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公開番号2025026983
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-26
出願番号2024203743,2019234223
出願日2024-11-22,2019-12-25
発明の名称スピーカーおよび車両
出願人ヤマハ株式会社
代理人弁理士法人旺知国際特許事務所
主分類H04R 1/28 20060101AFI20250218BHJP(電気通信技術)
要約【課題】車両においてスピーカーの正面に障害物がある環境下でも、スピーカーからの音声を聞き取りやすくする。
【解決手段】スピーカー10は、聴取空間に向けて放音する放音面21aを有する振動板21と、所定の周波数帯域に制限された音声を示す音声信号に基づいて、振動板21を駆動する駆動部22と、少なくとも1つの開口部41を形成する音響部材40と、を有し、音響部材40は、板状の蓋部材であり、ヘルムホルツ共鳴器を構成する空間S1を聴取空間に向けて放音する放音面21a側に形成するように配置され、ヘルムホルツ共鳴器は、放音面21aからの音の周波数成分のうち、所定の周波数帯域内の成分を増強させ、所定の周波数帯域を超える成分を減衰させる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
聴取空間に向けて放音する放音面を有する振動板と、
所定の周波数帯域に制限された音声を示す音声信号に基づいて、前記振動板を駆動する駆動部と、
少なくとも1つの開口部を形成する音響部材と、を有し、
前記音響部材は、板状の蓋部材であり、ヘルムホルツ共鳴器を構成する空間を前記聴取空間に向けて放音する放音面側に形成するように配置され、
前記ヘルムホルツ共鳴器は、前記放音面からの音の周波数成分のうち、前記所定の周波数帯域内の成分を増強させ、前記所定の周波数帯域を超える成分を減衰させる、
スピーカー。
続きを表示(約 750 文字)【請求項2】
前記音響部材の厚さは、前記少なくとも1つの開口部に向かって厚くなる、
請求項1に記載のスピーカー。
【請求項3】
前記ヘルムホルツ共鳴器の共鳴周波数が前記音声信号の前記所定の周波数帯域における中心周波数よりも高域の周波数である、
請求項1または2に記載のスピーカー。
【請求項4】
前記ヘルムホルツ共鳴器の共鳴周波数が前記音声信号の前記所定の周波数帯域の上限値付近である、
請求項1または2に記載のスピーカー。
【請求項5】
前記ヘルムホルツ共鳴器の共鳴周波数が前記音声信号の前記所定の周波数帯域内の周波数である、
請求項3または4に記載のスピーカー。
【請求項6】
前記少なくとも1つの開口部は、前記音響部材と前記振動板とが重なる方向からみて、前記振動板の中心を包含する1つの開口部である、
請求項1から5のいずれか1項に記載のスピーカー。
【請求項7】
前記少なくとも1つの開口部は、複数の開口部である、
請求項1から5のいずれか1項に記載のスピーカー。
【請求項8】
前記ヘルムホルツ共鳴器の共鳴周波数は、2KHz以上5KHz以下の範囲内にある、
請求項1から7のいずれか1項に記載のスピーカー。
【請求項9】
前記音響部材の一方の面には、前記ヘルムホルツ共鳴器を構成する空間の一部を区画する凹部が設けられる、
請求項1に記載のスピーカー。
【請求項10】
請求項1から9のいずれか1項に記載のスピーカーを有する、
車両。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、スピーカーおよび車両に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
ヘルムホルツ共鳴を利用するスピーカーが知られている。例えば、特許文献1には、ハウジングに収納された振動板の振動により音を発する発音ユニットが開示される。当該ハウジングは、当該振動板の前面側に設けられるケース本体部を有する。当該ケース本体部と当該振動板との間には、空間が形成されており、当該ケース本体部には、複数の開口部が設けられる。当該空間および当該開口部によってヘルムホルツ共鳴器が構成される。特許文献1に記載のユニットでは、振動板から発せられた音における基本周波数の音圧が当該ヘルムホルツ共鳴器によって高められる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-70187号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、車載用等のスピーカーは、インストルメントパネルまたはヘッドコンソール等のパネルの内側に配置される。ここで、意匠的な観点等からスピーカーがパネルにより覆われる場合がある。この場合、当該パネルがスピーカーからの音の伝播を妨げる障害物となり、スピーカーからの高域の音が減衰してしまう。特許文献1に記載のユニットでは、当該高域の音を好適に高めることができない。このため、特許文献1に記載のユニットでは、車載用等として用いた場合、スピーカーからの音声が聞き取りづらくなるという課題がある。
【0005】
以上の事情を考慮して、本発明は、スピーカーの正面に障害物がある環境下でも、スピーカーからの音声を聞き取りやすくすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以上の課題を解決するために、本発明の好適な態様に係るスピーカーは、聴取空間に向けて放音する放音面を有する振動板と、所定の周波数帯域に制限された音声を示す音声信号に基づいて、前記振動板を駆動する駆動部と、少なくとも1つの開口部を形成する音響部材と、を有し、前記音響部材は、板状の蓋部材であり、ヘルムホルツ共鳴器を構成する空間を前記聴取空間に向けて放音する放音面側に形成するように配置され、前記ヘルムホルツ共鳴器は、前記放音面からの音の周波数成分のうち、前記所定の周波数帯域内の成分を増強させ、前記所定の周波数帯域を超える成分を減衰させる。
【0007】
本発明の好適な態様に係る車両は、前述のいずれかの態様に係るスピーカーを有する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
第1実施形態に係るスピーカーの外観を概略的に示す斜視図である。
第1実施形態に係るスピーカーの断面図である。
典型的なヘルムホルツ共鳴器を概念的に示す図である。
スピーカーからの音の周波数特性を示すグラフである。
第1実施形態における音響部材の平面図である。
図5中のA1-A1線断面図である。
第2実施形態における音響部材の平面図である。
図7中のA2-A2線断面図である。
聴取空間と遮蔽物により隔てられる空間にスピーカーが設置される場合を説明するための概念図である。
スピーカーが車両に設置される場合を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
1.第1実施形態
以下、本発明の第1実施形態について図面を参照して説明する。なお、図面において各部の寸法及び縮尺は実際のものと適宜に異ならせてある。また、以下に記載する実施形態は、本発明の好適な具体例である。このため、本実施形態には、技術的に好ましい種々の限定が付されている。しかし、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
【0010】
1-1.スピーカーの概略
図1は、第1実施形態に係るスピーカー10の外観を概略的に示す斜視図である。図2は、第1実施形態に係るスピーカー10の断面図である。
(【0011】以降は省略されています)

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