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公開番号2024180694
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-26
出願番号2024186096,2021053270
出願日2024-10-22,2021-03-26
発明の名称免震建物
出願人戸田建設株式会社,SWCC株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類E04H 9/02 20060101AFI20241219BHJP(建築物)
要約【課題】本発明は、浸水深さが免震機構22の高さを超えても、免震機構22への浸水を防ぐことができ、かつ、単純な構成により施工が容易な免震建物1を提供する。
【解決手段】本発明に係る免震建物1は、基礎構造20から上方へ向かって延びる複数の下部止水壁24と、上部構造10から下方へ向かって延びる複数の上部止水壁16と、を備える。下部止水壁24のそれぞれは、平面視で一つの免震機構22を囲み、かつ、上部構造10に対し間隔を隔てた位置に上端縁240を有する。上部止水壁16のそれぞれは、平面視で一つの下部止水壁24を囲み、かつ、上端縁240よりも低い位置に下端縁160を有する。上部構造10は、上部止水壁16の内側であって上端縁240よりも高い領域を気密に保持するように構成される。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
基礎構造と上部構造との間に複数の免震機構を備えた免震建物であって、
前記基礎構造から上方へ向かって延びる複数の下部止水壁と、
前記上部構造から下方へ向かって延びる複数の上部止水壁と、
を備え、
前記下部止水壁のそれぞれは、平面視で一つの前記免震機構を囲み、かつ、前記上部構造に対し間隔を隔てた位置に上端縁を有し、
前記上部止水壁のそれぞれは、平面視で一つの前記下部止水壁を囲み、かつ、前記上端縁よりも低い位置に下端縁を有し、
前記上部構造は、前記上部止水壁の内側であって前記上端縁よりも高い領域を気密に保持するように構成されることを特徴とする、免震建物。
続きを表示(約 800 文字)【請求項2】
請求項1において、
前記下部止水壁は、前記基礎構造と一体に形成された鉄筋コンクリート造であり、
前記上部止水壁は、前記上部構造と一体に形成された鉄筋コンクリート造であることを特徴とする、免震建物。
【請求項3】
請求項1または請求項2において、
前記免震機構は、積層ゴム、すべり支承及び転がり支承の少なくともいずれか一つを含むことを特徴とする、免震建物。
【請求項4】
基礎構造と上部構造との間に複数の免震機構を備えた免震建物であって、
前記上部構造から下方へ向かって延びる複数の上部止水壁と、
前記基礎構造の一部であって上方へ向かって延びる鉄筋コンクリート造の複数の下部フーチングと、
を備え、
前記免震機構のそれぞれは、前記下部フーチングの上に配置され、
前記上部止水壁のそれぞれは、平面視で一つの前記下部フーチングを囲み、かつ、前記下部フーチングの上端よりも低い位置に下端縁を有し、
前記上部構造は、前記上部止水壁の内側であって前記上端よりも高い領域を気密に保持するように構成されることを特徴とする、免震建物。
【請求項5】
基礎構造と上部構造との間に複数の免震機構を備えた免震建物であって、
前記上部構造から下方へ向かって延びる複数の上部止水壁を備え、
前記免震機構は、水平方向における相対移動を可能とする相対移動部を有するすべり支承または転がり支承であり、
前記上部止水壁のそれぞれは、平面視で一つの前記相対移動部を囲み、かつ、前記相対移動部の下端よりも低い位置に下端縁を有し、
前記上部構造は、前記上部止水壁の内側であって前記下端よりも高い領域を気密に保持するように構成されることを特徴とする、免震建物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、基礎構造と上部構造との間に免震機構を備えた免震建物に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
免震建物は、基礎構造と、基礎構造の上に配置された免震機構と、免震機構に支持された上部構造とを含み、免震機構によって地震等の水平方向の揺れが上部構造に伝わることを抑制する。
【0003】
一般に、免震建物は、上部構造の側面と擁壁との間に上部構造の水平移動を許容するクリアランスが設けられている。そして、免震装置として積層ゴムを設置する免震ピットには排水設備が備えられ、水が入り込まないあるいは水がたまらない構造になっている。
【0004】
ところが近年、異常気象にともなう浸水被害や土砂災害などが後を絶たず、たとえ排水設備を備えた免震ピットでも、工事中や供用開始後に豪雨や川の氾濫による水没や、土砂災害などによる土砂の埋設などにより水や土が浸入する恐れがある。
【0005】
免震機構の防水構造としては、積層ゴム本体の外周を覆うように着脱可能に設けられる防水シートからなる防水被覆部等が提案されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2018-71705号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1の発明は、特殊形状の防水シートからなる防水被覆部及び発泡プラスチック製のクッション材を免震機構の形状に合わせて製作する必要があり、未だに実用化されていない。
【0008】
そこで、本発明は、浸水深さが免震機構の高さを超えても、免震機構への浸水を防ぐことができ、かつ、単純な構成により施工が容易な免震建物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様または適用例として実現することができる。
【0010】
[1]本発明に係る免震建物の一態様は、
基礎構造と上部構造との間に複数の免震機構を備えた免震建物であって、
前記基礎構造から上方へ向かって延びる複数の下部止水壁と、
前記上部構造から下方へ向かって延びる複数の上部止水壁と、
を備え、
前記下部止水壁のそれぞれは、平面視で一つの前記免震機構を囲み、かつ、前記上部構造に対し間隔を隔てた位置に上端縁を有し、
前記上部止水壁のそれぞれは、平面視で一つの前記下部止水壁を囲み、かつ、前記上端縁よりも低い位置に下端縁を有し、
前記上部構造は、前記上部止水壁の内側であって前記上端縁よりも高い領域を気密に保持するように構成されることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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