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公開番号
2025002697
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-09
出願番号
2023103019
出願日
2023-06-23
発明の名称
床版取替工事において既設床版と新設床版との結合強度を高める方法及び構造並びに当該方法及び構造を用いる床版取替工法
出願人
株式会社大林組
代理人
弁理士法人プロスペック特許事務所
,
個人
主分類
E01D
22/00 20060101AFI20241226BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約
【課題】予め定められた交通規制期間内に床版取替工事を完了することができないほど長い橋長を有する橋梁等において床版取替工事を行う場合及び/又は床版取替工事が完了しておらず既設床版と新設床版とが工事区画に混在する場合であっても長期間に亘って交通を再開することを可能とするほどに十分な強度にて既設床版と新設床版とを接続する。
【解決手段】既設床版を撤去し既設床版の撤去箇所に新設床版を配設する床版取替工事において、隣接する既設床版と新設床版との間の空間である隙間に既設床版から突出する部材である接続部材を既設床版に取り付ける装着工程、上記隙間の少なくとも接続部材と新設床版から上記隙間に突出する継手用鉄筋とを含む領域である充填領域に流動性を有する充填材を流し込む打設工程、及び充填領域に流し込まれた充填材を硬化させる硬化工程を実行する。
【選択図】図11
特許請求の範囲
【請求項1】
既設床版を撤去し前記既設床版の撤去箇所に新設床版を配設する床版取替工事において、
隣接する前記既設床版と前記新設床版との間の空間である隙間に前記既設床版から突出する部材である接続部材を前記既設床版に取り付ける装着工程、
前記隙間の少なくとも前記接続部材と前記新設床版から前記隙間に突出する継手用鉄筋とを含む領域である充填領域に流動性を有する充填材を流し込む打設工程、及び
前記充填領域に流し込まれた前記充填材を硬化させる硬化工程、
を含む、
ことを特徴とする、既設床版と新設床版との結合強度を高める方法。
続きを表示(約 2,000 文字)
【請求項2】
請求項1に記載された既設床版と新設床版との結合強度を高める方法であって、
前記隙間の上面側及び/又は下面側において前記隙間を跨ぐように前記既設床版及び前記新設床版に補強部材を固定する補強工程、
を更に含む、
ことを特徴とする、既設床版と新設床版との結合強度を高める方法。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載された既設床版と新設床版との結合強度を高める方法であって、
前記打設工程よりも前に、前記新設床版の前記充填領域に対向する端面の一部を前記充填材と前記端面との付着強度を低下させる材料である縁切り材によって覆う縁切り工程、
を更に含む、
ことを特徴とする、既設床版と新設床版との結合強度を高める方法。
【請求項4】
既設床版を撤去し前記既設床版の撤去箇所に新設床版を配設する床版取替工事において、
隣接する前記既設床版と前記新設床版との間の空間である隙間に前記既設床版から突出する部材である接続部材が前記既設床版に取り付けられており、
前記隙間の少なくとも前記接続部材と前記新設床版から前記隙間に突出する継手用鉄筋とを含む領域である充填領域において硬化された充填材によって前記既設床版と前記新設床版とが接続されている、
ことを特徴とする、既設床版と新設床版との結合強度を高める構造。
【請求項5】
請求項4に記載された既設床版と新設床版との結合強度を高める構造であって、
前記隙間の上面側及び/又は下面側において前記隙間を跨ぐように前記既設床版及び前記新設床版に固定された補強部材を更に備える、
ことを特徴とする、既設床版と新設床版との結合強度を高める構造。
【請求項6】
請求項4又は請求項5に記載された既設床版と新設床版との結合強度を高める構造であって、
前記新設床版の前記充填領域に対向する端面と前記充填材との付着強度を低下させる材料である縁切り材が前記新設床版の前記端面の一部と前記充填材との間に介在するように配設されている、
ことを特徴とする、既設床版と新設床版との結合強度を高める構造。
【請求項7】
床版取替工事を行おうとする区画における交通を規制する規制工程、
既設床版を撤去する撤去工程、
前記既設床版の撤去箇所に新設床版を配設する新設工程、及び
前記区画における交通規制を解除して交通を再開する再開工程、
を含む床版取替工法であって、
隣接する前記既設床版と前記新設床版との間の空間である隙間に前記既設床版から突出する部材である接続部材を前記既設床版に取り付ける装着工程、
前記隙間の少なくとも前記接続部材と前記新設床版から前記隙間に突出する継手用鉄筋とを含む領域である充填領域に流動性を有する充填材を打設する打設工程、及び
前記充填領域に流し込まれた前記充填材を硬化させる硬化工程、
を更に含む、
ことを特徴とする、床版取替工法。
【請求項8】
請求項7に記載された床版取替工法であって、
前記隙間の上面側及び/又は下面側において前記隙間を跨ぐように前記既設床版及び前記新設床版に補強部材を固定する補強工程、
を更に含む、
ことを特徴とする、床版取替工法。
【請求項9】
請求項7又は請求項8に記載された床版取替工法であって、
前記打設工程よりも前に、前記新設床版の前記充填領域に対向する端面の一部を前記充填材と前記端面との付着強度を低下させる材料である縁切り材によって覆う縁切り工程、
を更に含む、
ことを特徴とする、床版取替工法。
【請求項10】
床版取替工事を行おうとする区画における交通を規制する規制工程、
既設床版を撤去する撤去工程、
前記既設床版の撤去箇所に新設床版を配設する新設工程、及び
前記区画における交通規制を解除して交通を再開する再開工程、
を含む床版取替工法であって、
隣接する前記既設床版と前記新設床版との間の空間である隙間に前記既設床版から突出する部材である接続部材を前記既設床版に取り付ける装着工程、
前記隙間の少なくとも前記接続部材と前記新設床版から前記隙間に突出する継手用鉄筋とを含む領域である充填領域に流動性を有する充填材を打設する打設工程、及び
前記充填領域に流し込まれた前記充填材を硬化させる硬化工程、
を更に含む、
ことにより、
前記区画に含まれる全ての既設床版の新設床版への取り替えが完了していない状態であっても前記区画における交通規制を解除して交通を再開する、
ことを特徴とする、床版取替工法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、床版取替工事において既設床版と新設床版との結合強度を高める方法及び構造並びに当該方法及び構造を用いる床版取替工法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来工法による床版取替工事においては、既設床版の一定区間を撤去し、当該区間に新設床版を配設し、床版防水及び舗装を施工した後に交通を開放する(例えば、特許文献1の段落[0002]を参照)。このような従来工法は、例えば高速道路の上り線を通行止めとし下り線において対面通行規制を行う等、工事区間における何等かの交通規制を伴って実施される。このような交通規制が社会に与える影響は大きいため、道路管理者(発注者)のみによって交通規制期間を定めることは困難であり、例えば交通管理者(警察)等の関係機関との協議を経て交通規制期間が設定されるのが実情である。
【0003】
上記のようにして定められる交通規制期間は、例えば標準的な作業者及び重機の数によって床版取替工事を完了するには必ずしも十分ではない場合がある。この場合、交通規制期間を延長する必要があるが、先述したように交通規制期間の設定には交通管理者の許可が必要であり、社会的影響を考慮すると一般的には交通規制期間の延長は難しいのが実情である。仮に既設床版と新設床版とを堅固に接続することができれば予め設定された交通規制期間に合わせて床版取替工事を中断して交通を再開することが可能となる。しかしながら、交通を再開することを可能とするほどに十分な強度にて既設床版と新設床版とを接続することができる技術は当該技術分野において確立されていない。
【0004】
上記のような事情から、従来では、例えば作業者及び重機の数を増やす等して1日当たりの施工量を増やしたり平日の日中のみならず休日をも施工期間に組み入れたりする対応により、定められた交通規制期間内に床版取替工事を完了させる必要があった。しかしながら、このような対応は、例えばコスト管理、労務管理及び安全管理等の観点からは望ましい対応であるとは言えない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2005-282272号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前述したように、当該技術分野においては、床版取替工事が完了しておらず既設床版と新設床版とが工事区画に混在する場合であっても長期間に亘って交通を再開することを可能とするほどに十分な強度にて既設床版と新設床版とを接続することができる技術が要求されている。
【0007】
本開示は、上記課題に鑑みてなされたものであり、床版取替工事において既設床版と新設床版との結合強度を高める方法及び構造並びに当該方法及び構造を用いる床版取替工法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、鋭意研究の結果、床版取替工事が完了していない状況において、新設床版と新設床版に隣接する既設床版との間の空間に突出するように既設床版に補強材を固定し、上記空間の少なくとも上記補強材と上記新設床版から上記空間に突出する継手用鉄筋とを含む領域に充填材を流し込んで硬化させることにより上記課題を解決することができることを見出した。
【0009】
具体的には、本開示に係る既設床版と新設床版との結合強度を高める方法(以降、「本開示方法」とも称する。)は、既設床版を撤去し既設床版の撤去箇所に新設床版を配設する床版取替工事において既設床版と新設床版との結合強度を高める方法である。即ち、本開示方法は、床版取替工事が完了して全ての既設床版が新設床版に取り替えられる前の状態において既設床版と新設床版との結合強度を高める方法である。本開示方法は、以下に列挙する装着工程、打設工程及び硬化工程を含むことを特徴とする。
【0010】
装着工程は、隣接する既設床版と新設床版との間の空間である隙間に既設床版から突出する部材である接続部材を既設床版に取り付ける工程である。
打設工程は、上記隙間の少なくとも充填領域に流動性を有する充填材を流し込む工程である。充填領域とは、上記隙間における既設床版から上記隙間に突出する接続部材と新設床版から上記隙間に突出する継手用鉄筋とを含む領域である。
硬化工程は、上記充填領域に流し込まれた上記充填材を硬化させる工程である。
(【0011】以降は省略されています)
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