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公開番号
2024179987
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-26
出願番号
2023099374
出願日
2023-06-16
発明の名称
ミシン及び調整方法
出願人
ブラザー工業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
D05B
57/36 20060101AFI20241219BHJP(縫製;刺しゅう;タフティング)
要約
【課題】縫針の上下動作と釜の回転動作とを精度良く同期させることが可能なミシン、及び、ミシンにおいて縫針の上下動作と釜の回転動作とを精度良く同期させるための調整方法を提供する。
【解決手段】ミシンは、針棒と、針棒を駆動する主軸と、針棒に装着された縫針に挿通する上糸を補足する剣先を有する釜を含む可動体80を少なくとも備えた釜機構8Aと、主軸の回転に連動して回転し、可動体80を回転駆動する釜軸8Bと、釜軸8Bと可動体80とが連結した連結状態と連結しない解除状態とに切り替え可能な固定ネジ842と、可動体80と係合した係合状態と、可動体80と係合していない脱離状態とに切り替え可能であり、係合状態において、可動体80を所定の回転位置である係合回転位置に固定する係合体6Aとを備える。可動体80は、係合状態の係合体に係合する被係合体84Eを有する。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
上下方向に移動可能であり、縫針を先端に装着可能な針棒と、
前記針棒を駆動する主軸と、
前記針棒に装着された前記縫針に挿通する上糸を補足する剣先を有する釜を含む可動体を少なくとも備えた釜機構と、
前記主軸の回転に連動して回転し、前記可動体を回転駆動する釜軸と、
前記釜軸と前記可動体とが連結した連結状態と連結しない解除状態とに切り替え可能な切替部と、
前記可動体と係合した係合状態と、前記可動体と係合していない脱離状態とに切り替え可能であり、前記係合状態において、前記可動体を所定の回転位置である係合回転位置に固定する係合体と
を備え、
前記可動体は、
前記係合状態の前記係合体に係合する被係合体を有することを特徴とするミシン。
続きを表示(約 1,900 文字)
【請求項2】
前記係合回転位置は、
前記上糸に形成されたループを前記剣先が補足するタイミングにおける前記可動体の回転位置であることを特徴とする請求項1に記載のミシン。
【請求項3】
前記主軸の回転位置を検出する検出部と、
前記可動体が前記係合回転位置と異なるセンサ回転位置に配置されたことを検出するセンサと、
前記可動体が前記センサ回転位置に配置されたことを前記センサにより検出したタイミングにおいて、前記検出部により検出した前記主軸の回転位置を記憶する記憶部と
を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載のミシン。
【請求項4】
前記センサは、前記可動体の回転中心を基準とした径方向において前記可動体よりも外側に位置し、
前記可動体は、
前記径方向において外側に向いて延び、前記センサにより検出される被検出体を有することを特徴とする請求項3に記載のミシン。
【請求項5】
前記主軸の回転位置を検出する検出部と、
前記検出部により検出した前記主軸の回転位置に基づく情報を表示する表示部と、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載のミシン。
【請求項6】
前記係合体は、
前記可動体の回転中心を基準とした径方向に移動可能であり、
前記係合状態のとき、前記可動体と接触可能な内側位置に配置され、前記脱離状態のとき、前記可動体と接触不可能な位置であって、前記径方向において前記内側位置よりも外側の外側位置に配置される係合部を有し、
前記被係合体は、
前記径方向に沿って外側に延びる係合延伸部と、
前記係合延伸部の先端に設けられ、前記係合部に係合する被係合部を有することを特徴とする請求項1に記載のミシン。
【請求項7】
前記釜は中釜であり、
前記可動体は、
前記中釜と、
前記縫針に接触してガイドする針受けを有するドライバーと
を有し、
前記ドライバーは、
前記釜軸の回転駆動力を受けて回転し、且つ、前記中釜に回転駆動力を伝達して回転させ、
前記切替部及び前記被係合体を備えることを特徴とする請求項1に記載のミシン。
【請求項8】
前記釜は中釜であり、
前記可動体は、
前記中釜と、
前記縫針に接触してガイドする針受けを有し、前記釜軸の回転に応じて前記中釜を回転駆動するドライバーと
を有し、
前記ドライバーは、前記切替部、前記被係合体、及び前記被検出体を備えることを特徴とする請求項4に記載のミシン。
【請求項9】
請求項1に記載の前記ミシンにおいて、前記縫針の上下動作と前記釜の回転動作とを同期させる調整方法であって、
前記切替部により、前記釜軸と前記可動体とが連結した前記連結状態から前記解除状態に切り替える第1工程と、
前記第1工程により前記解除状態に切り替えた後、前記係合体を前記脱離状態から前記係合状態に切り替え、前記可動体を前記係合回転位置に固定する第2工程と、
前記第2工程により前記可動体を前記係合回転位置に固定した後、前記上糸に形成されたループを前記剣先が補足するタイミングにおける前記針棒の位置である出合い位置に前記針棒を配置させる第3工程と、
前記第3工程により前記針棒を前記出合い位置に配置した後、前記切替部により、前記釜軸に前記可動体を連結させる第4工程と
を備えたことを特徴とする調整方法。
【請求項10】
前記第4工程により前記釜軸に前記可動体を連結させた後、前記係合体を前記係合状態から前記脱離状態に切り替える第5工程と、
前記第5工程により前記係合体を前記係合状態から前記脱離状態に切り替えた後、前記主軸及び前記釜軸を回転させる第6工程と、
前記第6工程により前記主軸及び前記釜軸を回転させた状態で、前記可動体が前記係合回転位置と異なるセンサ回転位置に配置されたことを検出するセンサにより、前記可動体が前記センサ回転位置に配置されたことを検出した場合、前記主軸の回転位置を検出する検出部により前記主軸の回転位置を検出する第7工程と、
前記第7工程により検出した前記主軸の回転位置を、記憶部に記憶する第8工程と、
を備えたことを特徴とする請求項9に記載の調整方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ミシン及び調整方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
ミシンにおいて縫製動作を適切に行うために、針棒に装着された縫針の上下動作と、釜の回転動作とを同期させるための調整が必要となる。特許文献1に記載のミシンは、次の方法によりミシン針と釜との出合い位置を調整する。はじめにミシンは、タッチパネルに表示された微調整キーに対する操作に応じ、主軸又は釜軸を所定角度回転させる。次にミシンは、入力された回転速度及び回転回数に応じ、主軸及び釜軸を実際に回転駆動させる。ミシンのユーザは、回転駆動後のミシン針及び釜の位置関係を目視することにより、ミシン針と釜との出合い位置を確認する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2003-126577号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記では、ミシン針と釜との位置関係は、最終的に目視により確認される。このため、調整の精度がユーザ毎にばらつく可能性がある。これに対し、縫針の上下動作と釜の回転動作とを、ユーザに関わらず精度良く同期させることが可能なミシンが所望されている。
【0005】
本発明の目的は、縫針の上下動作と釜の回転動作とを精度良く同期させることが可能なミシン、及び、ミシンにおいて縫針の上下動作と釜の回転動作とを精度良く同期させるための調整方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1態様に係るミシンは、上下方向に移動可能であり、縫針を先端に装着可能な針棒と、前記針棒を駆動する主軸と、前記針棒に装着された前記縫針に挿通する上糸を補足する剣先を有する釜を含む可動体を少なくとも備えた釜機構と、前記主軸の回転に連動して回転し、前記可動体を回転駆動する釜軸と、前記釜軸と前記可動体とが連結した連結状態と連結しない解除状態とに切り替え可能な切替部と、前記可動体と係合した係合状態と、前記可動体と係合していない脱離状態とに切り替え可能であり、前記係合状態において、前記可動体を所定の回転位置である係合回転位置に固定する係合体とを備え、前記可動体は、前記係合状態の前記係合体に係合する被係合体を有することを特徴とする。
【0007】
ミシンは、可動体の被係合体に係合体を係合させることにより、可動体を係合回転位置に固定させることができる。例えば作業者は、この状態で針棒の上下方向の位置を調整することにより、縫針と可動体との位置関係を容易に調整できる。従ってミシンは、作業者により調整された縫針と可動体との位置関係を基準として、針棒を上下方向に移動させ且つ可動体を回転させることにより、縫針の上下動作と可動体の回転動作とを精度よく同期させることができる。
【0008】
第1態様において、前記係合回転位置は、前記上糸に形成されたループを前記剣先が補足するタイミングにおける前記可動体の回転位置であってもよい。ミシンは、可動体の剣先が所謂出合いの位置にある状態を基準として、針棒を上下方向に移動させ且つ可動体を回転させることにより、縫針の上下動作と可動体の回転動作とを精度よく同期させることができる。
【0009】
第1態様において、前記主軸の回転位置を検出する検出部と、前記可動体が前記係合回転位置と異なるセンサ回転位置に配置されたことを検出するセンサと、前記可動体が前記センサ回転位置に配置されたことを前記センサにより検出したタイミングにおいて、前記検出部により検出した前記主軸の回転位置を記憶する記憶部とを更に備えてもよい。縫製動作時、可動体がセンサ回転位置に配置されたタイミングで、記憶部に記憶された回転位置と、実際の主軸の回転位置とが相違する場合、可動体と縫針との同期がずれていることになる。従って、ミシンは、記憶部に記憶された回転位置と、実際の主軸の回転位置とを比較することにより、可動体と縫針との同期ずれが生じているかを確認できる。
【0010】
第1態様において、前記センサは、前記可動体の回転中心を基準とした径方向において前記可動体よりも外側に位置し、前記可動体は、前記径方向において外側に向いて延び、前記センサにより検出される被検出体を有してもよい。ミシンは、可動体の回転位置をセンサにより精度良く検出できる。
(【0011】以降は省略されています)
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