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公開番号2025065802
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-22
出願番号2023175253
出願日2023-10-10
発明の名称水素輸送用ホース及びその製造方法
出願人横浜ゴム株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類F16L 11/08 20060101AFI20250415BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】水素輸送用ホースを提供する。
【解決手段】本開示の水素輸送用ホースは、内層、補強層、及び外層をこの順に有している水素輸送用ホースであって、前記内層は、熱可塑性樹脂及びエラストマーからなり、かつJIS K7361‐1:1997に従って測定される厚み1.0mmの板状成形体における全光線透過率が60%以上である熱可塑性樹脂組成物を含有しており、かつD65光源による光を照射して観察したときに、長径が0.7mm以上の粒子を有しない、ことを特徴とする、水素輸送用ホースである。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
内層、補強層、及び外層をこの順に有している水素輸送用ホースであって、
前記内層は、
熱可塑性樹脂及びエラストマーからなり、かつJIS K7361‐1:1997に従って測定される厚み1.0mmの板状成形体における全光線透過率が60%以上である熱可塑性樹脂組成物を含有しており、
かつ
D65光源による光を照射して観察したときに、長径が0.7mm以上の粒子を有しない、
ことを特徴とする、水素輸送用ホース。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記熱可塑性樹脂組成物は、厚み1.0mmの板状成形体におけるJIS K7136:2000に従って測定されるヘーズが90%以下であることを特徴とする、請求項1に記載の水素輸送用ホース。
【請求項3】
前記熱可塑性樹脂組成物は、前記熱可塑性樹脂がマトリックスであり前記エラストマーがドメインである海島構造を有していることを特徴とする、請求項1又は2に記載の水素輸送用ホース。
【請求項4】
前記ドメインの数平均粒子径が1.0μm以下であることを特徴とする、請求項3に記載の水素輸送用ホース。
【請求項5】
前記エラストマーが、変性スチレン系熱可塑性エラストマーであり、スチレン比率が15~50mol%であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の水素輸送用ホース。
【請求項6】
前記変性スチレン系熱可塑性エラストマーが酸変性であり、酸価が1~15mgCH

ONa/gであることを特徴とする、請求項5に記載の水素輸送用ホース。
【請求項7】
前記熱可塑性樹脂のうち50質量%以上が、ポリアミド11又はポリアミド12であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の水素輸送用ホース。
【請求項8】
前記熱可塑性樹脂組成物のASTM D3985に従って測定される21℃ 0%RHにおける酸素透過係数が0.005~0.100mm・cc/(m

・day・mmHg)であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の水素輸送用ホース。
【請求項9】
内層、補強層、及び外層をこの順に有している水素輸送用ホースの製造方法であって、
熱可塑性樹脂及びエラストマーを含有しており、かつJIS K7361‐1:1997に従って測定される厚み1.0mmの板状成形体における全光線透過率が60%以上である熱可塑性樹脂組成物を含有している内層前駆体を成型すること、
前記内層前駆体に対してD65光源による光を照射して行う光検査によって、長径が0.7mm以上である粒子の有無を検査すること、
前記粒子が存在する場合には、前記粒子を前記内層前駆体から除去すること、
を含むことを特徴とする、水素輸送用ホースの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、水素輸送用ホース及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
近年、燃料電池自動車等の開発が盛んに行なわれている。これに伴って、水素ステーションに設置されたディスペンサーから燃料電池自動車等に水素ガスを輸送するホースのような、水素輸送用ホースの開発も進められている。水素輸送用ホースには、水素ガスバリア性、低温環境下での柔軟性、及び耐久性等が求められる。
【0003】
特許文献1は、ポリアミド11と変性オレフィン系エラストマーとを含む樹脂組成物からなる水素ガスバリア層と、前記水素ガスバリア層の外側に配設された補強層と、前記補強層の外側に配設されたポリアミド樹脂を含む外被層とを有する水素輸送部品において、前記樹脂組成物における前記変性オレフィン系エラストマーの含有量は、前記ポリアミド11と前記変性オレフィン系エラストマーとの合計に対して15質量%~50質量%であり、前記樹脂組成物は、可塑剤を実質的に含まないことを特徴とする、水素輸送部品を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2018/155491号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
水素輸送用ホースは、低温の水素を高圧で輸送するために用いられる場合がある。このような使用において、水素輸送用ホースは、低温の水素によって冷却された状態で繰返し変形を受け得る。したがって、水素輸送用ホースの内層を構成するチューブの疲労耐久性を向上させることが望ましい。
【0006】
本開示は、疲労耐久性を向上させた水素輸送用ホース及びその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示者は、以下の手段により上記課題を達成することができることを見出した:
[態様1]
内層、補強層、及び外層をこの順に有している水素輸送用ホースであって、
前記内層は、
熱可塑性樹脂及びエラストマーからなり、かつJIS K7361‐1:1997に従って測定される厚み1.0mmの板状成形体における全光線透過率が60%以上である熱可塑性樹脂組成物を含有しており、かつ
D65光源による光を照射して観察したときに、長径が0.7mm以上の粒子を有しない、
ことを特徴とする、水素輸送用ホース。
[態様2]
前記熱可塑性樹脂組成物は、厚み1.0mmの板状成形体におけるJIS K7136:2000に従って測定されるヘーズが90%以下であることを特徴とする、態様1に記載の水素輸送用ホース。
[態様3]
前記熱可塑性樹脂組成物は、前記熱可塑性樹脂がマトリックスであり前記エラストマーがドメインである海島構造を有していることを特徴とする、態様1又は2に記載の水素輸送用ホース。
[態様4]
前記ドメインの数平均粒子径が1.0μm以下であることを特徴とする、態様3に記載の水素輸送用ホース。
[態様5]
前記エラストマーが、変性スチレン系熱可塑性エラストマーであり、スチレン比率が15~50mol%であることを特徴とする、態様1又は2に記載の水素輸送用ホース。
[態様6]
前記変性スチレン系熱可塑性エラストマーが酸変性であり、酸価が1~15mgCH

ONa/gであることを特徴とする、態様5に記載の水素輸送用ホース。
[態様7]
前記熱可塑性樹脂のうち50質量%以上が、ポリアミド11又はポリアミド12であることを特徴とする、態様1又は2に記載の水素輸送用ホース。
[態様8]
前記熱可塑性樹脂組成物のASTM D3985に従って測定される21℃ 0%RHにおける酸素透過係数が0.005~0.100mm・cc/(m

・day・mmHg)であることを特徴とする、態様1又は2に記載の水素輸送用ホース。
[態様9]
内層、補強層、及び外層をこの順に有している水素輸送用ホースの製造方法であって、
熱可塑性樹脂及びエラストマーを含有しており、かつJIS K7361‐1:1997に従って測定される厚み1.0mmの板状成形体における全光線透過率が60%以上である熱可塑性樹脂組成物を含有している内層前駆体を成型すること、
前記内層前駆体に対してD65光源による光を照射して行う光検査によって、長径が0.7mm以上である粒子の有無を検査すること、
前記粒子が存在する場合には、前記粒子を前記内層前駆体から除去すること、
を含むことを特徴とする、水素輸送用ホースの製造方法。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、疲労耐久性を向上させた水素輸送用ホース及びその製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本発明の実施形態に従う水素輸送用ホース1の一部破断斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の実施の形態について詳述する。なお、本開示は、以下の実施の形態に限定されるのではなく、開示の本旨の範囲内で種々変形して実施できる。
(【0011】以降は省略されています)

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