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公開番号2025010504
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-21
出願番号2024105905
出願日2024-07-01
発明の名称演奏評価システム、演奏評価方法および演奏評価プログラムを記憶した非一過性のコンピュータ読取可能な記録媒体
出願人ヤマハ株式会社
代理人弁理士法人旺知国際特許事務所
主分類G10G 1/00 20060101AFI20250110BHJP(楽器;音響)
要約【課題】楽譜に依存しない目立つエラー検出機能を有する演奏評価システムを提供する。
【解決手段】演奏評価システムは、基本的に、オーディオ入力、通知装置、および少なくともひとつのプロセッサを含む。オーディオ入力は、演奏を入力するように構成されている。通知装置は、オーディオ入力を介して受信した演奏の評価を出力する。少なくともひとつのプロセッサは、演奏評価プログラムを実行し、エラーを含む音楽演奏の区間の参照データに基づいて音楽演奏のエラーを特定し、音楽演奏のエラーを目立つエラーと目立たないエラーの何れかに分類し、目立たないエラーとは異なる目立つエラーの存在を特定する音楽演奏の評価を出力するように通知装置に指示する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
音楽演奏を入力するように構成されたオーディオ入力と、
前記音楽演奏の評価を出力するように構成された通知装置と、
前記通知装置に接続された少なくともひとつのプロセッサと
を具備し、
前記少なくともひとつのプロセッサは、演奏評価プログラムを実行することで、
参照データに基づいて音楽演奏におけるエラーを特定し、
前記音楽演奏における前記エラーを、目立つエラーおよび目立たないエラーの何れかに分類し、
前記目立つエラーと前記目立たないエラーを区別して前記音楽演奏の評価を出力するように前記通知装置に指示する
演奏評価システム。
続きを表示(約 900 文字)【請求項2】
前記少なくともひとつのプロセッサは、前記目立つエラーの存在のみを特定することで、前記音楽演奏の評価の出力を前記通知装置に指示するように構成されている
請求項1の演奏評価システム。
【請求項3】
前記音楽演奏を録音し、前記音楽演奏のMIDIノートイベントを、前記少なくともひとつのプロセッサに対する入力として提供するデジタルオーディオワークステーション
をさらに具備する請求項1の演奏評価システム。
【請求項4】
前記音楽演奏のMIDIノートイベントは、前記音楽演奏のノートイベント毎に、開始時刻と終了時刻とピッチとベロシティとを含む
請求項3の演奏評価システム。
【請求項5】
前記デジタルオーディオワークステーションは、前記音楽演奏に関する少なくともひとつのピアノロールを、前記少なくともひとつのプロセッサに対する入力として生成する
請求項4の演奏評価システム。
【請求項6】
前記少なくともひとつのピアノロールは、
前記音楽演奏におけるノートの開始を表すデータを提供する第1ピアノロールと、
前記音楽演奏におけるキーの押下による持続部分を表すデータを提供する第2ピアノロールとを含む
請求項5の演奏評価システム。
【請求項7】
前記少なくともひとつのプロセッサは、前記演奏評価プログラムにおける学習モデルを利用して、前記音楽演奏におけるエラーを分類する
請求項1の演奏評価システム。
【請求項8】
前記学習モデルは、時間畳込ネットワークを含む
請求項7の演奏評価システム。
【請求項9】
前記学習モデルは、
前記時間畳込ネットワークの後段に設けられた分類器ヘッドをさらに含む
請求項8の演奏評価システム。
【請求項10】
前記通知装置は、前記音楽演奏の評価を表示するディスプレイを含む
請求項1の演奏評価システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、演奏評価システム、演奏評価方法、および演奏評価プログラムを記憶した非一過性のコンピュータ読取可能な記録媒体に関する。より具体的には、本開示は、音楽演奏におけるエラー(誤演奏またはミス)の存在に関するフィードバックの提供に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
自動音楽演奏分析(MPA:music performance analysis)研究において一般的に保持されている考え方は、その基礎となる楽譜からの音楽演奏の逸脱は、演奏エラーとみなすことができるというものである。しかし、音楽教育学の研究では、音楽演奏の逸脱のいくつかは、他のものよりも聴き手にとってより明白であることが示唆されている。例えば、楽譜に書かれたものと異なる和音の発声は見落とされるかもしれないが、特徴的なモチーフの音を欠落させたり、根本的な和声と衝突する音を演奏したりすることは目立つだろう。このように、音楽演奏におけるエラーの中には、他のエラーよりも目立つものがある。
【0003】
近年、音楽業界では、生徒がピアノ等の楽器を演奏する能力を指導および/または向上させることを意図した、さまざまなコンピュータ支援装置が開発されている。例えば、生徒の楽器演奏能力を指導および/または向上させるために、さまざまな楽器指導ソフトウェアやアプリが開発されている。これらの指導用ソフトウェアやアプリは、音楽演奏におけるエラーの種類を区別していない。むしろ、音楽演奏におけるエラーはすべて同じように扱われる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
厳密なノートレベルのリズムと音程の正しさのみに基づいた分析を提供する音楽教育ソフトウェアは、ユーザが最高得点を獲得するために正しく(ほとんどロボット的に)演奏することに集中しすぎてしまう可能性があるという理由で問題とされてきた。演奏を自動評価する有用な音楽教育ソフトウェアを設計するためには、多くの考慮点があることが分かってきた。例えば、初級者や中級者は、上級者とは異なる演奏に対するフィードバックを必要としていることが判明している。
【0005】
本開示は、基本的に、初級および中級の生徒に演奏のフィードバックを提供する演奏評価システムに向けられている。特に、音楽演奏では、いくつかのミスやエラーが聴き手に目立つことがあるが、他のミスは気づかれないことがある。間違いがどの程度目立つかは、その間違いの文脈上の適切さや、演奏されている音楽演奏に対する聴き手の慣れ度合い等の要因に左右される。
【0006】
目立つエラーやミスとは、聴き手が演奏されている音楽演奏についてどの程度知っているかに関わらず、聴き手にとって明らかに演奏に何か問題があるようなエラーやミスと考えられる。より具体的に言えば、目立つエラーとは、演奏される曲の基礎となる楽譜に関する知識の程度に関係なく、正規の音楽訓練を受けた聴き手の大多数が発見できる演奏ミスと考えられる。
【0007】
もちろん、目立つエラーは、聴き手の曲に関する知識や演奏者の熟練度に左右される。さらに、目立つエラーと表現は表裏一体である。例えば、隣の鍵盤を叩くことは、表現的な装飾として伝わることもあれば、目立つエラーとして伝わることもある。このことは、目立つエラーの検出は、本来、スタイル、聴き手のレベル、演奏者の熟練度によって条件付けられるべきであることを示唆している。
【0008】
本開示のひとつの側面は、音楽の所与のシーケンスについて、所与の時間における目立つエラーの存在を示すことによって、音楽の演奏を評価するための2値ラベルの時間シーケンスを推論することである。
【0009】
本開示の別の態様は、初心者から中級者までの生徒の音楽演奏を評価することにより、その生徒を支援するための、楽譜に依存しない目立つエラー検出機能を有する演奏評価システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示の一態様によれば、基本的に、オーディオ入力と、通知装置と、少なくともひとつのプロセッサとを備える演奏評価システムが提供される。オーディオ入力は、演奏を入力するように構成される。通知装置は、音楽演奏の評価を出力するように構成される。少なくともひとつのプロセッサは、コンピュータ読取可能な記憶媒体および通知装置と動作可能に結合される。少なくともひとつのプロセッサは、演奏評価プログラムを実行することで、参照データに基づいて音楽演奏におけるエラーを特定し、音楽演奏におけるエラーを、目立つエラーおよび目立たないエラーの何れかに分類し、目立つエラーと目立たないエラーを区別して音楽演奏の評価を出力することを通知装置に指示するように構成される。
(【0011】以降は省略されています)

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