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公開番号2025004889
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-16
出願番号2023104768
出願日2023-06-27
発明の名称印刷装置
出願人株式会社SCREENホールディングス
代理人個人,個人
主分類B41J 2/01 20060101AFI20250108BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】印刷済みの印刷用紙を従来よりも効率的に乾燥させることのできる乾燥機構を備えた印刷装置を実現する。
【解決手段】印刷用紙を乾燥させるための複数本のカーボンヒーター310からなる乾燥機構を備えたインクジェット印刷装置に、印刷用紙の搬送方向とカーボンヒーター310の長手方向とがなす鋭角であるヒーター角度を調整する角度調整手段4が設けられる。角度調整手段4は、例えば、カーボンヒーター310を保持するヒーター保持部材400と、ヒーター保持部材400を作動させるアクチュエータ481,482と、アクチュエータ481,482に含まれるモータを駆動するモータ駆動回路471,472と、モータ駆動回路471,472の動作を制御するモータ制御部461,462とによって構成される。
【選択図】図13
特許請求の範囲【請求項1】
印刷媒体を搬送する搬送機構と、
インクを吐出することにより前記搬送機構によって搬送されている前記印刷媒体への印刷を行う印刷ヘッドと、
印刷済みの前記印刷媒体に熱を照射するライン型ヒーターと、
前記印刷媒体の搬送方向と前記ライン型ヒーターの長手方向とがなす鋭角をヒーター角度として、前記ヒーター角度を調整する角度調整手段と
を備えることを特徴とする、印刷装置。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
前記角度調整手段は、印刷が開始される際に、印刷に使用する前記印刷媒体の幅に応じて前記ヒーター角度を調整することを特徴とする、請求項1に記載の印刷装置。
【請求項3】
前記印刷媒体の幅として、少なくとも、第1の幅と、前記第1の幅よりも狭い第2の幅とが用意され、
前記角度調整手段は、前記印刷媒体の幅が前記第2の幅であるときの前記ヒーター角度を前記印刷媒体の幅が前記第1の幅であるときの前記ヒーター角度よりも小さくすることを特徴とする、請求項2に記載の印刷装置。
【請求項4】
前記角度調整手段は、前記印刷媒体の幅が狭いほど前記ヒーター角度を小さくすることを特徴とする、請求項2に記載の印刷装置。
【請求項5】
前記印刷媒体として第1の幅のロール紙を保持する第1のスロットと、
前記印刷媒体として前記第1の幅よりも狭い第2の幅のロール紙を保持する第2のスロットと、
印刷に使用するロール紙の引き出し元を前記第1のスロットと前記第2のスロットとの間で切り換える切換機構と、
前記第1のスロットから引き出されたロール紙の終端と前記第2のスロットから引き出されたロール紙の始端、または、前記第2のスロットから引き出されたロール紙の終端と前記第1のスロットから引き出されたロール紙の始端を接合するスプライサと
を更に備えることを特徴とする、請求項1に記載の印刷装置。
【請求項6】
複数本の前記ライン型ヒーターが前記印刷媒体の搬送方向に並べて配置されていることを特徴とする、請求項1に記載の印刷装置。
【請求項7】
前記角度調整手段は、
前記印刷媒体に対向するように前記ライン型ヒーターを保持するヒーター保持部材と、
前記ヒーター保持部材を作動させるアクチュエータと
を含み、
印刷に使用する前記印刷媒体の幅に応じて定まる目標とする前記ヒーター角度を目標角度として、前記アクチュエータは、前記ヒーター角度が前記目標角度に近づくように前記ヒーター保持部材を作動させることを特徴とする、請求項1に記載の印刷装置。
【請求項8】
前記ヒーター保持部材は、
第1のスライダーと、
第2のスライダーと、
前記第1のスライダーに摺動可能に接続された第1端部と前記第2のスライダーに摺動可能に接続された第2端部とを有し、前記第1端部と前記第2端部との間に前記ライン型ヒーターを保持するスライダー連結部材と
を含み、
前記角度調整手段は、前記アクチュエータとして、前記第1のスライダーを前記印刷媒体の搬送方向と平行な方向に移動させる第1のアクチュエータと、前記第2のスライダーを前記印刷媒体の搬送方向と平行な方向に移動させる第2のアクチュエータとを含み、
前記第1のアクチュエータが前記第1のスライダーを移動させ、かつ、前記第2のアクチュエータが前記第2のスライダーを移動させることによって、前記ヒーター角度が調整され、
前記第1のアクチュエータが前記第1のスライダーを移動させる方向と前記第2のアクチュエータが前記第2のスライダーを移動させる方向とは逆方向であることを特徴とする、請求項7に記載の印刷装置。
【請求項9】
前記第1のアクチュエータが前記第1のスライダーを移動させる距離と前記第2のアクチュエータが前記第2のスライダーを移動させる距離とは等しいことを特徴とする、請求項8に記載の印刷装置。
【請求項10】
前記ヒーター保持部材は、
第1のスライダーと、
第2のスライダーと、
前記第1のスライダーに摺動可能に接続された第1端部と前記第2のスライダーに摺動可能に接続された第2端部とを有し、前記第1端部と前記第2端部との間に前記ライン型ヒーターを保持するスライダー連結部材と
を含み、
前記アクチュエータが前記第1のスライダーを前記印刷媒体の搬送方向と平行な方向に移動させることによって、前記ヒーター角度が調整されることを特徴とする、請求項7に記載の印刷装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷装置に関し、より詳しくは、印刷媒体への印刷後にインクを印刷媒体に定着させるための乾燥機構に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、熱や圧力によってインクを印刷用紙などの印刷媒体(基材)に噴射することにより印刷媒体への印刷を行うインクジェット印刷装置が知られている。水性インクを用いて印刷が行われた場合、印刷済みの印刷媒体に水性インクを定着させるために当該印刷済みの印刷媒体を速やかに乾燥させる必要がある。そこで、インクジェット印刷装置には、印刷済みの印刷媒体を熱や温風によって乾燥させるための乾燥機構が設けられている。
【0003】
乾燥機構には様々な種類があるが、例えば、円筒状の複数本のカーボンヒーター91を用いた図30に示すような構成の乾燥機構90が知られている。この乾燥機構90においては、複数本のカーボンヒーター91が印刷用紙93の搬送方向に並べて配置されている。なお、図30で符号94を付した領域は、実際に画像が印刷されている印字エリアである。乾燥機構90には照射口92が設けられており、カーボンヒーター91から発せられた熱(赤外線)は照射口92を通って印刷済みの印刷用紙93に与えられる。これにより、印刷済みの印刷用紙93が乾燥する。換言すれば、印刷済みの印刷用紙93にインクが定着する。
【0004】
なお、本発明に関連して、以下の先行技術文献が知られている。特開2009-214328号公報には、複数の用紙サイズのそれぞれに対応する開口幅の複数の開口部を有する移動可能なシャッターフィルムを備えた加熱ユニットが開示されている。この加熱ユニットによれば、用紙サイズに応じた開口幅の開口部から熱の照射を行うことによって、熱線により搬送ベルトが直接加熱されることに起因する搬送ベルトの劣化が防止される。特開2017-74725号公報には、印刷用紙の幅方向に沿って並べられた複数の加熱ランプを個別に制御する技術が開示されている。この技術によれば、可変絵柄の印刷位置に応じて複数の加熱ランプのオン/オフを制御することによって、加熱ランプの作動に伴うランニングコストが低減される。特開2019-166799号公報には、印刷用紙の幅方向に並べて配置した2つのヒーターを個別に制御する技術が開示されている。この技術によれば、印刷媒体を効率的に加熱することが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2009-214328号公報
特開2017-74725号公報
特開2019-166799号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、インクジェット印刷装置での印刷には様々な用紙サイズの印刷用紙が使用されるが、図30に示した構成の乾燥機構90では、用紙サイズに関わらず、複数本のカーボンヒーター91から発せられた熱の照射領域は一定である。例えば、幅広の印刷用紙93aが使用されるときには当該印刷用紙93aと複数本のカーボンヒーター91との関係は図31のA部に示すようなものとなるのに対して、幅狭の印刷用紙93bが使用されるときには当該印刷用紙93bと複数本のカーボンヒーター91との関係は図31のB部に示すようなものとなる。幅狭の印刷用紙93bが使用されるときには、図31のB部で符号95,96を付した点線枠部分に無駄にカーボンヒーター91からの熱が照射されている。このように、エネルギーの無駄が生じている。
【0007】
そこで、本発明は、印刷済みの印刷媒体を従来よりも効率的に乾燥させることのできる乾燥機構を備えた印刷装置を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の発明は、印刷装置であって、
印刷媒体を搬送する搬送機構と、
インクを吐出することにより前記搬送機構によって搬送されている前記印刷媒体への印刷を行う印刷ヘッドと、
印刷済みの前記印刷媒体に熱を照射するライン型ヒーターと、
前記印刷媒体の搬送方向と前記ライン型ヒーターの長手方向とがなす鋭角をヒーター角度として、前記ヒーター角度を調整する角度調整手段と
を備えることを特徴とする。
【0009】
第2の発明は、第1の発明において、
前記角度調整手段は、印刷が開始される際に、印刷に使用する前記印刷媒体の幅に応じて前記ヒーター角度を調整することを特徴とする。
【0010】
第3の発明は、第2の発明において、
前記印刷媒体の幅として、少なくとも、第1の幅と、前記第1の幅よりも狭い第2の幅とが用意され、
前記角度調整手段は、前記印刷媒体の幅が前記第2の幅であるときの前記ヒーター角度を前記印刷媒体の幅が前記第1の幅であるときの前記ヒーター角度よりも小さくすることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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