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公開番号2025005017
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-16
出願番号2023104998
出願日2023-06-27
発明の名称画像形成装置
出願人ブラザー工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G03G 15/16 20060101AFI20250108BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】転写ベルトを交換しても転写ベルトの劣化を判定できる画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置1の制御部200は、センサ100の受光素子が受光する反射光であって、転写ベルト73の表面のうちトナー像が形成されていない部分からの反射光の光量が規定値となるように、センサ100の発光素子から出射する光の光量である出射光量を補正する光量補正処理と、濃度補正処理と、光量補正処理で補正した出射光量の、転写ユニット70の転写メモリに記憶されている、前回の光量補正処理で補正した出射光量に対する変化量を、転写メモリに記憶された変化量の累積値に加算して、転写メモリに記憶される累積値を更新する第1更新処理と、転写メモリに記憶されている出射光量を、直近の光量補正処理で補正した出射光量に更新する第2更新処理と、累積値が第1閾値以上である場合に転写ベルト73が劣化したと判定する第1判定処理とを実行する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
装置本体と、
前記装置本体に着脱可能な転写ユニットであって、無端状の転写ベルトと、転写メモリとを有する転写ユニットと、
光を出射する発光素子と、前記発光素子から出射された光の反射光を受光可能な受光素子とを有するセンサと、
制御部と、を備える画像形成装置であって、
前記制御部は、
前記受光素子が受光する反射光であって、前記転写ベルトの表面のうちトナー像が形成されていない部分からの反射光の光量が規定値となるように、前記発光素子から出射する光の光量である出射光量を補正する光量補正処理と、
前記光量補正処理で補正した前記出射光量の光を前記発光素子から前記転写ベルトの表面に出射して前記受光素子が受光した、前記転写ベルトの表面のうち濃度補正用のトナー像が形成された部分からの反射光と、前記転写ベルトの表面のうちトナー像が形成されていない部分からの反射光とに基づいて、シートに形成するトナー像の濃度を補正する濃度補正処理と、
前記光量補正処理で補正した前記出射光量の、前記転写メモリに記憶されている、前回の前記光量補正処理で補正した前記出射光量に対する変化量を、前記転写メモリに記憶された前記変化量の累積値に加算して、前記転写メモリに記憶される前記累積値を更新する第１更新処理と、
前記転写メモリに記憶されている前記出射光量を、直近の前記光量補正処理で補正した前記出射光量に更新する第２更新処理と、
前記累積値が第１閾値以上である場合に前記転写ベルトが劣化したと判定する第１判定処理と、
を実行することを特徴とする画像形成装置。
続きを表示（約 900 文字）【請求項２】
前記制御部は、前記出射光量が第２閾値以上である場合は、前記累積値に関わらず、前記転写ベルトが劣化したと判定する第２判定処理を実行することを特徴とする請求項１に記載の画像形成装置。
【請求項３】
前記制御部は、前記転写ユニットが前記装置本体に装着されたと判定した場合、前記転写メモリから前記累積値を読み込んで前記第１判定処理を実行することを特徴とする請求項１に記載の画像形成装置。
【請求項４】
前記制御部は、前記転写ユニットが前記装置本体に装着されたと判定した場合、前記転写メモリから前記出射光量を読み込んで前記第２判定処理を実行することを特徴とする請求項２に記載の画像形成装置。
【請求項５】
前記制御部は、印刷枚数が所定枚数になったと判定した場合、前記光量補正処理を実行することを特徴とする請求項１から請求項４のいずれか１項に記載の画像形成装置。
【請求項６】
前記制御部は、画像形成装置の設置環境が変化したと判定した場合、前記光量補正処理を実行することを特徴とする請求項１から請求項４のいずれか１項に記載の画像形成装置。
【請求項７】
前記制御部は、温度が所定時間内に所定の大きさ以上変化した場合、画像形成装置の設置環境が変化したと判定することを特徴とする請求項６に記載の画像形成装置。
【請求項８】
前記制御部は、湿度が所定時間内に所定の大きさ以上変化した場合、画像形成装置の設置環境が変化したと判定することを特徴とする請求項６に記載の画像形成装置。
【請求項９】
前記制御部は、前記転写ユニットが交換されたと判定した場合、前記光量補正処理を実行することを特徴とする請求項１から請求項４のいずれか１項に記載の画像形成装置。
【請求項１０】
前記制御部は、前記転写ベルトが劣化したと判定した場合、フラグを前記転写メモリに記憶させることを特徴とする請求項１から請求項４のいずれか１項に記載の画像形成装置。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、画像形成装置に関する。
続きを表示（約 1,600 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、画像形成装置として、画像の濃度調整などの調整モードの実行時に、転写ベルトの地肌部の反射光量が一定になるように光学センサの出力値を調整し、調整後の出力値を取得するものが知られている（特許文献１）。この技術では、調整後の出力値と、装置本体のメモリに記憶されている初期の出力値との比が、転写ベルトの表面に生じたフィルミングを除去する除去モードを実行する閾値を超えているか否かを判定し、閾値を超えている場合に除去モードを実行する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１６－０２０９７０号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
ところで、転写ベルトは、フィルミングを除去しても最終的には表面状態が回復しない程度に劣化することがある。そのため、画像形成装置においては、フィルミングを除去する機能を有するか否かに関わらず、転写ベルトを交換できることが望まれる。そして、転写ベルトを交換可能な画像形成装置においては、転写ベルトを交換しても転写ベルトの劣化を判定できることが望まれる。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
画像形成装置は、装置本体と、転写ユニットと、センサと、制御部と、を備える。
転写ユニットは、装置本体に着脱可能な転写ユニットであって、無端状の転写ベルトと、転写メモリとを有する。
センサは、光を出射する発光素子と、発光素子から出射された光の反射光を受光可能な受光素子とを有する。
制御部は、光量補正処理と、濃度補正処理と、第１更新処理と、第２更新処理と、第１判定処理と、を実行する。
光量補正処理は、受光素子が受光する反射光であって、転写ベルトの表面のうちトナー像が形成されていない部分からの反射光の光量が規定値となるように、発光素子から出射する光の光量である出射光量を補正する処理である。
濃度補正処理は、光量補正処理で補正した出射光量の光を発光素子から転写ベルトの表面に出射して受光素子が受光した、転写ベルトの表面のうち濃度補正用のトナー像が形成された部分からの反射光と、転写ベルトの表面のうちトナー像が形成されていない部分からの反射光とに基づいて、シートに形成するトナー像の濃度を補正する処理である。
第１更新処理は、光量補正処理で補正した出射光量の、転写メモリに記憶されている、前回の光量補正処理で補正した出射光量に対する変化量を、転写メモリに記憶された変化量の累積値に加算して、転写メモリに記憶される累積値を更新する処理である。
第２更新処理は、転写メモリに記憶されている出射光量を、直近の光量補正処理で補正した出射光量に更新する処理である。
第１判定処理は、累積値が第１閾値以上である場合に転写ベルトが劣化したと判定する処理である。
【０００６】
転写ベルトが劣化したと判定するための累積値が転写メモリに記憶されていることで、転写ベルトを交換しても転写ベルトの劣化を判定できる。
【０００７】
制御部は、出射光量が第２閾値以上である場合は、累積値に関わらず、転写ベルトが劣化したと判定する第２判定処理を実行する構成であってもよい。
【０００８】
第２判定処理を実行することで、出射光量に基づいても転写ベルトの劣化を判定できる。
【０００９】
制御部は、転写ユニットが装置本体に装着されたと判定した場合、転写メモリから累積値を読み込んで第１判定処理を実行する構成であってもよい。
【００１０】
転写ユニットが装置本体に装着された場合に転写メモリから累積値を読み込んで第１判定処理を実行することで、転写メモリに記憶された累積値に基づいて転写ベルトの劣化を判定できる。
（【００１１】以降は省略されています）

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