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公開番号
2025042980
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-28
出願番号
2023150222
出願日
2023-09-15
発明の名称
タイヤ
出願人
横浜ゴム株式会社
代理人
清流国際弁理士法人
,
個人
,
個人
主分類
B60C
11/12 20060101AFI20250321BHJP(車両一般)
要約
【課題】耐摩耗性を損なうことなくスノー性能を向上することを可能にしたタイヤを提供する。
【解決手段】トレッド部1に、タイヤ周方向に沿って直線状に延在する4本の主溝11により区画されたセンター陸部12c、中間陸部12m、ショルダー陸部12sを設け、センター陸部12cをセンター傾斜溝13cにより複数のセンターブロック14cに区画し、中間陸部12mを中間傾斜溝13mにより複数の中間ブロック14mに区画し、ショルダー陸部12sに、ショルダー周方向細溝20と、ショルダー周方向細溝20に接続し主溝11に到達しない第一ショルダー横溝21と、主溝11に開口しショルダー周方向細溝20と交差して陸部内で終端する第二ショルダー横溝22とを設け、センターブロック14c、中間ブロック14m、およびショルダー陸部12sの要部にそれぞれタイヤ幅方向に沿って延在する2本以上のサイプ16を設ける。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
タイヤ周方向に延在して環状をなすトレッド部を備えたタイヤにおいて、
前記トレッド部は、タイヤ周方向に沿って直線状に延在する4本の主溝と、これら4本の主溝により区画された5列の陸部とを備え、これら5列の陸部は、タイヤ赤道上に配置されたセンター陸部と、前記センター陸部のタイヤ幅方向両側に配置された中間陸部と、タイヤ幅方向最外側に位置するショルダー陸部とを含み、
前記センター陸部はタイヤ周方向に間隔をおいて形成されたセンター傾斜溝により複数のセンターブロックに区画され、前記中間陸部はタイヤ周方向に間隔をおいて形成された中間傾斜溝により複数の中間ブロックに区画され、
前記ショルダー陸部に、タイヤ幅方向最外側に配置された前記主溝と並行してタイヤ周方向に沿って延在するショルダー周方向細溝と、タイヤ幅方向に沿って延在する第一ショルダー横溝および第二ショルダー横溝とが形成され、
前記第一ショルダー横溝は、タイヤ幅方向外側端が接地端を超えて開放され、タイヤ幅方向内側端が前記ショルダー周方向細溝に接続し途切れて前記主溝に到達せず、
前記第二ショルダー横溝は、前記第一ショルダー横溝よりも溝幅が小さく、タイヤ幅方向に対して傾斜して延在し、タイヤ幅方向内側端が前記主溝に接続し、タイヤ幅方向外側端が前記ショルダー周方向細溝と交差してショルダー陸部内で終端し、
前記センターブロックおよび前記中間ブロックにそれぞれタイヤ幅方向に沿って延在する2本以上のサイプがタイヤ周方向に間隔をおいて形成され、前記ショルダー陸部における前記ショルダー周方向細溝とタイヤ周方向に隣り合う一対の前記第一ショルダー横溝とに囲まれた領域のそれぞれにタイヤ幅方向に沿って延在する2本以上のサイプがタイヤ周方向に間隔をおいて形成されていることを特徴とするタイヤ。
続きを表示(約 730 文字)
【請求項2】
前記第一ショルダー横溝のタイヤ幅方向内側端が、前記ショルダー周方向細溝に向かって溝幅が狭くなる先細り形状を有することを特徴とする請求項1に記載のタイヤ。
【請求項3】
前記ショルダー周方向細溝の溝深さDcと、前記第一ショルダー横溝の溝深さD1と、前記第二ショルダー横溝の溝深さD2とがDc≦D2<D1の関係を満たすことを特徴とする請求項1または2に記載のタイヤ。
【請求項4】
前記センターブロックにおける前記中間傾斜溝の延長位置に、前記中間傾斜溝と同方向に延在して前記センターブロック内でタイヤ赤道を超えずに終端するセンター浅溝を有することを特徴とする請求項1または2に記載のタイヤ。
【請求項5】
前記中間ブロックにおいてタイヤ周方向に隣り合う前記サイプの間に、タイヤ幅方向最外側に配置された前記主溝に開口し、前記中間傾斜溝と同方向に延在し、前記中間ブロックのタイヤ幅方向中心を超えずに前記中間ブロック内で終端する中間浅溝を有することを特徴とする請求項1または2に記載のタイヤ。
【請求項6】
前記センター傾斜溝および前記中間傾斜溝のそれぞれの溝底に底上げ部が設けられたことを特徴とする請求項1または2に記載のタイヤ。
【請求項7】
前記サイプのうち、前記中間ブロックに形成された中間サイプは前記中間傾斜溝と同方向に延在し、前記センターブロックに形成されたセンターサイプは前記センター傾斜溝と同方向に延在し、前記ショルダー陸部に形成されたショルダーサイプは前記第一ショルダー横溝と同方向に延在していることを特徴とする請求項1または2に記載のタイヤ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブロック基調のトレッドパターンを有するタイヤに関し、更に詳しくは、耐摩耗性を損なうことなくスノー性能を向上することを可能にしたタイヤに関する。
続きを表示(約 2,900 文字)
【背景技術】
【0002】
SUV等の車両向けのタイヤの中でも、特に高速走行を想定したタイヤのカテゴリとして「ハイウェイテレーンタイヤ」が知られている。このカテゴリのタイヤは、ブロック基調のパターンを有し、種々の路面状況(ドライ路面、ウェット路面、スノー路面)に対応できることが求められる(例えば特許文献1を参照)。特に近年では、スノー性能(積雪路面における操縦安定性)が重視される傾向がある。例えば、溝面積を大きくすれば雪を噛み込みやすくなりスノー性能を向上できるが、前述のように、このカテゴリのタイヤはブロック基調であるため、溝面積が拡大すると陸部の剛性が低下しやすく、十分な耐摩耗性を確保することが難しい面がある。そのため、耐摩耗性を損なうことなく、スノー性能を向上するための対策が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019‐137218号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、耐摩耗性を損なうことなくスノー性能を向上することを可能にしたタイヤを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するための本発明のタイヤは、タイヤ周方向に延在して環状をなすトレッド部を備えたタイヤにおいて、前記トレッド部は、タイヤ周方向に沿って直線状に延在する4本の主溝と、これら4本の主溝により区画された5列の陸部とを備え、これら5列の陸部は、タイヤ赤道上に配置されたセンター陸部と、前記センター陸部のタイヤ幅方向両側に配置された中間陸部と、タイヤ幅方向最外側に位置するショルダー陸部とを含み、前記センター陸部はタイヤ周方向に間隔をおいて形成されたセンター傾斜溝により複数のセンターブロックに区画され、前記中間陸部はタイヤ周方向に間隔をおいて形成された中間傾斜溝により複数の中間ブロックに区画され、前記ショルダー陸部に、タイヤ幅方向最外側に配置された前記主溝と並行してタイヤ周方向に沿って延在するショルダー周方向細溝と、タイヤ幅方向に沿って延在する第一ショルダー横溝および第二ショルダー横溝とが形成され、前記第一ショルダー横溝は、タイヤ幅方向外側端が接地端を超えて開放され、タイヤ幅方向内側端が前記ショルダー周方向細溝に接続し途切れて前記主溝に到達せず、前記第二ショルダー横溝は、前記第一ショルダー横溝よりも溝幅が小さく、タイヤ幅方向に対して傾斜して延在し、タイヤ幅方向内側端が前記主溝に接続し、タイヤ幅方向外側端が前記ショルダー周方向細溝と交差してショルダー陸部内で終端し、前記センターブロックおよび前記中間ブロックにそれぞれタイヤ幅方向に沿って延在する2本以上のサイプがタイヤ周方向に間隔をおいて形成され、前記ショルダー陸部における前記ショルダー周方向細溝とタイヤ周方向に隣り合う一対の前記第一ショルダー横溝とに囲まれた領域のそれぞれにタイヤ幅方向に沿って延在する2本以上のサイプがタイヤ周方向に間隔をおいて形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明のタイヤは、上述のようにトレッドパターンが構成されるため、耐摩耗性を損なうことなくスノー性能を向上することができる。具体的には、4本の主溝が直線状に延在するため、各ブロックの幅方向端部の剛性が確保でき、耐摩耗性や耐偏摩耗性を確保することができる。センター陸部および中間陸部を区画する溝(センター傾斜溝、中間傾斜溝)がタイヤ幅方向に対して傾斜しているため、スノー性能を向上することができる。更に、ショルダー陸部には、ショルダー周方向細溝、第一ショルダー横溝および第二ショルダー横溝が形成され、第一ショルダー横溝によってスノー性能が確保されるが、第一ショルダー横溝は主溝に到達せずショルダー周方向細溝に接続して途切れるため、タイヤ幅方向最外側の主溝とショルダー周方向細溝との間に実質的にタイヤ全周に亘って連続して延在する陸部が構成され、これによりブロック剛性を確保することができる。尚、第二ショルダー横溝が主溝からショルダー周方向細溝を超えてタイヤ幅方向に延在するが、第二ショルダー横溝は第一ショルダー横溝よりも溝幅が小さいため、ブロック剛性は損なわれず、第二ショルダー横溝により更なるスノー性能の改善が見込まれる。これに加えて、各ブロックや陸部にタイヤ幅方向に沿って延在するサイプが適度な量で設けられるためスノー性能を向上することができる。これらの協働により、耐摩耗性およびスノー性能を高度に両立することができる。
【0007】
本発明においては、第一ショルダー横溝のタイヤ幅方向内側端が、ショルダー周方向細溝に向かって溝幅が狭くなる先細り形状を有することが好ましい。このように第一ショルダー横溝が先細り形状を有することで、第一ショルダー横溝を形成することによるショルダー陸部(特にショルダー周方向細溝近傍)の剛性低下を抑制することができ、耐摩耗性を確保するには有利になる。
【0008】
本発明においては、ショルダー周方向細溝の溝深さDcと、第一ショルダー横溝の溝深さD1と、第二ショルダー横溝の溝深さD2とがDc≦D2<D1の関係を満たすことが好ましい。これにより各溝により付加されるスノー性能と、各溝が形成されることで低下するブロック剛性とのバランスが良好になり、スノー性能と耐摩耗性を両立するには有利になる。
【0009】
本発明においては、センターブロックにおける中間傾斜溝の延長位置に、中間傾斜溝と同方向に延在してセンターブロック内でタイヤ赤道を超えずに終端するセンター浅溝を有することが好ましい。中間傾斜溝の延長位置に中間傾斜溝と同方向に延在するセンター浅溝が設けられると、中間傾斜溝およびセンター浅溝が一連の溝として機能し、スノー性能を効果的に向上することができる。一方で、センター浅溝は主溝よりも溝深さが小さく且つセンターブロック内でタイヤ赤道を超えずに終端するため、センター浅溝を設けることによるブロック剛性の低下を抑制し、耐摩耗性を確保することができる。
【0010】
本発明においては、中間ブロックにおいてタイヤ周方向に隣り合うサイプの間に、タイヤ幅方向最外側に配置された主溝に開口し、中間傾斜溝と同方向に延在し、中間ブロックのタイヤ幅方向中心を超えずに中間ブロック内で終端する中間浅溝を有することが好ましい。これにより、中間浅溝によるエッジ効果が付加されて、スノー性能を更に向上することができる。一方で、中間浅溝は主溝よりも溝深さが小さく且つ中間ブロック内で中間ブロックの中心を超えずに終端するため、中間浅溝を設けることによるブロック剛性の低下を抑制し、耐摩耗性を確保することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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