TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024176872
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-19
出願番号2023095716
出願日2023-06-09
発明の名称テープ
出願人三菱ケミカル株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C08L 29/04 20060101AFI20241212BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】ガスバリア性と柔軟性とを兼ね備えたEVOHを含む層を有するテープを提供する。
【解決手段】エチレン含有量20mol%以上32mol%未満のエチレン-ビニルアルコール系共重合体を含むエチレン-ビニルアルコール系共重合体層を有するテープ。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
エチレン含有量20mol%以上32mol%未満のエチレン-ビニルアルコール系共重合体を含むエチレン-ビニルアルコール系共重合体層を有するテープ。
続きを表示(約 550 文字)【請求項2】
前記エチレン-ビニルアルコール系共重合体層の厚みが0.1~80μmである請求項1記載のテープ。
【請求項3】
前記エチレン-ビニルアルコール系共重合体のエチレン含有量が20mol%以上30mol%以下である請求項1又は2記載のテープ。
【請求項4】
前記エチレン-ビニルアルコール系共重合体のメルトフローレート(210℃、荷重2160g)が2~15g/10minである請求項1又は2記載のテープ。
【請求項5】
前記エチレン-ビニルアルコール系共重合体層に含まれるエチレン-ビニルアルコール系共重合体の含有量が50質量%以上である請求項1又は2記載のテープ。
【請求項6】
厚みが10~400μmである請求項1又は2記載のテープ。
【請求項7】
テープの厚みに対するエチレン-ビニルアルコール系共重合体層の厚みの比(エチレン-ビニルアルコール系共重合体層/テープ)が1/100~1/2である請求項1又は2記載のテープ。
【請求項8】
ガスバリア性を有する容器の保護用である請求項1又は2記載のテープ。
【請求項9】
エッジプロテクト用である請求項1又は2記載のテープ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、テープに関し、さらに詳しくは、ガスバリア性と柔軟性に優れたテープに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
熱可塑性樹脂製の基材フィルムに粘着剤を塗工して作製される粘着テープは、幅広く利用されている。
また、前記熱可塑性樹脂の一種である、エチレン-ビニルアルコール系共重合体(以下、「EVOH」と称することがある)は、高分子側鎖に存在する水酸基同士の水素結合のため、非常に強い分子間力を有する。それゆえに、結晶性が高く、また、非晶部分においても分子間力が高いため、EVOHを用いたフィルムは、気体分子等が通過しにくく、優れたガスバリア性を示す。このような性質を有するEVOHは、基材フィルムにガスバリア性を付与するための、ガスバリア層として用いられている。
【0003】
例えば、特許文献1には、エチレン含有量35~49mol%かつ2~9ミクロンの層厚のEVOH層を有する積層体(テープ)が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2007-45526号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記特許文献1に開示されたテープにおいて、より高いガスバリア性を発現させるためにはEVOH層の厚みを厚くする必要がある。しかし、EVOH層の厚みを厚くした場合、テープの柔軟性が十分ではなくなり、更なる改善の余地がある。
【0006】
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、ガスバリア性と柔軟性とを兼ね備えたEVOHを含む層を有するテープの提供を目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
しかるに本発明者らは、かかる事情に鑑み鋭意研究を重ねた結果、EVOHのエチレン含有量が従来のEVOHより低いEVOHを用いることにより、ガスバリア性と柔軟性とを兼ね備えたテープとなることを見出し、本発明を完成させた。
【0008】
すなわち、本発明は、以下の態様を有する。
[1] エチレン含有量20mol%以上32mol%未満のEVOHを含むEVOH層を有するテープ。
[2] 前記EVOH層の厚みが0.1~80μmである[1]に記載のテープ。
[3] 前記EVOHのエチレン含有量が20mol%以上30mol%以下である[1]又は[2]に記載のテープ。
[4] 前記EVOHのメルトフローレート(210℃、荷重2160g)が2~15g/10minである[1]~[3]のいずれかに記載のテープ。
[5] 前記EVOH層に含まれるEVOHの含有量が50質量%以上である[1]~[4]のいずれかに記載のテープ。
[6] 厚みが10~400μmである[1]~[5]のいずれかに記載のテープ。
[7] テープの厚みに対するEVOH層の厚みの比(EVOH層/テープ)が1/100~1/2である[1]~[6]のいずれかに記載のテープ。
[8] ガスバリア性を有する容器の保護用である[1]~[7]のいずれかに記載のテープ。
[9] エッジプロテクト用である[1]~[7]のいずれかに記載のテープ。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、エチレン含有量が20mol%以上32mol%未満のEVOHを含むEVOH層を有することにより、ガスバリア性、特には酸素バリア性と柔軟性とを兼ね備え、ハンドリング性が改善されたテープとすることができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本発明を実施するための形態の例に基づいて本発明を説明する。但し、本発明が、次に説明する実施形態に限定されるものではない。
本発明において「テープ」とは「フィルム」や「シート」をも含めた意味である。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

東ソー株式会社
延伸物
2か月前
東ソー株式会社
ゴム組成物
16日前
東ソー株式会社
ゴム組成物
3か月前
東ソー株式会社
射出成形体
9日前
東ソー株式会社
ゴム組成物
3か月前
東ソー株式会社
ブロー成形体
16日前
株式会社カネカ
樹脂フィルム
2日前
株式会社トクヤマ
樹脂組成物
2か月前
東亞合成株式会社
硬化型組成物
3日前
三洋化成工業株式会社
樹脂組成物
24日前
オムロン株式会社
電子部品
1か月前
NOK株式会社
EPDM組成物
2か月前
東レ株式会社
ポリエステルの製造方法
13日前
株式会社スリーボンド
硬化性樹脂組成物
1か月前
アイカ工業株式会社
光硬化型樹脂組成物
3日前
住友精化株式会社
粘性組成物の製造方法
2か月前
アイカ工業株式会社
メラミン樹脂発泡体
2か月前
株式会社カネカ
硬化性組成物
2か月前
JNC株式会社
低誘電率樹脂形成用組成物
3か月前
横浜ゴム株式会社
靴底用ゴム組成物
16日前
東洋紡株式会社
積層ポリエステルフィルム
16日前
株式会社カネカ
硬化性組成物
2か月前
株式会社大阪ソーダ
熱可塑性材料用組成物
2か月前
株式会社大阪ソーダ
ゴム加硫物の製造方法
2か月前
第一工業製薬株式会社
熱可塑性樹脂組成物
3か月前
日本ポリプロ株式会社
プロピレン系重合体
1か月前
グンゼ株式会社
樹脂の回収方法
24日前
東レ株式会社
熱可塑性プリプレグの製造方法
24日前
花王株式会社
情報処理システム
1か月前
ユニチカ株式会社
ポリアミック酸水性分散体
1か月前
旭有機材株式会社
耐熱性重合体
1か月前
国立大学法人信州大学
ポリマー
2か月前
東ソー株式会社
ポリカーボネート樹脂組成物
2か月前
三菱ケミカル株式会社
樹脂組成物
3日前
オムロン株式会社
樹脂組成物、及び部品
26日前
東レ株式会社
被膜除去装置および被膜除去方法
24日前
続きを見る