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公開番号2025067575
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-24
出願番号2023177666
出願日2023-10-13
発明の名称ゴム組成物及びコンベヤベルト
出願人横浜ゴム株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C08L 9/00 20060101AFI20250417BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】得られる加硫ゴムの、初期耐摩耗性、初期難燃性、老化後物性の維持が優れるゴム組成物を提供すること。
【解決手段】天然ゴムとブタジエンゴムとを含むジエン系ゴムと、塩素化パラフィンと三酸化アンチモンとを含む難燃剤と、重量平均分子量が300以上であるトリメチルジヒドロキノリン系化合物及び/又は分子量が300以上であるジフェニルアミン系化合物を含むアミン系化合物と、カーボンブラックと、硫黄と、加硫促進剤とを含有し、天然ゴムの含有量がジエン系ゴム全量中の30～60質量%であり、ブタジエンゴムの含有量がジエン系ゴム全量中の40～70質量%であり、塩素化パラフィンの含有量がジエン系ゴム100質量部に対して20～35質量部であり、三酸化アンチモンの含有量がジエン系ゴム100質量部に対して5～12質量部であり、アミン系化合物の含有量/塩素化パラフィン中の塩素量の質量比が0.10～0.60である、ゴム組成物、並びに、ゴム組成物を用いて製造されたコンベヤベルト。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項１】
天然ゴムとブタジエンゴムとを含むジエン系ゴムと、塩素化パラフィンと三酸化アンチモンとを含む難燃剤と、重量平均分子量が３００以上であるトリメチルジヒドロキノリン系化合物及び／又は分子量が３００以上であるジフェニルアミン系化合物を含むアミン系化合物と、カーボンブラックと、硫黄と、加硫促進剤とを含有し、
前記天然ゴムの含有量が、前記ジエン系ゴム全量中の３０～６０質量％であり、
前記ブタジエンゴムの含有量が、前記ジエン系ゴム全量中の４０～７０質量％であり、
前記塩素化パラフィンの含有量が、前記ジエン系ゴム１００質量部に対して、２０～３５質量部であり、
前記三酸化アンチモンの含有量が、前記ジエン系ゴム１００質量部に対して、５～１２質量部であり、
前記ジエン系ゴム１００質量部に対する、前記アミン系化合物の含有量／前記塩素化パラフィン中の塩素量の質量比が、０．１０～０．６０である、ゴム組成物。
続きを表示（約 650 文字）【請求項２】
前記天然ゴムの含有量が、前記ジエン系ゴム全量中の４０～５５質量％であり、
前記ブタジエンゴムの含有量が、前記ジエン系ゴム全量中の４５～６０質量％である、請求項１に記載のゴム組成物。
【請求項３】
前記カーボンブラックは、窒素吸着比表面積が１００ｍ
２
／ｇ超であり、かつ、ジブチルフタレート吸油量が１００～１４０ｃｍ
３
／１００ｇであるカーボンブラック１を含む、請求項１に記載のゴム組成物。
【請求項４】
前記カーボンブラックの含有量が、前記ジエン系ゴム１００質量部に対して、４０～６０質量部である、請求項１に記載のゴム組成物。
【請求項５】
前記塩素化パラフィンの含有量が、前記ジエン系ゴム１００質量部に対して、２３～３０質量部であり、
前記三酸化アンチモンの含有量が、前記ジエン系ゴム１００質量部に対して、５～１０質量部である、請求項１に記載のゴム組成物。
【請求項６】
前記アミン系化合物が、前記トリメチルジヒドロキノリン系化合物を含む、請求項１に記載のゴム組成物。
【請求項７】
更に、老化防止剤を含有する、請求項１に記載のゴム組成物。
【請求項８】
コンベヤベルト用である、請求項１に記載のゴム組成物。
【請求項９】
請求項１～８のいずれか１項に記載のゴム組成物を用いて製造されたコンベヤベルト。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、ゴム組成物及びコンベヤベルトに関する。
続きを表示（約 2,300 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、天然ゴム、ブタジエンゴム、塩素化パラフィン、三酸化アンチモン、及び加硫剤等を含有する、コンベヤベルト用ゴム組成物が知られている（例えば、特許文献１、２）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特許第７１８２８５３号公報
特許第６６２０１０５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
本発明者が、特許文献１、２に開示されているゴム組成物について検討したところ、このようなゴム組成物を硬化させて得られる加硫ゴムは、初期における、耐摩耗性若しくは難燃性が悪い、又は、老化後物性（老化後の、耐摩耗性、機械的物性、及び難燃性。老化後物性について以下同様）が初期物性を維持できないという問題が生じる場合があることを知見した。
【０００５】
そこで、本発明は、得られる加硫ゴムの、初期耐摩耗性、初期難燃性、老化後物性の維持が優れるゴム組成物を提供することを課題とする。
また、本発明は、コンベヤベルトを提供することも課題とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、以下の構成により課題を解決できることを見出した。
【０００７】
［１］天然ゴムとブタジエンゴムとを含むジエン系ゴムと、塩素化パラフィンと三酸化アンチモンとを含む難燃剤と、重量平均分子量が３００以上であるトリメチルジヒドロキノリン系化合物及び／又は分子量が３００以上であるジフェニルアミン系化合物を含むアミン系化合物と、カーボンブラックと、硫黄と、加硫促進剤とを含有し、
上記天然ゴムの含有量が、上記ジエン系ゴム全量中の３０～６０質量％であり、
上記ブタジエンゴムの含有量が、上記ジエン系ゴム全量中の４０～７０質量％であり、
上記塩素化パラフィンの含有量が、上記ジエン系ゴム１００質量部に対して、２０～３５質量部であり、
上記三酸化アンチモンの含有量が、上記ジエン系ゴム１００質量部に対して、５～１２質量部であり、
上記ジエン系ゴム１００質量部に対する、上記アミン系化合物の含有量／上記塩素化パラフィンが有する塩素量の質量比が、０．１０～０．６０である、ゴム組成物。
［２］上記天然ゴムの含有量が、上記ジエン系ゴム全量中の４０～５５質量％であり、
上記ブタジエンゴムの含有量が、上記ジエン系ゴム全量中の４５～６０質量％である、［１］に記載のゴム組成物。
［３］上記カーボンブラックは、窒素吸着比表面積が１００ｍ
２
／ｇ超であり、かつ、ジブチルフタレート吸油量が１００～１４０ｃｍ
３
／１００ｇであるカーボンブラック１を含む、［１］又は［２］に記載のゴム組成物。
［４］上記カーボンブラックの含有量が、上記ジエン系ゴム１００質量部に対して、４０～６０質量部である、［１］～［３］のいずれか１つに記載のゴム組成物。
［５］上記塩素化パラフィンの含有量が、上記ジエン系ゴム１００質量部に対して、２３～３０質量部であり、
上記三酸化アンチモンの含有量が、上記ジエン系ゴム１００質量部に対して、５～１０質量部である、［１］～［４］のいずれか１つに記載のゴム組成物。
［６］上記アミン系化合物が、上記トリメチルジヒドロキノリン系化合物を含む、［１］～［５］のいずれか１つに記載のゴム組成物。
［７］更に、老化防止剤を含有する、［１］～［６］のいずれか１つに記載のゴム組成物。
［８］コンベヤベルト用である、［１］～［７］のいずれか１つに記載のゴム組成物。
［９］［１］～［８］のいずれか１つに記載のゴム組成物を用いて製造されたコンベヤベルト。
【発明の効果】
【０００８】
本発明によれば、得られる加硫ゴムの、初期耐摩耗性、初期難燃性、老化後物性の維持が優れるゴム組成物を提供できる。
また、本発明は、コンベヤベルトも提供できる。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
図１は本発明のコンベヤベルトの一実施形態の断面図である。
図２は本発明のコンベヤベルトの他の一実施形態の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
以下、本発明について詳述する。
以下に記載する構成要件の説明は、本発明の代表的な実施態様に基づいてなされる場合があるが、本発明はそのような実施態様に制限されない。
本明細書において、「～」を用いて表される数値範囲は、「～」の前後に記載される数値を含む範囲を意味する。
本明細書において、本発明のゴム組成物に含まれる各成分は、それぞれ単独で、又は、２種以上を組み合せて使用することができる。
本明細書において、本発明のゴム組成物がある成分を２種以上で併用する場合、その成分の「含有量」は、特段の断りが無い限り、それら２種以上の合計含有量を意味する。
本明細書において、各成分の製造方法は、断りがない限り特に制限されない。例えば、従来公知の方法が挙げられる。
本明細書において、得られる加硫ゴムの、初期耐摩耗性、初期難燃性、及び老化後物性の維持のうちの少なくとも１つがより優れることを、「本発明の効果がより優れる」ともいう。
（【００１１】以降は省略されています）

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