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公開番号2024176812
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-19
出願番号2023095623
出願日2023-06-09
発明の名称空調機
出願人ブラザー工業株式会社
代理人個人,個人
主分類F24F 1/0007 20190101AFI20241212BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】冷却ユニットに供給する水を溜めるタンクの保守を従来よりも簡単にできる空調機を提供すること。
【解決手段】空調機1は、筐体2、第一タンク201、第一タンク収容部、第二タンク202、第二タンク逆止弁18、第二タンク収容部39、出口配管、及び冷却ユニットを備える。第一タンク収容部は、筐体2内に配され、第一タンク201を収容する。第二タンク202は、筐体2に対し取り外し可能に配され、第一タンク201から供給される水を溜める。第二タンク逆止弁18は、第二タンク202に配される。第二タンク収容部39は、筐体2内に配され、第二タンク202を収容する。出口配管は、筐体2内に配され、第二タンク逆止弁18を介して第二タンク202に接続される。冷却ユニットは、筐体2内に配され、出口配管から供給される水の気化熱によって筐体2外から取り込む空気を冷却する。
【選択図】図13
特許請求の範囲【請求項1】
筐体と、
水を溜める第一タンクと、
前記筐体内に配され、前記第一タンクを収容する第一タンク収容部と、
前記筐体に対し取り外し可能に配され、前記第一タンクから供給される水を溜める第二タンクと、
前記第二タンクに配される第二タンク逆止弁と、
前記筐体内に配され、前記第二タンクを収容する第二タンク収容部と、
前記筐体内に配され、前記第二タンク逆止弁を介して前記第二タンクに接続される出口配管と、
前記筐体内に配され、前記出口配管から供給される前記水の気化熱によって前記筐体外から取り込む空気を冷却する冷却ユニットと、
を備えることを特徴とする空調機。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記第二タンク収容部は、
蓋と
前記蓋を、前記第二タンク収容部に配される前記第二タンクの上部を覆う閉鎖位置と、前記第二タンク収容部に配される前記第二タンクの上部を解放する解放位置とに回転可能に前記筐体内に固定するヒンジと
を備えることを特徴とする請求項1に記載の空調機。
【請求項3】
前記冷却ユニットから排出される水を受けるドレンパンと、
前記蓋と、前記ドレンパンとを接続する可撓性の入口配管と
を備えることを特徴とする請求項2に記載の空調機。
【請求項4】
前記蓋は、
蓋本体と、
前記入口配管が接続される筒体入口と、前記蓋本体に接続される筒体出口とを有する中空の筒体と
を有し、
前記蓋が前記解放位置にある状態で、前記筒体出口は、前記筒体入口よりも上方に位置することを特徴とする請求項3に記載の空調機。
【請求項5】
前記筐体の側壁には、前記第一タンクと、前記第二タンクとの各々を、前記筐体から取り出す取出口が形成され、
前記蓋本体は、前記蓋が前記閉鎖位置にある状態の前記蓋本体の上面のうち、前記筒体と前記取出口との間となる部分に、前記上面から上方に突出する蓋体突起を備えることを特徴とする請求項4に記載の空調機。
【請求項6】
前記第一タンクは、前記第一タンク内から前記第二タンクに供給される水が流通する給水口を備え、
前記蓋本体には、前記給水口を挿通する挿通孔が形成されることを特徴とする請求項4に記載の空調機。
【請求項7】
前記蓋が前記閉鎖位置にある状態の前記蓋と前記第二タンクとの間に配されるシール部材を更に備えることを特徴とする請求項2に記載の空調機。
【請求項8】
前記第二タンクは、前記第二タンクの内側面に囲まれる領域に第二タンクハンドルを更に備えることを特徴とする請求項1に記載の空調機。
【請求項9】
前記第二タンクハンドルは、前記第二タンクの長手方向の中心部に配されることを特徴とする請求項8に記載の空調機。
【請求項10】
前記第二タンクは、前記第二タンクの内側面に囲まれる領域にインラインフィルターを更に備えることを特徴とする請求項1に記載の空調機。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、冷却ユニットを有する空調機に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来の空調機は、筐体、第一流路、第二流路、タンクユニット、冷却ユニット、供給水路、及び回収水路を有する。筐体には、第一吹出口及び第二吹出口が形成される。第一流路は、第一吹出口に連通する。第二流路は、第二吹出口に連通する。タンクユニットは、第一流路に流れる第一空気、及び第二流路に流れる第二空気を冷却するための水を保持する。冷却ユニットは、タンクユニットに保持される水の気化熱によって第一空気を冷却する。冷却ユニットは、熱交換器、及び気化フィルタを備える。熱交換器は、タンクユニットから供給される水との熱交換によって第二空気を冷却し、冷却される第二空気と第一空気との間で熱交換することにより、第一空気を冷却する。気化フィルタは、タンクユニットから供給される水の潜熱によって第一空気を冷却する。供給水路は、タンクユニットに保持される水を冷却ユニットに供給する。回収水路は、冷却ユニットに残存した水をタンクユニットに回収する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-113652号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記空調機では、タンクユニット内に混入した異物を除去する場合等、タンクユニットを保守することは困難な場合がある。
【0005】
本発明の目的は、冷却ユニットに供給する水を溜めるタンクの保守を従来よりも簡単にできる空調機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る空調機は、筐体と、水を溜める第一タンクと、前記筐体内に配され、前記第一タンクを収容する第一タンク収容部と、前記筐体に対し取り外し可能に配され、前記第一タンクから供給される水を溜める第二タンクと、前記第二タンクに配される第二タンク逆止弁と、前記筐体内に配され、前記第二タンクを収容する第二タンク収容部と、前記筐体内に配され、前記第二タンク逆止弁を介して前記第二タンクに接続される出口配管と、前記筐体内に配され、前記出口配管から供給される前記水の気化熱によって前記筐体外から取り込む空気を冷却する冷却ユニットと、を備える。本態様の空調機の第二タンクは、筐体から取り外すことができるので、従来よりも第二タンクの保守のしやすさを向上することに貢献する。空調機の第二タンク逆止弁は、第二タンクが筐体から取り外される過程で、第二タンクに溜まる水が、第二タンクの外部に流れることを抑制することに貢献する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
引出し体7が収容位置Q1にある空調機1の斜視図である。
引出し体7が引出し位置Q2にある空調機1の斜視図である。
引出し位置Q2にある引出し体7から、エアフィルタ60、熱交換器4、及び気化フィルタ6を取り外した空調機1の、第三側壁23を省略した斜視図である。
エアフィルタ60、熱交換器4、及び気化フィルタ6を搭載した引出し体7の右側面図である。
エアフィルタ60、熱交換器4、及び気化フィルタ6を搭載した引出し体7の平面図である。
エアフィルタ60、熱交換器4、及び気化フィルタ6を搭載した引出し体7の斜視図である。
熱交換器4の斜視図である。
気化フィルタ6の斜視図である。
エアフィルタ60を搭載し、熱交換器4、及び気化フィルタ6を取り外した引出し体7の斜視図である。
第一ドレンパン81の斜視図である。
図2の11-11線における矢視方向断面図である。
図1の12-12線における矢視方向断面図である。
第一タンク201と、第二タンク202とを取り外した空調機1の斜視図である。
図13の14-14線における矢視方向断面図である。
第一タンク201と、第二タンク202との斜視図である。
第一タンク201と、第二タンク202とを取り外した空調機1の斜視図である。
給水ユニット13と、給電ハーネス99の筐体2内の配置を示す斜視図である。
第一配管96、第二配管97、及び第三配管98の斜視図である。
変形例の第二ドレンパン181と、第二タンク収容部239との右側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の実施形態を説明する。以下では、図1に示す空調機1の載置状態を空調機1の通常の使用態様とし、図中に矢印で示す左右、前後、及び上下を使用する。空調機1の左右方向を、空調機1の幅方向Wともいい、空調機1の幅方向Wの中心を中心WMという。空調機1が有する各部材の固定方法は適宜選択されればよく、例えば、溶接、接着、又は固定部材で固定されるものとする。固定部材は、例えば、ネジ、ボルト、及びリベットである。
【0009】
図1に示す空調機1は、例えば、工場等の空調対象空間の床面に設置される、気化冷却式の空調機である。図1から図3に示すように、空調機1は、筐体2、レール91、92、引出し体7、エアフィルタ60、冷却ユニット3を備える。本実施形態の冷却ユニット3は、熱交換器4と気化フィルタ6とを有する。図11、図12、及び図17に示すように、空調機1は更に、貯水容器20、第一タンク収容部140、第二タンク収容部39、出口配管19、ドレンパン8、流路形成部37、給水ユニット13、押圧部材331、332、第一壁35、第二壁36、第一ファン101、第二ファン102、ファンモータ103、及び仕切板105を備える。
【0010】
図1に示すように、筐体2は、第一側壁21、第二側壁22、第三側壁23、第四側壁24、上壁25及び下壁26を有する、上下方向に長い直方体状である。筐体2は、樹脂又は金属で形成される。第一側壁21は、筐体2の正面を形成する前壁であり、第二側壁22は、第一側壁21の反対の後壁であり、筐体2の背面を形成する。第三側壁23は、第一側壁21及び第二側壁22に接続される右壁であり、筐体2の右側面を形成する。第四側壁24は、第三側壁23の反対の左壁であり、筐体2の左側面を形成する。筐体2は、熱交換器4と貯水容器20とを収容する。
(【0011】以降は省略されています)

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