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公開番号
2024176423
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-19
出願番号
2023094941
出願日
2023-06-08
発明の名称
シーラントフィルム、積層体、包装体、蓋材、容器、および食品包装体
出願人
三井化学株式会社
代理人
弁理士法人エスエス国際特許事務所
主分類
B32B
27/32 20060101AFI20241212BHJP(積層体)
要約
【課題】リサイクル性、低温シール性、および夾雑物シール性に優れたシーラントフィルム、ならびに該シーラントフィルムを用いた積層体および該積層体を用いた包装袋や蓋材などの包装体を提供すること。
【解決手段】基材層と、前記基材層の片面または両面に形成されたシーラント層を有するシーラントフィルムであって、前記基材層は、密度が900~920kg/m
3
であるプロピレン系重合体(A)を含む樹脂組成物からなり、前記シーラント層は、エチレン系重合体(B)と密度が860~899kg/m
3
であるプロピレン系重合体(C)とを含む樹脂組成物からなる、シーラントフィルム。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
基材層と、前記基材層の片面または両面に形成されたシーラント層を有するシーラントフィルムであって、
前記基材層は、密度が900~920kg/m
3
であるプロピレン系重合体(A)を含む樹脂組成物からなり、
前記シーラント層は、エチレン系重合体(B)と密度が860~899kg/m
3
であるプロピレン系重合体(C)とを含む樹脂組成物からなる、シーラントフィルム。
続きを表示(約 950 文字)
【請求項2】
前記シーラント層中のプロピレン系重合体(C)が、プロピレン・エチレン共重合体およびプロピレン・1-ブテン共重合体からなる群より選ばれる1種以上のプロピレン・α-オレフィン共重合体である、請求項1に記載のシーラントフィルム。
【請求項3】
前記シーラント層中のプロピレン系重合体(C)が、下記要件(b1)および(b2)を満たすプロピレン・エチレン・α-オレフィン共重合体を含む、請求項1に記載のシーラントフィルム:
要件(b1):DSCで測定される融点が120℃未満または融点が観測されない;
要件(b2):プロピレン由来の構成単位を51~90モル%、エチレン由来の構成単位を7~24モル%、および炭素原子数4~20のα-オレフィン由来の構成単位を3~25モル%含む(ここで、プロピレン由来の構成単位、エチレン由来の構成単位、および炭素原子数4~20のα-オレフィン由来の構成単位の合計を100モル%とする。)。
【請求項4】
請求項1に記載のシーラントフィルム、および基材フィルムを有する積層体。
【請求項5】
前記基材フィルムが、延伸プロピレンフィルムである、請求項4に記載の積層体。
【請求項6】
前記積層体中のプロピレン系重合体成分の含有量が80質量%以上である、請求項5に記載の積層体。
【請求項7】
前記積層体が、さらに、印刷層、バリア層およびエンボス加工層から選ばれる少なくとも一つの機能層を有し、前記機能層が、前記基材フィルムおよびシーラントフィルムから選ばれる少なくとも一つのフィルムに、隣接しているか、または接着剤層を介して接している、請求項4に記載の積層体。
【請求項8】
請求項1~3のいずれか一項に記載のシーラントフィルム、または請求項4~7のいずれか一項に記載の積層体を含む包装体。
【請求項9】
請求項1~3のいずれか一項に記載のシーラントフィルム、または請求項4~7のいずれか一項に記載の積層体を含む蓋材。
【請求項10】
請求項9に記載の蓋材を有する容器。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、シーラントフィルム、積層体、包装体、蓋材、容器、および食品包装体に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
包装材料として、基材フィルムとシーラントフィルムとを備える積層体が知られている。例えば、特許文献1には、基材フィルムとして二軸延伸ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムと、シーラントフィルムとしてポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)等のポリオレフィンフィルムとを備える積層体が記載されている。
【0003】
一方で、環境負荷低減等の観点から、高いリサイクル性を有する包装材料が求められている。リサイクルにおいては、プラスチック材料が単一種の高分子から構成されている、いわゆるモノマテリアルであることが求められている。その中でも、エチレン系重合体を主成分とした基材フィルムおよびシーラントフィルムから構成されるPEモノマテリアル包装、またはプロピレン系重合体を主成分とした基材フィルムおよびシーラントフィルムから構成されるPPモノマテリアル包装が、ヒートシール性の観点から好ましい。
【0004】
しかしながら、プロピレン系重合体を主成分としたシーラントフィルムは、ヒートシール強度が高く、ヒートシール用のフィルムとして広く用いられている一方で、エチレン系重合体を主成分としたフィルムと比較すると低温シール性、夾雑物シール性が劣るため、その解決が検討されていた。
例えば、特許文献2では、プロピレン系多層フィルムのシーラント層にエチレン系重合体を用いたヒートシール性に優れる積層体が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2017-178357号公報
特開平10-58581号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献2に記載の構成のシーラントフィルムは、ヒートシール強度に劣り、包装できる内容物(夾雑物)にも限りがあった。
【0007】
本発明の目的は、リサイクル性、低温シール性、および夾雑物シール性に優れたシーラントフィルム、ならびに該シーラントフィルムを用いた積層体および該積層体を用いた包装袋や蓋付き容器などの包装体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の概要は、以下の[1]~[11]に関する。
[1]
基材層と、前記基材層の片面または両面に形成されたシーラント層を有するシーラントフィルムであって、
前記基材層は、密度が900~920kg/m
3
であるプロピレン系重合体(A)を含む樹脂組成物からなり、
前記シーラント層は、エチレン系重合体(B)と密度が860~899kg/m
3
であるプロピレン系重合体(C)とを含む樹脂組成物からなる、シーラントフィルム。
【0009】
[2]
前記シーラント層中のプロピレン系重合体(C)が、プロピレン・エチレン共重合体およびプロピレン・1-ブテン共重合体からなる群より選ばれる1種以上のプロピレン・α-オレフィン共重合体である、[1]に記載のシーラントフィルム。
【0010】
[3]
前記シーラント層中のプロピレン系重合体(C)が、下記要件(b1)および(b2)を満たすプロピレン・エチレン・α-オレフィン共重合体を含む、[1]に記載のシーラントフィルム:
要件(b1):DSCで測定される融点が120℃未満または融点が観測されない;
要件(b2):プロピレン由来の構成単位を51~90モル%、エチレン由来の構成単位を7~24モル%、および炭素原子数4~20のα-オレフィン由来の構成単位を3~25モル%含む(ここで、プロピレン由来の構成単位、エチレン由来の構成単位、および炭素原子数4~20のα-オレフィン由来の構成単位の合計を100モル%とする。)。
(【0011】以降は省略されています)
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