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公開番号
2025157794
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-16
出願番号
2024060032
出願日
2024-04-03
発明の名称
取得装置及び二本針ミシン
出願人
JUKI株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
D05B
55/10 20060101AFI20251008BHJP(縫製;刺しゅう;タフティング)
要約
【課題】角縫い制御のパラメータを容易に取得する。
【解決手段】屈曲角度Aと二本の縫い目の縫い幅Wとから、上流側追加縫い目の理想長さILを求める上流側追加縫い目取得部911と、理想長さILに基づいて、上流側補正縫いピッチIP及び上流側針数INを決定する上流側補正長さ取得部912と、外側の縫い目の屈曲部の頂点の下流側の下流側追加縫い目の理想長さOLを求める下流側追加縫い目取得部913と、下流側追加縫い目の理想長さOLに基づいて、下流側補正縫いピッチOP及び下流側針数ONを決定する下流側補正長さ取得部914と、を有する。
【選択図】図16
特許請求の範囲
【請求項1】
二本の縫い針を保持し、二本の縫い目を平行に形成する二本針縫いと、一本の縫い針による片針縫いとを選択的に行うことが可能な針棒機構と、前記針棒機構と同期して針板上の被縫製物を任意の設定縫いピッチで送る送り機構とを備えると共に前記設定縫いピッチに基づいて前記二本の縫い目を平行且つ一定の縫い幅で各々を同じ屈曲角度で屈曲させて形成する二本針ミシンの角縫いのパラメータを取得する取得装置であって、
前記屈曲角度と前記二本の縫い目の縫い幅に基づいて、外側の前記縫い目の屈曲部の頂点より上流側に内側の前記縫い目よりも余分に形成される上流側追加縫い目の理想長さを求める上流側追加縫い目取得部と、
前記上流側追加縫い目の理想長さに基づいて、前記設定縫いピッチを補正した上流側補正縫いピッチ及び上流側針数を決定する上流側補正長さ取得部と、
前記外側の縫い目の屈曲部の頂点より下流側に前記内側の縫い目よりも余分に形成される下流側追加縫い目の理想長さを求める下流側追加縫い目取得部と、
前記下流側追加縫い目の理想長さに基づいて、前記設定縫いピッチを補正した下流側補正縫いピッチ及び下流側針数を決定する下流側補正長さ取得部と、
を有することを特徴とする取得装置。
続きを表示(約 2,000 文字)
【請求項2】
前記上流側補正長さ取得部は、前記上流側追加縫い目の理想長さを前記設定縫いピッチで除算した値に基づいて前記上流側針数を取得すると共に、前記上流側追加縫い目の理想長さを前記上流側針数で除算した値に基づいて前記上流側補正縫いピッチを取得し、
前記下流側補正長さ取得部は、前記下流側追加縫い目の理想長さを前記設定縫いピッチで除算した値に基づいて前記下流側針数を取得すると共に、前記下流側追加縫い目の理想長さを前記下流側針数で除算した値に基づいて前記下流側補正縫いピッチを取得することを特徴とする請求項1に記載の取得装置。
【請求項3】
前記上流側補正長さ取得部による前記上流側補正縫いピッチと前記上流側針数との乗算値である上流側追加縫い目の補正長さに基づく前記外側の縫い目の屈曲部の補正頂点と前記内側の縫い目の屈曲部の頂点とを結ぶ線分からなる斜め辺の長さを取得する斜め辺取得部を備え、
前記上流側補正長さ取得部は、前記上流側追加縫い目の補正長さが前記上流側追加縫い目の理想長さ以上となるように、前記上流側補正縫いピッチ及び前記上流側針数を決定し、
前記下流側追加縫い目取得部は、前記上流側追加縫い目と前記斜め辺との内角の角度と前記斜め辺の長さとにより前記下流側追加縫い目の理想長さを求め、
前記下流側補正長さ取得部は、前記下流側補正縫いピッチと前記下流側針数との乗算値である下流側追加縫い目の補正長さが前記下流側追加縫い目の理想長さ以上となるように、前記下流側補正縫いピッチ及び前記下流側針数を決定することを特徴とする請求項1に記載の取得装置。
【請求項4】
前記上流側補正長さ取得部は、前記上流側補正縫いピッチの複数の候補値と前記上流側針数の一又は複数の候補値のそれぞれを組み合わせて乗算した前記上流側追加縫い目の補正長さの複数の候補値の内で、最も前記上流側追加縫い目の理想長さに近似し且つ当該上流側追加縫い目の理想長さ以上となる候補値が得られる前記上流側補正縫いピッチの候補値及び前記上流側針数の候補値を、前記上流側補正縫いピッチ及び前記上流側針数に決定することを特徴とする請求項3に記載の取得装置。
【請求項5】
前記下流側補正長さ取得部は、前記下流側補正縫いピッチの複数の候補値と前記下流側針数の一又は複数の候補値のそれぞれを組み合わせて乗算した前記下流側追加縫い目の補正長さの複数の候補値の内で、最も前記下流側追加縫い目の理想長さに近似し且つ当該下流側追加縫い目の理想長さ以上となる候補値が得られる前記下流側補正縫いピッチの候補値及び前記下流側針数の候補値を、前記下流側補正縫いピッチ及び前記下流側針数に決定することを特徴とする請求項4に記載の取得装置。
【請求項6】
前記上流側補正縫いピッチの全ての候補値と前記下流側補正縫いピッチの全ての候補値は、それぞれ、前記設定縫いピッチを含む規定の範囲内の値とすることを特徴とする請求項5に記載の取得装置。
【請求項7】
前記下流側補正長さ取得部は、前記下流側追加縫い目の補正長さと前記下流側追加縫い目の理想長さとの差が既定の上限閾値を超える場合に、前記下流側追加縫い目の補正長さを一段階小さい前記候補値に変更することを特徴とする請求項6に記載の取得装置。
【請求項8】
前記下流側補正長さ取得部は、
前記下流側追加縫い目取得部が求めた前記下流側追加縫い目の理想長さが前記設定縫いピッチよりも小さい場合に、
前記下流側針数を1とし、前記下流側補正縫いピッチと前記下流側追加縫い目の理想長さとを等しい値とすることを特徴とする請求項3に記載の取得装置。
【請求項9】
前記下流側補正長さ取得部は、
前記下流側追加縫い目取得部が求めた前記下流側追加縫い目の理想長さが前記設定縫いピッチの規定比率以下となる場合に、
前記下流側針数を0とすることを特徴とする請求項8に記載の取得装置。
【請求項10】
二本の縫い針を保持し、二本の縫い目を平行に形成する二本針縫いと、一本の縫い針による片針縫いとを選択的に行うことが可能な針棒機構と、前記針棒機構と同期して針板上の被縫製物を任意の設定縫いピッチで送る送り機構とを備えると共に前記設定縫いピッチに基づいて前記二本の縫い目を平行且つ一定の縫い幅で各々を同じ屈曲角度で屈曲させて形成する二本針ミシンにおいて、
請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の取得装置と、
前記取得装置によって取得した角縫いのパラメータに基づいて前記針棒機構と前記送り機構とを制御する角縫い制御部とを備えることを特徴とする二本針ミシン。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、二本針ミシンの角縫いのパラメータを取得する取得装置及び二本針ミシンに関する。
続きを表示(約 2,900 文字)
【背景技術】
【0002】
二本の縫い針を備え、二本の縫い目を平行に形成する二本針縫いと、一本の縫い針による片針縫いとを選択的に行うことが可能な二本針ミシンが従来から使用されている。
例えば、図9に示すように、屈曲部で屈曲する進路に沿って二本の縫い目を平行に形成する場合、外側の縫い目の屈曲部の頂点の上流側と頂点の下流側とにそれぞれ内側の縫い目よりも余分に形成される上流側追加縫い目Suと、下流側追加縫い目Sdとが発生する。
このため、従来の二本針ミシンでは、上流側追加縫い目Suに到達する直前まで二本針縫いを行い、上流側追加縫い目Suの形成開始位置で片針縫いに切り替えて屈曲部の頂点まで片針縫いを行う。さらに、屈曲部の頂点で片針の針落ち状態でミシンを停止させて、屈曲角度Aに従って被縫製物を回動させてから、片針縫いで下流側追加縫い目Sdを形成し、下流側追加縫い目Sdの終了位置で二本針縫いを再開するという縫製が行われていた(例えば、特許文献1,2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平5-177077号公報
特許第2569215号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のように、屈曲部で屈曲する進路に沿って二本の縫い目を平行に形成する場合、上流側追加縫い目Suと下流側追加縫い目Sdの長さや上流側追加縫い目Su及び下流側追加縫い目Sdの縫いピッチ及び針数を決めねばならず、これらの作業負担が大きくなっていた。
【0005】
本発明は、上流側追加縫い目及び下流側追加縫い目の縫いピッチ及び針数の調整を容易に行うことをその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、
二本の縫い針を保持し、二本の縫い目を平行に形成する二本針縫いと、一本の縫い針による片針縫いとを選択的に行うことが可能な針棒機構と、前記針棒機構と同期して針板上の被縫製物を任意の設定縫いピッチで送る送り機構とを備えると共に前記設定縫いピッチに基づいて前記二本の縫い目を平行且つ一定の間隔で各々を同じ屈曲角度で屈曲させて形成する二本針ミシンの角縫いのパラメータを取得する取得装置であって、
前記屈曲角度と前記二本の縫い目の縫い幅とから、前記外側の前記縫い目の屈曲部の頂点より上流側に内側の前記縫い目よりも余分に形成される上流側追加縫い目の理想長さを求める上流側追加縫い目取得部と、
前記上流側追加縫い目の理想長さに基づいて、前記設定縫いピッチを補正した上流側補正縫いピッチ及び上流側針数を決定する上流側補正長さ取得部と、
前記外側の縫い目の屈曲部の頂点より下流側に前記内側の縫い目よりも余分に形成される下流側追加縫い目の理想長さを求める下流側追加縫い目取得部と、
前記下流側追加縫い目の理想長さに基づいて、前記設定縫いピッチを補正した前記下流側補正縫いピッチ及び前記下流側針数を決定する下流側補正長さ取得部と、を有することを特徴とする。
【0007】
また、他の本発明は、
二本の縫い針を保持し、二本の縫い目を平行に形成する二本針縫いと、一本の縫い針による片針縫いとを選択的に行うことが可能な針棒機構と、前記針棒機構と同期して針板上の被縫製物を任意の設定縫いピッチで送る送り機構とを備えると共に前記設定縫いピッチに基づいて前記二本の縫い目を平行且つ一定の縫い幅で各々を同じ屈曲角度で屈曲させて形成する二本針ミシンにおいて、
上記構成の取得装置と、
前記取得装置によって取得した角縫いのパラメータに基づいて前記針棒機構と前記送り機構とを制御する角縫い制御部とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明により、上流側追加縫い目及び下流側追加縫い目の縫いピッチ及び針数の調整を容易に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
発明の実施形態にかかる二本針ミシンの全体的な構成を示す概略図である。
二本針ミシンが備える針棒機構の正面図である。
手動操作によって切り替え部材を左右の切り替え位置と中立位置とに切り替える切替レバーを示す斜視図である。
二本針ミシンの制御系を示したブロック図である。
角縫い制御を行う縫製において縫製が予定されている屈曲部の個体数を選択設定する入力画面を示す図である。
屈曲部の屈曲角度の値を設定する入力画面を示す図である。
角縫いの導出パラメータの取得処理(1)におけるパラメータの取得工程を表した説明図である。
角縫いの導出パラメータの取得処理(1)におけるパラメータの取得工程を表した図7に続く説明図である。
角縫いの導出パラメータの取得処理(1)におけるパラメータの取得工程を表した図8に続く説明図である。
角縫い制御部が実行する角縫い制御を示すフローチャートである。
角縫いの導出パラメータの取得処理(1)で「嘴」現象が発生した縫い目を表した説明図である。
角縫いの導出パラメータの取得処理(1)で「目詰まり」現象が発生した縫い目を表した説明図である。
角縫いの導出パラメータの取得処理(2)におけるパラメータの取得工程を表した説明図である。
角縫いの導出パラメータの取得処理(2)におけるパラメータの取得工程を表した図13に続く説明図である。
角縫いの導出パラメータの取得処理(2)におけるパラメータの取得工程を表した図14に続く説明図である。
角縫いの導出パラメータの取得処理(2)におけるパラメータの取得工程を表した図15に続く説明図である。
具体的な数値例による上流側補正縫いピッチの全候補値と上流側針数の全候補値との個別の組み合わせを一覧で示した図表である。
具体的な数値例による下流側補正縫いピッチの全候補値と下流側針数の全候補値との個別の組み合わせを一覧で示した図表である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[発明の実施形態の全体構成]
本発明の実施形態たる二本針ミシン100について図1から図18に基づいて説明する。図1は二本針ミシン100の全体的な構成を示す概略図である。
以下の説明において、二本針ミシン100が水平面に設置されていることを前提として、鉛直上下方向をZ軸方向、水平面上で被縫製物の送り方向に沿った方向をX軸方向、水平面上でX軸方向に直交する方向をY軸方向とする。なお、X軸方向とY軸方向とZ軸方向とは互いに直交するものとする。
図1は、二本針ミシン100が作業台となるテーブル2上に設置された状態を示している。
(【0011】以降は省略されています)
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