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公開番号2025044601
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-02
出願番号2023152283
出願日2023-09-20
発明の名称機能部品付き収容体及びタイヤ
出願人横浜ゴム株式会社
代理人清流国際弁理士法人,個人,個人
主分類B60C 19/00 20060101AFI20250326BHJP(車両一般)
要約【課題】 機能部品の収容時の作業性を改善しつつ、機能部品のセンシング感度を高めてタイヤ情報の測定性能を改善することを可能にした機能部品付き収容体及びタイヤを提供する。
【解決手段】 タイヤ情報を検知するセンサ機能を有する機能部品と、この機能部品が収容される収容体10とを備えた機能部品付き収容体において、収容体10は、機能部品を収容するための収容部13と、この収容部13に連通し、機能部品を出し入れするための開口部14と、この開口部14と平行であって機能部品の収容時に機能部品と接触する平面を含む底部11とを有し、底部11は、弾性を有する材料Aからなる第一領域Raと、材料Aよりも硬い材料Bからなる第二領域Rbとを有している。
【選択図】 図2
特許請求の範囲【請求項1】
タイヤ情報を検知するセンサ機能を有する機能部品と、この機能部品が収容される収容体とを備えた機能部品付き収容体において、
前記収容体が、前記機能部品を収容するための収容部と、この収容部に連通し、前記機能部品を出し入れするための開口部と、この開口部と平行であって前記機能部品の収容時に前記機能部品と接触する平面を含む底部とを有し、
前記底部が、弾性を有する材料Aからなる第一領域と、前記材料Aよりも硬い材料Bからなる第二領域とを有することを特徴とする機能部品付き収容体。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記収容体の底面の面積Sと前記第二領域の面積Sbとが0.01≦Sb/S≦0.50の関係を満たすことを特徴とする請求項1に記載の機能部品付き収容体。
【請求項3】
前記材料Bが弾性を有するゴム又はエラストマーであり、前記材料Aの50%伸張時のモジュラスM
50a
[MPa]と前記材料Bの50%伸張時のモジュラスM
50b
[MPa]とが1.2≦M
50b
/M
50a
≦10.0の関係を満たすことを特徴とする請求項1に記載の機能部品付き収容体。
【請求項4】
前記材料Bの引張弾性率Et
b
が100MPa~100000MPaの範囲にあることを特徴とする請求項1に記載の機能部品付き収容体。
【請求項5】
前記第一領域における前記底部から前記開口部までの高さhA[mm]と前記第二領域における前記底部から前記開口部までの高さhB[mm]とが0mm≦hA-hB≦2mmの関係を満たすことを特徴とする請求項1に記載の機能部品付き収容体。
【請求項6】
前記機能部品が、電子部品を内蔵する筐体と、この筐体の壁面に固定された少なくとも一つのフィルム状の圧電素子とを有し、
無負荷状態でかつ前記機能部品が前記収容体に収容された状態で前記第二領域の少なくとも一部が前記圧電素子を前記筐体の外表面に投影することで形成される投影領域と重複することを特徴とする請求項1に記載の機能部品付き収容体。
【請求項7】
前記第二領域と前記圧電素子の前記投影領域との重複面積が前記圧電素子の前記投影領域の面積に対して10%~150%であることを特徴とする請求項6に記載の機能部品付き収容体。
【請求項8】
前記収容体がトレッド部の裏面に固定され、前記収容体に前記機能部品が収容されていることを特徴とする請求項1に記載の機能部品付き収容体。
【請求項9】
前記収容体が接着剤によりトレッド部の裏面に固定されていることを特徴とする請求項8に記載の機能部品付き収容体。
【請求項10】
請求項1~9のいずれかに記載の機能部品付き収容体がタイヤ内表面に固定され、前記収容体に前記機能部品が収容されていることを特徴とするタイヤ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、機能部品付き収容体及びタイヤに関し、更に詳しくは、機能部品の収容時の作業性を改善しつつ、機能部品のセンシング感度を高めてタイヤ情報の測定性能を改善することを可能にした機能部品付き収容体及びタイヤに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
タイヤ情報を取得するためにタイヤ内表面に機能部品(例えば、センサを含むセンサユニット)を設置することが行われている(例えば、特許文献1,2参照)。機能部品を設置する際、ゴム等からなる収容体(コンテナ)をタイヤ内表面に貼り付け、その貼り付けられた収容体の内部に機能部品を収容する。
【0003】
このような機能部品付き収容体において、収容体への機能部品の収容し易さを重視して、収容体全体を柔らかい材料で構成した場合、収容体の底部が必要以上に変形し、タイヤの変形が機能部品に伝わりにくくなり、機能部品の測定性能に悪影響を及ぼすという問題がある。逆に、収容体全体を硬い材料で構成した場合、機能部品を収容体に収容しにくくなり、機能部品の収容時の作業性が悪化することや、機能部品が収容体内で意図しない姿勢で固定されてしまい、タイヤ情報を正確に検知できないことがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6272225号公報
特表2016-505438号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、機能部品の収容時の作業性を改善しつつ、機能部品のセンシング感度を高めてタイヤ情報の測定性能を改善することを可能にした機能部品付き収容体及びタイヤを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するための本発明の機能部品付き収容体は、タイヤ情報を検知するセンサ機能を有する機能部品と、この機能部品が収容される収容体とを備えた機能部品付き収容体において、前記収容体が、前記機能部品を収容するための収容部と、この収容部に連通し、前記機能部品を出し入れするための開口部と、この開口部と平行であって前記機能部品の収容時に前記機能部品と接触する平面を含む底部とを有し、前記底部が、弾性を有する材料Aからなる第一領域と、前記材料Aよりも硬い材料Bからなる第二領域とを有することを特徴とするものである。
【0007】
また、本発明のタイヤは、上記の機能部品付き収容体がタイヤ内表面に固定され、前記収容体に前記機能部品が収容されていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明では、収容体の底部が材料Aからなる第一領域と材料Aよりも硬い材料Bからなる第二領域とを有しており、収容体の全体ではなく一部のみが硬い材料からなる領域を有することで、機能部品の測定性能への悪影響や機能部品の収容時の作業性の悪化という問題を回避することができる。具体的に、収容体内の底部には、タイヤの変形に応じて変形し易い部分(第一領域)と変形し難い部分(第二領域)とが併存しており、特に第二領域によりタイヤが接地する際に路面から受ける衝撃を機能部品に効率良く伝えることができる。このように収容体を構成することにより、機能部品の収容時の作業性を改善しながら、機能部品のセンシング感度を高めてタイヤ情報の測定性能を改善することができる。センシング感度とは、路面からの衝撃に起因する物理量の変化を感度良く検出する能力を意味し、センシング感度の改善により出力波形のピークトゥピーク値が大きくなり、路面からの衝撃に起因して物理量が変化するタイミングを的確に把握することが可能となる。
【0009】
本発明の機能部品付き収容体において、収容体の底面の面積Sと第二領域の面積Sbとは0.01≦Sb/S≦0.50の関係を満たすことが好ましい。この関係を満たすことで、底面の過剰な変形によるタイヤ変形の吸収を抑制し、タイヤが接地する際に路面から受ける衝撃を機能部品に対してより効率的に伝えることができる。
【0010】
材料Bは弾性を有するゴム又はエラストマーであり、材料Aの50%伸張時のモジュラスM
50a
[MPa]と材料Bの50%伸張時のモジュラスM
50b
[MPa]とは1.2≦M
50b
/M
50a
≦10.0の関係を満たすことができる。材料Bが弾性を有するゴム又はエラストマーである場合、上記のように材料Aと材料Bのモジュラス比を適度に設定することで、機能部品の収容時の作業性と機能部品のセンシング感度をバランス良く改善することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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