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公開番号2025071575
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-08
出願番号2023181855
出願日2023-10-23
発明の名称車両用対話システム
出願人矢崎総業株式会社
代理人弁理士法人栄光事務所
主分類G10L 15/22 20060101AFI20250428BHJP(楽器;音響)
要約【課題】運転者の発話に対して車両シーンに合った応答をしてくれる車両用対話システムを提供する。
【解決手段】音声認識部41が、マイク2から入力された音声をテキストデータに変換する。音声対話部42が、定期的に車両情報S3を収集し、収集した車両情報S3に応じたプロンプト付加情報(テキストデータ)を取得する。音声対話部42が、音声認識部41により変換されたテキストデータと、プロンプト付加情報と、を入力情報S1として、対話型AI10に送信する。音声合成部44が、対話型AI10からの応答情報S2を音声に変換し、スピーカ5が、応答情報S2を出力する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
テキストデータから成る入力情報を入力すると、テキストデータから成る応答情報を出力する対話型ＡＩを利用した車両用対話システムであって、
運転者が発話した音声を入力する音声入力部と、
前記音声入力部により入力された前記音声をテキストデータに変換する音声認識部と、
定期的に車両情報を収集する収集部と、
前記収集した前記車両情報に応じたテキストデータを取得する取得部と、
前記音声認識部により変換された前記テキストデータを前記入力情報として前記対話型ＡＩに入力する第１入力制御部と、
前記取得部により取得された前記車両情報に応じた前記テキストデータを前記入力情報として前記対話型ＡＩに入力する第２入力制御部と、
前記対話型ＡＩからの前記応答情報を音声に変換する音声合成部と、
前記音声合成部により変換された前記音声を出力する音声出力部と、を備えた、
車両用対話システム。
続きを表示（約 1,000 文字）【請求項２】
請求項１に記載の車両用対話システムにおいて、
前記第２入力制御部は、前記音声認識部により変換された前記テキストデータに、前記取得部により取得された最新の前記車両情報に応じた前記テキストデータを付加して、前記対話型ＡＩに入力する、
車両用対話システム。
【請求項３】
請求項１に記載の車両用対話システムにおいて、
前記車両情報と前記車両情報に対応する前記テキストデータとからなるデータテーブルを記憶する記憶部を備え、
前記取得部は、前記データテーブルを用いて前記テキストデータを取得する、
車両用対話システム。
【請求項４】
請求項１に記載の車両用対話システムにおいて、
前記車両情報は、車速情報、前走車に追従走行するアダプティブ・クルーズ・コントロール機能のオンオフ情報、ヘッドライトのオンオフ情報、車載機器の動作情報、外気温情報、燃料残量情報、シフトレバーのポジション情報の少なくとも１つを含む、
車両用対話システム。
【請求項５】
請求項１に記載の車両用対話システムにおいて、
前記収集部は、前記車両情報の種類に応じて収集する周期を変える、
車両用対話システム。
【請求項６】
請求項１に記載の車両用対話システムにおいて、
前記第２入力制御部は、前記収集部により収集された前記車両情報が変化したタイミングで、前記取得部により取得された前記車両情報に応じた前記テキストデータを前記対話型ＡＩに入力する、
車両用対話システム。
【請求項７】
請求項６に記載の車両用対話システムにおいて、
前記第２入力制御部は、前記車両情報が変化したタイミングで、車載機器の操作の提案を命令するテキストデータに、前記取得部により取得された前記車両情報に応じた前記テキストデータを付加して前記対話型ＡＩに入力する、
車両用対話システム。
【請求項８】
請求項６に記載の車両用対話システムにおいて、
前記第２入力制御部は、車両の状況を前記運転者に伝えることを命令するテキストデータに、前記取得部により取得された前記車両情報に応じた前記テキストデータを付加して前記対話型ＡＩに入力する、
車両用対話システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、車両用対話システムに関する。
続きを表示（約 1,900 文字）【背景技術】
【０００２】
ユーザが発話すると、音声で応答する音声エージェントサービスが提案されている（特許文献１）。特許文献１の音声エージェントサービスでは、ユーザの発話内容が検索でない場合、予め決められた雑音データを返すことが提案されている。しかしながら、特許文献１の音声エージェントサービスでは、雑音データは予め定められたものの中から抽出するため、人と対話しているような自然な応答が返ってこない。
【０００３】
また、近年、ＣｈａｔＧＰＴのようにインターネット上にある膨大な情報を学習し、より自然な会話ができるようになった対話型ＡＩ（生成系ＡＩ）が提案されている。しかしながら、このような対話型ＡＩは、車両で使用することを想定して作られたものではない。このため、運転者の発話をそのまま対話型ＡＩに入力しても、車両シーンに合わないような応答をする、という課題があった。このため、運転者は、望む応答が得られるまで何回も言い方を変えて話しかける状況が起きてしまう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０１４－９８８４４号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、運転者の発話に対して車両シーンに合った応答をしてくれる車両用対話システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
前述した目的を達成するために、本発明に係る車両用対話システムは、下記を特徴としている。
テキストデータから成る入力情報を入力すると、テキストデータから成る応答情報を出力する対話型ＡＩを利用した車両用対話システムであって、
運転者が発話した音声を入力する音声入力部と、
前記音声入力部により入力された前記音声をテキストデータに変換する音声認識部と、
定期的に車両情報を収集する収集部と、
前記収集した前記車両情報に応じたテキストデータを取得する取得部と、
前記音声認識部により変換された前記テキストデータを前記入力情報として前記対話型ＡＩに入力する第１入力制御部と、
前記取得部により取得された前記車両情報に応じた前記テキストデータを前記入力情報として前記対話型ＡＩに入力する第２入力制御部と、
前記対話型ＡＩからの前記応答情報を音声に変換する音声合成部と、
前記音声合成部により変換された前記音声を出力する音声出力部と、を備えた、
車両用対話システムであること。
【発明の効果】
【０００７】
本発明に係る車両用対話システムによれば、運転者の発話に対して車両シーンに合った応答をしてくれるとの効果を奏する。
【０００８】
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態（以下、「実施形態」という。）を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
図１は、本発明の車両用対話システムの一実施形態を示すブロック図である。
図２は、図１に示すＲＯＭに記憶されたデータテーブルの一例を示す図である。
図３は、図１に示す車両用対話システムが搭載された車両のインストルメントパネル周辺を示す図である。
図４は、図１に示す車両用対話システムを構成するマイコンの処理手順を示すフローチャートである。
図５は、図１に示す車両用対話システムを構成するマイコンの処理手順を示すフローチャートである。
図６は、図４のＳｐ９における動作を説明するための説明図である。
図７は、図４のＳｐ１１における動作を説明するための説明図である。
図８は、他の実施形態における図４のＳｐ１１の動作を説明するための説明図である。
図９は、他の実施形態における車両用対話システムのブロック図である。
図１０は、他の実施形態における車両用対話システムのブロック図である。
図１１は、他の実施形態における車両用対話システムのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
本発明に関する具体的な実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。
（【００１１】以降は省略されています）

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