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公開番号2024172325
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-12
出願番号2023089970
出願日2023-05-31
発明の名称活性エネルギー線硬化型組成物
出願人artience株式会社
代理人
主分類C09D 11/101 20140101AFI20241205BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】本発明の目的は、優れた硬化性、低黄変性を有し、さらには、保存安定性に優れた活性エネルギー線硬化型組成物およびそれを用いた印刷物を提供することである。
【解決手段】上記課題は、(メタ)アクリレート化合物と、光重合開始剤とを含有する活性エネルギー線硬化型組成物であって、(メタ)アクリレート化合物が、(メタ)アクリロイル基を4つ以上有する(メタ)アクリレート化合物を含有し、光重合開始剤が、融点が80~150℃であるアシルフォスフィンオキサイド化合物、及び、融点が25℃以下であるアシルフォスフィンオキサイド化合物を含有し、アシルフォスフィンオキサイド化合物の含有量の合計が、組成物の全質量を基準として1~25質量%である活性エネルギー線硬化型組成物により解決できる。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(メタ)アクリレート化合物と、光重合開始剤とを含有する活性エネルギー線硬化型組成物であって、
(メタ)アクリレート化合物が、(メタ)アクリロイル基を4つ以上有する(メタ)アクリレート化合物を含有し、
光重合開始剤が、融点が80~150℃であるアシルフォスフィンオキサイド化合物、及び、融点が25℃以下であるアシルフォスフィンオキサイド化合物を含有し、
アシルフォスフィンオキサイド化合物の含有量の合計が、組成物の全質量を基準として1~25質量%である活性エネルギー線硬化型組成物。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
融点が80~150℃のアシルフォスフィンオキサイド化合物が、ビス(2,4,6―トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィンオキシドである、請求項1記載の活性エネルギー線硬化型組成物。
【請求項3】
融点が25℃以下のアシルフォスフィンオキサイド化合物が、エチルフェニル(2,4,6-トリメチルベンゾイル)ホスフィネートである、請求項1記載の活性エネルギー線硬化型組成物。
【請求項4】
光重合開始剤が、さらに、チオキサントン系化合物を含有する、請求項1記載の活性エネルギー線硬化型組成物。
【請求項5】
(メタ)アクリロイル基を4つ以上有する化合物の含有量が、組成物の全質量を基準として5~60質量%である、請求項1記載の活性エネルギー線硬化型組成物。
【請求項6】
活性エネルギー線硬化型組成物中の(メタ)アクリロイル基の含有量が、活性エネルギー線硬化型組成物100g中0.25~0.90molである、請求項1記載の活性エネルギー線硬化型組成物。
【請求項7】
さらに、蛍光増白剤を含有する、請求項1記載の活性エネルギー線硬化型組成物。
【請求項8】
さらに着色剤として、顔料を含有する、請求項1記載の活性エネルギー線硬化型組成物。
【請求項9】
オフセット印刷用、樹脂凸版印刷用、フレキソ印刷用、および、ロールコーター印刷用からなる群から選ばれるいずれかの印刷用である、請求項1記載の活性エネルギー線硬化型組成物。
【請求項10】
基材上に、請求項1~9いずれか記載の活性エネルギー線硬化型組成物の硬化物を有する積層体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、パッケージ等に使用される活性エネルギー線硬化型組成物および印刷物に関するものであり、硬化性および保存安定性にすぐれ、低黄変性に優れる印刷物を提供することが可能となる活性エネルギー線硬化型組成物に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
活性エネルギー線硬化型インキは、無溶剤型であり瞬間的に活性エネルギー線硬化乾燥することから、環境対応、印刷作業性に優れ、且つ高品質の印刷物が得られるとして、雑誌やチラシ等の印刷情報の分野から紙器等の食品包装向けパッケージ分野まで広く使用されている。
【0003】
近年は、従来から使用されている高圧水銀灯やメタルハライドランプといった光源に加えて、オゾンが発生しないオゾンレスメタルハライドランプを使用し230~420nmの紫外線を発生するような光源や、発光ピーク波長が350~420nmの範囲の紫外線を発生する発光ダイオードUV-LED等、様々な種類の光源が使われている。そして、これら各種光源の波長域に合わせた吸収波長の異なる光重合開始剤を複数組み合わせた発明がなされているが、十分な硬化性を得つつ、低黄変性である組成物ではないのが現状である(特許文献1)。
【0004】
また、発光ピーク波長が350~420nmの範囲の紫外線を発生する発光ダイオードにより照射される紫外線に対して、優れた硬化性を有し、さらに黄変がほとんどない活性エネルギー線硬化型コーティングニスの提供として、エチレン性二重結合を有する化合物、光重合開始剤および蛍光増白剤を含有する活性エネルギー線硬化型コーティングニスにおいて、光重合開始剤が、アシルフォスフィンオキサイド化合物およびチオキサントン化合物であることを特徴とする活性エネルギー線硬化型コーティングニスが挙げられているが、ニスの保存安定性の面で十分でなかった(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第7236578号
特開2012-188659号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、優れた硬化性、低黄変性を有し、さらには、保存安定性に優れた活性エネルギー線硬化型組成物およびそれを用いた印刷物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、以下に示す活性エネルギー線硬化型組成物により、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
すなわち、本発明は、(メタ)アクリレート化合物と、光重合開始剤とを含有する活性エネルギー線硬化型組成物であって、
(メタ)アクリレート化合物が、(メタ)アクリロイル基を4つ以上有する(メタ)アクリレート化合物を含有し、
光重合開始剤が、融点が80~150℃であるアシルフォスフィンオキサイド化合物、及び、融点が25℃以下であるアシルフォスフィンオキサイド化合物を含有し、
アシルフォスフィンオキサイド化合物の含有量の合計が、組成物の全質量を基準として1~25質量%である活性エネルギー線硬化型組成物に関する。
【0009】
また、本発明は、融点が80~150℃のアシルフォスフィンオキサイド化合物が、ビス(2,4,6―トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィンオキシドである、上記活性エネルギー線硬化型組成物に関する。
【0010】
また、本発明は、融点が25℃以下のアシルフォスフィンオキサイド化合物が、エチルフェニル(2,4,6-トリメチルベンゾイル)ホスフィネートである、上記活性エネルギー線硬化型組成物に関する。
(【0011】以降は省略されています)

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