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公開番号
2025098781
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-02
出願番号
2023215147
出願日
2023-12-20
発明の名称
ミシン
出願人
ブラザー工業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
D05B
27/24 20060101AFI20250625BHJP(縫製;刺しゅう;タフティング)
要約
【課題】従来よりも簡単な操作により、ミシンモータに連動して、押え棒の下端に装着された押え足に加える付勢力を変化させるタイミングを、被縫製物に応じて調整可能なミシンを提供すること。
【解決手段】ミシンは、針板、送り歯、押え棒8、押え棒抱き82、調整部65、押えバネ81、規制部67、及び変更部材70を備える。変更部材70は、第一部材71と第二部材72とを有し、第一部材71と第二部材72との距離に応じて、規制部67の上下方向の位置を変更する。押え棒8は、送り歯の上端が針板の上端よりも上方にあり、且つ、調整部65が規制部67と離隔する第一状況の場合、押えバネ81の付勢力は押え棒8に伝達される。送り歯の上端が針板の上端よりも下方にあり、且つ、調整部65が規制部67と当接する第二状況の場合、押えバネ81の付勢力は押え棒8に伝達されない。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
ミシンモータと、
下端に縫針を装着可能であり、前記ミシンモータの駆動に応じて上下方向に移動する針棒と、
前記縫針を挿通する針穴が形成された針板と、
前記ミシンモータの駆動に応じて前記針板に形成された開口から出没し、前記針板に載置された被縫製物を送る送り歯と、
下端に押え足を装着可能であり、前記送り歯の駆動に同期して、前記上下方向に移動する押え棒と、
前記押え棒に固定される押え棒抱きと、
前記上下方向に移動可能な調整部と、
前記調整部と前記押え棒抱きとを介して、前記押え棒を下方に付勢可能な押えバネと、
前記調整部と当接した場合に、前記押えバネの前記押え棒への付勢力の伝達を制限する規制部と、
第一部材と、前記第一部材に対して移動可能に支持された第二部材とを有し、前記第一部材と前記第二部材との距離に応じて、前記規制部の前記上下方向の位置を変更する変更部材とを備え、
前記送り歯の上端である歯上端が前記針板の上端である板上端よりも上方にあり、且つ、前記調整部が前記規制部と離隔する第一状況の場合、前記調整部と前記押え棒抱きとが当接し、前記押えバネの付勢力は前記押え棒に伝達され、
前記歯上端が前記板上端よりも下方にあり、且つ、前記調整部が前記規制部と当接する第二状況の場合、前記調整部と前記押え棒抱きとが前記上下方向に離隔し、前記押えバネの付勢力は前記押え棒に伝達されないことを特徴とするミシン。
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【請求項2】
前記調整部の下方に配置され、少なくとも前記第二状況の場合に、前記押え棒抱きを介して、前記押え棒を下方に付勢する調整バネを更に備え、
前記調整バネの付勢力は、前記押えバネの付勢力よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載のミシン。
【請求項3】
前記第一部材は、前記上下方向に直交する水平方向に広がる第一面を有し、
前記第二部材は、前記水平方向に広がり、前記第一面と対向する第二面を有し、
前記変更部材は、前記第一面と前記第二面との前記上下方向の前記距離に応じて、前記規制部の前記上下方向の位置を変更することを特徴とする請求項1に記載のミシン。
【請求項4】
前記第二部材は、前記上下方向に移動可能であり、
前記第一部材の前記上下方向の位置は、固定された位置であることを特徴とする請求項3に記載のミシン。
【請求項5】
前記規制部は、前記第二部材の前記上下方向の移動に応じて、前記上下方向に移動することを特徴とする請求項4に記載のミシン。
【請求項6】
前記第二面は、前記第二部材の下面であり、前記第二部材の上面よりも面積が大きいことを特徴とする請求項5に記載のミシン。
【請求項7】
前記変更部材は、前記押え棒と平行に延び、前記規制部と連結する変更軸を有し、
前記第二部材は、前記変更軸に対し回転可能に設置され、
前記規制部は、前記第二部材の回転に応じて、前記変更軸とともに前記上下方向に移動することを特徴とする請求項3に記載のミシン。
【請求項8】
前記第二部材には、前記変更軸が挿通される孔が形成され、
前記第二部材の下方において前記変更軸に挿通される第一止め具と、
前記第一止め具よりも上方に固定され、前記第二部材を前記第一止め具とともに狭圧することにより、前記上下方向において、前記変更軸に対して前記第二部材を固定する第二止め具とを更に備えたことを特徴とする請求項7に記載のミシン。
【請求項9】
前記変更軸に設けられた当接部を更に備え、
前記第一部材は、前記当接部と当接する被当接部であって、前記当接部と当接する当接位置を変更することにより、前記規制部の前記上下方向の位置を変更する前記被当接部を有することを特徴とする請求項8に記載のミシン。
【請求項10】
前記ミシンモータを覆うカバーを更に備え、
前記第一面及び前記第二部材は前記カバーの外側に露出していることを特徴とする請求項3に記載のミシン。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ミシンに関する。
続きを表示(約 3,300 文字)
【背景技術】
【0002】
従来のミシンの押え装置は、連結部材、移動部材、及び弾性部材を備える(例えば、特許文献1参照)。連結部材は、ミシン主軸に連結され、揺動する。移動部材は、連結部材の揺動に伴い上下方向に移動する。弾性部材は、移動部材と押え棒との間に配置され、移動部材の移動により押え棒に付与する弾性力を変化させる。押え装置は、送り歯が針板より下面に位置する時よりも、送り歯が針板より上昇している時に、弾性部材の付勢力が大きくなるように、移動部材を移動させることで、ミシン主軸に連動して、押え棒の下端に設けた押え足に加える付勢力を変化させる。ミシンは、被縫製物の厚みや硬度に応じた変化を吸収するために、ユーザが初期設定を調整できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2001-187288号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のミシンの押え装置では、押え足が被縫製物に加える押圧力を変更するための構成が複雑であり、ミシンモータに連動して、押え棒の下端に装着された押え足に加える付勢力を変化させるタイミングを、被縫製物に応じて調整させるための調整操作が煩雑である。
【0005】
本発明の目的は、従来よりも簡単な操作により、ミシンモータに連動して、押え棒の下端に装着された押え足に加える付勢力を変化させるタイミングを、被縫製物に応じて調整可能なミシンを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係るミシンは、ミシンモータと、下端に縫針を装着可能であり、前記ミシンモータの駆動に応じて上下方向に移動する針棒と、前記縫針を挿通する針穴が形成された針板と、前記ミシンモータの駆動に応じて前記針板に形成された開口から出没し、前記針板に載置された被縫製物を送る送り歯と、下端に押え足を装着可能であり、前記送り歯の駆動に同期して、前記上下方向に移動する押え棒と、前記押え棒に固定される押え棒抱きと、前記上下方向に移動可能な調整部と、前記調整部と前記押え棒抱きとを介して、前記押え棒を下方に付勢可能な押えバネと、前記調整部と当接した場合に、前記押えバネの前記押え棒への付勢力の伝達を制限する規制部と、第一部材と、前記第一部材に対して移動可能に支持された第二部材とを有し、前記第一部材と前記第二部材との距離に応じて、前記規制部の前記上下方向の位置を変更する変更部材とを備え、前記送り歯の上端である歯上端が前記針板の上端である板上端よりも上方にあり、且つ、前記調整部が前記規制部と離隔する第一状況の場合、前記調整部と前記押え棒抱きとが当接し、前記押えバネの付勢力は前記押え棒に伝達され、前記歯上端が前記板上端よりも下方にあり、且つ、前記調整部が前記規制部と当接する第二状況の場合、前記調整部と前記押え棒抱きとが前記上下方向に離隔し、前記押えバネの付勢力は前記押え棒に伝達されない。本態様のミシンは、第一部材と第二部材との距離を変更するという比較的簡単な操作により、押えバネの付勢力が押え棒に伝達されるか、されないかを切り替えるタイミングを、ユーザに調整させることができる。したがって、ミシンは、ミシンモータに連動して、押え棒の下端に装着された押え足に加える付勢力を変化させるタイミングを、被縫製物に応じて調整する操作を従来よりも簡単にすることに貢献する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
ミシン1の斜視図である。
(A)は、調整部65の第一壁61と規制部67とが上下方向に当接した第一条件F1における押え棒8、押え棒抱き82、調整機構68、及び変更部材70の斜視図であり、(B)は、調整部65の第一壁61と規制部67とが上下方向に離隔した第二条件F2における押え棒8、押え棒抱き82、調整機構68、及び変更部材70の斜視図である。
(A)は、第一条件F1における押え棒8、押え棒抱き82、調整機構68、及び変更部材70の右側面図であり、(B)は、第二条件F2における押え棒8、押え棒抱き82、調整機構68、及び変更部材70の右側面図である。
(A)は、第一条件F1における押え棒8、押え棒抱き82、調整機構68、及び変更部材70の背面図であり、(B)は、第二条件F2における押え棒8、押え棒抱き82、調整機構68、及び変更部材70の背面図である。
(A)は、第一条件F1における押え棒8、押え棒抱き82、調整機構68、及び変更部材70の斜視図であり、(B)は、第二条件F2における押え棒8、押え棒抱き82、調整機構68、及び変更部材70の斜視図である。
押え棒8、押え棒抱き82、規制部67が基準位置に配置された調整機構68、及び変更部材70の正面図である。
規制部67を基準位置から4mm上昇した位置に移動させた調整機構68、及び変更部材70の正面図である。
レバー90の凸部93が押え棒抱き82と当接した状態の押え棒8、押え棒抱き82、調整機構68、及び変更部材70の正面図である。
(A)は、第一条件F1における変更部材70の断面図であり、(B)は、第二条件F2における変更部材70の断面図である。
ミシンモータ2の回転角度に応じた、針棒31の上下方向の位置と、送り歯19の上下方向の位置と、押え棒抱き82の上下方向の位置と、押え足5が被縫製物Cに加える押圧力と、規制部67と調整部65の第一壁61との上下方向の間隔との説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。図1から図9(B)を参照して、ミシン1の物理的構成を説明する。本実施形態のミシン1は、ミシン1の針棒31が上下方向に一往復する間の所定のタイミングで押え足5に加わる押圧力を機械的に変更することで、曲線縫いを容易にする機能を備えたミシンである。ミシン1は、押え足5に加わる押圧力を、曲線縫いに適した押圧力と通常(直線)縫いに適した押圧力とで容易に切り替え可能な構成を備えている。図1の上下方向、右下方、左上方、左下方、及び右上方は各々、押え装置9が装着されたミシン1の上下方向、右方、左方、前方、及び後方である。脚柱12の伸長方向がミシン1の上下方向である。脚柱12からのベッド11及びアーム13の延出方向が左方向である。
【0009】
図1に示すように、ミシン1は、ベッド11、脚柱12、アーム13、及びヘッド14を備える。ベッド11は、左右方向に延びるミシン1の土台であり、針板3を備える。針板3は、ベッド11の上面に設けられる。針板3は水平に延びる板状であり、後述の縫針35を挿通する針穴25と、前後方向に延びる開口26とが形成される。ベッド11は、送り歯19、図6に示す釜機構20、及び送り機構23を針板3の下方に備える。送り歯19は、針板3に形成された開口26から出没し、針板3に載置した被縫製物Cを送る。送り機構23は、後述のミシンモータ2の駆動に応じて、送り歯19を駆動することで被縫製物Cを後方又は前方に搬送する。図6に示すように、釜機構20は、下軸21及び水平釜22を備える。水平釜22は、下軸21の回動に応じて回動し、針板3の下方において上糸(図示略)を下糸(図示略)に絡ませる。
【0010】
図1に示すように、脚柱12は、ベッド11の右端部から上方へ立設される。脚柱12の上部の内部には、ミシンモータ2が設けられる。脚柱12の前面には、LCD15が設けられる。LCD15の下方にはスイッチ16が設けられる。脚柱12の右面には、プーリ28が設けられる。
(【0011】以降は省略されています)
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