前記第3部分の中心は、平面視において前記第1部分と前記第3部分とが重複する範囲内に位置し、
前記第2部分の中心および前記第4部分の中心は、平面視において前記第2部分と前記第4部分とが重複する範囲内に位置する
請求項1の検出システム。
【請求項5】
前記第1部分のうち前記第2部分とは反対側に位置する一部は、平面視で前記第3部分の外側に位置し、
前記第2部分のうち前記第1部分とは反対側に位置する一部は、平面視で前記第4部分の外側に位置する
請求項1の検出システム。
【請求項6】
前記第1軸に直交する第2軸の方向における前記第2コイルの寸法は、前記第2軸の方向における前記第1コイルの寸法を上回る
請求項1の検出システム。
【請求項7】
前記第1距離は、前記第2距離の2倍以下である
請求項1の検出システム。
【請求項8】
前記第1外形寸法は、前記第3外形寸法の0.5倍以上であり、
前記第2外形寸法は、前記第4外形寸法の0.5倍以上である
請求項1の検出システム。
【請求項9】
前記第1部分の中心と前記第2部分の中心との距離Laと、前記第3部分の中心と前記第4部分の中心との距離Lbとの差分(La-Lb)を、前記第1軸の方向における前記第3部分または前記第4部分の外形寸法Dbにより除算した数値である中心間距離比(La-Lb)/Dbは、0以上かつ1以下である
請求項1の検出システム。
【請求項10】
前記中心間距離比(La-Lb)/Dbは、0.3以上かつ0.85以下である
請求項9の検出システム。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、磁気を利用して変位を検出する技術に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
例えば鍵盤楽器における鍵またはハンマシャンク等の可動部材の変位を検出する各種の技術が従来から提案されている。例えば特許文献1には、演奏操作子に設置された第1コイルと、磁界を発生する第2コイルとの距離に応じた検出信号を生成する鍵盤楽器が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2021/100448号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
第1コイルおよび第2コイルの各々の位置には誤差が発生し得る。第1コイルおよび第2コイルの位置に誤差が発生した場合、当該誤差に起因して検出精度が低下する場合がある。以上の事情を考慮して、本開示のひとつの態様は、変位可能な第1コイルと、駆動信号の供給により磁界を発生する第2コイルとの距離に応じた検出信号を生成する構成において、第1コイルおよび第2コイルの位置の誤差に起因した検出精度の低下を抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以上の課題を解決するために、本開示のひとつの態様に係る検出システムは、変位可能な第1コイルと、駆動信号の供給により磁界を発生する第2コイルとを具備し、前記第1コイルと第2コイルとの距離に応じた検出信号を生成する検出システムであって、前記第1コイルは、第1軸に沿って配列された第1部分と第2部分とを含み、前記第2コイルは、前記第1部分に対向する第3部分と前記第2部分に対向する第4部分とを含み、前記第1軸の方向における前記第1部分の第1外形寸法は、前記第1軸の方向における前記第3部分の第3外形寸法以下であり、前記第1軸の方向における前記第2部分の第2外形寸法は、前記第1軸の方向における前記第4部分の第4外形寸法以下であり、前記第1部分の中心と前記第2部分の中心との第1距離は、前記第3部分の中心と前記第4部分の中心との第2距離を上回り、前記第3部分の中心と前記第4部分の中心とは、前記第1軸の方向において前記第1部分の中心と前記第2部分の中心との間に位置する。
【0006】
本開示のひとつの態様に係る楽器は、演奏操作に応じて変位する可動部材と、検出システムとを具備する楽器であって、前記検出システムは、前記可動部材に設置された第1コイルと、駆動信号の供給により磁界を発生する第2コイルとを具備し、前記第1コイルと前記第2コイルとの距離に応じた検出信号を生成し、前記第1コイルは、第1軸に沿って配列された第1部分と第2部分とを含み、前記第2コイルは、前記第1部分に対向する第3部分と前記第2部分に対向する第4部分とを含み、前記第1軸の方向における前記第1部分の第1外形寸法は、前記第1軸の方向における前記第3部分の第3外形寸法以下であり、前記第1軸の方向における前記第2部分の第2外形寸法は、前記第1軸の方向における前記第4部分の第4外形寸法以下であり、前記第1部分の中心と前記第2部分の中心との第1距離は、前記第3部分の中心と前記第4部分の中心との第2距離を上回り、前記第3部分の中心と前記第4部分の中心とは、前記第1軸の方向において前記第1部分の中心と前記第2部分の中心との間に位置する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
第1実施形態における鍵盤楽器の構成を例示するブロック図である。
鍵盤ユニットの構成を例示する側面図である。
検出システムおよび制御システムの構成を例示するブロック図である。
磁気センサの回路図である。
駆動回路の構成を例示するブロック図である。
被検出部の平面図である。
図6におけるVII-VII線の断面図である。
信号生成部の平面図である。
図8におけるIX-IX線の断面図である。
可動コイルと検出コイルとの間における寸法および位置の関係を表す模式図である。
第1実施形態の効果の説明図である。
第2実施形態における中心間距離比と速度変動量との関係を示すグラフである。
変形例における鍵盤楽器の模式図である。
変形例におけるペダル機構の模式図である。
変形例における可動コイルと検出コイルと間の寸法および位置の関係を表す模式図である。
変形例における可動コイルと検出コイルと間の寸法および位置の関係を表す模式図である。
変形例における可動コイルと検出コイルと間の寸法および位置の関係を表す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
A:第1実施形態
図1は、本開示の第1実施形態に係る鍵盤楽器100の構成を例示するブロック図である。鍵盤楽器100は、鍵盤ユニット10と検出システム30と制御システム40と放音システム50とを具備する電子楽器(具体的には電子ピアノ)である。
【0009】
鍵盤ユニット10は、鍵盤12を具備する。鍵盤12は、相異なる音高に対応する複数の鍵14(白鍵および黒鍵)で構成される。複数の鍵14はX軸に沿って配列する。X軸は、水平面内において利用者の横方向に延在する軸線である。各鍵14は、利用者による演奏のための操作(以下「演奏操作」という)に応じて変位する。利用者による演奏操作は、例えば押鍵および離鍵を含む。検出システム30は、利用者による演奏操作を検出する。
【0010】
制御システム40は、検出システム30による検出の結果に応じた音響信号Vを生成する。音響信号Vは、演奏操作に応じた楽音の波形を表す信号である。なお、制御システム40は、鍵盤楽器100とは別体で構成されてもよい。例えばスマートフォン、タブレット端末またはパーソナルコンピュータ等の汎用の情報処理装置が、制御システム40として利用されてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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