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公開番号2025007092
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-17
出願番号2023108265
出願日2023-06-30
発明の名称画像形成装置
出願人ブラザー工業株式会社
代理人弁理士法人ネクスト
主分類G03G 21/00 20060101AFI20250109BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】従来に比べて準備処理においてポリゴンモータや定着器の昇温を不要に実行させていた時間を短縮することが可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】ASIC10は、ポリゴンモータ準備動作と、ヒータ昇温維持動作と、を並行して実行する準備処理と、印刷データに従って、画像形成部4を用いてシートに画像を形成させ、定着器6を用いてシートに形成された画像を定着させる印刷処理と、を実行する。ASIC10は、準備処理において、ポリゴンモータ準備動作とヒータ昇温維持動作を並行して実行する際、ポリゴンモータ準備動作、及びヒータ昇温維持動作のいずれを先に実行するかを、所定の条件に応じて切替える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
感光体ドラムと、光源から出射された光ビームを偏向して前記感光体ドラムを露光するポリゴンミラーと、前記ポリゴンミラーを回転させる駆動力を供給するポリゴンモータと、を有し、シートに画像を形成する画像形成部と、
加熱回転体と、前記加熱回転体を加熱するヒータと、前記加熱回転体との間でシートをニップするニップ部を形成する加圧回転体と、を有し、前記画像形成部によって形成された画像をシートに定着させる定着器と、
前記加熱回転体、又は、前記加圧回転体のいずれかを回転させるための駆動力を伝達するメインモータと、
制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記ポリゴンモータをオンすることで、前記ポリゴンモータの回転速度を所定速度に到達させるポリゴンモータ準備動作と、
前記ヒータをオンすることで、前記ヒータを用いて前記加熱回転体の温度を定着温度まで昇温させ、その後、前記ヒータを用いて前記定着温度を維持するヒータ昇温維持動作と、を並行して実行する準備処理と、
印刷データに基づいて、前記画像形成部を用いてシートに画像を形成させ、前記定着器を用いてシートに形成された画像を定着させる印刷処理と、
を実行し、
前記準備処理において前記ポリゴンモータ準備動作と前記ヒータ昇温維持動作を並行して実行する際、前記ポリゴンモータ準備動作、及び前記ヒータ昇温維持動作のいずれを先に実行するかを、所定の条件に応じて切替える、ことを特徴とする画像形成装置。
続きを表示(約 2,200 文字)【請求項2】
外部端末からのデータを受信する通信インタフェース、を備え、
前記制御部は、
前記外部端末から前記通信インタフェースを介して先行コマンドを取得する取得処理を実行し、
前記準備処理において、前記通信インタフェースを介して前記先行コマンドを取得したことを契機に、前記ポリゴンモータ準備動作、及び前記ヒータ昇温維持動作のいずれを先に実行するかを、所定の条件に応じて切替え、
前記印刷処理において、前記準備処理の実行後に、前記通信インタフェースを介して受信した前記印刷データに従って、前記画像形成部を用いてシートに画像を形成させ、前記定着器を用いてシートに形成された画像を定着させる、ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記制御部は、
前記取得処理において、前記通信インタフェースを介して前記先行コマンドと共に、前記印刷処理で用いられる印刷条件を取得し、
前記所定の条件は、前記印刷条件であり、
前記準備処理において、前記印刷条件に応じて、前記ポリゴンモータ準備動作、及び前記ヒータ昇温維持動作のいずれを先にオンするかを切替える、ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記制御部は、
前記準備処理において、
前記取得処理により取得された前記印刷条件に応じて、前記ヒータをオンしてから前記加熱回転体が前記定着温度に到達するまでの定着温度到達時間と、前記ポリゴンモータをオンしてから前記ポリゴンモータの回転速度が前記所定速度に到達するまでのポリゴンモータ起動時間とを算出し、
前記定着温度到達時間が前記ポリゴンモータ起動時間よりも長い場合は、前記ヒータ昇温維持動作を、前記ポリゴンモータ準備動作よりも先に実行し、
前記ポリゴンモータ起動時間が前記定着温度到達時間よりも長い場合は、前記ポリゴンモータ準備動作を、前記ヒータ昇温維持動作よりも先に実行する、ことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記制御部は、
前記準備処理において、
前記定着温度到達時間が前記ポリゴンモータ起動時間よりも長い場合に、前記定着温度到達時間から前記ポリゴンモータ起動時間を引いた値に応じた第1起動開始時間を算出し、
前記ヒータをオンした後、算出された前記第1起動開始時間が経過すると前記ポリゴンモータ準備動作を実行し、
前記ポリゴンモータ起動時間が前記定着温度到達時間よりも長い場合に、前記ポリゴンモータ起動時間から前記定着温度到達時間を引いた値に応じた第2起動開始時間を算出し、
前記ポリゴンモータ準備動作の実行を開始した後、算出された前記第2起動開始時間が経過すると前記ヒータ昇温維持動作を開始する、ことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記印刷条件には、前記印刷処理において、前記シートへの画像の形成を前記画像形成部が第1速度で行うことを指定する条件と、前記シートへの画像の形成を前記画像形成部が前記第1速度より遅い第2速度で行うことを指定する条件とを含み、
前記制御部は、
前記ポリゴンモータ準備動作において、前記印刷条件に含まれる条件で指定される前記第1速度、又は前記第2速度に応じて、前記定着温度到達時間と、前記ポリゴンモータ起動時間とを算出する、ことを特徴とする請求項4又は5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記画像形成部は、前記感光体ドラムにトナーを供給する現像ローラと、前記感光体ドラムに形成されたトナー像をシートに転写する転写ローラと、を有し、
前記メインモータは、前記加熱回転体と、前記感光体ドラムと、前記現像ローラとに駆動力を伝達可能であり、
前記制御部は、
前記ヒータ昇温維持動作において、前記メインモータをオンすることで、前記加熱回転体に加えて、前記感光体ドラム及び前記現像ローラを回転させる、ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記定着器には、第1方式の定着器と、第2方式の定着器とがあり、
前記第1方式の定着器では、前記加熱回転体は、加熱ローラであり、前記加圧回転体は、前記加熱ローラとの間で前記ニップ部を形成しており、
前記第2方式の定着器では、
前記ヒータは、発熱パターンが形成された平板状の基板であり、前記加熱回転体は、前記基板の周りを回転するベルトであり、前記加圧回転体は、前記基板における平面との間で前記ベルトを挟むことで、前記ニップ部を形成しており、 前記所定の条件は、前記定着器の種別が、前記第1方式の定着器と、前記第2方式の定着器とのいずれであるかであり、
前記制御部は、前記準備処理において、
前記定着器が、前記第1方式の定着器である場合は、前記ヒータ昇温維持動作を、前記ポリゴンモータ準備動作よりも先に実行し、
前記定着器が、前記第2方式の定着器であれば、前記ポリゴンモータ準備動作を、前記ヒータ昇温維持動作よりも先に実行する、ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シートに画像を形成する画像形成装置に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、シートへの画像の形成が指示されてから1枚目のシートの後端が排出されるまでに要する時間、いわゆるファーストプリント時間(FPOT)を短縮する画像形成装置が記載されている。特許文献1に記載された画像形成装置では、印刷処理の実行に先立ち、準備処理を実行することで、ファーストプリント時間を短縮している。準備処理では、ポリゴンモータの回転速度を所定速度に到達させると共に、ヒータを用いて定着器の温度を定着温度まで昇温させ、その後、ヒータを用いて定着温度を維持する処理である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-41214号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の画像形成装置では、ヒータがオンしてからポリゴンモータの駆動を開始しており、ポリゴンモータの起動に要する時間が加熱回転体の昇温に要する時間より短い場合、少なくとも加熱回転体の昇温が完了するまでポリゴンモータの駆動を維持する必要がある。また、ポリゴンモータの起動に要する時間が定着器の昇温に要する時間より長い場合、少なくともポリゴンモータが所定の回転速度に到達するまで定着器の昇温を継続する必要がある。そのため、画像形成装置において、準備処理の実行中に、ポリゴンモータを不要に駆動する期間や、定着器を無駄に昇温する期間が生じるという問題があった。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みたものであり、従来に比べて準備処理においてポリゴンモータや定着器の昇温を不要に実行させていた時間を短縮することが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、画像形成装置は、感光体ドラムと、光源から出射された光ビームを偏向して感光体ドラムを露光するポリゴンミラーと、ポリゴンミラーを回転させる駆動力を供給するポリゴンモータと、を有し、シートに画像を形成する画像形成部と、加熱回転体と、加熱回転体を加熱するヒータと、加熱回転体との間でシートをニップするニップ部を形成する加圧回転体と、を有し、画像形成部によって形成された画像をシートに定着させる定着器と、加熱回転体、又は、加圧回転体のいずれかを回転させるための駆動力を伝達するメインモータと、制御部と、を備えている。制御部は、ポリゴンモータをオンすることで、ポリゴンモータの回転速度を所定速度に到達させるポリゴンモータ準備動作と、ヒータをオンすることで、ヒータを用いて加熱回転体の温度を定着温度まで昇温させ、その後、ヒータを用いて定着温度を維持するヒータ昇温維持動作と、を並行して実行する準備処理と、印刷データに基づいて、画像形成部を用いてシートに画像を形成させ、定着器を用いてシートに形成された画像を定着させる印刷処理と、を実行し、準備処理において、ポリゴンモータ準備動作とヒータ昇温維持動作を並行して実行する際、ポリゴンモータ準備動作、及びヒータ昇温維持動作のいずれを先に実行するかを、所定の条件に応じて切替える。
【0007】
上記構成では、制御部は、準備処理において、ポリゴンモータ準備動作とヒータ昇温維持動作を並行して実行する際、ポリゴンモータ準備動作と、ヒータ昇温維持動作とのいずれを先に実行するかを、所定の条件に応じて切替える。これにより、ポリゴンモータを所定速度にするためのポリゴンモータ準備動作と、加熱回転体を定着温度まで昇温するためのヒータ昇温維持動作とのうち、ボトルネックとなる動作を先行して行うことで、準備処理においてポリゴンモータ準備動作、及び、ヒータ昇温維持動作で不要に実行していた時間を短縮することができる。
【0008】
外部端末からのデータを受信する通信インタフェース、を備え、制御部は、外部端末から通信インタフェースを介して先行コマンドを取得する取得処理を実行し、準備処理において、通信インタフェースを介して先行コマンドを取得したことを契機に、ポリゴンモータ準備動作、及びヒータ昇温維持動作のいずれを先に実行するかを、所定の条件に応じて切替える。印刷処理において、準備処理の実行後に、通信インタフェースを介して受信した印刷データに従って、画像形成部を用いてシートに画像を形成させ、定着器を用いてシートに形成された画像を定着させる。
上記構成では、外部端末から通信インタフェースを介して先行コマンドを取得したことを契機に、ポリゴンモータ準備動作、及びヒータ昇温維持動作のいずれを先に実行するかを、所定の条件に応じて切替えることができる。
【0009】
制御部は、取得処理において、通信インタフェースを介して先行コマンドと共に、印刷処理で用いられる印刷条件を取得し、所定の条件は、印刷条件であり、準備処理において、印刷条件に応じて、ポリゴンモータ準備動作、及びヒータ昇温維持動作のいずれを先にオンするかを切替える。
上記構成では、印刷処理の内容に即して、ポリゴンモータ準備動作、及びヒータ昇温維持動作のいずれを先に実行するかを切替えることができる。
【0010】
制御部は、準備処理において、取得処理により取得された印刷条件に応じて、ヒータをオンしてから加熱回転体が定着温度に到達するまでの定着温度到達時間と、ポリゴンモータをオンしてからポリゴンモータの回転速度が所定速度に到達するまでのポリゴンモータ起動時間とを算出する。定着温度到達時間がポリゴンモータ起動時間よりも長い場合は、ヒータ昇温維持動作を、ポリゴンモータ準備動作よりも先に実行する。一方、ポリゴンモータ起動時間が定着温度到達時間よりも長い場合は、ポリゴンモータ準備動作を、ヒータ昇温維持動作よりも先に実行する。
上記構成では、加熱回転体が定着温度に到達する時間を示す定着温度到達時間と、ポリゴンモータが所定速度に到達する時間を示すポリゴンモータ起動時間とを算出し、両時間の比較により、ヒータ昇温維持動作と、ポリゴンモータ準備動作とのいずれを先に実行するかを切替えることができる。これにより、準備処理の実行中に、不要に、加熱回転体が昇温される時間や、ポリゴンモータが回転する時間を、精度よく短縮することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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