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公開番号2025049947
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-04
出願番号2023158484
出願日2023-09-22
発明の名称ミシン及び縫製方法
出願人JUKI株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類D05B 35/10 20060101AFI20250327BHJP(縫製;刺しゅう;タフティング)
要約【課題】縫製対象物の保持及び縫製処理を安定的に行うとともに縫製作業全体の処理時間を短縮すること。
【解決手段】ミシンは、縫製テーブルの上面側に支持され、ミシン針直下の縫製位置と前記縫製位置から離隔した位置決め領域とを含む所定面内において縫製対象物を保持して移動可能な保持部材と、前記保持部材を移動させる保持部材駆動部と、前記位置決め領域の縫製テーブルの上面側において前記縫製対象物を位置決めする位置決め装置と、を備え、位置決め装置は、前記縫製テーブルの上面より下方から上方にせり出して、下端で前記縫製テーブルの上面との間に前記縫製対象物を挟んで保持するクランプ部材と、前記クランプ部材を前記縫製テーブルの上面より上方に突出した位置と下方に退避した位置との間で移動させるとともに、前記クランプ部材が前記縫製テーブルの上面より上方に突出した状態において前記クランプ部材を前記縫製対象物の短手方向に移動させるクランプ部材駆動部と、を有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
縫製テーブルの上面側に支持され、ミシン針直下の縫製位置と前記縫製位置から離隔した位置決め領域とを含む所定面内において縫製対象物を保持して移動可能な保持部材と、
前記保持部材を移動させる保持部材駆動部と、
前記位置決め領域の縫製テーブルの上面側において前記縫製対象物を位置決めする位置決め装置と、を備え、
位置決め装置は、
前記縫製テーブルの上面より下方から上方にせり出して、下端で前記縫製テーブルの上面との間に前記縫製対象物を挟んで保持するクランプ部材と、
前記クランプ部材を前記縫製テーブルの上面より上方に突出した位置と下方に退避した位置との間で移動させるとともに、前記クランプ部材が前記縫製テーブルの上面より上方に突出した状態において前記クランプ部材を前記縫製対象物の短手方向に移動させるクランプ部材駆動部と、を有する、
ミシン。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記保持部材が前記クランプ部材に保持された前記縫製対象物を保持した場合、
前記位置決め装置は、前記クランプ部材による前記縫製対象物の保持を解除して前記縫製テーブルの上面より下方に退避する、
請求項1に記載のミシン。
【請求項3】
前記クランプ部材は、
前記縫製対象物の短手方向の一端側の前記縫製テーブルの上面より下方から上方にせり出して当該一端側の一部を上面から押さえる第1クランプ部材と、
前記縫製対象物の短手方向の他端側の前記縫製テーブルの上面より下方から上方にせり出して当該他端側の一部を上面から押さえる第2クランプ部材と、を含む、
請求項1に記載のミシン。
【請求項4】
前記縫製対象物の短手方向の一端側の端辺を突き当てることで前記縫製対象物の短手方向を位置決めする位置決め部材と、
前記位置決め部材を前記縫製テーブルの上面より上方に突出した位置と下方に退避した位置との間で移動させる位置決め部材駆動部と、を有する、
請求項1に記載のミシン。
【請求項5】
前記ミシン針直下の縫製位置において、前記保持部材に保持されている前記縫製対象物の前記ミシン針直下より布送り方向の上流側の布端を検知する布端検知センサと、
前記布端検知センサによる検知結果に基づいて当該布送り方向の縫製処理を停止させる制御装置と、を備える、
請求項4に記載のミシン。
【請求項6】
前記保持部材は、
前記縫製対象物を下方から保持する下板を有する下板ユニットと、
前記下板ユニットに対して鉛直方向に移動可能であって、前記縫製対象物を上方から押さえるクランプユニットと、を有し、
前記クランプユニットは、
鉛直軸回りに回転可能なタレットベースと、
前記タレットベースの外周上に放射状に固定して設けられる複数のクランプと、を有し、
前記タレットベースの回転位置に基づいて、前記複数のクランプのうちいずれかのクランプが前記縫製対象物を上方から押さえる、
請求項1に記載のミシン。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか1項に記載のミシンにおいて、
前記位置決め領域において前記位置決め装置で前記縫製対象物を位置決めすることと、
前記クランプ部材で前記縫製対象物を保持することと、
前記クランプ部材で保持された前記縫製対象物を前記保持部材で保持することと、
前記クランプ部材による前記縫製対象物の保持を解除して前記縫製テーブルの上面より下方に退避することと、
前記保持部材で前記縫製対象物を前記縫製位置まで搬送することと、
前記縫製位置において前記保持部材に保持される前記縫製対象物に縫製処理することと、を含む、
縫製方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ミシン及び縫製方法に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
縫製対象物に縫製を行う工業用ミシンとして、本縫いミシン、千鳥縫いミシン、ロックミシン、ボタン付けミシン、及び電子サイクルミシン等が知られている。このようなミシンでは、布押さえや特許文献1に開示されるようなクランプ治具で縫製対象物を保持した状態で縫製を実施する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-148179号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、例えば、ブラジャーの本体身頃に雄パーツ及び雌パーツを縫い付ける場合、従来では、本体身頃の端部に折り込んだ雄パーツ又は雌パーツをオペレータが挟み持ちした状態で、本縫いミシンを使用して縫製を実施するため、ミシン操作が困難であり、コバステッチの幅が不安定となる可能性があった。
【0005】
本発明の態様は、作業者の熟練度及び技術によらず、縫製対象物の保持及び縫製処理を安定的に行うとともに縫製作業全体の処理時間を短縮することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の態様に従えば、縫製テーブルの上面側に支持され、ミシン針直下の縫製位置と前記縫製位置から離隔した位置決め領域とを含む所定面内において縫製対象物を保持して移動可能な保持部材と、前記保持部材を移動させる保持部材駆動部と、前記位置決め領域の縫製テーブルの上面側において前記縫製対象物を位置決めする位置決め装置と、を備え、位置決め装置は、前記縫製テーブルの上面より下方から上方にせり出して、下端で前記縫製テーブルの上面との間に前記縫製対象物を挟んで保持するクランプ部材と、前記クランプ部材を前記縫製テーブルの上面より上方に突出した位置と下方に退避した位置との間で移動させるとともに、前記クランプ部材が前記縫製テーブルの上面より上方に突出した状態において前記クランプ部材を前記縫製対象物の短手方向に移動させるクランプ部材駆動部と、を有する、ミシンが提供される。
【発明の効果】
【0007】
本発明の態様に従えば、縫製対象物の保持及び縫製処理を安定的に行うとともに縫製作業全体の処理時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本実施形態に係るミシンの一例を示す斜視図である。
図2は、本実施形態に係るミシンの一部を示す斜視図である。
図3は、本実施形態に係るミシンの一部を示す斜視図である。
図4は、本実施形態に係るミシンの一部を示す斜視図である。
図5は、本実施形態に係るミシンの一部を示す斜視図である。
図6は、本実施形態に係るミシンの一部を示す斜視図である。
図7は、本実施形態に係るミシンの一部を示す斜視図である。
図8は、本実施形態に係る縫製対象物の概略図である。
図9は、本実施形態に係る縫製対象物の雄パーツの説明図である。
図10は、本実施形態に係る縫製対象物の雌パーツの説明図である。
図11は、本実施形態に係る縫製方法を示すフローチャートである。
図12は、本実施形態に係る位置決め方法を説明するための図である。
図13は、本実施形態に係る位置決め方法を説明するための図である。
図14は、本実施形態に係る位置決め方法を説明するための図である。
図15は、本実施形態に係る位置決め方法を説明するための図である。
図16は、本実施形態に係る位置決め方法を説明するための図である。
図17は、本実施形態に係る位置決め方法を説明するための図である。
図18は、本実施形態に係る位置決め方法を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照しながら説明するが、本発明はこれに限定されない。以下で説明する実施形態の構成要素は、適宜組み合わせることができる。また、一部の構成要素を用いない場合もある。
【0010】
本実施形態においては、ミシン1についてローカル座標系が規定される。以下の説明においては、ミシン1について規定されるローカル座標系を適宜、ミシン座標系、と称する。ミシン座標系は、XYZ直交座標系により規定される。本実施形態においては、ミシン座標系に基づいて各部の位置関係について説明する。所定面内のX軸と平行な方向をX軸方向とする。X軸と直交する所定面内のY軸と平行な方向をY軸方向とする。所定面と直交するZ軸と平行な方向をZ軸方向とする。また、X軸を中心とする回転方向又は傾斜方向をθX方向とする。Y軸を中心とする回転方向又は傾斜方向をθY方向とする。Z軸を中心とする回転方向又は傾斜方向をθZ方向とする。また、本実施形態においては、X軸及びY軸を含む平面を適宜、XY平面、と称する。X軸及びZ軸を含む平面を適宜、XZ平面、と称する。Y軸及びZ軸を含む平面を適宜、YZ平面、と称する。XY平面は、所定面と平行である。XY平面とXZ平面とYZ平面とは直交する。また、本実施形態においては、XY平面と水平面とが平行であることとする。Z軸方向は上下方向である。+Z方向は上方向であり-Z方向は下方向である。なお、XY平面が水平面に対して傾斜していてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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