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公開番号2024176378
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-19
出願番号2023094870
出願日2023-06-08
発明の名称透明導電性フィルム
出願人東洋紡株式会社
代理人弁理士法人アスフィ国際特許事務所
主分類B32B 9/00 20060101AFI20241212BHJP(積層体)
要約【課題】本発明は、継続入力耐久性、耐スティッキング性及び外観の全てに優れた透明導電性フィルムを提供する。
【解決手段】本発明に係る透明導電性フィルムは、透明プラスチックフィルム基材上の少なくとも一方の面にインジウム-スズ複合酸化物の透明導電膜が積層された透明導電性フィルムであって、
前記透明導電膜の平均算術平均高さ(AVSa)が2nm以上50nm以下であり、
前記透明導電膜の平均最大山高さ(AVSp)が150nm以上1000nm以下であり、
試験方法1から求められる前記透明導電膜側表面及び前記透明導電膜が積層された面とは反対側表面の平均突起幅が12μm以下であり、
試験方法2から求められる前記透明導電膜のラミネート強度が450N/15mm以上であることを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
透明プラスチックフィルム基材上の少なくとも一方の面にインジウム-スズ複合酸化物の透明導電膜が積層された透明導電性フィルムであって、
前記透明導電膜の平均算術平均高さ(AVSa)が2nm以上50nm以下であり、
前記透明導電膜の平均最大山高さ(AVSp)が150nm以上1000nm以下であり、
下記試験方法1から求められる前記透明導電膜側表面及び前記透明導電膜が積層された面とは反対側表面の平均突起幅が12μm以下であり、
下記試験方法2から求められる前記透明導電膜のラミネート強度が450N/15mm以上である、透明導電性フィルム。
[試験方法1]
3次元表面形状測定装置バートスキャン(測定条件:waveモード、測定波長560nm、対物レンズ50倍、視野188.709μm×141.496μm)を用いた粒子解析を以下の(i)~(v)の手順で行う。
(i)測定表面の最も低い位置から高さ0.1μmでの全突起の断面積(T

)を求める。この測定は透明導電膜側表面及び透明導電膜が積層された面とは反対側表面の両方について行い、透明導電膜側表面と、透明導電膜が積層された面とは反対側表面における全突起の断面積の合計を全突起の断面積(T

)とする。
(ii)全突起の断面積の平均値(全突起数をN

としたとき、T

/N

)を求める。
(iii)平均値(T

/N

)の10倍以上の断面積を有する突起と、平均値(T

/N

)の1/10倍以下の断面積を有する突起を除く。
(iv)(iii)で残った突起から断面積が大きい順に上位20%の突起と下位20%の突起をさらに除く。
(v)(iv)で残った突起について断面積の平均値(A)を計算し、その値を下記式(1)に代入して平均突起幅(B)を算出する。
式(1):平均突起幅(B)=2×(A÷π)
0.5
[試験方法2]
透明導電性フィルムの透明導電膜側表面に、ウレタン系2液硬化型接着剤(溶剤としての酢酸エチルを4質量%含有)をワイヤーバー#5で塗工し、次に60℃で1分間加熱する。その後、透明導電膜の前記接着剤塗工面と、PETフィルム(厚み100μm)のPET表面を60℃でドライラミネート法(0.3MPa、幅70cm)により貼り合わせ、40℃にて4日間エージングを施すことにより、評価用のラミネート積層体を得る。得られたラミネート積層体を幅15mm、長さ150mmに切り出して試験片とし、温度23℃、相対湿度65%、剥離速度100mm/分の条件下で、T字剥離試験を行い、最大荷重を測定する。
続きを表示(約 750 文字)【請求項2】
前記透明導電膜の厚みが10nm以上100nm以下であり、
前記透明導電膜に含まれる酸化スズ濃度が0.5質量%以上11質量%以下であり、
前記透明導電膜の静止摩擦係数が1.00以下であり、
前記透明導電膜の動摩擦係数が0.80以下である、請求項1に記載の透明導電性フィルム。
【請求項3】
前記透明導電膜の結晶化度が70%以上である請求項1又は2に記載の透明導電性フィルム。
【請求項4】
前記透明プラスチックフィルム基材と前記透明導電膜の間に硬化型樹脂層を有し、
前記透明プラスチックフィルム基材の前記透明導電膜が存在する側とは反対側に機能層を有する請求項1又は2に記載の透明導電性フィルム。
【請求項5】
硬化型樹脂層は、無機粒子及び有機粒子から選択される少なくとも1種以上の粒子を含む請求項4に記載の透明導電性フィルム。
【請求項6】
前記機能層の静止摩擦係数が0.70以下であり、前記機能層の動摩擦係数が0.50以下である請求項4に記載の透明導電性フィルム。
【請求項7】
前記機能層は、無機粒子及び有機粒子から選択される少なくとも1種以上の粒子を含む請求項4に記載の透明導電性フィルム。
【請求項8】
前記透明プラスチックフィルム基材の少なくとも一方の側に易接着層を有する請求項1又は2に記載の透明導電性フィルム。
【請求項9】
易接着層が、前記透明プラスチックフィルム基材と前記硬化型樹脂層との間もしくは前記透明プラスチックフィルム基材と前記機能層との間のいずれか一方、またはその両方に配置される請求項4に記載の透明導電性フィルム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、透明プラスチックフィルム基材上にインジウム-スズ複合酸化物の透明導電膜を積層した透明導電性フィルムに関するものである。
続きを表示(約 3,400 文字)【背景技術】
【0002】
透明プラスチックフィルム基材上に、透明でかつ抵抗の小さい薄膜を積層した透明導電性フィルムは、その導電性を利用した用途、例えば、液晶ディスプレイやエレクトロルミネッセンス(EL)ディスプレイ等のようなフラットパネルディスプレイや、タッチパネルの透明電極等として、電気・電子分野の用途に広く使用されている。
【0003】
抵抗膜式タッチパネルは、ガラスやプラスチックの基板に透明導電性薄膜をコーティングした固定電極と、プラスチックフィルムに透明導電性薄膜をコーティングした可動電極(フィルム電極と称される)を組み合わせたものであり、表示体の上側に重ね合わせて使用されている。指やペンでフィルム電極を押すと(入力という)、固定電極とフィルム電極の透明導電性薄膜同士を接触し、入力位置が認識される。
【0004】
特許文献1には、プラスチックフィルム上に、インジウム-スズ複合酸化物またはスズ-アンチモン複合酸化物からなる透明導電性薄膜を積層した透明導電性フィルムであって、透明導電性薄膜面の中心線平均粗さ(Ra)が0.1~0.5μmを満足する透明導電性フィルムが開示されている。また特許文献2には、支持体及び該支持体の一方の面に形成される透明導電層を含む透明導電性フィルムであって、前記透明導電層側の表面の表面粗さRa1が7~20nmであり、かつ高さ250nm以上の突起の数が140個/mm
2
未満を満足する透明導電性フィルムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第4961697号
特許第6425598号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
昨今、抵抗膜式タッチパネルに対する要求は高まっている。例えば、抵抗膜式タッチパネルには、ペンや指などで比較的強い力で入力した後、軽く触っても引き続き入力できる特性(継続入力耐久性)が求められる。また抵抗膜式タッチパネルでは、固定電極とフィルム電極の貼り付きが生じないことも重要である(耐スティッキング性)。さらに透明導電性フィルムは抵抗膜式タッチパネルの最表層に位置するため、透明導電性フィルムには良好な外観(白っぽさがなくクリアで且つムラがなく全面が一様であること)が求められる。
【0007】
本発明者らが検証したところ、特許文献1に記載の透明導電性フィルムは、耐スティッキング性は良好であるものの、継続入力耐久性が悪く、透明導電性フィルム上の突起に起因した白点により全面が白っぽく見えることがわかった。また特許文献2に記載の透明導電性フィルムは、継続入力耐久性及びその外観は良好であるものの、耐スティッキング性が満足いくものではなかった。
【0008】
従って本発明の目的は、継続入力耐久性、耐スティッキング性及び外観の全てに優れた透明導電性フィルムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、上記のような状況に鑑みなされたものであって、上記の課題を解決することができた本発明の透明導電性フィルムとは、以下の構成よりなる。
[1] 透明プラスチックフィルム基材上の少なくとも一方の面にインジウム-スズ複合酸化物の透明導電膜が積層された透明導電性フィルムであって、
前記透明導電膜の平均算術平均高さ(AVSa)が2nm以上50nm以下であり、
前記透明導電膜の平均最大山高さ(AVSp)が150nm以上1000nm以下であり、
下記試験方法1から求められる前記透明導電膜側表面及び前記透明導電膜が積層された面とは反対側表面の平均突起幅が12μm以下であり、
下記試験方法2から求められる前記透明導電膜のラミネート強度が450N/15mm以上である、透明導電性フィルム。
[試験方法1]
3次元表面形状測定装置バートスキャン(測定条件:waveモード、測定波長560nm、対物レンズ50倍、視野188.709μm×141.496μm)を用いた粒子解析を以下の(i)~(v)の手順で行う。
(i)測定表面の最も低い位置から高さ0.1μmでの全突起の断面積(T

)を求める。この測定は透明導電膜側表面及び透明導電膜が積層された面とは反対側表面の両方について行い、透明導電膜側表面と、透明導電膜が積層された面とは反対側表面における全突起の断面積の合計を全突起の断面積(T

)とする。
(ii)全突起の断面積の平均値(全突起数をN

としたとき、T

/N

)を求める。
(iii)平均値(T

/N

)の10倍以上の断面積を有する突起と、平均値(T

/N

)の1/10倍以下の断面積を有する突起を除く。
(iv)(iii)で残った突起から断面積が大きい順に上位20%の突起と下位20%の突起をさらに除く。
(v)(iv)で残った突起について断面積の平均値(A)を計算し、その値を下記式(1)に代入して平均突起幅(B)を算出する。
式(1):平均突起幅(B)=2×(A÷π)
0.5
[試験方法2]
透明導電性フィルムの透明導電膜側表面に、ウレタン系2液硬化型接着剤(溶剤としての酢酸エチルを4質量%含有)をワイヤーバー#5で塗工し、次に60℃で1分間加熱する。その後、透明導電膜の前記接着剤塗工面と、PETフィルム(厚み100μm)のPET表面を60℃でドライラミネート法(0.3MPa、幅70cm)により貼り合わせ、40℃にて4日間エージングを施すことにより、評価用のラミネート積層体を得る。得られたラミネート積層体を幅15mm、長さ150mmに切り出して試験片とし、温度23℃、相対湿度65%、剥離速度100mm/分の条件下で、T字剥離試験を行い、最大荷重を測定する。
[2] 前記透明導電膜の厚みが10nm以上100nm以下であり、
前記透明導電膜に含まれる酸化スズ濃度が0.5質量%以上11質量%以下であり、
前記透明導電膜の静止摩擦係数が1.00以下であり、
前記透明導電膜の動摩擦係数が0.80以下である、[1]に記載の透明導電性フィルム。
[3] 前記透明導電膜の結晶化度が70%以上である[1]又は[2]に記載の透明導電性フィルム。
[4] 前記透明プラスチックフィルム基材と前記透明導電膜の間に硬化型樹脂層を有し、
前記透明プラスチックフィルム基材の前記透明導電膜が存在する側とは反対側に機能層を有する[1]~[3]のいずれか1つに記載の透明導電性フィルム。
[5] 硬化型樹脂層は、無機粒子及び有機粒子から選択される少なくとも1種以上の粒子を含む[4]に記載の透明導電性フィルム。
[6] 前記機能層の静止摩擦係数が0.70以下であり、前記機能層の動摩擦係数が0.50以下である[4]又は[5]に記載の透明導電性フィルム。
[7] 前記機能層は、無機粒子及び有機粒子から選択される少なくとも1種以上の粒子を含む[4]~[6]のいずれか1つに記載の透明導電性フィルム。
[8] 前記透明プラスチックフィルム基材の少なくとも一方の側に易接着層を有する[1]~[7]のいずれか1つに記載の透明導電性フィルム。
[9] 易接着層が、前記透明プラスチックフィルム基材と前記硬化型樹脂層との間もしくは前記透明プラスチックフィルム基材と前記機能層との間のいずれか一方、またはその両方に配置される[4]に記載の透明導電性フィルム。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、継続入力耐久性、耐スティッキング性及び外観の全てに優れた透明導電性フィルムが提供される。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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