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公開番号
2025005161
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-16
出願番号
2023105219
出願日
2023-06-27
発明の名称
ハーネス製造装置及びハーネス製造方法
出願人
矢崎総業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
H01B
13/012 20060101AFI20250108BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】分岐形状のワイヤーハーネスを、布線板を用いずに設備費用や製造コストを抑え、BCP対応のリードタイムを短縮して製造することができるハーネス製造装置及びハーネス製造方法を提供する。
【解決手段】ハーネス製造装置1が、電線211の端部を保持する電線端保持部111、及び、電線端保持部111を保持する竿本体部112、を有する電線保持竿11と、ワイヤーハーネスの構成電線が分岐形状に応じて分配されて搭載された複数の電線保持竿11を搬送方向D11に所定の終点位置P11まで搬送する搬送機構12と、この終点位置P11に設けられ、複数の電線保持竿11を、互いに連結されて複数本の構成電線が分岐形状に応じた状態で搭載された合体状態で保持する合体竿保持部16と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
分岐形状を有するワイヤーハーネスを構成する複数本の構成電線のうちの一部の電線が、その端部の保持によって搭載される竿状の部材であって、前記端部を保持する電線端保持部、及び、竿状に形成され、その長さ方向に少なくとも1つの前記電線端保持部を配列して保持する竿本体部、を有する電線保持竿と、
前記複数本の構成電線が前記分岐形状に応じて分配されて搭載された複数の前記電線保持竿を、前記長さ方向と交差する搬送方向に間隔を開けた配列状態で保持し、前記搬送方向に所定の終点位置まで搬送する搬送機構と、
前記終点位置に設けられ、前記搬送機構によって順次に搬送されて前記終点位置に至る複数の前記電線保持竿を、前記長さ方向及び前記搬送方向と交差する合体方向に連結され、前記複数本の構成電線が前記分岐形状に応じた状態で搭載された合体状態で保持する合体竿保持部と、
を備えたことを特徴とするハーネス製造装置。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記搬送機構が、少なくとも一部が前記搬送方向に進行する搬送ベルトを、前記搬送方向への進行部分を互いに並走させるように一対有し、一対の前記搬送ベルトにおける前記進行部分の相互間に前記電線保持竿が掛け渡されるように複数取り付けられ、前記進行部分の進行によって複数の前記電線保持竿を搬送するものであることを特徴とする請求項1に記載のハーネス製造装置。
【請求項3】
前記搬送機構による搬送中の前記電線保持竿に搭載された前記電線の進路上の外装位置へと外装材を保持した状態で進入可能に設けられ、前記電線に前記外装位置を通過させつつ当該電線に前記外装材を取り付ける外装機構を、更に備えたことを特徴とする請求項1に記載のハーネス製造装置。
【請求項4】
前記外装材が、シート状の部材であり、
前記外装機構は、前記外装材で前記搬送方向を遮るように保持し、前記外装位置を通過する前記電線を前記外装材で受け止めるとともに、当該電線との接触部を折れ線として前記外装材を二つ折りに折り畳むように当該電線に前記外装材を取り付けつつ、取付け後の当該電線を通過させることを特徴とする請求項3に記載のハーネス製造装置。
【請求項5】
前記電線保持竿における前記竿本体部が、前記合体方向について移動可能な状態で前記電線端保持部を保持するものであり、
前記搬送方向について前記終点位置よりも上流側に設けられ、各前記電線保持竿における前記電線端保持部を前記合体方向に移動させて、前記分岐形状に応じた位置に位置付ける電線端移動機構を、更に備えたことを特徴とする請求項1に記載のハーネス製造装置。
【請求項6】
前記ワイヤーハーネスが、複数の端部コネクタの相互間に前記複数本の構成電線が掛け渡されるものであり、前記電線保持竿に搭載される前記電線は、前記複数の端部コネクタのうちの一部のコネクタの相互間に掛け渡されて両端部が接続されたものであって、
前記電線保持竿における前記電線端保持部が、前記電線の前記両端部に接続された前記コネクタを保持するものであり、
前記搬送機構は、前記複数の端部コネクタの分配保持によって前記複数本の構成電線が分配されて搭載された複数の前記電線保持竿を保持して搬送する機構であることを特徴とする請求項1に記載のハーネス製造装置。
【請求項7】
請求項1~6のうち何れか一項に記載のハーネス製造装置を用い、前記複数本の構成電線が分配されて搭載された複数の前記電線保持竿を前記搬送機構にセットする電線保持竿セット工程と、
複数の前記電線保持竿を前記終点位置まで搬送する搬送工程と、
複数の前記電線保持竿を、前記合体方向に連結し、前記合体状態で前記合体竿保持部に保持させる合体工程と、
を備えたことを特徴とするハーネス製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
ワイヤーハーネスを製造するためのハーネス製造装置及びハーネス製造方法に関するものとなっている。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、複雑な分岐形状を有することが多い自動車用のワイヤーハーネスを、布線板上で電線の配索を行って製造するハーネス製造装置及びハーネス製造方法が知られている(例えば特許文献1)。上記の布線板には、製造対象のワイヤーハーネスの分岐形状に応じて、複数の電線保持具が配置され、この電線保持具に電線を保持させ、適宜に結束したり外装材を取り付けたりすることでワイヤーハーネスが製造されることとなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2001-319531号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、布線板を用いるハーネス製造装置及びハーネス製造方法では、製造対象のワイヤーハーネスの分岐形状に特化した専用の布線板が用いられる。このため、分岐形状が異なる複数種類のワイヤーハーネスを製造するためには、対象毎に専用の布線板が必要となり、設備費用が嵩みがちとなる。また、布線板上での電線の配索は、多くの場合、作業者の手作業によってなされることから、人件費等の製造コストも嵩みがちとなる。更に、いわゆるBCP(business continuity planning)の観点から代替設備を用意する際に代替用の布線板が必要となることから、この点での費用の増大に加え、BCP対応のリードタイムが長くなりがちとなる。
【0005】
従って、本発明は、上記のような問題に着目し、分岐形状のワイヤーハーネスを、布線板を用いずに設備費用や製造コストを抑え、BCP対応のリードタイムを短縮して製造することができるハーネス製造装置及びハーネス製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、ハーネス製造装置は、分岐形状を有するワイヤーハーネスを構成する複数本の構成電線のうちの一部の電線が、その端部の保持によって搭載される竿状の部材であって、前記端部を保持する電線端保持部、及び、竿状に形成され、その長さ方向に少なくとも1つの前記電線端保持部を配列して保持する竿本体部、を有する電線保持竿と、前記複数本の構成電線が前記分岐形状に応じて分配されて搭載された複数の前記電線保持竿を、前記長さ方向と交差する搬送方向に間隔を開けた配列状態で保持し、前記搬送方向に所定の終点位置まで搬送する搬送機構と、前記終点位置に設けられ、前記搬送機構によって順次に搬送されて前記終点位置に至る複数の前記電線保持竿を、前記長さ方向及び前記搬送方向と交差する合体方向に連結され、前記複数本の構成電線が前記分岐形状に応じた状態で搭載された合体状態で保持する合体竿保持部と、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
上記のハーネス製造装置及びハーネス製造方法によれば、分岐形状のワイヤーハーネスを、布線板を用いずに設備費用や製造コストを抑え、BCP対応のリードタイムを短縮して製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
一実施形態に係るハーネス製造装置を示す模式図である。
図1に示されているハーネス製造装置を、図1中の矢印V11方向から見た模式的な側面図である。
図1及び図2に示されているハーネス製造装置を用いて製造されるワイヤーハーネスの一例を示す模式図である。
図1及び図2に示されているハーネス製造装置を用いたハーネス製造方法における電線保持竿セット工程を示す図である。
図4に示されている電線保持竿セット工程でセットされる3本の電線保持竿を、各電線保持竿に搭載されたサブハーネスとともに示す図である。
図1及び図2に示されているハーネス製造装置を用いたハーネス製造方法における搬送工程を示す図である。
図6に示されている外装機構によって端末外装材が電線に取り付けられる様子を示す模式図である。
図6に示されている電線牽引装置によって電線に対する牽引が行われる様子を示す模式図である。
図8に示されている電線牽引装置を、図8中の矢印V12方向から見た上面図である。
図9に示されている電線牽引装置を、図9中のV13-V13に沿った中間側面図で示した図である。
搬送工程において電線端移動機構が各電線保持竿における電線の端部の保持位置を移動する電線端移動工程を示す図である。
図11の電線端移動工程の実行前の3本の電線保持竿の状態を示す図である。
図11の電線端移動工程の実行後の3本の電線保持竿の状態を示す図である。
搬送工程によって終点位置まで搬送された3本の電線保持竿に対して合体工程が行われた様子を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、ハーネス製造装置、ハーネス製造方法、電線保持竿、及び電線牽引装置の一実施形態について説明する。
【0010】
図1は、一実施形態に係るハーネス製造装置を示す模式図であり、図2は、図1に示されているハーネス製造装置を、図1中の矢印V11方向から見た模式的な側面図である。また、図3は、図1及び図2に示されているハーネス製造装置を用いて製造されるワイヤーハーネスの一例を示す模式図である。
(【0011】以降は省略されています)
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