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公開番号
2025000486
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-07
出願番号
2023100363
出願日
2023-06-19
発明の名称
ビニルカテコール化合物の製造方法
出願人
三井化学株式会社
,
地方独立行政法人大阪産業技術研究所
代理人
弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類
C12P
1/00 20060101AFI20241224BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】重金属を使用せずにビニルカテコール化合物を製造することができるビニルカテコール化合物の製造方法を提供する。
【解決手段】本開示のビニルカテコール化合物の製造方法は、下記式(I)で示されるビニルフェノール化合物と、4-ヒドロキシフェニル酢酸-3-モノオキシゲナーゼを含有する第1菌体、前記第1菌体の処理物、フェノール-2-モノオキシゲナーゼを含有する第2菌体、及び前記第2菌体の処理物からなる群より選ばれる少なくとも1種と、を作用させる工程を含む。式(I)中、Rは、水素又はメチル基を表し、水酸基の位置が、-C(R)=CH
2
基に対して、メタ位又はパラ位である。
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【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下記式(I)で示されるビニルフェノール化合物と、
4-ヒドロキシフェニル酢酸-3-モノオキシゲナーゼを含有する第1菌体、前記第1菌体の処理物、フェノール-2-モノオキシゲナーゼを含有する第2菌体、及び前記第2菌体の処理物からなる群より選ばれる少なくとも1種と、
を作用させる工程を含む、ビニルカテコール化合物の製造方法。
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2025000486000011.jpg
33
38
〔式(I)中、Rが、水素原子又はメチル基を表し、
水酸基の位置が、-C(R)=CH
2
基に対して、メタ位又はパラ位である。〕
続きを表示(約 850 文字)
【請求項2】
前記4-ヒドロキシフェニル酢酸-3-モノオキシゲナーゼが、配列番号1のアミノ酸配列と60%以上の同一性を有するアミノ酸配列を有し、
前記フェノール-2-モノオキシゲナーゼが、配列番号2のアミノ酸配列と60%以上の同一性を有するアミノ酸配列を有する、請求項1に記載のビニルカテコール化合物の製造方法。
【請求項3】
前記Rが、メチル基を表し、
前記水酸基の位置が、パラ位である、請求項1又は請求項2に記載のビニルカテコール化合物の製造方法。
【請求項4】
前記工程は、前記第1菌体、前記第1菌体の処理物、前記第2菌体、及び前記第2菌体の処理物からなる群より選ばれる少なくとも1種と、液媒体とを含む培地に、前記ビニルフェノール化合物を一括して添加することを含み、
前記ビニルフェノール化合物の濃度が、前記液媒体に対して、1.5mmol/L以下である、請求項1又は請求項2に記載のビニルカテコール化合物の製造方法。
【請求項5】
前記工程は、前記第1菌体、前記第1菌体の処理物、前記第2菌体、及び前記第2菌体の処理物からなる群より選ばれる少なくとも1種と、液媒体とを含む培地に、前記ビニルフェノール化合物を2回以上に分割して添加することを含み、
前記ビニルフェノール化合物の最終濃度が、前記液媒体に対して、1.5mmol/L超である、請求項1又は請求項2に記載のビニルカテコール化合物の製造方法。
【請求項6】
前記ビニルフェノール化合物の最終濃度が、前記液媒体に対して、6.0mmol/L以上である、請求項5に記載のビニルカテコール化合物の製造方法。
【請求項7】
前記工程において、前記ビニルフェノール化合物と、前記第2菌体、及び前記第2菌体の処理物からなる群より選ばれる少なくとも1種と、を作用させる、請求項1又は請求項2に記載のビニルカテコール化合物の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、ビニルカテコール化合物の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
パライソプロぺニルカテコールは、フォトレジストの原料として知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開昭62-173458号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、パライソプロぺニルカテコールの化学合成には、通常、重金属が用いられている。重金属は、環境に影響を与えるおそれがある。そのため、重金属を使用せずにビニルカテコール化合物を製造することができるビニルカテコール化合物の製造方法が求められている。
【0005】
本開示は、上記事情に鑑み、重金属を使用せずにビニルカテコール化合物を製造することができるビニルカテコール化合物の製造方法を提供することに関する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための手段には、以下の態様が含まれる。
<1> 下記式(I)で示されるビニルフェノール化合物と、
4-ヒドロキシフェニル酢酸-3-モノオキシゲナーゼを含有する第1菌体、前記第1菌体の処理物、フェノール-2-モノオキシゲナーゼを含有する第2菌体、及び前記第2菌体の処理物からなる群より選ばれる少なくとも1種と、
を作用させる工程を含む、ビニルカテコール化合物の製造方法。
【0007】
JPEG
2025000486000001.jpg
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38
【0008】
〔式(I)中、Rが、水素又はメチル基を表し、
水酸基の位置が、-C(R)=CH
2
基に対して、メタ位又はパラ位である。〕
<2> 前記4-ヒドロキシフェニル酢酸-3-モノオキシゲナーゼが、配列番号1のアミノ酸配列と60%以上の同一性を有するアミノ酸配列を有し、
前記フェノール-2-モノオキシゲナーゼが、配列番号2のアミノ酸配列と60%以上の同一性を有するアミノ酸配列を有する、前記<1>に記載のビニルカテコール化合物の製造方法。
<3> 前記Rが、メチル基を表し、
前記水酸基の位置が、パラ位である、前記<1>又は<2>に記載のビニルカテコール化合物の製造方法。
<4> 前記工程は、前記第1菌体、前記第1菌体の処理物、前記第2菌体、及び前記第2菌体の処理物からなる群より選ばれる少なくとも1種と、液媒体とを含む培地に、前記ビニルフェノール化合物を一括して添加することを含み、
前記ビニルフェノール化合物の濃度が、前記液媒体に対して、1.5mmol/L以下である、前記<1>~<3>のいずれか1つに記載のビニルカテコール化合物の製造方法。
<5> 前記工程は、前記第1菌体、前記第1菌体の処理物、前記第2菌体、及び前記第2菌体の処理物からなる群より選ばれる少なくとも1種と、液媒体とを含む培地に、前記ビニルフェノール化合物を2回以上に分割して添加することを含み、前記ビニルフェノール化合物の最終濃度が、前記液媒体に対して、1.5mmol/L超である、前記<1>~<3>のいずれか1つに記載のビニルカテコール化合物の製造方法。
<6> 前記ビニルフェノール化合物の最終濃度が、前記液媒体に対して、6.0mmol/L以上である、前記<5>に記載のビニルカテコール化合物の製造方法。
<7> 前記工程において、前記ビニルフェノール化合物と、前記第2菌体、及び前記第2菌体の処理物からなる群より選ばれる少なくとも1種と、を作用させる、前記<1>~<6>のいずれか1つに記載のビニルカテコール化合物の製造方法。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、重金属を使用せずにビニルカテコール化合物を製造することができるビニルカテコール化合物の製造方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、実験1の生体触媒反応工程の実施後の培養液のクロマトグラムである。
図2は、実験1の菌株Aを用いた生体触媒反応工程の実施後の培養液上清と、ミレックス(登録商標)PMと、の抽出イオンクロマトグラムである。
図3は、実験1の菌株Aを用いた生体触媒反応工程の実施後の培養液上清と、ミレックス(登録商標)PMと、で検出されたマススペクトルである。
図4は、実験2の菌株Aを用いた生体触媒反応工程の実施後の培養液と、酢酸エチル抽出後の水溶液と、のクロマトグラムである。
図5は、実験3の測定結果を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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