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公開番号
2025059301
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-10
出願番号
2023169322
出願日
2023-09-29
発明の名称
タイヤ
出願人
横浜ゴム株式会社
代理人
清流国際弁理士法人
,
個人
,
個人
主分類
B60C
11/01 20060101AFI20250403BHJP(車両一般)
要約
【課題】優れたブロック耐久性を確保しながら悪路走破性能の更なる向上を可能にしたタイヤを提供する。
【解決手段】
トレッド部1のショルダー領域に複数のショルダーブロック12を設け、ショルダー領域のタイヤ幅方向外側に隣接するサイド領域に複数のサイドブロック13を設け、タイヤ周方向に隣り合う2つ以上のショルダーブロック12とそのタイヤ幅方向外側に配置された1つのサイドブロック13とをブロック群Bとし、ブロック群Bに含まれる各ブロックに第一細溝21、第二細溝22、および第三細溝23を設け、これら細溝がブロック群Bに含まれる1つのショルダーブロック12からサイドブロック13を経て他のショルダーブロック12まで連続的に延在する一連の細溝群20を構成するようにする。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
タイヤ周方向に延在して環状をなすトレッド部と、該トレッド部の両側に配置された一対のサイドウォール部とを備えたタイヤにおいて、
前記トレッド部の表面に、タイヤ赤道の両側でタイヤ周方向に沿って延在する一対の主溝を有し、
前記主溝のタイヤ幅方向外側に位置するショルダー領域に、前記主溝からタイヤ幅方向外側に向かって延在してタイヤ周方向に間隔を置いて配置された複数本のショルダーラグ溝と、前記主溝と前記ショルダーラグ溝とによって区画されてタイヤ周方向に沿って配列された複数のショルダーブロックとが設けられ、
前記ショルダー領域のタイヤ幅方向外側に隣接するサイド領域に前記サイドウォール部の外表面から隆起する複数のサイドブロックが設けられ、
タイヤ周方向に隣り合う2つ以上の前記ショルダーブロックのタイヤ幅方向外側の位置に1つの前記サイドブロックが配置され、これら2つ以上の前記ショルダーブロックと1つの前記サイドブロックとの組み合わせをブロック群としたとき、
前記ブロック群に含まれる1つの前記ショルダーブロックの側面に、一端が前記ショルダーラグ溝の1つに開口し他端が前記サイドブロックに向かって延長する第一細溝が設けられ、
前記ブロック群に含まれる他の前記ショルダーブロックの側面に、一端が前記ショルダーラグ溝の他の1つに開口し他端が前記サイドブロックに向かって延長する第二細溝が設けられ、
前記ブロック群に含まれる前記サイドブロックの頂面に、前記第一細溝の他端と前記第二細溝の他端とを結ぶように延在する第三細溝が設けられ、
前記第一細溝、前記第二細溝、および前記第三細溝が、前記ブロック群に含まれる1つの前記ショルダーブロックから前記サイドブロックを経て他の前記ショルダーブロックまで連続的に延在する一連の細溝群を構成することを特徴とするタイヤ。
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【請求項2】
前記第一細溝および前記第二細溝がそれぞれ少なくとも1つの屈曲点を有し、前記第三細溝が少なくとも2つの屈曲点を有することを特徴とする請求項1に記載のタイヤ。
【請求項3】
前記第一細溝、前記第二細溝、および前記第三細溝の溝幅がそれぞれ0.5mm~3mmであることを特徴とする請求項1または2に記載のタイヤ。
【請求項4】
前記第一細溝、前記第二細溝、および前記第三細溝の溝深さがそれぞれ0.5mm~2mmであることを特徴とする請求項1または2に記載のタイヤ。
【請求項5】
前記ショルダーブロックに、前記第一細溝または前記第二細溝から分岐してショルダーブロックの踏面側に向かって延在する補助溝が設けられたことを特徴とする請求項1または2に記載のタイヤ。
【請求項6】
前記第一細溝および前記第二細溝の開口端が各ショルダーブロックのタイヤ周方向の同じ側に存在することを特徴とする請求項1または2に記載のタイヤ。
【請求項7】
前記ショルダーブロックに、前記第一細溝または前記第二細溝と並行して延在する並行補助溝が設けられたことを特徴とする請求項1または2に記載のタイヤ。
【請求項8】
前記第三細溝が、前記サイドブロックの輪郭線に平行に延在する直線部を含むことを特徴とする請求項1または2に記載のタイヤ。
【請求項9】
前記第一細溝および前記第二細溝の開口端のタイヤ径方向の位置が異なることを特徴とする請求項1または2に記載のタイヤ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、未舗装路等を走行することを意図したタイヤに関し、更に詳しくは、優れたブロック耐久性を確保しながら悪路走破性能の更なる向上を可能にしたタイヤに関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
舗装路面に加えて、未舗装路(不整地、泥濘地、砂地、岩場等)を走行することを想定したタイヤ(例えば、オールテレーンタイヤ、全地形型タイヤ等)は、様々な路面における走行性能に優れることが求められ、特に、優れたオフロード性能(悪路走破性能)を備えることが求められる。このようなタイヤでは、舗装路面で路面に接触するトレッド部だけでなく、未舗装路で路面上の泥、雪、砂、石、岩等(以下、これらを総称して「泥等」と言う)と接触する可能性のあるサイド領域(トレッド部とサイドウォール部の間に位置する領域)に凹凸(サイドブロック等)を設け、これによって泥等を噛み込んでトラクション性能を得ることが行われている(例えば、特許文献1,2を参照)。近年、タイヤに対する要求性能が高度化しており、悪路走破性能の更なる改善が求められている。また、サイドブロックは未舗装路(悪路)において路面上の石、岩、異物等によって損傷を受けやすい傾向があるので耐久性を確保することも求められている。そのため、耐久性(特にブロック耐久性)を確保しながら悪路走破性能を向上し、これら性能を高度に両立することが求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017‐124733号公報
特開2020‐044882号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、優れたブロック耐久性を確保しながら悪路走破性能の更なる向上を可能にしたタイヤを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するための本発明のタイヤは、タイヤ周方向に延在して環状をなすトレッド部と、該トレッド部の両側に配置された一対のサイドウォール部とを備えたタイヤにおいて、前記トレッド部の表面に、タイヤ赤道の両側でタイヤ周方向に沿って延在する一対の主溝を有し、前記主溝のタイヤ幅方向外側に位置するショルダー領域に、前記主溝からタイヤ幅方向外側に向かって延在してタイヤ周方向に間隔を置いて配置された複数本のショルダーラグ溝と、前記主溝と前記ショルダーラグ溝とによって区画されてタイヤ周方向に沿って配列された複数のショルダーブロックとが設けられ、前記ショルダー領域のタイヤ幅方向外側に隣接するサイド領域に前記サイドウォール部の外表面から隆起する複数のサイドブロックが設けられ、タイヤ周方向に隣り合う2つ以上の前記ショルダーブロックのタイヤ幅方向外側の位置に1つの前記サイドブロックが配置され、これら2つ以上の前記ショルダーブロックと1つの前記サイドブロックとの組み合わせをブロック群としたとき、前記ブロック群に含まれる1つの前記ショルダーブロックの側面に、一端が前記ショルダーラグ溝の1つに開口し他端が前記サイドブロックに向かって延長する第一細溝が設けられ、前記ブロック群に含まれる他の前記ショルダーブロックの側面に、一端が前記ショルダーラグ溝の他の1つに開口し他端が前記サイドブロックに向かって延長する第二細溝が設けられ、前記ブロック群に含まれる前記サイドブロックの頂面に、前記第一細溝の他端と前記第二細溝の他端とを結ぶように延在する第三細溝が設けられ、前記第一細溝、前記第二細溝、および前記第三細溝が、前記ブロック群に含まれる1つの前記ショルダーブロックから前記サイドブロックを経て他の前記ショルダーブロックまで連続的に延在する一連の細溝群を構成することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明のタイヤは、サイド領域に複数のサイドブロックを設けるにあたって、タイヤ周方向に隣り合う2つ以上のショルダーブロックからなるブロック群のタイヤ幅方向外側の位置に1つのサイドブロックが配置されているので、ブロック群およびサイドブロックからなる全体が実質的に大きなブロックとして機能し、これによりブロック耐久性を向上することができる。また、各ブロックには主として第一~第三細溝が設けられるだけなので、各ブロックの剛性が維持されて、この点からもブロック耐久性を向上することができる。一方で、第一~第三細溝が、ブロック群に含まれる1つのショルダーブロックからサイドブロックを経て他のショルダーブロックまで連続的に延在する一連の細溝群を構成しているので、この一連の細溝群(第一~第三細溝)が1本の長い溝として機能し、ブロック群全体において優れたエッジ効果を発揮し、トラクション性能を向上することができる。これらの協働により、ブロック耐久性と悪路走破性能を高度に両立することができる。
【0007】
本発明においては、第一細溝および第二細溝がそれぞれ少なくとも1つの屈曲点を有し、第三細溝が少なくとも2つの屈曲点を有することが好ましい。これにより各溝が様々な方向に延長する部分を含むようになり、エッジ効果を向上し、トラクション性能を高めるには有利になる。
【0008】
本発明においては、第一細溝、第二細溝、および第三細溝の溝幅がそれぞれ0.5mm~3mmであることが好ましい。また、第一細溝、第二細溝、および第三細溝の溝深さがそれぞれ0.5mm~2mmであることが好ましい。このように各溝の溝幅や溝深さが適度な範囲であることで、ブロック耐久性と悪路走破性能とを両立するには有利になる。
【0009】
本発明においては、ショルダーブロックに、第一細溝または第二細溝から分岐してショルダーブロックの踏面側に向かって延在する補助溝が設けられた仕様にすることもできる。この仕様においては、補助溝によるエッジ効果が付加されるのでトラクション性能を向上するには有利になる。
【0010】
本発明においては、第一細溝および第二細溝の開口端が各ショルダーブロックのタイヤ周方向の同じ側に存在することが好ましい。これにより第一細溝および第二細溝が同じ方向に延在するようになり、エッジ効果を向上し、トラクション性能を高めるには有利になる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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