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公開番号2025013574
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2024195183,2023522649
出願日2024-11-07,2022-05-16
発明の名称操作位置出力装置、操作位置出力方法およびプログラム
出願人ヤマハ株式会社
代理人弁理士法人旺知国際特許事務所
主分類G10H 1/34 20060101AFI20250117BHJP(楽器;音響)
要約【課題】可動部材の位置検出の精度を高める。
【解決手段】固定部材と、ユーザの操作に応じて可動範囲内で前記固定部材に対して変位する可動部材と、可動部材に設置される被検出部材と、固定部材に配置され、可動範囲内における前記可動部材の位置に応じた値の検出信号を出力する検出回路と、検出信号の値と前記可動部材の位置との対応関係に基づいて、前記検出信号の値に応じた前記可動部材の位置を示す位置データを生成する生成部と、可動部材の位置が可動範囲内の所定位置である場合の検出信号の値と、可動部材がない状態の検出信号の値とに基づいて、対応関係を校正する校正部と、を備える。
【選択図】図13
特許請求の範囲【請求項1】
固定部材と、
ユーザの操作に応じて可動範囲内で前記固定部材に対して変位する可動部材と、
前記可動部材に設置される被検出部材と、
前記固定部材に配置され、前記可動範囲内における前記可動部材の位置に応じた値の検出信号を出力する検出回路と、
前記検出信号の値と前記可動部材の位置との対応関係に基づいて、前記検出信号の値に応じた前記可動部材の位置を示す位置データを生成する生成部と、
前記可動部材の位置が前記可動範囲内の所定位置である場合の前記検出信号の値と、前記可動部材がない状態の前記検出信号の値とに基づいて、前記対応関係を校正する校正部と、
を備える操作位置出力装置。
続きを表示(約 2,300 文字)【請求項2】
ユーザの操作に応じて可動範囲内で変位する可動部材に設置される被検出部材と、
前記被検出部材の変位を検出するための検出回路であって、前記可動範囲内における前記被検出部材の位置に応じた値の検出信号を出力する磁気誘導型の検出回路と、
前記被検出部材の位置が変位範囲内の所定位置である場合の前記検出信号の値と、前記被検出部材がない状態の前記検出信号の値とに基づいて、前記検出信号の値と前記被検出部材の位置との対応関係を校正する校正部と、
を備える操作位置出力装置。
【請求項3】
前記検出回路はコイルを含み、
前記所定位置は、前記可動範囲内において前記被検出部材と前記コイルとの距離が最小となる位置である請求項1または2に記載の操作位置出力装置。
【請求項4】
前記可動部材は、前記ユーザの操作に応じて可動範囲内で変位するK(Kは2以上の整数)個の可動部材のうちの一つであり、
前記被検出部材は、前記K個の可動部材と1対1に対応するK個の被検出部材のうち一つであり、
前記K個の被検出部材は1対1に対応する前記K個の可動部材に設置され、
前記検出回路は、前記K個の被検出部材と1対1に対応する前記K個の検出回路のうちの一つであり、
前記校正部は、前記K個の可動部材の各々の位置が前記可動範囲内の前記所定位置である状態において前記K個の検出回路から出力されるK個の検出信号の値に基づいて、前記K個の可動部材の各々について前記対応関係を校正する、
請求項1または2に記載の操作位置出力装置。
【請求項5】
前記可動部材は、前記ユーザの操作に応じて可動範囲内で変位するK(Kは2以上の整数)個の可動部材のうちの一つであり、
前記被検出部材は、前記K個の可動部材と1対1に対応するK個の被検出部材のうち一つであり、
前記K個の被検出部材は1対1に対応する前記K個の可動部材に設置され、
前記検出回路は、前記K個の被検出部材と1対1に対応する前記K個の検出回路のうちの一つであり、
前記校正部は、前記K個の可動部材の各々の位置が前記可動範囲内の前記所定位置である状態において前記K個の検出回路から出力されるK個の検出信号について、前記値の平均値を算出し、算出された平均値に基づいて対応関係を校正する、
請求項1または2に記載の操作位置出力装置。
【請求項6】
固定部材と、
ユーザの操作に応じて可動範囲内で前記固定部材に対して変位する可動部材と、
前記可動部材に設置される被検出部材と、
を備える操作装置の操作位置出力方法であって、
前記固定部材に配置され、前記可動範囲内における前記可動部材の位置に応じた値の検出信号を検出回路が出力し、
前記検出信号の値と前記可動部材の位置との対応関係に基づいて、前記検出信号の値に応じた前記可動部材の位置を示す位置データを生成し、
前記可動部材の位置が前記可動範囲内の所定位置である場合の前記検出信号の値と、前記可動部材がない状態の前記検出信号の値とに基づいて、前記対応関係を校正する、
操作位置出力方法。
【請求項7】
ユーザの操作に応じて可動範囲内で変位する可動部材に設置される被検出部材、
を備える操作装置の操作位置出力方法であって、
前記被検出部材の変位を検出するための検出回路であって、磁気誘導型の検出回路が、
前記可動範囲内における前記被検出部材の位置に応じた値の検出信号を出力し、
前記被検出部材の位置が変位範囲内の所定位置である場合の前記検出信号の値と、前記被検出部材がない状態の前記検出信号の値とに基づいて、前記検出信号の値と前記被検出部材の位置との対応関係を校正する、
を備える操作位置出力方法。
【請求項8】
固定部材と、
ユーザの操作に応じて可動範囲内で前記固定部材に対して変位する可動部材と、
前記可動部材に設置される被検出部材と、
前記固定部材に配置され、前記可動範囲内における前記可動部材の位置に応じた値の検出信号を出力する検出回路と、
を備える操作装置の操作位置を出力するコンピューターを、
前記検出信号の値と前記可動部材の位置との対応関係に基づいて、前記検出信号の値に応じた前記可動部材の位置を示す位置データを生成する生成部、および、
前記可動部材の位置が前記可動範囲内の所定位置である場合の前記検出信号の値と、前記可動部材がない状態の前記検出信号の値とに基づいて、前記対応関係を校正する校正部、
として機能させるプログラム。
【請求項9】
ユーザの操作に応じて可動範囲内で変位する可動部材に設置される被検出部材と、
前記被検出部材の変位を検出するための検出回路であって、前記可動範囲内における前記被検出部材の位置に応じた値の検出信号を出力する磁気誘導型の検出回路と、
を備える操作装置の操作位置を出力するコンピューターを、
前記被検出部材の位置が変位範囲内の所定位置である場合の前記検出信号の値と、前記被検出部材がない状態の前記検出信号の値とに基づいて、前記検出信号の値と前記被検出部材の位置との対応関係を校正する校正部、
として機能させるプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、操作位置を出力する技術に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)【背景技術】
【0002】
例えば鍵盤楽器における鍵等の可動部材の変位を検出するための各種の技術が従来から提案されている。特許文献1には、固定部材に設置された励磁コイル及び位置検出コイルと、固定部材に対して移動する可動部材に設置された被励磁コイルとを利用して、可動部材の位置を検出する構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特表2021-508399号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の構成において、励磁コイル及び位置検出コイルは固定部材に配置され、被励磁コイルは可動部材に配置される。励磁コイル及び位置検出コイルと、被励磁コイルとの相対的な位置は、取付位置によってばらつく。位置検出コイルと被励磁コイルとの相対的な位置にばらつきがあると、可動部材の位置を正確に検出できないといった問題があった。
本開示は、コイル等の位置のばらつきを吸収することによって、可動部材の位置の検出精度を向上することを解決課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以上の課題を解決するために、本開示のひとつの態様に係る楽器は、固定部材と、楽器の演奏動作に応じて可動範囲内で前記固定部材に対して変位する可動部材と、前記可動部材に設置され、磁性体又は導体を有する被検出回路と、前記固定部材に配置されたコイルを有し、前記被検出回路と前記コイルとの距離に応じた電圧となる検出信号を出力する検出回路と、前記検出信号の電圧と前記可動部材の位置との対応関係に基づいて、前記可動部材の位置を示す位置データを生成する生成部と、前記可動部材の位置が前記可動範囲内の所定位置である場合の前記電圧の値に基づいて、前記対応関係を校正する校正部と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0006】
第1実施形態における鍵盤楽器の構成を例示するブロック図である。
鍵盤楽器の構成を例示するブロック図である。
検出回路及び被検出回路の回路図である。
駆動回路の構成を例示するブロック図である。
信号変換部の平面図である。
図5におけるa線の断面図である。
信号変換部に発生する磁界の説明図である。
被検出回路における共振回路の具体的な構成を例示する回路図である。
被検出回路の平面図である。
図9におけるb-b線の断面図である。
コイルLaの法線方向からの平面視において、コイルLaの中心軸C1とコイルLbの中心軸C2との間のズレ量Δrを説明するための説明図である。
距離Dと電圧Eとの関係を示す特性N0、N1、及びN2を示すグラフである。
正規化特性Nを示すグラフである。
制御装置31の機能を示す機能ブロック図である。
電圧Eと正規化電圧Enとの関係を示すグラフである。
制御装置31の校正モードにおける動作を示すフローチャートである。
制御装置31の演奏モードにおける動作を示すフローチャートである。
コイルLaとコイルLbとの距離Dが1mmである場合の、ズレ量Δrと電圧Eとの関係を示すグラフである。
ズレ量Δrと電圧値E6との関係を示す曲線C6、ズレ量Δrと電圧値E1との関係を示す曲線C1とを示す。打弦機構の模式図である。
距離Dに対する電圧Eの正規化した傾きを示すグラフである。
鍵盤楽器100の鍵盤機構4Aに検出システム20を適用した構成の模式図である。
鍵盤楽器100の打弦機構2Aに検出システム20を適用した構成の模式図である。
鍵盤楽器100のペダル機構3Aに検出システム20を適用した構成の模式図である。
鍵盤楽器100の鍵盤10Bに検出システム20を適用した構成の模式図である。
変形例に係る距離Dと電圧Eとの関係を示す特性N0、N1、及びN2を示すグラフである。
変形例に係る正規化特性Nを示すグラフである。
変形例に係る電圧Eと正規化電圧Enとの関係を示すグラフである。
鍵盤楽器100の打弦機構2Bに検出システム20を適用した構成の模式図である。
、鍵盤楽器100のペダル機構3Bに検出システム20を適用した構成の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
A:第1実施形態
図1は、本開示の第1実施形態に係る鍵盤楽器100の構成を例示するブロック図である。鍵盤楽器100は、鍵盤10Aと検出システム20と情報処理装置30と放音装置40とを具備する。鍵盤楽器100は、楽器の一例である。鍵盤10Aは、白鍵と黒鍵とを含むK個の鍵12で構成される。但し、Kは2以上の整数である。Kは、例えば「88」である。
【0008】
K個の鍵12の各々は可動範囲内で変位する。K個の鍵12の各々は、利用者による演奏動作に応じて変位する可動部材の一例である。検出システム20は、各鍵12の位置を検出する。情報処理装置30は、検出システム20による検出の結果に応じた音響信号Vを生成する。音響信号Vは、利用者が操作した鍵12に対応する音高の楽音を表す信号である。放音装置40は、音響信号Vが表す音響を放音する。例えばスピーカ又はヘッドホンが放音装置40として利用される。
【0009】
図2は、鍵盤10Aの任意の1個の鍵12に着目して鍵盤楽器100の具体的な構成を例示するブロック図である。鍵盤10Aの各鍵12は、支点部(バランスピン)13を支点として支持部材14に支持される。支持部材14は、鍵盤楽器100の各要素を支持する構造体(フレーム)である。支持部材14は、演奏動作に応じて変位しない。支持部材14は、固定部材の一例である。各鍵12の端部121は、利用者による押鍵及び離鍵により鉛直方向に変位する。以下の説明では、鍵12の端部121の位置を、鍵12の位置Zと称する。また、演奏動作による力が鍵12に作用しない初期的な状態を第1状態と称し、演奏動作あるいは校正のための静的荷重による力が鍵12に作用する状態を第2状態と称する。また、第1状態における鍵12の位置Zをレスト位置Zrと称する。また、第2状態において、鍵12を最も押し込んだ状態における鍵12の位置Zをエンド位置Zeと称する。各鍵12の可動範囲は、レスト位置Zrからエンド位置Zeまでの範囲である。第1状態は、鍵12が変位していない状態(non-displaced state)に相当し、第2状態は、鍵12が変位した状態(displaced state)に相当する。
【0010】
検出システム20は、K個の鍵12の各々について、鉛直方向における位置Zに応じたレベルの振幅信号Aを生成する。位置Zは、鍵12に荷重が作用しない第1状態における端部121の位置(レスト位置Zr)を基準とした当該端部121の変位量である。
(【0011】以降は省略されています)

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