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公開番号
2025021539
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-14
出願番号
2023125312
出願日
2023-08-01
発明の名称
電子打楽器、制御装置、ベロシティ算出プログラム及びベロシティ算出方法
出願人
ローランド株式会社
代理人
弁理士法人真明センチュリー
主分類
G10H
1/00 20060101AFI20250206BHJP(楽器;音響)
要約
【課題】ヘッドの周辺部への打撃に対するベロシティの精度を向上できる電子打楽器、制御装置、ベロシティ算出プログラム及びベロシティ算出方法を提供すること。
【解決手段】電子ドラム1には、ヘッド5への打撃を検出するヘッドセンサ8と、リム6及び胴部2の振動するリムセンサ9とが設けられる。ヘッド5への打撃の開始が検出されてからスキャンタイムScTの間に検出されたヘッドセンサ8のピーク値Phと、リムセンサ9のエネルギー値Erとに基づいてベロシティVcが算出される。リムセンサ9は、ヘッド5が設けられるリム6や胴部2の振動を検出するものなので、ヘッド5の周辺部の打撃に対する感度がヘッドセンサ8よりも高い。このようなリムセンサ9のエネルギー値ErをベロシティVcの算出に用いることで、ヘッド5の周辺部への打撃に対するベロシティVcの精度を向上できる。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
筐体と、
その筐体に設けられ、打撃面を構成するヘッドと、
そのヘッドへの打撃を検出するヘッドセンサと、
前記筐体の振動を検出する筐体センサと、
前記ヘッドセンサからの検出結果を取得するヘッド結果取得手段と、
前記筐体センサからの検出結果を取得する筐体結果取得手段と、
前記ヘッド結果取得手段で取得された検出結果と前記筐体結果取得手段で取得された検出結果とに基づいて前記ヘッドが打撃された際のベロシティを算出するベロシティ算出手段と、を備えていることを特徴とする電子打楽器。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記ベロシティ算出手段は、前記筐体結果取得手段で取得された検出結果による波形のエネルギー値を用いてベロシティを算出するものであることを特徴とする請求項1記載の電子打楽器。
【請求項3】
前記波形のエネルギー値は、所定のスキャンタイムにおいて前記筐体結果取得手段で取得された検出結果を積分した値であることを特徴とする請求項2記載の電子打楽器。
【請求項4】
前記ヘッドへの打撃位置を検出する打撃位置検出手段と、
前記打撃位置検出手段で取得された打撃位置に応じた、前記筐体結果取得手段で取得された検出結果に対する重み係数を取得する重み係数取得手段と、を備え、
前記ベロシティ算出手段は、前記ヘッド結果取得手段で取得された検出結果、前記筐体結果取得手段で取得された検出結果および前記重み係数取得手段で取得された重み係数に基づいて前記ヘッドが打撃された際のベロシティを算出するものであることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の電子打楽器。
【請求項5】
前記ベロシティ算出手段は、前記ヘッド結果取得手段で取得された検出結果と、前記筐体結果取得手段で取得された検出結果に前記重み係数取得手段で取得された重み係数を乗じた値とに基づいて前記ヘッドが打撃された際のベロシティを算出するものであることを特徴とする請求項4記載の電子打楽器。
【請求項6】
前記重み係数取得手段は、入力された前記打撃位置から対応する前記重み係数を出力する関数である重み関数の出力に基づいた重み係数を取得するものであり、
前記重み関数は、入力された前記打撃位置が前記ヘッドの中央から周辺に向かうほど、大きな値の重み係数を出力するものであることを特徴とする請求項4記載の電子打楽器。
【請求項7】
前記重み関数は、前記打撃位置と前記重み係数との関係が線形の関係であることを特徴とする請求項6記載の電子打楽器。
【請求項8】
前記筐体には、前記ヘッドの周囲を囲むようにリムが設けられ、
前記筐体センサは、前記リムへの打撃を検出するものであることを特徴とする請求項1記載の電子打楽器。
【請求項9】
前記ヘッドセンサは、前記ヘッドの略中央に設けられるものであることを特徴とする請求項1記載の電子打楽器。
【請求項10】
打楽器の打撃面を構成するヘッドへの打撃を検出するヘッドセンサの検出結果と、前記打楽器の筐体の振動を検出する筐体センサからの検出結果とに基づいて音源部を制御する制御装置であって、
前記ヘッドセンサからの検出結果を取得するヘッド結果取得手段と、
前記筐体センサからの検出結果を取得する筐体結果取得手段と、
前記ヘッド結果取得手段で取得された検出結果と前記筐体結果取得手段で取得された検出結果とに基づいて前記ヘッドが打撃された際のベロシティを算出するベロシティ算出手段と、を備えていることを特徴とする制御装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子打楽器、制御装置、ベロシティ算出プログラム及びベロシティ算出方法に関するものである。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、スティック等で打撃される打撃面として構成されるヘッド5と、そのヘッド5の中央における下方に設けられるヘッドセンサ21とを有する電子打楽器が開示されている。ヘッド5とヘッドセンサ21との間にはクッション部材24が設けられ、スティック等でヘッド5が打撃された際の振動がクッション部材24を介してヘッドセンサ21に伝達される。そして、ヘッドセンサ21で検出されたヘッド5からの振動に基づく出力値からベロシティが算出され、算出されたベロシティに応じて楽音が出力される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2004-198657号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ヘッドセンサ21はヘッド5の中央の下部に設けられる。よって、同一の強度の打撃であっても、ヘッド5の周辺部への打撃に対するヘッドセンサ21の感度は、ヘッド5の中央部への打撃よりも低くなる。このようなヘッドセンサ21の出力値から算出されるヘッド5の周辺部への打撃に対するベロシティは、同一のベロシティが算出されるべき同一の強度の打撃によるヘッド5の中央部への打撃に対するベロシティよりも小さくなってしまう。これによって、ヘッドの周辺部への打撃に対するベロシティの精度が低くなってしまうという問題点がある。
【0005】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、ヘッドの周辺部への打撃に対するベロシティの精度を向上できる電子打楽器、制御装置、ベロシティ算出プログラム及びベロシティ算出方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的を達成するために本発明の電子打楽器は、筐体と、その筐体に設けられ、打撃面を構成するヘッドと、そのヘッドへの打撃を検出するヘッドセンサと、前記筐体の振動を検出する筐体センサと、前記ヘッドセンサからの検出結果を取得するヘッド結果取得手段と、前記筐体センサからの検出結果を取得する筐体結果取得手段と、前記ヘッド結果取得手段で取得された検出結果と前記筐体結果取得手段で取得された検出結果とに基づいて前記ヘッドが打撃された際のベロシティを算出するベロシティ算出手段とを備えている。
【0007】
本発明の制御装置は、打楽器の打撃面を構成するヘッドへの打撃を検出するヘッドセンサの検出結果と、前記打楽器の筐体の振動を検出する筐体センサからの検出結果とに基づいて音源部を制御するものであり、前記ヘッドセンサからの検出結果を取得するヘッド結果取得手段と、前記筐体センサからの検出結果を取得する筐体結果取得手段と、前記ヘッド結果取得手段で取得された検出結果と前記筐体結果取得手段で取得された検出結果とに基づいて前記ヘッドが打撃された際のベロシティを算出するベロシティ算出手段と、を備えている。
【0008】
本発明のベロシティ算出プログラムは、コンピュータに、ベロシティを算出するベロシティ算出処理を実行させるプログラムであり、電子打楽器の打撃面を構成するヘッドへの打撃を検出するヘッドセンサからの検出結果を取得するヘッド結果取得ステップと、前記電子打楽器の筐体の振動を検出する筐体センサからの検出結果を取得する筐体結果取得ステップと、前記ヘッド結果取得ステップで取得された検出結果と前記筐体結果取得ステップで取得された検出結果とに基づいて打撃のベロシティを算出するベロシティ算出ステップと、を前記コンピュータに実行させるものである。
【0009】
また、本発明のベロシティ算出方法は、電子打楽器の打撃面を構成するヘッドへの打撃を検出するヘッドセンサからの検出結果を取得するヘッド結果取得ステップと、前記電子打楽器の筐体の振動を検出する筐体センサからの検出結果を取得する筐体結果取得ステップと、前記ヘッド結果取得ステップで取得された検出結果と前記筐体結果取得ステップで取得された検出結果とに基づいて打撃のベロシティを算出するベロシティ算出ステップと、を備えている。
【図面の簡単な説明】
【0010】
電子ドラムの構造を説明する図である。
(a)は、打撃位置がヘッド(直径12インチ)の中央である場合のヘッドセンサ及びリムセンサの出力波形を表す図であり、(b)は、打撃位置がヘッド(直径12インチ)の中央から70mmの距離の場合のヘッドセンサ及びリムセンサの出力波形を表す図であり、(c)は、打撃位置がヘッド(直径12インチ)の中央から140mmの距離の場合のヘッドセンサ及びリムセンサの出力波形を表す図である。
電子ドラムの機能ブロック図である。
(a)は、電子ドラムの電気的構成を表すブロック図であり、(b)は、リム係数データを模式的に表す図であり、(c)は、打撃位置と重み係数との関係を表す図である。
メイン処理のフローチャートである。
変形例における制御装置の電気的構成を表すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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