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公開番号2025020619
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-13
出願番号2023124106
出願日2023-07-31
発明の名称音再現設備
出願人大和ハウス工業株式会社
代理人個人,個人
主分類G10K 15/00 20060101AFI20250205BHJP(楽器;音響)
要約【課題】より簡易な構成にて、音再現空間内で聞こえる音を適切に再現することが可能な音再現設備を提供する。
【解決手段】本発明の音再現設備10は、入力音に応じた音信号を生成する音生成部11と、音信号に対して、音信号が示す音の特徴を変更する処理を実行する処理部12と、音再現空間を囲む壁に取り付けられ、処理が実行された音信号に応じて振動する振動子13と、を備え、処理部12は、音再現空間を仮想的に囲む壁として想定される想定壁の仕様又は状態に応じた処理を実行する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
入力音に応じた音信号を生成する音生成部と、
前記音信号に対して、前記音信号が示す音の特徴を変更する処理を実行する処理部と、
音再現空間を囲む壁に取り付けられ、前記処理が実行された前記音信号に応じて振動する振動子と、を備え、
前記処理部は、前記音再現空間を仮想的に囲む壁として想定される想定壁の仕様又は状態に応じた前記処理を実行する、音再現設備。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
前記処理部は、音の振幅を増幅するアンプと、音の周波数を調整するイコライザと、を含む、請求項1に記載の音再現設備。
【請求項3】
前記振動子は、前記音再現空間とは反対側の壁面に固定されている、請求項1に記載の音再現設備。
【請求項4】
前記音生成部は、前記音再現空間とは異なる空間に配置されたマイクによって収集された音を前記入力音として用いて、前記音信号を生成する、請求項1に記載の音再現設備。
【請求項5】
前記処理部は、前記想定壁の開口部に取り付けられる開閉部材の開き度合いに関する値に応じた前記処理を実行する、請求項1に記載の音再現設備。
【請求項6】
前記開閉部材は、窓である、請求項5に記載の音再現設備。
【請求項7】
前記処理部は、前記想定壁の防音性能に関する値に応じた前記処理を実行する、請求項1に記載の音再現設備。
【請求項8】
前記処理部によって前記音信号が示す音の特徴を変更する際の変更量が、前記値と対応付けて記憶装置に記憶しており、
前記処理部は、前記音信号が示す音の特徴を、前記値と対応する変更量に基づいて変更させる前記処理を実行する、請求項5~7のいずれか一項に記載の音再現設備。
【請求項9】
前記変更量は、前記想定壁によって囲まれたモデル空間の外にて音が発生した場合に前記モデル空間内で聞こえる音の特徴についての音響シミュレーションの結果に応じて設定される、請求項8に記載の音再現設備。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、音再現設備に係り、特に、建物内の空間における防音効果を体感するための音再現設備に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、住宅メーカー等のショールームでは、顧客が、室内空間の防音効果を体感することができる設備が設けられ、住宅の販促用に利用されている。このような設備の室内空間は、実際に、遮音性能のある壁や床等を用いて構築される場合がある。
【0003】
室内空間においてその防音効果の下で聞こえる音を再現する装置としては、例えば、室内空間にスピーカを配置し、そのスピーカから流れる音の音量や周波数を調整して、室内の聴取者に体感させるものが挙げられる。また、上記の装置についての他の例としては、聴取者が居る室内空間と隣接する部屋にて発生させた音を、聴取者に実際に聞いてもらうことで、聴取者が居る空間の防音効果を体感させるものが挙げられる。
【0004】
また、特許文献1には、室内空間で音を再現する方法が記載されている。特許文献1の方法では、予め、部屋に加えられる外力に関する物理量と、その外力により室内に伝搬する音に関する物理量を関連付けて記憶する。その関連付けに基づき、人が体感する部屋に加えられる外力に関する物理量から、その室内で伝搬すると想定される音に関する物理量を算出する。そして、算出された物理量に応じた音を、顧客が居る室内空間に設けられたスピーカを用いて発信する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2023-055174号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上記のように、遮音性能を有する壁や床等を用いて実際に室内空間(音再現空間)を構築しようとすると、その作業に手間と費用を要し、また、音再現空間及びその付帯設備が大型化してしまう傾向があった。
【0007】
また、音再現空間である室内空間において、スピーカから再現音を発信する場合、スピーカが点音源であるために、音の広がりや奥行き感を実現することが難しく、実際の室内空間での音の聞こえ方、例えば音の臨場感を忠実に再現するのが困難である。
【0008】
そこで、本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、より簡易な構成にて、音再現空間内で聞こえる音を適切に再現することが可能な音再現設備を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題は、本発明の音再現設備によれば、入力音に応じた音信号を生成する音生成部と、音信号に対して、音信号が示す音の特徴を変更する処理を実行する処理部と、音再現空間を囲む壁に取り付けられ、処理が実行された音信号に応じて振動する振動子と、を備え、処理部は、音再現空間を仮想的に囲む壁として想定される想定壁の仕様又は状態に応じた処理を実行することにより解決される。
【0010】
上記のように構成された本発明の音再現設備では、実際に、防音性能を有する壁を用いて音再現空間を作製することなく、音再現空間を囲む壁とは異なる想定壁の構造又は状態に応じた音を再現することができる。そのため、音再現空間内の聴取者は、より簡易な構成の設備で、防音効果を体感することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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