TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025102533
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-08
出願番号2023220040
出願日2023-12-26
発明の名称ミシンの糸切り装置
出願人JUKI株式会社
代理人個人,個人
主分類D05B 65/02 20060101AFI20250701BHJP(縫製;刺しゅう;タフティング)
要約【課題】切れ味と下糸の保持力を両立させ易いミシンの糸切り装置を実現する。
【解決手段】このミシンの糸切り装置100では、押圧力調整部67によって第1の板片41の撓みを調整するようにして、第1の板片41の押圧部41aを可動刃30に押し付ける押圧力を調整して糸切りの切れ味を調整することと、圧接力調整部68によって第2の板片42の撓みを調整するようにして、第2の板片42の保持部42aに取り付けられているフェルト材50を可動刃30に押し付ける圧接力を調整して下糸の保持力を調整することが可能になっており、それぞれを独立して調整することができるので、比較的容易に糸切りの切れ味と下糸の保持力を両立させることができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
基台に固定されている固定刃と、前記固定刃に摺接してスライド移動可能に配されている可動刃と、前記可動刃を前記固定刃に向けて押さえつけるクランプ板と、を備え、前記固定刃と前記可動刃の協働によって少なくとも下糸を切断するミシンの糸切り装置であって、
前記クランプ板には、前記可動刃に当接してその可動刃を前記固定刃に向けて押圧する押圧部と、前記可動刃との間に切断された前記下糸の端部を保持するためのフェルト材が取り付けられている保持部と、が設けられており、
前記押圧部が前記可動刃を前記固定刃に向けて押圧する力を調整するための押圧力調整部と、
前記保持部が前記フェルト材を前記可動刃に向けて圧接させる力を調整するための圧接力調整部と、
が設けられていることを特徴とするミシンの糸切り装置。
続きを表示(約 920 文字)【請求項2】
前記クランプ板は、前記押圧部が設けられている第1の板片と、前記保持部が設けられている第2の板片と、基端板片とを有しており、前記第1の板片と前記第2の板片とが前記基端板片から二股に分岐した態様を呈する板バネ状部材であり、
前記押圧力調整部は、前記第1の板片と前記第2の板片とが分岐している箇所の近傍の前記基端板片に設けられており、
前記圧接力調整部は、前記第2の板片に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のミシンの糸切り装置。
【請求項3】
前記第2の板片は、前記可動刃を跨ぐように配置され、その第2の板片の先端側に前記圧接力調整部が設けられており、
前記圧接力調整部と前記押圧力調整部との間を前記可動刃がスライド移動するように配置されていることを特徴とする請求項2に記載のミシンの糸切り装置。
【請求項4】
前記押圧部は、前記第1の板片の先端側に設けられており、
前記保持部は、前記第2の板片における前記圧接力調整部と前記押圧力調整部の間に設けられていることを特徴とする請求項3に記載のミシンの糸切り装置。
【請求項5】
前記クランプ板は、前記押圧部が設けられている板バネ状の第1クランプ板と、前記保持部が設けられている板バネ状の第2クランプ板とで構成されており、
前記押圧力調整部は、前記第1クランプ板に設けられており、
前記圧接力調整部は、前記第2クランプ板に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のミシンの糸切り装置。
【請求項6】
前記第1クランプ板の先端部に前記押圧部が設けられており、前記第2クランプ板の先端部に前記保持部が設けられていることを特徴とする請求項5に記載のミシンの糸切り装置。
【請求項7】
前記第1クランプ板と前記第2クランプ板とは、前記可動刃を跨いで互い違いの配置に設けられており、
前記押圧力調整部と前記圧接力調整部との間を前記可動刃がスライド移動するように配置されていることを特徴とする請求項5又は6に記載のミシンの糸切り装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ミシンの糸切り装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ミシンの糸切り装置として、固定刃と重なった配置にある可動刃をスライド移動させて、上糸及び下糸のある前方に可動刃を突き出し、その可動刃のフック部に上糸及び下糸を引っ掛けて引き戻し、上糸及び下糸を固定刃側に手繰り寄せて、可動刃と固定刃を摺接させるようにして上糸及び下糸を切断するものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
例えば、図5に示したミシンの糸切り装置100は、基台1に固定されている固定刃2と、フック部3aを有する可動刃3と、可動刃3を固定刃2に向けて押さえつけるクランプ板4とを備えており、そのクランプ板4は、可動刃3に当接して可動刃3を固定刃2に向けて押圧する押圧片4aと、可動刃3との間に切断した下糸の端部を保持するためのフェルト材5が取り付けられた保持片4bとを有している。
このミシンの糸切り装置100のクランプ板4は、基台1との間にばね座金6を介在させている調整ネジ7と、固定ネジ9とで基台1に固定されており、調整ネジ7の締め付け具合を調節して、クランプ板4を可動刃3に押し付ける力を調整するようになっている。例えば、調整ネジ7を締め込んでクランプ板4を可動刃3に強く押し付けることで、押圧片4aによって押圧された可動刃3が固定刃2に強く圧接し、保持片4bのフェルト材5が可動刃3に強く圧接するようになる。
そして、調整ネジ7によってクランプ板4による可動刃3への力調整を行い、糸を切断する可動刃3の切れ味を確保したり、可動刃3とフェルト材5の間で下糸の端部を保持する保持力を確保したりすることがなされる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2011-110355号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来技術のミシンの糸切り装置100の場合、可動刃3と固定刃2とによる糸切りの切れ味と、可動刃3とフェルト材5による下糸の保持力を、両立させるのは難しいという問題があった。
例えば、縫製に用いる下糸の太さなどに応じて、調整ネジ7によって切れ味と保持力のいずれか一方の調整を行うと他方に影響が及んでしまうので、両立した状態にする調整に時間を要してしまうことがあった。
また、保持力のみを調整するためにフェルト材5を交換するのは煩雑であり、そのようにフェルト材5を交換した場合でも調整ネジ7によって切れ味を調整しなければならないことがあった。
【0006】
本発明の目的は、切れ味と下糸の保持力を両立させ易いミシンの糸切り装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
基台に固定されている固定刃と、前記固定刃に摺接してスライド移動可能に配されている可動刃と、前記可動刃を前記固定刃に向けて押さえつけるクランプ板と、を備え、前記固定刃と前記可動刃の協働によって少なくとも下糸を切断するミシンの糸切り装置であって、
前記クランプ板には、前記可動刃に当接してその可動刃を前記固定刃に向けて押圧する押圧部と、前記可動刃との間に切断された前記下糸の端部を保持するためのフェルト材が取り付けられている保持部と、が設けられており、
前記押圧部が前記可動刃を前記固定刃に向けて押圧する力を調整するための押圧力調整部と、
前記保持部が前記フェルト材を前記可動刃に向けて圧接させる力を調整するための圧接力調整部と、
が設けられていることを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のミシンの糸切り装置において、
前記クランプ板は、前記押圧部が設けられている第1の板片と、前記保持部が設けられている第2の板片と、基端板片とを有しており、前記第1の板片と前記第2の板片とが前記基端板片から二股に分岐した態様を呈する板バネ状部材であり、
前記押圧力調整部は、前記第1の板片と前記第2の板片とが分岐している箇所の近傍の前記基端板片に設けられており、
前記圧接力調整部は、前記第2の板片に設けられていることを特徴とする。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のミシンの糸切り装置において、
前記第2の板片は、前記可動刃を跨ぐように配置され、その第2の板片の先端側に前記圧接力調整部が設けられており、
前記圧接力調整部と前記押圧力調整部との間を前記可動刃がスライド移動するように配置されていることを特徴とする。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のミシンの糸切り装置において、
前記押圧部は、前記第1の板片の先端側に設けられており、
前記保持部は、前記第2の板片における前記圧接力調整部と前記押圧力調整部の間に設けられていることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

JUKI株式会社
ミシン
24日前
JUKI株式会社
ミシン
19日前
JUKI株式会社
基板作業装置
18日前
JUKI株式会社
部品実装装置
18日前
JUKI株式会社
上下送りミシン
18日前
JUKI株式会社
ボンディング装置
17日前
JUKI株式会社
ボンディング装置
17日前
JUKI株式会社
ボタン付け縫製装置
1か月前
JUKI株式会社
ミシンの糸切り装置
19日前
JUKI株式会社
被縫製物の位置決め装置
17日前
JUKI株式会社
磁気検出回路及びミシン
18日前
JUKI株式会社
リード矯正装置及び実装装置
19日前
JUKI株式会社
3次元実装装置及び3次元実装方法
17日前
JUKI株式会社
縫製管理システム及び縫製管理方法
17日前
JUKI株式会社
3次元実装装置及び3次元実装方法
17日前
JUKI株式会社
3次元実装装置及び3次元実装方法
17日前
JUKI株式会社
生産システム、管理装置及び管理方法
17日前
JUKI株式会社
検査装置及び検査装置の位置補正方法
18日前
JUKI株式会社
ミシン管理システム及びミシン管理方法
20日前
JUKI株式会社
リード矯正装置、実装装置、及びリード矯正装置の制御方法。
20日前
JUKI株式会社
ミシン
1か月前
JUKI株式会社
ミシン
19日前
JUKI株式会社
ミシン
3か月前
ブラザー工業株式会社
ミシン
1か月前
ブラザー工業株式会社
ミシン
25日前
JUKI株式会社
差動送りミシン
1か月前
JUKI株式会社
上下送りミシン
18日前
JUKI株式会社
ミシンの糸切り装置
19日前
JUKI株式会社
ボタン付け縫製装置
1か月前
JUKI株式会社
縁かがり縫いミシン
1か月前
JUKI株式会社
縁かがり縫いミシン
3か月前
ブラザー工業株式会社
ミシンフレーム
4日前
JUKI株式会社
被縫製物の位置決め装置
17日前
JUKI株式会社
ミシン
2か月前
JUKI株式会社
ミシン
24日前
KLASS株式会社
畳縫着装置
24日前
続きを見る