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公開番号2025005004
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-16
出願番号2023104965
出願日2023-06-27
発明の名称画像形成装置
出願人ブラザー工業株式会社
代理人個人,個人
主分類G03G 15/16 20060101AFI20250108BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】調整用トナー像の測定濃度の精度を向上させ、適切な濃度で画像形成することを可能とする。
【解決手段】画像形成装置は、ベルトユニットと、感光体ドラムと、センサと、制御部と、を備える。ベルトユニットは、無端状のベルトと、ベルトのメーカ情報、ベルトの種別情報およびベルトの使用履歴情報の少なくとも1つを含むベルト情報を記憶するベルトメモリと、を有する。センサは、ベルトに向けて光を出射する発光素子と、ベルトで反射した光を受光可能な受光素子とを有する。制御部は、センサが検出する反射光であって、ベルトの表面のうちトナー像がない表面からの反射光の測定強度の値を補正する補正処理を実行可能である。制御部は、補正処理を実行するとき、ベルトメモリが記憶するベルト情報に基づいて反射光の測定強度の値を補正する(S14)。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項１】
無端状のベルトと、前記ベルトのメーカ情報、前記ベルトの種別情報および前記ベルトの使用履歴情報の少なくとも１つを含むベルト情報を記憶するベルトメモリと、を有するベルトユニットと、
前記ベルトと向かい合う感光体ドラムと、
前記ベルトに向けて光を出射する発光素子と、前記ベルトで反射した光を受光可能な受光素子とを有するセンサと、
制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記センサが検出する反射光であって、前記ベルトの表面のうちトナー像がない表面からの反射光の測定強度の値を補正する補正処理を実行可能であり、
前記補正処理を実行するとき、前記ベルトメモリが記憶する前記ベルト情報に基づいて前記反射光の測定強度の値を補正することを特徴とする画像形成装置。
続きを表示（約 1,000 文字）【請求項２】
前記制御部は、印刷時にシートに形成するトナー像の濃度を調整するための濃度調整処理を実行可能であり、
前記濃度調整処理は、
前記ベルトにトナーの調整用トナー像を形成する処理と、
前記ベルトの表面及び前記調整用トナー像に前記発光素子により光を照射し、前記ベルトの表面からの第１反射光及び前記調整用トナー像からの第２反射光を前記受光素子により検出する処理と、
前記補正処理による補正後の前記第１反射光の測定強度の値と、前記第２反射光の測定強度の値と、を比較してトナー像の濃度を調整するためのパラメータ値を決定する処理と、を含むことを特徴とする、請求項１に記載の画像形成装置。
【請求項３】
前記制御部は、
前記ベルトからの正反射光の強度をＢ１、前記ベルトからの拡散反射光の強度をＢ２、前記調整用トナー像からの正反射光の強度をＰ１、前記調整用トナー像からの拡散反射光の強度をＰ２、正反射光の測定強度の値の補正係数をＧｓｐとして、
ΔＢ＝Ｂ１×Ｇｓｐ－Ｂ２
ΔＰ＝Ｐ１×Ｇｓｐ－Ｐ２
を計算し、ΔＢとΔＰを比較することにより前記調整用トナー像の測定濃度を決定し、前記測定濃度に基づいて前記パラメータ値を決定することを特徴とする請求項２に記載の画像形成装置。
【請求項４】
前記制御部は、
前記ベルト情報に基づいて補正係数Ｇｓｐを決定し、
決定した前記補正係数Ｇｓｐによって前記反射光の測定強度の値を補正することを特徴とする請求項１に記載の画像形成装置。
【請求項５】
前記制御部は、
前記ベルトが交換されたと判定した場合、前記ベルトメモリに記憶された前記ベルト情報に基づいて、前記補正係数Ｇｓｐを変更することを特徴とする請求項４に記載の画像形成装置。
【請求項６】
前記メーカ情報は、前記ベルトを製造したメーカを示す情報であることを特徴とする請求項１に記載の画像形成装置。
【請求項７】
前記種別情報は、前記ベルトが、標準タイプ、高寿命タイプおよび低コストタイプのいずれかであることを示す情報であることを特徴とする請求項１に記載の画像形成装置。
【請求項８】
前記使用履歴情報は、前記ベルトが新品であるか、リサイクル品であるかを示す情報であることを特徴とする請求項１に記載の画像形成装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、ベルトユニットを備える画像形成装置に関する。
続きを表示（約 1,700 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、ベルトユニットを備える画像形成装置が知られている（特許文献１参照）。この画像形成装置には、ベルトに形成された調整用トナー像の濃度を測定するためのセンサが配置されている。このセンサは、発光素子から照射された光の正反射と拡散反射を受光する２つの受光素子を有し、２つの受光素子から受光した検出値から調整用トナー像の濃度が算出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１３－１９５０６６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
ベルトユニットに使用されるベルトは、メーカや種別が異なる場合がある。しかしながら、従来の画像形成装置では、ベルトが交換された場合であっても、ベルトのメーカや種別を考慮することなく、調整用トナー像の濃度を算出していたため、調整用トナー像の濃度の検出精度が低い場合があった。このため、適切な濃度で画像形成できない場合があった。
【０００５】
そこで、本開示は、調整用トナー像の測定濃度の精度を向上させ、適切な濃度で画像形成することを可能とすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上述の課題を解決するため、本願の第１態様の画像形成装置は、ベルトユニットと、感光体ドラムと、センサと、制御部と、を備える。
ベルトユニットは、無端状のベルトと、ベルトのメーカ情報、ベルトの種別情報およびベルトの使用履歴情報の少なくとも１つを含むベルト情報を記憶するベルトメモリと、を有する。感光体ドラムは、ベルトと向かい合う。センサは、ベルトに向けて光を出射する発光素子と、ベルトで反射した光を受光可能な受光素子とを有する。
制御部は、センサが検出する反射光であって、ベルトの表面のうちトナー像がない表面からの反射光の測定強度の値を補正する補正処理を実行可能である。
制御部は、補正処理を実行するとき、ベルトメモリが記憶するベルト情報に基づいて反射光の測定強度の値を補正する。
【０００７】
ベルト情報に基づいて反射光の測定強度の値を補正するため、センサが調整用トナー像の濃度を検出する場合に、ベルト情報に基づいて補正をしない場合よりも、調整用トナー像の測定濃度の精度が向上する。調整用トナー像の測定濃度の精度が向上することにより、適切な濃度で画像形成することが可能となる。
【０００８】
また、第２態様に係る画像形成装置は、第１態様の画像形成装置において、制御部は、印刷時にシートに形成するトナー像の濃度を調整するための濃度調整処理を実行可能であってもよい。そして、濃度調整処理は、ベルトにトナーの調整用トナー像を形成する処理と、ベルトの表面及び調整用トナー像に発光素子により光を照射し、ベルトの表面からの第１反射光及び調整用トナー像からの第２反射光を受光素子により検出する処理と、補正処理による補正後の第１反射光の測定強度の値と、第２反射光の測定強度の値と、を比較してトナー像の濃度を調整するためのパラメータ値を決定する処理と、を含む構成としてもよい。
【０００９】
制御部は、制御部は、ベルト情報に基づいて反射光の測定強度の値を補正する補正処理による補正後の第１反射光の測定強度の値と、第２反射光の測定強度の値と、を比較してトナー像の濃度を調整する。このため、調整用トナー像の測定濃度の精度が向上する。
【００１０】
また、第３態様に係る画像形成装置は、第２態様の画像形成装置において、制御部は、ベルトからの正反射光の強度をＢ１、ベルトからの拡散反射光の強度をＢ２、調整用トナー像からの正反射光の強度をＰ１、調整用トナー像からの拡散反射光の強度をＰ２、正反射光の測定強度の値の補正係数をＧｓｐとして、ΔＢ＝Ｂ１×Ｇｓｐ－Ｂ２、ΔＰ＝Ｐ１×Ｇｓｐ－Ｐ２を計算し、ΔＢとΔＰを比較することにより調整用トナー像の測定濃度を決定し、測定濃度に基づいてパラメータ値を決定してもよい。
（【００１１】以降は省略されています）

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