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公開番号2025004544
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-15
出願番号2023104283
出願日2023-06-26
発明の名称直動案内装置
出願人日本精工株式会社
代理人弁理士法人栄光事務所
主分類F16C 29/06 20060101AFI20250107BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】シール部材を改良することによって、高防塵・高密封の機能を高めることができる直動案内装置を提供する。
【解決手段】直動案内装置は、スライダと案内レールとの間にサイドシールが配置され、サイドシールは、スライダ側に配置された保持板と、保持板よりもスライダから遠い側に配置されたカバーと、案内レールの長手方向に沿ってカバーと保持板とに挟持されるシール部材とを有し、シール部材は、保持板に保持される本体と、本体から案内レール側に向かって板状に延在するリップ部とを有し、保持板とカバーとの間であって、かつ本体とリップ部との間に空間が形成されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
案内レールと、スライダと、複数個の転動体と、を備え、前記案内レールおよびスライダは、互いに対向配置されて転動体の転動通路を形成する転動面を有し、前記転動通路を転動体が転動することにより、前記案内レールおよび前記スライダの一方が他方に対して相対的に直線運動する直動案内装置において、
前記スライダと前記案内レールとの間にサイドシールが配置され、
前記サイドシールは、前記スライダ側に配置された保持板と、前記保持板よりも前記スライダから遠い側に配置されたカバーと、前記案内レールの長手方向に沿って前記カバーと前記保持板との間に配置されるシール部材とを有し、
前記シール部材は、前記保持板と前記カバーとの間に挟持される本体と、前記本体から前記案内レール側に向かって延在するリップ部とを有し、
前記保持板と前記カバーとの間であって、かつ前記本体と前記リップ部との間に空間が形成されている、
ことを特徴とする直動案内装置。
続きを表示(約 390 文字)【請求項2】
前記リップ部の一部は、前記カバーと前記案内レールとの隙間に位置する、
ことを特徴とする請求項1に記載の直動案内装置。
【請求項3】
前記リップ部のシール締め代は、前記カバーと前記案内レールとの隙間よりも大きい、
ことを特徴とする請求項2に記載の直動案内装置。
【請求項4】
前記リップ部の先端は、前記カバーよりも前記保持板から離れた位置まで延在する、
ことを特徴とする請求項1に記載の直動案内装置。
【請求項5】
前記カバーは、前記空間に進入する係止部を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の直動案内装置。
【請求項6】
前記空間に、前記シール部材の弾性率よりも低い弾性率を有する弾性体を配置した、
ことを特徴とする請求項1に記載の直動案内装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、直動案内装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
直動案内装置は、案内レールの軌道面とスライダ本体の軌道面との間に形成される転動体の転動通路と、スライダ本体に形成された転動体の戻し通路と、エンドキャップに形成された転動体の方向転換路と、が連通されてなる略環状の循環経路を備えており、この循環経路内を転動体が循環するようになっている。
【0003】
直動案内装置には、一般的にサイドシール、インナーシール、アンダーシールといった、スライダ内部への異物侵入防止やスライダ内部の潤滑剤漏洩防止のための接触シールが使用されている。例えば、特許文献1には、材質の異なる2つのシール部材と、保持板と、カバーで構成されるサイドシールが開示されている。2つのシール部材のリップ部の傾きは、互いに離れる反対向きである。サイドシールの表裏に2つのシール部材を取り付けて、2つのシール部材の材質・形状を変化させることにより、高防塵・高密封の機能を確保し、かつシール摩擦力を抑えることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2012-112398号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1のサイドシールにおいては、シール部材の先端がレールに向かってほぼ直線状に突き出した形状であるため、先端がレールに当接したときにシール部材が撓みにくく、レールの取付穴を乗り越えたりするとき、例えば往復運動時の反転動作時にはシール部材の先端とレールの間に隙間が生じ、シール効果を発揮にしくいという課題がある。したがって、シール部材を十分に撓ませるには、リップ部を長くするともにカバーとレールの隙間を広く配置する必要があるが、それにより直動案内装置が大型化するという問題がある。また、特許文献1には、シール部材の先端の微小変位を制御する技術は開示されていない。
【0006】
そこで本発明は、かかる従来技術の問題に鑑みてなされたものであり、シール部材を改良することによって、高防塵・高密封の機能を高めることができる直動案内装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の直動案内装置は、
案内レールと、スライダと、複数個の転動体と、を備え、前記案内レールおよびスライダは、互いに対向配置されて転動体の転動通路を形成する転動面を有し、前記転動通路を転動体が転動することにより、前記案内レールおよび前記スライダの一方が他方に対して相対的に直線運動する直動案内装置において、
前記スライダと前記案内レールとの間にサイドシールが配置され、
前記サイドシールは、前記スライダ側に配置された保持板と、前記保持板よりも前記スライダから遠い側に配置されたカバーと、前記案内レールの長手方向に沿って前記カバーと前記保持板との間に配置されるシール部材とを有し、
前記シール部材は、前記保持板と前記カバーとの間に挟持される本体と、前記本体から前記案内レール側に向かって延在するリップ部とを有し、
前記保持板と前記カバーとの間であって、かつ前記本体と前記リップ部との間に空間が形成されている、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、シール部材を改良することによって、高防塵・高密封の機能を高めることができる直動案内装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本発明の実施形態に係る直動案内装置の斜視図である。
図2は、本実施形態のサイドシールをスライダから分解した状態で示す図である。
図3は、サイドシールを分解した状態で示す図である。
図4は、サイドシールの上側部の断面(図2のIV-IV断面)を示す図である。
図5は、図4と同様な断面図であるが、自由状態でのリップ部の形状を示す図である。
図6は、第2実施形態にかかるサイドシールの図4と同様な断面図である。
図7は、第3実施形態にかかるサイドシールの図4と同様な断面図である。
図8は、第4実施形態にかかるサイドシールの図4と同様な断面図である。
図9は、サイドシールの正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態に係る直動案内装置を添付図面に基づいて説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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