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公開番号
2024176755
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-19
出願番号
2023095536
出願日
2023-06-09
発明の名称
コーティング液及び突起形成方法
出願人
東ソー株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C09D
201/00 20060101AFI20241212BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】高い強度を示す突起が高い均一性で設けられたコーティング層を形成可能なコーティング液を提供すること。
【解決手段】(1)異形粒子と、(2)ポリマーと、(3)前記ポリマーの貧溶媒と、(4)前記ポリマーの良溶媒であって、前記貧溶媒よりも沸点が低い良溶媒と、を含有し、前記成分(2)の体積に対する前記成分(1)の体積の比が1/4~10/1であり、前記成分(2)の体積及び前記成分(3)の体積の合計に対する、前記成分(1)の体積の比が1/10~1/2であり、前記成分(3)の体積に対する前記成分(4)の体積の比が1/1~100/1である、コーティング液。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
(1)異形粒子と、(2)ポリマーと、(3)前記ポリマーの貧溶媒と、(4)前記ポリマーの良溶媒であって、前記貧溶媒よりも沸点が低い良溶媒と、を含有し、
前記成分(2)の体積に対する前記成分(1)の体積の比が1/4~10/1であり、
前記成分(2)の体積及び前記成分(3)の体積の合計に対する、前記成分(1)の体積の比が1/10~1/2であり、
前記成分(3)の体積に対する前記成分(4)の体積の比が1/1~100/1である、コーティング液。
続きを表示(約 580 文字)
【請求項2】
前記異形粒子の長径が0.1~100μmであり、
前記異形粒子の短径が0.01~10μmであり、
前記異形粒子の短径に対する、前記異形粒子の長径の比が2.0以上である、請求項1に記載のコーティング液。
【請求項3】
前記貧溶媒がフッ素基を有する、請求項1に記載のコーティング液。
【請求項4】
前記貧溶媒の沸点が大気圧下において200℃以下である、請求項1に記載のコーティング液。
【請求項5】
前記貧溶媒の表面張力が22mN/m以下である、請求項1に記載のコーティング液。
【請求項6】
前記異形粒子が、(メタ)アクリロイル基を有するシランカップリング剤で表面改質されており、
前記シランカップリング剤の溶解度パラメータと前記ポリマーの溶解度パラメータとの差が5以下である、請求項1に記載のコーティング液。
【請求項7】
下記〔1〕~〔3〕工程を有する、突起形成方法。
〔1〕請求項1~6のいずれか一項に記載のコーティング液を支持基材に塗布して塗膜を形成する工程
〔2〕前記塗膜から前記良溶媒を揮発させ、前記ポリマーを不溶化させる工程
〔3〕前記ポリマーが不溶化された前記塗膜から前記貧溶媒を揮発させる工程
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、コーティング液及び突起形成方法に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
生物がもつ優れた機能を模倣する試みはバイオミメティクスと呼ばれ、代表的なものに生物や植物の表面に存在する凹凸構造を模倣して機能を発現するものがある。例えば、フィルムの表面に蛾の目と同じ突起構造を形成し、反射率を低減する反射防止膜が提案されている。これは表面に設けた凹凸構造の空間占有率が空気界面から基材側にかけて連続的に変化し、実質的な屈折率が空気界面から基材側にかけて連続的に変化する屈折率傾斜構造が形成されていることで、反射界面が無くなり、反射が起こらなくなることを利用した反射防止膜である。また、蓮の葉の表面に存在する階層構造をもつ突起は、対水接触角が150°以上の超撥水性を示すことが知られている。
【0003】
このような微細な凹凸構造が形成された物品として、特許文献1には表面に特定の微細凹凸構造を有する反射防止物品が開示されている。特許文献2には、基板、該基板上に形成されたマイクロ流路、該マイクロ流路内に形成されたナノワイヤを含み、ナノワイヤの一部が、マイクロ流路内に埋め込まれている生体分子抽出用チップが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2008-209540号公報
特許6606786号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
表面の少なくとも一部に突起が設けられ、微細な凹凸構造を有するコーティング層を備えるデバイスによれば、細胞、細胞外小胞及びタンパク質等の生体試料を捕捉することができると考えられる。そして、生体試料中の目的成分を捕集する効率等の点から、コーティング層上には、強度が高い突起が高い均一性で形成されていることが望ましい。
【0006】
本発明の目的は、高い強度を示す突起が高い均一性で設けられたコーティング層を形成可能なコーティング液を提供することにある。本発明の目的は、当該コーティング液を用いた突起形成方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、異形粒子、ポリマー、ポリマーの貧溶媒、当該貧溶媒よりも沸点が低いポリマーの良溶媒を特定の割合で含有するコーティング液によって上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
すなわち、本発明の各態様は以下に示す[1]~[7]である。
[1]
(1)異形粒子と、(2)ポリマーと、(3)前記ポリマーの貧溶媒と、(4)前記ポリマーの良溶媒であって、前記貧溶媒よりも沸点が低い良溶媒と、を含有し、前記成分(2)の体積に対する前記成分(1)の体積の比が1/4~10/1であり、前記成分(2)の体積及び前記成分(3)の体積の合計に対する、前記成分(1)の体積の比が1/10~1/2であり、前記成分(3)の体積に対する前記成分(4)の体積の比が1/1~100/1である、コーティング液。
[2]
前記異形粒子の長径が0.1~100μmであり、前記異形粒子の短径が0.01~10μmであり、前記異形粒子の短径に対する、前記異形粒子の長径の比が2.0以上である、[1]に記載のコーティング液。
[3]
前記貧溶媒がフッ素基を有する、[1]又は[2]に記載のコーティング液。
[4]
前記貧溶媒の沸点が大気圧下において200℃以下である、[1]~[3]のいずれかに記載のコーティング液。
[5]
前記貧溶媒の表面張力が22mN/m以下である、[1]~[4]のいずれかに記載のコーティング液。
[6]
前記異形粒子が、(メタ)アクリロイル基を有するシランカップリング剤で表面改質されており、前記シランカップリング剤の溶解度パラメータと前記ポリマーの溶解度パラメータとの差が5以下である、[1]~[5]のいずれかに記載のコーティング液。
[7]
下記〔1〕~〔3〕工程を有する、突起形成方法。
〔1〕[1]~[6]のいずれかに記載のコーティング液を支持基材に塗布して塗膜を形成する工程
〔2〕前記塗膜から前記良溶媒を揮発させ、前記ポリマーを不溶化させる工程
〔3〕前記ポリマーが不溶化された前記塗膜から前記貧溶媒を揮発させる工程
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、高い強度を示す突起が高い均一性で設けられたコーティング層を形成可能なコーティング液を提供することができる。本発明によれば、当該コーティング液を用いた突起形成方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は異形粒子の長径及び短径を示す模式図である。
図2は異形粒子の埋没部位及び露出部位を示す概略図である。
図3はデバイスの製造方法における工程〔1〕を説明するための模式図である。
図4はデバイスの製造方法における工程〔2〕を説明するための模式図である。
図5はデバイスの製造方法における工程〔3〕を説明するための模式図である。
図6は実施例2のコーティング層表面の走査型電子顕微鏡写真である。
図7は実施例8のコーティング層表面の走査型電子顕微鏡写真である。
図8は実施例9のコーティング層表面の走査型電子顕微鏡写真である。
図9は比較例1のコーティング層表面の走査型電子顕微鏡写真である。
図10は比較例2のコーティング層表面の走査型電子顕微鏡写真である。
図11は比較例3のコーティング層表面の走査型電子顕微鏡写真である。
図12は比較例4のコーティング層表面の走査型電子顕微鏡写真である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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