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公開番号2024170250
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-06
出願番号2023087310
出願日2023-05-26
発明の名称材料に情報を記録する方法、材料の識別方法、材料の製造方法、及び材料の処理方法
出願人三井化学株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類G01N 23/207 20180101AFI20241129BHJP(測定;試験)
要約【課題】トレーサビリティに優れた、材料に情報を記録する方法、材料の識別方法、材料の製造方法、及び材料の処理方法を提供する。
【解決手段】材料に情報を記録する方法であって、前記方法は、前記情報に対応するXRDパターンを示す物質を前記材料に混合することを含む、方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
材料に情報を記録する方法であって、前記方法は、
前記情報に対応するXRDパターンを示す物質を前記材料に混合することを含む、方法。
続きを表示(約 700 文字)【請求項2】
前記物質は、XRD分析において前記材料が示すピークと異なる位置にピークを示す物質を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記物質は、XRD分析において回折角2θ=0°~10°の範囲又は2θ=30°~180°の範囲の少なくとも一方にピークを示す物質を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記材料は樹脂を含む、請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記樹脂はポリオレフィン、ポリアミド、ポリスチレン、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリウレタン、ポリイミド、ポリアクリロニトリル及びポリビニルアルコールからなる群より選択される、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記樹脂はポリオレフィンを含み、前記ポリオレフィンはポリプロピレン及びポリエチレンから選択される、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記物質は結晶構造を有する物質を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記結晶構造を有する物質は粘土鉱物又は金属有機構造体を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記材料中の前記物質の含有率は0.1ppm~50,000ppmである、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
材料を識別する方法であって、前記方法は、
前記材料のXRDパターンを取得することと、
前記XRDパターンに対応する情報を特定することと、を含む、方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、材料に情報を記録する方法、材料の製造方法、材料の識別方法及び材料の処理方法に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
樹脂から製造される製品(以下、樹脂製品ともいう)は、様々な分野および産業において広く使用されている。
近年、使用済みの樹脂製品の廃棄処理が適切に行われずに水質や土壌の汚染をもたらしたり、焼却処理の際に排出される二酸化炭素が地球温暖化を招いたりと、樹脂製品の処理が様々な環境問題を引き起こしている。これらの問題を解決するために、樹脂製品をリサイクルする取り組みが重要性を増している。
【0003】
リサイクルの目的で回収される樹脂製品の中には、様々な種類の樹脂からなる製品が混在している。このため、例えば、規制物質を含有するなどの理由からリサイクルに適さない樹脂製品が回収物に混入する可能性がある。したがって、回収された樹脂製品の中からそれらを識別して除外することが適切なリサイクル処理を行うために必要である。
【0004】
成分などの情報を樹脂製品に表示する方法としては、当該情報を印字したラベルを樹脂製品に貼り付ける方法、当該情報を樹脂製品に印刷又は刻印する方法などが挙げられる。例えば、特許文献1には樹脂製品に追跡用のレーザーマーキングを施すことを含むリサイクルシステムが記載されている。特許文献2にはX線回折によるオブジェクトの認証方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2023-33777号公報
特表2020-526761号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載の方法では、ラベルの貼り付けや印刷又は刻印によって樹脂製品に情報を記録する方法は、回収された樹脂製品からラベルが剥がれていたり、樹脂製品が破損した状態であると当該情報を特定できず、トレーサビリティが充分に担保されない場合がある。
特許文献2に記載の方法では、オブジェクトに加えられる熱履歴によって識別するためのパターンが異なるため、樹脂の製造、物品への成形加工、リサイクル等の複数プロセスを介した場合に情報の識別が困難である。
上記事情に鑑み、本開示は、トレーサビリティに優れた、材料に情報を記録する方法、材料の識別方法、材料の製造方法、及び材料の処理方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示は、以下の態様を含む。
<1>材料に情報を記録する方法であって、前記方法は、
前記情報に対応するXRDパターンを示す物質を前記材料に混合することを含む、方法。
<2>前記物質は、XRD分析において前記材料が示すピークと異なる位置にピークを示す物質を含む、<1>に記載の方法。
<3>前記物質は、XRD分析において回折角2θ=0°~10°の範囲又は2θ=30°~180°の範囲の少なくとも一方にピークを示す物質を含む、<1>又は<2>に記載の方法。
<4>前記材料は樹脂を含む、<1>~<3>のいずれか1項に記載の方法。
<5>前記樹脂はポリオレフィン、ポリアミド、ポリスチレン、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリウレタン、ポリイミド、ポリアクリロニトリル及びポリビニルアルコールからなる群より選択される、<4>に記載の方法。
<6>前記樹脂はポリオレフィンを含み、前記ポリオレフィンはポリプロピレン及びポリエチレンから選択される、<4>に記載の方法。
<7>前記物質は結晶構造を有する物質を含む、<1>~<6>のいずれか1項に記載の方法。
<8>前記結晶構造を有する物質は粘土鉱物又は金属有機構造体を含む、<1>~<7>のいずれか1項に記載の方法。
<9>前記材料中の前記物質の含有率は0.1ppm~50,000ppmである、<7>又は<8>に記載の方法。
<10>材料を識別する方法であって、前記方法は、
前記材料のXRDパターンを取得することと、
前記XRDパターンに対応する情報を特定することと、を含む、方法。
<11>前記材料のXRDパターンは、前記材料に情報を記録するために混合された物質のXRDパターンを含む、<10>に記載の方法。
<12>前記物質のXRDパターンに基づいて材料を識別する、<11>に記載の方法。
<13>前記物質のXRDパターンは、回折角2θ=0°~10°の範囲又は2θ=30°~180°の少なくとも一方におけるピークを含む、<11>又は<12>に記載の方法。
<14>情報が記録された材料の製造方法であって、前記方法は、
前記情報に対応するXRDパターンを示す物質を前記材料に混合することを含む、方法。
<15>情報が記録された材料を処理する方法であって、前記方法は、
前記材料のXRDパターンを取得することと、
前記XRDパターンに対応する情報を特定することと、
前記情報に基づいて前記材料を処理することと、を含む、方法。
<16>前記処理は前記材料のリサイクル処理又は廃棄処理である、<15>に記載の方法。
<17>前記材料のXRDパターンは、前記材料に情報を記録するために混合された物質のXRDパターンを含む、<15>又は<16>に記載の方法。
<18>前記物質のXRDパターンに基づいて材料を処理する、<17>に記載の方法。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、トレーサビリティに優れた、材料に情報を記録する方法、材料の識別方法、材料の製造方法、及び材料の処理方法が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本明細書において、「~」を用いて表される数値範囲は、「~」の前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む範囲を意味する。
本開示中に段階的に記載されている数値範囲において、一つの数値範囲で記載された上限値又は下限値は、他の段階的な記載の数値範囲の上限値又は下限値に置き換えてもよい。また、本開示中に記載されている数値範囲において、その数値範囲の上限値又は下限値は、実施例に示されている値に置き換えてもよい。
【0010】
<第1実施形態>
本開示の第1実施形態は、
材料に情報を記録する方法であって、前記方法は、
前記情報に対応するXRDパターンを示す物質を前記材料に混合することを含む。
(【0011】以降は省略されています)

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