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公開番号2025054065
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-07
出願番号2023163249
出願日2023-09-26
発明の名称ゴム組成物およびそれを用いたタイヤ
出願人横浜ゴム株式会社
代理人個人
主分類C08L 9/00 20060101AFI20250331BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】モータを動力源として走行する電気自動車は、内燃機関を動力源として走行する自動車と比較して、車両由来の騒音が大きく低減されている。そのため、さらなるロードノイズの低減が求められている。一方でタイヤには引張強度(TB)や破断伸び(EB)のような物性を一定以上のレベルで有することも求められる。
【解決手段】ジエン系ゴム100質量部に対し、発泡剤を1~10質量部、および酸化鉄を1~100質量部含有するゴム組成物によって上記課題を解決した。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ジエン系ゴム100質量部に対し、発泡剤を1~10質量部、および酸化鉄を1~100質量部含有することを特徴とするゴム組成物。
続きを表示(約 300 文字)【請求項2】
前記発泡剤と前記酸化鉄の割合が、前記発泡剤:前記酸化鉄(質量比)として、1:1~1:5であることを特徴とする請求項1に記載のゴム組成物。
【請求項3】
前記発泡剤が、発泡後の粒径が1μm~5mmとなる中空マイクロカプセルであることを特徴とする請求項1に記載のゴム組成物。
【請求項4】
前記酸化鉄の平均粒径が、1μm~200μmであることを特徴とする請求項1に記載のゴム組成物。
【請求項5】
請求項1に記載のゴム組成物を用いてなるタイヤ。
【請求項6】
スタッドレスタイヤである請求項5に記載のタイヤ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴム組成物およびそれを用いたタイヤに関するものであり、詳しくは、引張強度(TB)や破断伸び(EB)を損なうことなく、ロードノイズを低減し得るゴム組成物およびそれを用いたタイヤに関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
モータを動力源として走行する電気自動車は、内燃機関を動力源として走行する自動車と比較して、車両由来の騒音が大きく低減されている。そのため車両走行におけるノイズ源としてタイヤ由来の騒音(ロードノイズ)がクローズアップされており、さらなるロードノイズの低減が求められている。
一方でタイヤには引張強度(TB)や破断伸び(EB)のような物性を一定以上のレベルで有することも求められる。
【0003】
下記特許文献1には、ハロゲン含有ゴムに酸化鉄を主成分とする加硫剤を配合してなることを特徴とするハロゲン含有ゴム組成物が開示されている。
下記特許文献2には、NBR100重量部に対し、ホワイトカーボン1~150重量部および平均粒径2μm以下でかつモース硬度6以上の無機化合物0.5~50重量部を含有せしめてなるNBR組成物が開示されている。
下記特許文献3には、天然ゴム、ブタジエンゴムおよびスチレンブタジエンゴムからなる群から選ばれる少なくとも1種であるゴム成分100質量部に対して、磁性フィラーを40~80質量部含むゴム組成物をベーストレッド部に用いたタイヤが開示されている。
しかしながら、特許文献1~3にはいずれも、ゴム成分に対し発泡剤および酸化鉄を特定量で配合し、引張強度(TB)や破断伸び(EB)を損なうことなくロードノイズを低減しようとする技術思想は何も開示されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2001-181451号公報
特開2006-37044号公報
特開2010-150324号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって本発明の目的は、引張強度(TB)や破断伸び(EB)を損なうことなく、ロードノイズを低減し得るゴム組成物およびそれを用いたタイヤを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、ジエン系ゴムに、発泡剤および酸化鉄を特定量でもって配合することにより、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成することができた。
すなわち本発明はジエン系ゴム100質量部に対し、発泡剤を1~10質量部、および酸化鉄を1~100質量部含有することを特徴とするゴム組成物を提供するものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明のゴム組成物は、ジエン系ゴム100質量部に対し、発泡剤を1~10質量部、および酸化鉄を1~100質量部含有することを特徴としているので、引張強度(TB)や破断伸び(EB)を損なうことなく、ロードノイズを低減し得るゴム組成物およびそれを用いたタイヤを提供することができる。
【0008】
発泡剤は、例えば加熱後に発泡することによりゴム中に中空部分を形成する。ロードノイズは、この中空部分を通過する際に数多くの反射がなされエネルギーが減衰する。また、酸化鉄は重量則による吸音効果を良好に奏することができる。また、本発明では前記発泡剤および前記酸化鉄の配合量を適切に定めているので、引張強度(TB)や破断伸び(EB)に悪影響を及ぼすことがない。これにより本発明によれば、引張強度(TB)や破断伸び(EB)を損なうことなく、ロードノイズを低減し得るゴム組成物およびタイヤを提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明をさらに詳細に説明する。
【0010】
(ジエン系ゴム)
本発明で使用されるジエン系ゴムは、天然ゴム(NR)、合成イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレン-ブタジエン共重合体ゴム(SBR)、アクリロニトリル-ブタジエン共重合体ゴム(NBR)等を挙げることができる。また本発明で使用されるジエン系ゴムは、その分子量やミクロ構造はとくに制限されず、アミン、アミド、シリル、アルコキシシリル、カルボキシル、ヒドロキシル基等で末端変性されていても、エポキシ化されていてもよい。
上記ジエン系ゴムの重量平均分子量(Mw)は特に限定されないが、本発明の効果等がより優れる理由から、100,000~5,000,000であることが好ましく、200,000~3,000,000であることがより好ましく、300,000~2,000,000であることがさらに好ましい。
なお、本明細書において重量平均分子量(Mw)及び数平均分子量(Mn)は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)測定により得られる標準ポリスチレン換算値である。
(【0011】以降は省略されています)

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