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公開番号2025001725
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-09
出願番号2023101362
出願日2023-06-21
発明の名称空気調和システムの室内機
出願人ダイキン工業株式会社
代理人個人,個人
主分類F24F 13/20 20060101AFI20241226BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】漏洩した二酸化炭素冷媒が、開口部の直下にて高濃度で留まることを抑制した空気調和システムの室内機を提案する。
【解決手段】空気調和システムの室内機は、二酸化炭素を含む冷媒を用いた空気調和システムの室内機であって、空間内に向けて空気を流す開口部と、開口部から空間へ漏洩する二酸化炭素冷媒の流れる向きを、空間の地面に対する垂直方向から、空間の地面に対する水平方向に近づくように変更する構造物と、を備える。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
二酸化炭素冷媒を用いた空気調和システムの室内機であって、
空間内に向けて空気を流す開口部と、
前記開口部から前記空間へ漏洩する前記二酸化炭素冷媒の流れる向きを、当該空間の地面に対する垂直方向から、当該空間の地面に対する水平方向に近づくように変更する構造物と、
を備え、
前記構造物は、前記空間側に取り付けられることを特徴とする空気調和システムの室内機。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記構造物は、前記空間の地面に対する垂直方向から当該空間の地面に対する水平方向に15度以上の角度で接続された風向板を持つアネモ型またはルーバー型の構造を有することを特徴とする、請求項1に記載の空気調和システムの室内機。
【請求項3】
前記構造物の前記風向板は、前記垂直方向から前記水平方向に30度以上の角度で接続されることを特徴とする、請求項2に記載の空気調和システムの室内機。
【請求項4】
二酸化炭素冷媒を用いた空気調和システムの室内機であって、
空間内に向けて空気を流す開口部と、
前記開口部から前記空間へ漏洩する前記二酸化炭素冷媒の流れる向きを、当該空間の地面に対する垂直方向から、当該空間の地面に対する水平方向に近づくように変更する構造物と、
を備え、
前記構造物は、前記開口部に取り付けられることを特徴とする空気調和システムの室内機。
【請求項5】
前記構造物は、前記空間の地面に対する垂直方向から当該空間の地面に対する水平方向に15度以上の角度で接続された風向板を持つ格子型またはルーバー型の構造を有することを特徴とする、請求項4に記載の空気調和システムの室内機。
【請求項6】
前記構造物の前記風向板は、前記垂直方向から前記水平方向に30度以上の角度で接続されることを特徴とする、請求項5に記載の空気調和システムの室内機。
【請求項7】
二酸化炭素冷媒を用いた空気調和システムの室内機であって、
空間内に向けて空気を流す開口部と、
前記開口部から前記空間へ漏洩する前記二酸化炭素冷媒の流れる向きを、当該空間の地面に対する垂直方向から、当該空間の地面に対する水平方向に近づくように変更する構造物と、
前記二酸化炭素冷媒が通過する熱交換器を覆う筐体と、
を備え、
前記開口部は、前記筐体の一面に設けられ、
前記構造物は、前記筐体の内部または開口部に設けられることを特徴とする空気調和システムの室内機。
【請求項8】
前記構造物は、前記空間の地面に対する垂直方向から当該空間の地面に対する水平方向に15度以上の角度で接続された風向板を持つルーバー型またはパネル型の構造を有することを特徴とする、請求項7に記載の空気調和システムの室内機。
【請求項9】
前記構造物の前記風向板は、前記垂直方向から前記水平方向に30度以上の角度で接続されることを特徴とする、請求項8に記載の空気調和システムの室内機。
【請求項10】
制御部と、
前記筐体内における前記二酸化炭素冷媒の漏洩を検知する検知部と、を備え、
前記制御部は、前記検知部により前記二酸化炭素冷媒の漏洩が検知されたことに応じて、前記風向板の位置を制御することを特徴とする、請求項8に記載の空気調和システムの室内機。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、空気調和システムの室内機に関する。
続きを表示(約 4,200 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、空気よりも比重の大きい可燃性冷媒を用いた空気調和機の室内機と、室内機を上より見た投影面と略同形且つ略同サイズの板で構成されて室内機の下方に設けられ、室内機から漏出して流れ落ちる冷媒をいったん受け止め、受け止めた面で漏洩した冷媒を拡散する遮蔽板と、を備える空気調和システムについて記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-127849号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
可燃性の冷媒(「可燃性冷媒」と呼ぶ場合がある。)を用いた空気調和システムにおいて、冷媒の漏洩が発生した場合、可燃性物質の濃度が燃焼上限濃度を超えれば可燃とはならない。したがって、例えば特許文献1のように、室内機の直下に設けた遮蔽版によって、漏洩した冷媒を一時的に滞留させてから拡散させる態様をとることができる。しかしながら、二酸化炭素を含む冷媒(「二酸化炭素冷媒」と呼ぶ場合がある。)を用いる場合、二酸化炭素はある濃度以上で人体への毒性を有するために、漏洩した冷媒が開口部の直下にて高濃度で留まることを抑制する必要がある。
本開示は、漏洩した二酸化炭素冷媒が、開口部の直下にて高濃度で留まることを抑制した空気調和システムの室内機を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の観点の空気調和システムの室内機は、二酸化炭素を含む冷媒を用いた空気調和システムの室内機であって、空間内に向けて空気を流す開口部と、前記開口部から前記空間へ漏洩する前記二酸化炭素冷媒の流れる向きを、当該空間の地面に対する垂直方向から、当該空間の地面に対する水平方向へ近づくように変更する構造物と、を備え、前記構造物は、前記空間側に取り付けられることを特徴とする。この場合、漏洩した二酸化炭素冷媒が、開口部の直下にて高濃度で留まることを抑制する。
第2の観点の空気調和システムの室内機は、第1の観点の空気調和システムの室内機であって、前記構造物は、前記空間の地面に対する垂直方向から当該空間の地面に対する水平方向に15度以上の角度で接続された風向板を持つアネモ型またはルーバー型の構造を有することを特徴とする。この場合、風向板の角度が15度より小さい場合に比べ、漏洩した二酸化炭素冷媒の拡散が大きくなる。
第3の観点の空気調和システムの室内機は、第2の観点の空気調和システムの室内機であって、前記構造物の前記風向板は、前記垂直方向から前記水平方向に30度以上の角度で接続されることを特徴とする。この場合、風向板の角度が30度より小さい場合に比べ、漏洩した二酸化炭素冷媒の拡散が大きくなる。
第4の観点の空気調和システムの室内機は、二酸化炭素を含む冷媒を用いた空気調和システムの室内機であって、空間内に向けて空気を流す開口部と、前記開口部から前記空間へ漏洩する前記二酸化炭素冷媒の流れる向きを、当該空間の地面に対する垂直方向から、当該空間の地面に対する水平方向へ近づくように変更する構造物と、を備え、前記構造物は、前記開口部に取り付けられることを特徴とする。この場合、漏洩した二酸化炭素冷媒が、開口部の直下にて高濃度で留まることを抑制する。
第5の観点の空気調和システムの室内機は、第4の観点の空気調和システムの室内機であって、前記構造物は、前記空間の地面に対する垂直方向から当該空間の地面に対する水平方向に15度以上の角度で接続された風向板を持つ格子型またはルーバー型の構造を有することを特徴とする。この場合、風向板の角度が15度より小さい場合に比べ、漏洩した二酸化炭素冷媒の拡散が大きくなる。
第6の観点の空気調和システムの室内機は、第5の観点の空気調和システムの室内機であって、前記構造物の前記風向板は、前記垂直方向から前記水平方向に30度以上の角度で接続されることを特徴とする。この場合、風向板の角度が30度より小さい場合に比べ、漏洩した二酸化炭素冷媒の拡散が大きくなる。
第7の観点の空気調和システムの室内機は、二酸化炭素を含む冷媒を用いた空気調和システムの室内機であって、空間内に向けて空気を流す開口部と、前記開口部から前記空間へ漏洩する前記二酸化炭素冷媒の流れる向きを、当該空間の地面に対する垂直方向から、当該空間の地面に対する水平方向へ近づくように変更する構造物と、前記二酸化炭素冷媒が通過する熱交換器を覆う筐体と、を備え、前記開口部は、前記筐体の一面に設けられ、前記構造物は、前記筐体の内部に設けられることを特徴とする。この場合、漏洩した二酸化炭素冷媒が、開口部の直下にて高濃度で留まることを抑制する。
第8の観点の空気調和システムの室内機は、第7の観点の空気調和システムの室内機であって、前記構造物は、前記空間の地面に対する垂直方向から当該空間の地面に対する水平方向に15度以上の角度で接続された風向板を持つルーバー型またはパネル型の構造を有することを特徴とする。この場合、風向板の角度が15度より小さい場合に比べ、漏洩した二酸化炭素冷媒の拡散が大きくなる。
第9の観点の空気調和システムの室内機は、第8の観点の空気調和システムの室内機であって、前記構造物の前記風向板は、前記垂直方向から前記水平方向に30度以上の角度で接続されることを特徴とする。この場合、風向板の角度が30度より小さい場合に比べ、漏洩した二酸化炭素冷媒の拡散が大きくなる。
第10の観点の空気調和システムの室内機は、第8の観点の空気調和システムの室内機であって、制御部と、前記筐体内における前記二酸化炭素冷媒の漏洩を検知する検知部と、を備え、前記制御部は、前記検知部により前記二酸化炭素冷媒の漏洩が検知されたことに応じて、前記風向板の位置を制御することを特徴とする。この場合、風向板の配置態様の制御を行わない場合に比べ、漏洩した二酸化炭素冷媒の拡散が大きくなる。
第11の観点の空気調和システムの室内機は、第7の観点の空気調和システムの室内機であって、制御部と、前記筐体内における前記二酸化炭素冷媒の漏洩を検知する検知部と、を備え、前記構造物は、前記筐体内にて送風を行うことが可能なファンであり、前記制御部は、前記検知部により前記二酸化炭素冷媒の漏洩が検知されたことに応じて、前記ファンが送風を行うように制御することを特徴とする。この場合、ファンからの送風を行わない場合に比べ、漏洩した二酸化炭素冷媒の拡散が大きくなる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
第1の実施の形態に係る空気調和システムの構成例を示す図である。
第2の実施の形態に係る空気調和システムの構成例を示す図である。
第3の実施の形態に係る空気調和システムの構成例を示す図である。
第3の構造物15の取り付け箇所の他の例について説明する図である。
漏洩する二酸化炭素冷媒の拡散について説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
<第1の実施の形態>
(空気調和システム1)
まず、第1の実施の形態について説明する。
図1は、第1の実施の形態に係る空気調和システム1の構成例を示す図である。なお、ここでは、空気調和システム1が取り込んだ空気を冷却して空間90に流し、空間90を冷房する場合を例にして説明する。空間90は例えば、ビルなどの建物の1室であり、天井91、床などの地面92、壁93によって周囲を囲まれて形成される。
図示するように、空気調和システム1は、取り込んだ空気を冷却して空間90に流す室内機10と、室内機10に二酸化炭素冷媒を供給する室外機20と、室内機10および室外機20の間をつなぐ配管30とを備える。
【0008】
(室外機20)
室外機20は、室内機10に対し、空気の冷却に用いるための二酸化炭素冷媒を供給する。より詳しくは、室外機20は、二酸化炭素冷媒を空気の冷却に適した圧力や温度に調節し、配管30を介して室内機10に供給する。
なお、図1の例では、空間90の壁93の近傍に室外機20を配置しているが、室外機20を配置する場所は限定されない。また、室外機20から室内機10に伸びる配管30の長さや配置は限定されない。
【0009】
(室内機10)
室内機10は、空間90の天井91の裏側(天井裏94)に配置され、不図示の取込口から取り込んだ空気を冷却して空間90に流す。
図示するように、第1の実施の形態が適用される室内機10は、二酸化炭素冷媒が通過する熱交換器11と、熱交換器11を覆う筐体12と、漏洩した二酸化炭素冷媒の流れる向きを変更する第1の構造物13とを備える。
熱交換器11は、室外機20から供給された二酸化炭素冷媒と、取込口から取り込んだ空気とを熱交換させて、空気を冷却する。付言すると、この冷却された空気が空間90に供給されることで、空気調和システム1の冷房機能が実現される。
【0010】
筐体12は、熱交換器11を覆う部分であり、室内機10におけるカバーやハウジングに相当する。
本実施の形態の筐体12は、空間に向けて空気を流す開口部120を備え、熱交換器11によって冷却された空気は、この開口部120を通って空間90に供給される。
なお、図示するように、本実施の形態における筐体12の開口部120は、接続部19を介して天井91に設けられた貫通口910に接続されている。接続部19としては、ダクトやチャンパーなどを例示することができる。なお、接続部19を介さずに、開口部120と貫通口910とを直接接続してもよく、開口部120から流れる空気を空間90に供給可能な構成であればよい。
(【0011】以降は省略されています)

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