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公開番号
2025061980
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-11
出願番号
2025014039,2022526891
出願日
2025-01-30,2021-05-14
発明の名称
二軸配向ポリプロピレン系樹脂フィルム及びそれを用いた包装体
出願人
東洋紡株式会社
代理人
主分類
B32B
27/32 20060101AFI20250404BHJP(積層体)
要約
【課題】 自動包装方式に適し、かつ自動包装後のヒートシール強度や溶断シール方式でのヒートシール強度の両方において満足でき、防曇性、防滴性、滑り性、耐ブロッキング性がより優れた、二軸配向ポリプロピレン系樹脂フィルムを提供することを特徴としている。
【解決手段】 ポリプロピレン系樹脂及びポリエチレン系樹脂を含む樹脂組成物からなる基材層(A)と、前記基材層(A)の一方の面にプロピレン・ブテン-1共重合体を主体とするポリプロピレン系樹脂組成物からなるシール層(B)を、基材層(A)のシール層(B)とは反対側の面に表面層(C)を有し、以下の条件a)~d)を満たす二軸配向ポリプロピレン系樹脂フィルム。
a)基材層(A)を構成するポリエチレン系樹脂のメルトフローレートが190℃において1.5g/10分以上10g/10分以下であり且つ密度が0.910g/cm
3
以上0.930g/cm
3
以下であり、基材層(A)を構成するポリプロピレン系樹脂及びポリエチレン系樹脂の合計100に対して、1重量%以上20重量%含まれる。
b)シール層(B)の厚みが1μm以下である。
c)シール層(B)を構成するポリプロピレン系組成物に防曇剤を0.1重量%以上1.0重量%以下含む。
d)表面層(C)の厚みが1μm以下である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ポリプロピレン系樹脂及びポリエチレン系樹脂を含む樹脂組成物からなる基材層(A)と、前記基材層(A)の一方の面にプロピレン・ブテン-1共重合体を主体とするポリプロピレン系樹脂組成物からなるシール層(B)を、基材層(A)のシール層(B)とは反対側の面に表面層(C)を有し、以下の条件a)~d)を満たす二軸配向ポリプロピレン系樹脂フィルム。
a)基材層(A)を構成するポリエチレン系樹脂のメルトフローレートが190℃において1.5g/10分以上10g/10分以下であり且つ密度が0.910g/cm
3
以上0.930g/cm
3
以下であり、基材層(A)を構成するポリプロピレン系樹脂及びポリエチレン系樹脂の合計100重量%に対して、1重量%以上20重量%含まれる。
b)シール層(B)の厚みが1μm以下である。
c)シール層(B)を構成するポリプロピレン系組成物に防曇剤を0.1重量%以上1.0重量%以下含む。
d)表面層(C)の厚みが1μm以下である。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記プロピレン・ブテン-1共重合体の融点が120~130℃の範囲である請求項1に記載の二軸配向ポリプロピレン系樹脂フィルム。
【請求項3】
前記プロピレン・ブテン-1共重合体の含有量が50重量%以上の範囲である請求項1又は2に記載の二軸配向ポリプロピレン系樹脂フィルム。
【請求項4】
前記シール層(B)の厚みがフィルム全層に対して1.5%以上、4%以下である請求項1~3のいずれかに記載の二軸配向ポリプロピレン系樹脂フィルム。
【請求項5】
基材層(A)が、アイソタクチックのプロピレン単独重合体、プロピレン・エチレン共重合体、プロピレン・ブテン-1共重合体、プロピレン・エチレン・ブテン-1共重合体、またはプロピレン・ペンテン共重合体からなる群から選択される少なくとも1種のポリプロピレン系樹脂を主体とする樹脂組成物からなる、請求項1~4のいずれかに記載の二軸配向ポリプロピレン系樹脂フィルム。
【請求項6】
前記表面層(C)が、プロピレン・エチレン・ブテン-1共重合体、プロピレン・ブテン-1共重合体、プロピレン・エチレン共重合体からなる群から選択される少なくともの1種のポリプロピレン系樹脂を主体とする樹脂組成物からなる、請求項1~5のいずれかに記載の二軸配向ポリプロピレン系樹脂フィルム。
【請求項7】
前記表面層(C)を構成するポリプロピレン系樹脂の融点が130~140℃の範囲である、請求項1~6のいずれかに記載の二軸配向ポリプロピレン系樹脂フィルム。
【請求項8】
前記表面層(C)の厚みがフィルム全層に対して1.5%以上、4%以下である、請求項1~7のいずれかに記載の二軸配向ポリプロピレン系樹脂フィルム。
【請求項9】
前記二軸配向ポリプロピレン系樹脂フィルムの前記シール層(B)同士を120℃でヒートシールした時のヒートシール強度が3.5N/15mm以上である、請求項1~8のいずれかに記載のポリプロピレン系積層フィルム。
【請求項10】
前記二軸配向ポリプロピレン系樹脂フィルムの前記シール層(B)と前記表面層(C)を合わせて測定したブロッキング値が110mN/200mm以下である、請求項1~9のいずれかに記載のポリプロピレン系積層フィルム。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、二軸配向ポリプロピレン系樹脂フィルム及びそれを用いた包装体に関し、特に、ヒートシール性及び防曇効果を有することで、野菜、果実、草花など高い鮮度が要求される植物類からなる生鮮品(以下、本明細書で
はこれらを青果物と称する)を包装するのに適した二軸配向ポリプロピレン系樹脂フィルム及びそれを用いた包装体に関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、二軸配向ポリプロピレン系樹脂フィルムは光学的性質、機械的性質、包装適性などに優れていることから食品包装及び繊維包装などの包装分野に広く使用されている。
特に、防曇フィルムは野菜などの青果物包装に広く使用されている。
【0003】
特に、青果物包装においては、昨今の農業人口の低下から農作業の省力化が求められており、自動包装方式が普及してきている。青果物の自動包装方式としてはいわゆるピロー包装方式が採用されており、ヒートシールによる製袋工程と、内容物の充填工程を同時に行う事が出来る。
【0004】
自動包装方式に適用できるものとして、結晶性ポリプロピレン樹脂を主成分とする2軸延伸フィルム状物からなる外層に、外層の持つ融点よりも10~90℃低い融点を持つプロピレン-エチレン-ブテン共重合体を溶融押し
出し積層した積層フィルムが開示されてる(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
自動包装方式に適し、ヒートシール強度にも優れたものとして、ポリプロピレン系樹脂を主体とした基層と、プロピレン・ブテン-1共重合体及びプロピレン・エチレン・ブテン-1共重合体を用いたポリオレフィン系樹脂を主体とするヒートシール層とを有する2層以上の積層体からなる包装用フィルムが開示されている(例えば、特許文献2参照)。
【0006】
また、ピロー包装などの自動包装方と溶断シール包装の両方に使用可能である包装用フィルムが開示されている(例えば、特許文献3参照)。
しかしながら、これら従来のヒートシール可能なポリプロピレン系積層フィルムにおいても、さらに防曇性、特に防滴性、滑り性、耐ブロッキング性に改善を求められていた。
【0007】
植物由来のポリエチレンを含む、ヒートシール性を有する二軸延伸ポリプリピレンフィルムも開示されている(例えば、特許文献4参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特許第3104166号公報
特許第4385443号公報
特開2019-166830
特開2019-6461
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、かかる従来技術の課題を背景になされたものである。すなわち、本発明の目的は、自動包装方式に適し、かつ自動包装後のヒートシール強度や溶断シール方式でのヒートシール強度の両方において満足でき、防滴性、滑り性、耐ブロッキング性がより優れた二軸配向ポリプロピレン系樹脂フィルムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、上記課題に鑑み、鋭意検討した結果、基材層(A)を構成するポリプロピレン系樹脂及びポリエチレン系樹脂の特性および、それぞれの割合と、シール層(B)・表面層(C)の特性を特定の範囲とすること、及びシール層(B)・表面層(C)の特性により、特に防滴性、滑り性、耐ブロッキング性に優れ、さらに溶断シール性とヒートシール性も有する、ポリプロピレン系積層フィルムを得ることができた。
即ち、本発明は以下の構成によりなる。
(【0011】以降は省略されています)
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