特許ウォッチ

公開番号2025007103
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-17
出願番号2023108292
出願日2023-06-30
発明の名称画像形成装置
出願人ブラザー工業株式会社
代理人弁理士法人ネクスト
主分類G03G 21/00 20060101AFI20250109BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】搬送ローラを駆動するモータ、シートに画像を形成するプロセス部に対してプロセス電力を供給するプロセス電力供給部、そして、定着装置である装置本体の各部に対して、カバーが開いた状態においても電力供給を可能にするとともに、カバーが開いた状態において定着装置が装置本体から取り外された場合、装置本体の各部への電力供給を遮断することができる技術を提供する。
【解決手段】定着有無検知スイッチ15は、第1状態であるときAC-DC変換回路112Cとモータ駆動回路MDとを接続状態にすることによって、AC-DC変換回路112Cからモータ駆動回路MDへの電力の入力を可能にし、第2状態であるときAC-DC変換回路112Cとモータ駆動回路MDとを未接続状態にすることによって、AC-DC変換回路112Cからモータ駆動回路MDへの電力の入力を遮断する、ことを特徴とする。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項１】
開口を有する本体筐体と、
前記本体筐体の前記開口を開閉可能なカバーと、
シートに現像剤像を形成するプロセス部と、
前記プロセス部によって前記シートに形成された現像剤像を定着する定着装置であって、前記カバーが開いた状態で前記本体筐体の前記開口から取り外し可能である定着装置と、
電力を出力する電力出力部と、
前記プロセス部及び前記定着装置に向けてシートを搬送する搬送ローラと、
前記搬送ローラを回転駆動させるモータと、
前記電力出力部から前記電力が入力され、前記電力に基づいて前記モータを回転させるモータ駆動回路と、
前記定着装置が前記本体筐体に装着されているときに第１状態となり、前記定着装置が前記本体筐体から取り外しされているときに第２状態となるスイッチと、
を備え、
前記スイッチは、
前記第１状態であるとき前記電力出力部と前記モータ駆動回路とを接続状態にすることによって、前記電力出力部から前記モータ駆動回路への前記電力の入力を可能にし、前記第２状態であるとき前記電力出力部と前記モータ駆動回路とを未接続状態にすることによって、前記電力出力部から前記モータ駆動回路への前記電力の入力を遮断する、
ことを特徴とする画像形成装置。
続きを表示（約 2,600 文字）【請求項２】
前記スイッチは、
前記第１状態であるとき前記電力出力部から前記モータ駆動回路へ前記電力を入力する、ことを特徴とする請求項１に記載の画像形成装置。
【請求項３】
更に、
前記電力出力部から入力される前記電力に基づいて、前記プロセス部にプロセス電力を供給するプロセス電力供給部、を備え、
前記スイッチは、更に、
前記第１状態であるとき前記電力出力部と前記プロセス電力供給部とを接続状態にすることによって、前記電力出力部から前記プロセス電力供給部への前記電力の入力を可能にし、
前記第２状態であるとき前記電力出力部と前記プロセス電力供給部とを未接続状態にすることによって、前記電力出力部から前記プロセス電力供給部への前記電力の入力を遮断する、
ことを特徴とする請求項２に記載の画像形成装置。
【請求項４】
更に、
制御部と、
前記電力出力部が出力した前記電力を前記プロセス電力供給部に入力するか否かを切り替えるオンオフ回路と、
を備え、
前記スイッチは、
前記第１状態であるとき前記オンオフ回路に前記電力を入力し、前記第２状態であるとき前記オンオフ回路に前記電力を入力せず、
前記オンオフ回路は、
前記スイッチにより前記オンオフ回路に前記電力が入力されている場合、前記制御部からの指示の有無に応じて前記電力出力部から前記プロセス電力供給部に前記電力を入力するか否かを切り替える、
ことを特徴とする請求項３に記載の画像形成装置。
【請求項５】
更に、
本体コネクタと、
前記電力出力部を有し、商用電源から供給される交流電力が入力される第１電源基板と、
商用電源から前記交流電力が入力される入力端子と、
を備え、
前記定着装置は、
前記入力端子とリレーを介して接続されるヒータと、
前記定着装置が前記本体筐体に装着されたときに前記本体コネクタと接続される定着コネクタと、を有し、
前記第１電源基板は、
前記本体コネクタと前記定着コネクタとを経由して前記交流電力を前記ヒータに供給する、
ことを特徴とする請求項４に記載の画像形成装置。
【請求項６】
前記プロセス電力供給部を有し、前記プロセス部に供給する前記プロセス電力を生成する第２電源基板であって、前記本体筐体の一方の側面側に、基板面と前記一方の側面とが平行になるように配置された第２電源基板と、
前記制御部を有するメイン基板であって、前記一方の側面と対向する他方の側面側に、基板面と前記他方の側面とが平行になるように配置されたメイン基板と、
をさらに備え、
前記本体コネクタは、前記一方の側面側に配置され、
前記定着コネクタは、前記定着装置が前記本体筐体に装着されたときに、前記一方の側面側に配置され、
前記メイン基板と前記第２電源基板とは、前記本体筐体内の天井面側又は底面側に沿って配置された第１接続線により接続され、
前記第２電源基板と前記本体コネクタとは、第２接続線により接続され、
前記メイン基板は、前記第１接続線と前記第２電源基板と前記第２接続線と前記本体コネクタと前記定着コネクタとを経由して、前記定着装置と接続される、
ことを特徴とする請求項５に記載の画像形成装置。
【請求項７】
更に、
前記定着装置によって前記現像剤像が定着された前記シートが排出される排出トレイと、
前記カバーの開閉を検出するためのカバーセンサと、
を備え、
前記制御部は、
印刷命令を受信したとき、前記スイッチが前記第１状態であって、かつ、前記カバーセンサが前記カバーの閉じていることを検出している場合、前記プロセス部及び前記定着装置を通過したシートを前記排出トレイに排出する通常排出を実行するように制御し、
印刷命令を受信したとき、前記スイッチが前記第１状態であって、かつ、前記カバーセンサが前記カバーの開いていることを検出している場合、前記プロセス部及び前記定着装置を通過したシートを前記カバーに排出するストレート排出を実行するように制御し、
前記ストレート排出を実行中において、前記スイッチが前記第１状態から前記第２状態に切り替わったとき、前記リレーに対して前記入力端子と前記ヒータとの接続を遮断するように指示する、
ことを特徴とする請求項５に記載の画像形成装置。
【請求項８】
前記電力出力部が生成する前記電力を前記モータ駆動回路、前記制御部及び前記オンオフ回路のそれぞれに入力するための電力ラインであって、前記スイッチを経由して延びる電力ライン、を備え、
前記電力ラインは、
前記電力出力部から前記スイッチを経由して下流側にある第１分岐点で分岐して前記モータ駆動回路に接続され、
前記電力出力部から前記スイッチを経由して下流側にある第２分岐点で分岐して前記制御部に接続され、
前記電力出力部から前記スイッチを経由した終端で前記オンオフ回路に接続されている、
ことを特徴とする請求項４に記載の画像形成装置。
【請求項９】
前記定着装置は、更に、
ユーザが把持する把持部を有し、レバー軸を中心に第１位置と第２位置との間で回動可能なレバーと、
前記スイッチに当接可能なスイッチ当接部と、
を有し、
前記スイッチは、
前記把持部が把持されていない場合、記レバーが前記第１位置に位置し前記スイッチ当接部が当接することで前記第１状態となり、
前記把持部が把持された場合、前記レバーが前記第１位置から前記第２位置に回動し、前記スイッチ当接部が離れることで、前記第２状態となる、
ことを特徴とする請求項１に記載の画像形成装置。
【請求項１０】
前記カバーは、開いた状態において前記プロセス部及び前記定着装置を経由して搬送される前記シートを載置可能である、
ことを特徴とする請求項１に記載の画像形成装置。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本願は、プロセス部によってシートに現像剤像を形成する画像形成装置であって、シートに形成された現像剤像を定着させる定着装置を取り外し可能な画像形成装置に関するものである。
続きを表示（約 1,900 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１の画像形成装置は、装置本体に配置されたカバーが開いた状態で着脱可能である定着ユニットと、定着ヒータに供給する交流駆動電源を供給する交流電源ラインをユーザによるカバーの開操作に伴い切断する第１のスイッチと、ユーザによる定着ユニットの取り外しによって交流電源ラインを切断する第２のスイッチと、を備える。特許文献１の画像形成装置では、ユーザによるカバーの開操作に連動して、装置本体からヒータへの交流駆動電源の供給を切断していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１１－２０９４８６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかし、カバーを開けた状態で、定着装置を通過したシートをカバー上に排出するストレート排出を行う画像形成装置では、特許文献１の画像形成装置のようにカバーの開操作に伴い装置本体からヒータへの電力の供給を切断するとシートに現像剤像を定着することができないので、その構成を適用することができない。
【０００５】
本願の画像形成装置は、搬送ローラを駆動するモータ、シートに画像を形成するプロセス部に対してプロセス電力を供給するプロセス電力供給部、そして、定着装置である装置本体の各部に対して、カバーが開いた状態においても電力供給を可能にするとともに、カバーが開いた状態において定着装置が装置本体から取り外された場合、装置本体の各部への電力供給を遮断することができる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上記目的を達成するため、本願の画像形成装置は、開口を有する本体筐体と、本体筐体の開口を開閉可能なカバーと、シートに現像剤像を形成するプロセス部と、プロセス部によってシートに形成された現像剤像を定着する定着装置であって、カバーが開いた状態で本体筐体の開口から取り外し可能である定着装置と、電力を出力する電力出力部と、プロセス部及び定着装置に向けてシートを搬送する搬送ローラと、搬送ローラを回転駆動させるモータと、電力出力部から電力が入力され、電力に基づいてモータを回転させるモータ駆動回路と、定着装置が本体筐体に装着されているときに第１状態となり、定着装置が本体筐体から取り外しされているときに第２状態となるスイッチと、を備え、スイッチは、第１状態であるとき電力出力部とモータ駆動回路とを接続状態にすることによって、電力出力部からモータ駆動回路への電力の入力を可能にし、第２状態であるとき電力出力部とモータ駆動回路とを未接続状態にすることによって、電力出力部からモータ駆動回路への電力の入力を遮断する、ことを特徴とする。
【０００７】
本願の画像形成装置は、カバーの開閉に関わらず、定着装置が本体筐体に装着されているときにオン（第１状態）し、定着装置が本体筐体から取り外されているときオフ（第２状態）となるスイッチを備えている。そして、カバーの開閉に関わらず、そのスイッチが第１状態であるとき電力出力部からモータ駆動回路への電力の入力が可能になっているので、画像形成装置のカバーが開いた状態においてでも、画像形成装置は、プロセス部及び定着装置を経由して搬送されるシートを、カバーに排出することが可能となる。一方、カバーが開いた状態において、ユーザによって定着装置が取り外された場合、画像形成装置は、スイッチによって電力出力部からモータ駆動回路への電力の入力を遮断することができる。
【０００８】
また、スイッチは、第１状態であるとき電力出力部からモータ駆動回路へ電力を入力する、ことを特徴とする。
【０００９】
これにより、電力出力部からモータ駆動回路へ実際に電力が入力されるので、画像形成装置のカバーが開いた状態においてでも、画像形成装置は、プロセス部及び定着装置を経由して搬送されるシートを、カバーに排出することが可能となる。
【００１０】
本願の画像形成装置は、更に、電力出力部から入力される電力に基づいて、プロセス部にプロセス電力を供給するプロセス電力供給部、を備え、スイッチは、更に、第１状態であるとき電力出力部とプロセス電力供給部とを接続状態にすることによって、電力出力部からプロセス電力供給部への電力の入力を可能にし、第２状態であるとき電力出力部とプロセス電力供給部とを未接続状態にすることによって、電力出力部からプロセス電力供給部への電力の入力を遮断する、ことを特徴とする。
（【００１１】以降は省略されています）

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