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公開番号
2025024389
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-20
出願番号
2023128459
出願日
2023-08-07
発明の名称
音響材
出願人
横浜ゴム株式会社
代理人
個人
主分類
G10K
11/16 20060101AFI20250213BHJP(楽器;音響)
要約
【課題】曲げ剛性および音響性能の双方を確保する上で有利な音響材を提供する。
【解決手段】所定の音響性能を有する音響材料で形成された音響材本体12に、音響材本体12よりも剛性が高い材料で形成され細長の板状を呈した補強板14を埋設し、補強板14は、補強板14の高さH1方向を音響材本体12の厚さT2方向に沿わせて配置され、補強材14の高さH1方向の両端は、音響材本体12の厚さT2方向の両面から離れた箇所に位置している。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
所定の音響性能を有する音響材料で形成された厚さを有する板状の音響材本体と、
前記音響材本体よりも剛性が高い材料で形成され、厚さと、厚さよりも大きい寸法の高さと、高さよりも大きい寸法の長さを有する細長の板状を呈し前記音響材本体に埋設された補強板とを備え、
前記補強板は、前記補強板の高さ方向を前記音響材本体の厚さ方向に沿わせて配置され、
前記補強体の高さ方向の両端は、前記音響材本体の厚さ方向の両面から離れた箇所に位置している、
ことを特徴とする音響材。
続きを表示(約 800 文字)
【請求項2】
前記補強板は交差するように複数設けられている、
ことを特徴とする請求項1記載の音響材。
【請求項3】
前記複数の補強板が交差する交差部は、前記音響材本体の輪郭のほぼ中央に位置している、
ことを特徴とする請求項2記載の音響材。
【請求項4】
前記音響材本体は、前記厚さよりも大きい寸法の幅と長さとを有して矩形の板状を呈し、
前記複数の補強板は、前記音響材本体の長さ方向の中心を通り前記音響材本体の幅方向に延在する中心線に対して左右対称の形状となるように配置されている、
ことを特徴とする請求項2記載の音響材。
【請求項5】
前記音響材本体は、矩形の板状を呈し、
前記複数の補強板は、前記音響材本体の輪郭をなす前記矩形の2本の対角線の交点を中心として点対称の形状となるように配置されている、
ことを特徴とする請求項2記載の音響材。
【請求項6】
前記音響材本体は、矩形の板状を呈し、
前記補強板は、前記音響材本体の輪郭をなす前記矩形の対角線上を延在している、
ことを特徴とする請求項1記載の音響材。
【請求項7】
前記補強板は、前記音響材料と音響性能が近い材料で形成されている、
ことを特徴とする請求項1記載の音響材。
【請求項8】
前記音響材本体を形成する前記音響材料は粘弾性体であり、
前記補強板はFRPで形成されている、
ことを特徴とする請求項7記載の音響材。
【請求項9】
前記音響材本体は、矩形の板状を呈し、
前記音響材本体の輪郭をなす前記矩形の各角部に、取り付け孔が前記音響材本体の厚さ方向に貫通形成されている、
ことを特徴とする請求項1記載の音響材。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、音響材に関する。
続きを表示(約 3,700 文字)
【背景技術】
【0002】
船舶の船体などの構造体に取り付けることで、音波の反射、吸収、透過を図る音響材が提供されている(特許文献1参照)。
このような音響材として、粘弾性体からなり均一の厚さの矩形板状を呈するものがあり、音響材は構造体を構成する鋼板の外面に重ね合わされて取り付けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-227702号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、近年、構造体はその軽量化を図るために構造体を構成する鋼板の薄型化が求められているが、鋼板を薄型化すると構造体の強度を確保する上で不利となる。
そこで、音響材に曲げ剛性を付与するためのFRP、合成樹脂、あるいは、金属材料などから構成される補強層を音響材の内部に挟み込むことで音響材自体を構造部材(補強部材)として構造体の構造設計に組み込むことが考えられる。
すなわち、音響材自体を船体などの構造体を構成する構造部材として用いることにより、構造体の鋼板を薄くしても構造体と音響材とで構成される構造体全体の強度を確保することができる。
しかしながら、この場合、音響材を構成する粘弾性体とは材料や物性が異なる異材である補強層が面で音波を受けることになるため、音響材の音響性能(遮音性、吸音性、透過性)が補強層の影響を受けやすく、音響材として所望の音響性能を確保する上で不利となることが懸念される。
本発明は前記事情に鑑み案出されたものであって、本発明の目的は、曲げ剛性および音響性能の双方を確保する上で有利な音響材を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために本発明の一実施の形態は、所定の音響性能を有する音響材料で形成された厚さを有する板状の音響材本体と、前記音響材本体よりも剛性が高い材料で形成され、厚さと、厚さよりも大きい寸法の高さと、高さよりも大きい寸法の長さを有する細長の板状を呈し前記音響材本体に埋設された補強板とを備え、前記補強板は、前記補強板の高さ方向を前記音響材本体の厚さ方向に沿わせて配置され、前記補強体の高さ方向の両端は、前記音響材本体の厚さ方向の両面から離れた箇所に位置していることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明の一実施の形態によれば、補強板によって音響材の曲げ剛性を確保する上で有利となる。
また、音波の到来方向から見た場合に、補強板の面積が音響材本体の面積に占める割合は極めて小さいため、音響材の音響性能、すなわち、音波の反射、吸収、透過が受ける影響は最小限で済む。
したがって、音響材の曲げ剛性および音響性能の双方を確保する上で有利となる。
また、補強板が位置する音響材本体の箇所では、音響材本体が補強板の全長にわたり補強板の高さ方向の両端で接続され、音響材本体が補強板によって分断されないため、音響材の耐久性を確保する上で有利となる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
第1の実施の形態の音響材の平面図である。
音響材本体に埋設された補強板の説明図である。
(A)は交差部の組付け前の状態を示す斜視図、(B)は交差部の組付け後の状態を示す斜視図である。
第2の実施の形態の音響材の平面図である。
第3の実施の形態の音響材の平面図である。
第4の実施の形態の音響材の平面図である。
第5の実施の形態の音響材の平面図である。
第6の実施の形態の音響材の平面図である。
第7の実施の形態の音響材の平面図である。
第8の実施の形態の音響材の平面図である。
第9の実施の形態の音響材の平面図である。
第10の実施の形態の音響材の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
(第1の実施の形態)
次に、図1-図3を参照して第1の実施の形態に係る音響材10Aから説明する。
音響材10Aは、船舶の船体などの不図示の構造体を構成する鋼板の外面(被取り付け面)に重ね合わされて取り付けられることで、音波の反射、吸収、透過を図るものである。
音響材10Aは、音響材本体12と、補強板14とを含んで構成されている。
音響材本体12は、所定の音響性能(遮音性、吸音性、透過性)を有する音響材料で形成され、本実施の形態では、音響材料として粘弾性体が用いられている。
粘弾性体としては、ゴムやウレタンなどの合成樹脂のような従来公知のさまざまな粘弾性体が使用可能である。
図1、図2に示すように、音響材本体12は、均一の厚さT2と、この厚さT2よりも大きい寸法の均一の幅W2と均一の長さL2とを有し矩形の板状に形成されている。
本実施の形態では幅W2と長さL2が等しい正方形の板状に形成され、音響材本体12の4つの角部1202に、音響材10Aを船体などの構造体に取り付けるための取り付け孔16が貫通形成されている。
音響材10Aは、取り付け孔16に挿通されたボルトにより構造体に取り付けられる。
なお、取り付け孔16が設けられる箇所は音響材本体12の輪郭をなす矩形の角部に限定されず、角部を除いた矩形の各辺に間隔をおいて複数設けてもよく、あるいは、矩形の中央部や中央部の周辺に複数設けるなど、取り付け孔16の位置や個数は音響材10Aの形状や大きさによって任意に決定される。
【0009】
補強板14は、音響材本体12よりも剛性が高い材料で形成され、音響材本体12に埋設されている。
補強板14には、FRP(繊維強化プラスチック)、合成樹脂、金属など従来公知の様々な材料が採用可能である。
補強板14として、音響材料(粘弾性体)と音響性能が近いFRPのような材料、言い換えると、音響材料と音響インピーダンスが近い材料を用いると、音響材10Aの音響性能を確保する上で有利となり、本実施の形態では、補強板14としてFRPを用いている。
図2に示すように、補強板14は、均一の厚さT1と、厚さT1よりも大きい寸法の均一の高さH1と、高さH1よりも大きい寸法の均一の長さL1を有する細長の板状を呈している。
補強板14は、補強板14の高さH1方向を音響材本体12の厚さT2方向に沿わせて配置され、補強材14の高さH1方向の両端は、音響材本体12の厚さT2方向の両面から離れた箇所に位置している。
本実施の形態では、補強板14の厚さT1は1mmから20mm程度であり、補強材14の高さH1方向の両端は、音響材本体12の厚さT2方向の両面から1mm程度離れた箇所に位置している。
また、補強板14の長さL1方向の両端は、音響材本体12の幅W2方向両端の端面および長さL2方向両端の端面から離れた箇所に位置している。
したがって、補強板14の両側に位置する音響材本体12の箇所は、補強板14の高さH1方向の両端において接続され、また、補強板14の長さL1方向の両端において接続されている。
【0010】
補強板14は、直線状に延在する同一形状のものが2枚設けられている。
音響材本体12は正方形で形成され、2枚の補強板14は、正方形の対角線上において対向する取り付け孔16をほぼ接続する長さで設けられ、互いに対向する取り付け孔16間にわたって互いに直交して交差するように設けられ、十字状を呈している。
したがって、補強板14の長さL1は、音響材本体12が呈する正方形の1辺よりも大きい長さで形成されている。
補強板14が交差する交差部1402は、音響材本体12の輪郭の正方形のほぼ中央に位置し、本実施の形態では正方形の中心1420に位置している。
なお、このような十字状の補強板14は、図3(A)、(B)に示すように、2枚の補強板14の中央部に設けた欠部1410を介して十字状に組み立て、接着材により十字状の形状を保持するようにしてもよく、あるいは、型により一体成形してもよい。
なお、補強板14はFRPで形成されており、補強板14を構成する強化繊維は、補強板14の厚さT1方向の両面に平行するように補強板14の内部に埋設されている。
したがって、本実施の形態では、複数の補強板14は、音響材本体12の長さL2方向の中心を通り音響材本体12の幅W2方向に延在する中心線に対して左右対称の形状となるように配置され、同時に、複数の補強板14は、音響材本体12の2本の対角線の交点を中心として点対称の形状となるように配置されている。
(【0011】以降は省略されています)
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