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公開番号2025004674
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-15
出願番号2023104515
出願日2023-06-26
発明の名称コネクタ
出願人日本航空電子工業株式会社
代理人弁理士法人海田国際特許事務所
主分類H01R 13/639 20060101AFI20250107BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】ロック機構の構成部材であるU字形状をした板状のばね部材に接続して備えられるロック部や操作部の位置をバラつきなく定義する。
【解決手段】コネクタ100が備えるロック機構120は、バネ部121と、延長部122と、ロック部123と、操作部124と、被押圧負荷部125を備える。被押圧負荷部125は、延長部122におけるコネクタ100の内側に備えられる。コネクタ100を構成するハウジング101が備える2つの島部107のそれぞれは、2つの押圧負荷部107aを備える。被押圧負荷部125のそれぞれは、何れか1つの対応する押圧負荷部107aと対向しており、操作部124が非解除位置にあるとき、被押圧負荷部125のそれぞれは、対応する押圧負荷部107aと接触し、操作部124が解除位置にあるとき、被押圧負荷部125のそれぞれは、対応する押圧負荷部107aから離れる。
【選択図】図22
特許請求の範囲【請求項1】
相互に直交する第1方向と第2方向とで形成される仮想平面に対して直交する第3方向に沿って相手側コネクタを移動させることで前記相手側コネクタが嵌め合わされ又は抜き去られるコネクタであって、
前記コネクタは、ハウジングと、複数の端子と、2つの付加部材とを備えており、
前記ハウジングは、端子保持部と、2つの島部とを備えており、
前記複数の端子は、前記端子保持部に保持されるとともに前記ハウジングにおける前記第1方向に配列されており、
前記2つの付加部材は、前記ハウジングに保持されるとともに前記第1方向における前記ハウジングの両端にそれぞれ位置しており、
前記2つの付加部材のそれぞれは、前記第2方向において相互に対向するように位置する2つのロック機構を備えており、
前記2つのロック機構のそれぞれは、バネ部と、延長部と、ロック部と、操作部と、被押圧負荷部とを備えており、
前記バネ部は、前記第3方向で見たときに、前記第1方向における前記コネクタの外側又は内側の一方において閉じるとともに外側又は内側の他方において開いたU字形状をした板状の弾性部材であって、U字形状のうちの前記第2方向における前記コネクタの外側の端部が固定端として形成され、U字形状のうちの前記第2方向における前記コネクタの内側の端部が自由端として形成され、
前記延長部は、U字形状をした前記バネ部のうちの自由端として形成される前記第2方向における前記コネクタの内側の端部に連続するとともに前記第1方向に延長して形成されることで、前記バネ部の弾性力によって前記第2方向での変位が可能であり、
前記ロック部は、前記延長部の前記第2方向における前記コネクタの内側に形成されるとともに、前記第3方向のうちの一方の向きに面したロック面を有しており、
前記操作部は、前記延長部の前記第1方向における前記コネクタの前記ロック部よりも外側の位置であって、前記延長部の前記第2方向における前記コネクタの内側に形成され、また、
前記操作部は、非解除位置と、前記第2方向における前記コネクタの外側に向けた押圧操作を受けたときに位置する前記第2方向において前記非解除位置よりも前記コネクタの外側の解除位置との間を移動することができ、
前記被押圧負荷部は、前記延長部の前記第1方向における前記ロック部と前記操作部との間の位置において、前記延長部の前記第2方向における前記コネクタの内側に備えられ、
前記2つの島部のそれぞれは、前記第2方向における前記コネクタの外側に向いて相互に背反する合わせて2つの押圧負荷部を備えており、
前記被押圧負荷部のそれぞれは、何れか1つの対応する前記押圧負荷部と前記第2方向において対向しており、
前記操作部が前記非解除位置にあるとき、前記被押圧負荷部のそれぞれは、対応する前記押圧負荷部と接触し、前記第2方向における前記コネクタの外側に向けて押圧負荷を受けており、
前記操作部が前記解除位置にあるとき、前記被押圧負荷部のそれぞれは、対応する前記押圧負荷部から離れていることを特徴とするコネクタ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、コネクタに関する。
続きを表示(約 4,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、相互に直交する第1方向(例えば、左右方向)と第2方向(例えば、前後方向)とで形成される仮想平面に対して直交する第3方向(例えば、上下方向)に沿って相手側コネクタを移動させることで、当該相手側コネクタが嵌め合わされ又は抜き去られるコネクタが公知である。この種のコネクタには、相手側コネクタとコネクタとの嵌め合い状態を保持するロック機構を備えるものが存在する。
【0003】
例えば、下記特許文献1には、図31に示されるロック機構を備えたコネクタが開示されている。すなわち、特許文献1に開示されるコネクタ(100)では、コネクタ(100)が備える2つの付加部材(400)のそれぞれに2つずつ、合計4つの規制機構(500)が備えられている。4つの規制機構(500)のそれぞれは、U字形状をした板状のばね部材となっており、弾性変形するばね部材の根元側にロック部としての突起(511)が形成され、ばね部材の先端側に操作部(550)が形成されている。操作者が、ばねの先端側に形成された操作部(550)を操作することで、ばねの根元側に形成された突起(511)が移動できる。つまり、突起(511)が相手側コネクタに係合することでコネクタ同士の嵌め合い状態が保持され、突起(511)が相手側コネクタから離れることでコネクタ同士の嵌め合い状態の解除が実現する構成となっている。なお、先行技術文献の説明に関する符号については、括弧を付けることで本願発明の実施形態と区別した。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-181824号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に開示されたコネクタが備えるばね部材としての規制機構(500)は、一般的に金属平板を打ち抜いてプレス加工等を行うことで形成される部材である。そこでプレス加工において、U字形状をした板状のばね部材としての規制機構(500)の先端側の開きの寸法を高精度に制御することは困難であり、製造上不可避的にこのばね部材の開きの寸法にバラつきが生じてしまうという課題が存在していた。このU字形状をした板状のばね部材には操作者から操作を受ける操作部(550)とロック部としての突起(511)が備えられており、ばね部材の開きの寸法のバラつきはコネクタにおけるこれらの位置のバラつきを意味する。特に、特許文献1のコネクタにおいて当該ばね部材の先端側に備えられる操作部(550)の位置のバラつきが大きい。
【0006】
そこで本発明は、U字形状をした板状のばね部材とそれに接続して備えられる操作部およびロック部とを有する機構を備えたコネクタにおいて、そのU字形状をした板状のばね部材の開きの寸法のバラつきを排除し、操作部やロック部の位置のバラつきがないコネクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係るコネクタは、相互に直交する第1方向と第2方向とで形成される仮想平面に対して直交する第3方向に沿って相手側コネクタを移動させることで前記相手側コネクタが嵌め合わされ又は抜き去られるコネクタであって、前記コネクタは、ハウジングと、複数の端子と、2つの付加部材とを備えており、前記ハウジングは、端子保持部と、2つの島部とを備えており、前記複数の端子は、前記端子保持部に保持されるとともに前記ハウジングにおける前記第1方向に配列されており、前記2つの付加部材は、前記ハウジングに保持されるとともに前記第1方向における前記ハウジングの両端にそれぞれ位置しており、前記2つの付加部材のそれぞれは、前記第2方向において相互に対向するように位置する2つのロック機構を備えており、前記2つのロック機構のそれぞれは、バネ部と、延長部と、ロック部と、操作部と、被押圧負荷部とを備えており、前記バネ部は、前記第3方向で見たときに、前記第1方向における前記コネクタの外側又は内側の一方において閉じるとともに外側又は内側の他方において開いたU字形状をした板状の弾性部材であって、U字形状のうちの前記第2方向における前記コネクタの外側の端部が固定端として形成され、U字形状のうちの前記第2方向における前記コネクタの内側の端部が自由端として形成され、前記延長部は、U字形状をした前記バネ部のうちの自由端として形成される前記第2方向における前記コネクタの内側の端部に連続するとともに前記第1方向に延長して形成されることで、前記バネ部の弾性力によって前記第2方向での変位が可能であり、前記ロック部は、前記延長部の前記第2方向における前記コネクタの内側に形成されるとともに、前記第3方向のうちの一方の向きに面したロック面を有しており、前記操作部は、前記延長部の前記第1方向における前記コネクタの前記ロック部よりも外側の位置であって、前記延長部の前記第2方向における前記コネクタの内側に形成され、また、前記操作部は、非解除位置と、前記第2方向における前記コネクタの外側に向けた押圧操作を受けたときに位置する前記第2方向において前記非解除位置よりも前記コネクタの外側の解除位置との間を移動することができ、前記被押圧負荷部は、前記延長部の前記第1方向における前記ロック部と前記操作部との間の位置において、前記延長部の前記第2方向における前記コネクタの内側に備えられ、前記2つの島部のそれぞれは、前記第2方向における前記コネクタの外側に向いて相互に背反する合わせて2つの押圧負荷部を備えており、前記被押圧負荷部のそれぞれは、何れか1つの対応する前記押圧負荷部と前記第2方向において対向しており、前記操作部が前記非解除位置にあるとき、前記被押圧負荷部のそれぞれは、対応する前記押圧負荷部と接触し、前記第2方向における前記コネクタの外側に向けて押圧負荷を受けており、前記操作部が前記解除位置にあるとき、前記被押圧負荷部のそれぞれは、対応する前記押圧負荷部から離れていることを特徴とするものである。
【0008】
すなわち、本発明に係るコネクタでは、ハウジングに押圧負荷部を設け、U字形状をした板状の弾性部材であるバネ部に連続してロック部および操作部が備えられる延長部に被押圧付加部を設け、ロック解除の操作がされていない状態にあるとき(つまり、操作部が非解除位置にあるとき)に押圧付加部が被押圧付加部を常時接触押圧してプリロードを掛けることとした。これによって、操作部が非解除位置にあるときのばねの開きは部材の自然状態によってではなく押圧付加部によって定められ、ロック部や操作部の位置がハウジングに設けられる押圧負荷部によって常に所定の位置に定義される。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、コネクタ同士の嵌め合い状態の保持と解除を担うロック機構の構成部材であるU字形状をした板状のばね部材(弾性部材であるバネ部と延長部)が製造上有する開きの寸法のバラつきを排除して、そのばね部材に接続して備えられるロック部や操作部の位置がバラつきなく定義されたコネクタを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本実施形態のコネクタと相手側コネクタを示す上側斜視図である。
図1のコネクタと相手側コネクタを示す上面図である。
図1のコネクタと相手側コネクタを示す底面図である。
図1のコネクタと相手側コネクタを示す正面図である。
図1のコネクタと相手側コネクタを示す右側面図である。
図2のコネクタと相手側コネクタを6-6線に沿って示す断面図である。
図4のコネクタと相手側コネクタを7-7線に沿って示す断面図である。
本実施形態のコネクタから相手側コネクタを抜き去った状態を示す示す上側斜視図である。
本実施形態の相手側コネクタを示す下側斜視図である。
本実施形態の相手側コネクタを分解した状態を示す下側斜視図である。
本実施形態のコネクタを示す上側斜視図である。
本実施形態のコネクタを分解した状態を示す上側斜視図である。
本実施形態のコネクタを構成する付加部材を示す上側斜視図である。
本実施形態のコネクタを構成する付加部材を示す下側斜視図である。
本実施形態のコネクタを構成する付加部材を示す上面図である。
本実施形態のコネクタを構成する付加部材を示す底面図である。
本実施形態のコネクタを構成する付加部材を示す正面図である。
図17の付加部材を18-18線に沿って示す断面図である。
本実施形態のコネクタを構成する付加部材を示す右側面図である。
本実施形態のコネクタを構成する付加部材を示す左側面図である。
本実施形態のコネクタを示す正面図である。
図21のコネクタを22-22線に沿って示す断面図である。
図22で示した本実施形態のコネクタの変形例を示す断面図である。なお、図23では、コネクタの左側に設置された付加部材のロック機構が示されている。
本実施形態のロック解除治具を示す下側斜視図である。
本実施形態のロック解除治具の使用方法を説明するための正面図であり、コネクタ組立体のロック解除前の状態が示されている。図において、第1回路基板および第2回路基板を破線で示している。
本実施形態のロック解除治具の使用方法を説明するための正面図であり、コネクタ組立体のロック解除時の状態が示されている。図において、第1回路基板および第2回路基板を破線で示している。
本実施形態のロック解除治具の使用方法を説明するための右側面図であり、コネクタ組立体のロック解除時の状態が示されている。
図27のコネクタと相手側コネクタおよびロック解除治具を28-28線に沿って示す断面図である。
図27のコネクタと相手側コネクタおよびロック解除治具を29-29線に沿って示す断面図である。
本実施形態のロック解除治具とコネクタと相手側コネクタの関係を説明するための図であり、コネクタと相手側コネクタを上側から見た場合の斜視図が示されている。
特許文献1のコネクタの概略構成の一例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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