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公開番号2024179287
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-26
出願番号2023098019
出願日2023-06-14
発明の名称表示パネル
出願人mui Lab株式会社
代理人弁理士法人グローバル知財
主分類G09F 9/30 20060101AFI20241219BHJP(教育;暗号方法;表示;広告;シール)
要約【課題】装置の薄型化を図りつつ、発光時の表示の視認性が高く、かつ非発光時の外観の見栄えが良い表示パネルを提供する。
【解決手段】突板2、透明基材3、透明導電膜としてタッチパネルシート4、導光シートとして拡散シート5及び発光素子アレイとしてLEDアレイ6から構成され、それぞれ上から順に積層される。LEDアレイ6には多数のLED光源7が2次元に配列される。拡散シート5の表面すなわち出射面側には、明色のマスク部として白色印刷部8が設けられる。拡散シート5の裏面すなわち入射面側には、暗色のマスク部として黒色印刷部9が設けられる。白色印刷部8及び黒色印刷部9は、LEDアレイ6と拡散シート5を積層した状態で、各LED光源7と略重畳するエリアである非印刷部8a及び非印刷部9aを除くように印刷される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
発光素子が2次元配列された発光素子アレイ基板と、
前記2次元配列の透明パターンが施されるように、表面又は裏面の少なくとも何れかの面にマスク部が設けられ、前記発光素子の光軸方向の光が透過・拡散する導光シートと、
透明基材と、
前記透明基材の出射面を被覆する不透明の薄層、
を備えた表示パネル。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記導光シートは、拡散シートであることを特徴とする請求項1に記載の表示パネル。
【請求項3】
前記マスク部は、前記発光素子アレイ基板と前記導光シートを積層した状態で、前記発光素子と略重畳するエリアを除くように塗膜が形成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の表示パネル。
【請求項4】
前記マスク部は、前記導光シートの表面に明色の塗膜が形成され、かつ、前記導光シートの裏面に暗色の塗膜が形成されたことを特徴とする請求項3に記載の表示パネル。
【請求項5】
前記マスク部は、前記導光シートの表面に前記薄層と同系色の塗膜が形成され、かつ、前記導光シートの裏面に表面の塗膜より透過率が低い塗膜が形成されたことを特徴とする請求項3に記載の表示パネル。
【請求項6】
前記マスク部は、前記導光シートの裏面に明色、暗色の順に塗膜が積層、又は、前記導光シートの裏面に前記薄層と同系色の塗膜、該塗膜より透過率が低い塗膜の順に積層されたことを特徴とする請求項3に記載の表示パネル。
【請求項7】
前記マスク部は、前記導光シートの表面に暗色、明色の順に塗膜が積層、又は、前記導光シートの表面に透過率が低い塗膜、該塗膜より透過率が高くかつ前記薄層と同系色の塗膜の順に積層されたことを特徴とする請求項3に記載の表示パネル。
【請求項8】
前記マスク部は、前記導光シートの表面の略全面に明色の塗膜が形成され、
前記発光素子アレイ基板と前記導光シートを積層した状態で、前記発光素子と略重畳するエリアを除くように、前記導光シートの裏面に暗色の塗膜が形成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の表示パネル。
【請求項9】
前記マスク部は、前記導光シートの表面の略全面に前記薄層と同系色の塗膜が形成され、
前記発光素子アレイ基板と前記導光シートを積層した状態で、前記発光素子と略重畳するエリアを除くように、前記導光シートの裏面に該塗膜より透過率が低い塗膜が形成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の表示パネル。
【請求項10】
前記薄層は、自然由来の木材、天然繊維、天然皮革もしくは天然石材、又は、自然の外観と手触りを模倣して生成された素材である樹脂、合成繊維、合成皮革もしくは人工石から成ることを特徴とする請求項1又は2に記載の表示パネル。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、家庭用電化製品のコントローラ、電子機器のディスプレイ又は自動車等の移動体等に搭載する操作表示装置において、表示性能や薄型化を向上する技術に関するものである。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
近年、情報通信技術は目覚しい進化を遂げている。かつては、パーソナルコンピュータは自宅やオフィスなどの限られた空間のみで利用されていたが、スマートフォンやタブレット端末の普及により、今日ではいつでも誰でもインターネット等を利用した利便性の高い生活を送ることができるようになっている。また、IoT(Internet of Things)の観点から、従来はインターネットに接続されていなかった家電製品等についても、インターネットを利用した新しい製品が次々に開発されている。このように、インターネットやインターネットを利用した製品は、既に人々の生活に欠かせないものとなっており、そのような製品は、あらゆる場所に設置され、或は携帯されて、多くの人に利用されている。
しかしながら、このようにあらゆる機器が自身の身の回りに存在することで、便利な生活を享受できる反面、電子機器に囲まれて生活することにストレスを感じている人も多い。
【0003】
例えば、自然の木の温もりを大切にしたホテルは、宿泊する者にとって仕事等を忘れてリラックスできる上質な空間であるといえる。しかしながら、そのような客室の中に無機質な形態をした電子機器、ディスプレイ又はコントローラが多数置かれていると、日常を忘れて充分にリラックスするということができなくなってしまうのである。
【0004】
そこで、木材などから成る薄層が、筐体の外周面に組込まれたタッチセンサ付き表示パネル前面全体を被覆し筐体の外周面に配設された操作表示パネル組込物品が知られている(特許文献1を参照)。これは、薄層の厚さとパネルの輝度が、該パネルに表示されたコンテンツを視認できるように設計されたものであり、かかる技術によれば、操作表示パネルが組み込まれた物品であっても、空間に自然に調和してユーザにとって視覚的ノイズとならず、かつ、ユーザが使用したいと思ったときや必要なときには、自然素材の手触りを感じながら直感的に操作することが可能である。
【0005】
そして、特許文献1の操作表示パネル組込物品では、表示の際の視認性を向上させるために、透明導電性シートと発光素子アレイの間に、発光素子の光の射出方向を導くライトガイドが設けられるとしている。ここでのライトガイドとは、発光素子アレイの基板に積層される不透明の暗色基材であり、発光素子アレイ全体を囲い込み、それぞれの発光素子の光軸に沿って貫通孔が設けられているものを指している。このように、それぞれの発光素子の光軸に沿って貫通孔が設けられることにより、発光時の視認性を向上させることができるとする。
しかしながら、不透明の暗色基材に貫通孔が設けられるライトガイドの場合、LED光源の位置に合わせて正確に貫通孔を設ける必要があり、ライトガイドの作製にコストがかかるという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第6370519号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
一般に各LED素子の発光にはムラがあるところ、表示パネルにおいては表示の均一性を向上しつつ、光量の減衰を防止し、視認性を向上させることが求められる。一方で、装置の薄型化を図るニーズも存在する。
かかる状況に鑑みて、本発明は、装置の薄型化を図りつつ、発光時の表示の視認性が高く、かつ非発光時の外観の見栄えが良い表示パネルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決すべく、本発明の表示パネルは、発光素子が2次元配列された発光素子アレイ基板と、2次元配列の透明パターンが施されるように、表面又は裏面の少なくとも何れかの面にマスク部が設けられ、発光素子の光軸方向の光が透過・拡散する導光シートと、透明基材と、透明基材の出射面を被覆する不透明の薄層を備える。
ライトガイドではなくマスク部が設けられた導光シートを用いることで、装置の薄型化を図り、かつ低コストで作製できる。
【0009】
本発明の表示パネルにおける導光シートは、拡散シートであることが好ましい。LED光は直進性が高いため、そのままではLEDの形状が見えてしまうが、導光シートとして拡散シートを用いることで、発光素子の発光ムラによる表示ムラの発生を効果的に低減でき、均一な丸い表示ドットの表現を行うことができる。LEDの形状を隠すため、拡散シートとしては、光量の減衰が少ないものであることが好ましく、具体的にはヘイズ値は60%以上であることが好ましい。光量の減衰が少ない拡散シートを用いることで、少ない消費電力でも高い表示性能が得られ、省電力化に寄与する。
【0010】
本発明の表示パネルにおけるマスク部は、発光素子アレイ基板と導光シートを積層した状態で、発光素子と略重畳するエリアを除くように塗膜が形成されたことが好ましい。これにより、印刷されない箇所に、従来のライトガイドのガイド孔と同様の機能を持たせることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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